【石塚英彦の食レポ術】なぜ「まいうー」は本人の代名詞になったのか

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【石塚英彦の食レポ術】なぜ「まいうー」は本人の代名詞になったのか
【石塚英彦の食レポ術】なぜ「まいうー」は本人の代名詞になったのか
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カワイ麻弓が最初に口にした言葉が、なぜ石塚英彦の代名詞になったのか。その理由を考えるには、石塚のグルメリポーターとしてのキャリアを振り返る必要がある。

まいうー 石塚の当時の様子・関連報道写真
【検証資料 1】まいうー 石塚の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

グルメロケの始まりは1996年

2024年の「食の窓口」のインタビューで、石塚はグルメロケを始めたのが1996年、34歳のころだったと振り返っている。

当時、相方の恵俊彰が司会者としての仕事を増やす一方、石塚自身は自分に何ができるのかを考えていたという。本人が冗談交じりに「ホンジャマカのバラ売り」と表現した時期だった。

最初の仕事は、豪邸を訪問して住人の暮らしや食事を紹介するロケ番組。そこで制作スタッフが気付いたのが、石塚は食べているときに最も生き生きしているということだった。

その後、番組の内容も次第に食事中心へと変わり、ほかの番組からもグルメロケの依頼が増えていった。つまり、石塚の食レポは最初から計算された芸風だったわけではなく、現場での自然な魅力が仕事につながったものだった。

「味を説明する」より「おいしそうに食べる」スタイル

石塚の食レポには、ほかのグルメリポーターとは異なる特徴がある。料理の味を細かく分析するよりも、食べた瞬間の表情、声、身振り、リアクションで視聴者においしさを伝えるスタイルだ。

2025年3月の日刊SPA!のインタビューでも、石塚は自身の食レポについて、料理の話はほとんどせず、「まいう〜」と「大きい!」程度だと説明。テレビでは言葉でおいしさを説明するより、身振り手振りのほうが伝わるという考えを示している。

このスタイルでは、短くて印象に残る決めゼリフが大きな役割を果たす。「まいうー」は、料理を口にした瞬間の表情やリアクションを締めくくる言葉として非常に相性がよかった。

また、どんな料理にも応用できることも強みだった。ラーメンでも、焼肉でも、海鮮料理でも、料理のジャンルに左右されず使える。視聴者にとっても、石塚が「まいうー」と言う瞬間そのものが、食レポの見どころになっていった。

石塚が本当に伝えたいのは料理だけではない

石塚の食レポをさらに理解するうえで興味深いのが、2024年3月のTOKYO FMのインタビューだ。

本人は、自分の仕事を単なる味の紹介ではなく、料理を作る人や現地の人々を取材する仕事として捉えている。

「俺は人を取材しているだけで、味の感想は全部『まいう~』しか言わないの(笑)。」

農家の苦労や食材の生産過程、料理人の思いを引き出すことも、自分の役割だと話している。料理の向こう側にいる人を伝えることを大切にしているのだ。

この考え方は、食レポの表現にもつながっている。味の細かな説明を一つの決めゼリフに集約する一方、表情や会話、現場の雰囲気によって情報を補う。短い言葉の裏に、石塚独自のリポートスタイルがある。

「まいうー」が単なるギャグで終わらず、長く愛されてきた理由は、言葉の面白さだけでなく、石塚の人柄や食に向き合う姿勢とも結び付いているからだろう。

【誕生秘話の食い違い】餃子とラーメン、どちらが最初だった?

「まいうー」の発祥を調べると、料理の種類について異なるエピソードが見つかる。これは、誕生秘話を紹介する際に注意したいポイントだ。

2016年の番組では餃子のエピソード

2016年8月のデイリースポーツの記事では、カワイ麻弓が中華料理店で餃子を食べた際に「まいうー」と口にしたエピソードが紹介されている。

この報道によれば、現場のディレクターが言葉を気に入り、もう一度言ってもらおうとカンペに「シュウまいうー」と書いた。しかし、カワイが笑ってしまって言えず、石塚が「シューまいうー」とフォローしたという。

この出来事は、石塚のリアクションも含めて、フレーズが番組内で面白い表現として受け入れられた過程を伝えている。

2024年の本人インタビューではラーメン

一方、2024年5月の「食の窓口」のインタビューでは、石塚はカワイが「ラーメンたべたら、まいう~!」と言った場面を紹介している。

2016年の餃子のエピソードと2024年のラーメンのエピソードでは、料理の説明が異なる。どちらか一方を確定した唯一の場面として扱うより、複数の機会に語られた回想として区別するのが適切だ。

ただし、共通している重要な部分は明確である。カワイが番組内で先に「まいうー」と発し、石塚やパパイヤ鈴木がその面白さに反応して使い続けたという点だ。

2019年と2023年の証言で明確になった発祥の番組

もう一つ整理しておきたいのが、発祥の番組名だ。

2019年の『ボクらの時代』出演時には、石塚が深夜時代の『debuya』を振り返り、女性タレントのキャラクターと逆さ言葉の演出から「まいうー」が広まった経緯を説明していた。

その後、2023年8月の『あちこちオードリー』では、より具体的に、テレビ東京の『debuya』より前に放送されていたテレビ朝日の『あ。た、り』が起源だと説明している。

2024年の本人インタビューも1999年の『あ。た、り』を発祥の舞台として挙げており、現在整理するうえでは、次の区別が重要になる。

  • 『あ。た、り』:言葉が番組内で生まれた舞台。
  • 『debuya』:石塚とパパイヤが言葉を使い続けた舞台。
  • 『元祖!でぶや』:ゴールデンタイム進出によって認知を広げた舞台。

「まいうーは『debuya』で生まれた」という説明は、普及の過程と最初の発祥を混同したものと考えれば理解しやすい。

【プロの結論】「まいうー」の本当の生みの親と石塚英彦の功績

ここまでの証言と番組資料を整理すると、「まいうー」の歴史は、単独のタレントが考案して流行させたという単純な話ではない。

言葉のルーツは昔の芸能界の業界用語、番組内で印象的に使ったのはカワイ麻弓、広く世間に定着させたのは石塚英彦とパパイヤ鈴木という三段階で理解するのが最も正確だ。

石塚英彦が評価されるべき3つのポイント

1.偶然の一言を自分たちの表現に変えたこと。

カワイが口にした言葉を、石塚とパパイヤは番組の設定が終わった後も使い続けた。面白いと思った表現を一過性のギャグにせず、自然に自分たちの芸風へ取り込んだことが大きい。

2.料理を選ばない汎用性の高いフレーズにしたこと。

「まいうー」は特定の料理や味に限定されない。短く、音の響きが独特で、食べた直後のリアクションとして使いやすい。テレビの短い映像の中でも印象に残りやすい表現だった。

3.言葉と本人のキャラクターが一体化したこと。

同じ「まいうー」でも、誰がどんな表情で言うかによって印象は変わる。石塚の場合は、料理を楽しむ姿、豪快な食べ方、親しみやすい雰囲気が言葉と結び付いた。結果として、フレーズそのものが石塚のブランドになった。

「発明者」と「定着させた人」は別という視点

今回の発祥秘話から得られる重要な視点は、流行語の功績を考える際には、最初に口にした人だけでなく、広めた人や使われる場を作った人にも目を向ける必要があるということだ。

カワイ麻弓が番組内で使った一言を、石塚とパパイヤが引き継ぎ、テレビ東京が番組として展開し、ゴールデンタイムや商品展開を通じて広げていった。複数の人とメディアの働きが重なって、国民的なフレーズへと成長したのである。

その意味で石塚は、言葉を最初に作った人物ではなく、「まいうー」を誰もが石塚英彦の言葉として思い浮かべるほど定着させた功労者と評価できる。

「まいうー」と石塚英彦に関するよくある質問(FAQ)

Q1:まいうーを最初に言ったのは誰ですか?

A1:テレビ朝日系『あ。た、り』のコーナーで、最初に印象的に使ったのはカワイ麻弓です。石塚英彦本人も2023年と2024年の発言で、その経緯を説明しています。

Q2:まいうーが生まれた番組は何ですか?

A2:1999年から2000年に放送されたテレビ朝日系の深夜番組『あ。た、り』です。後にテレビ東京系『debuya』で石塚とパパイヤ鈴木が使い続け、広く知られるようになりました。

Q3:石塚英彦とパパイヤ鈴木が作った言葉ではないのですか?

A3:石塚本人は、自分とパパイヤ鈴木が作った言葉ではないと説明しています。もともとは芸能界の業界用語がルーツで、カワイ麻弓が番組内で使用したことが普及のきっかけになりました。

Q4:「まいうー」はどういう意味ですか?

A4:「うまい」「おいしい」という意味です。「うまい」の音を入れ替えたような、業界用語風の言葉遊びから生まれた表現です。

Q5:『debuya』と『元祖!でぶや』は同じ番組ですか?

A5:『元祖!でぶや』は、深夜番組『debuya』をゴールデンタイムに進出させた番組です。テレビ東京は2003年10月の編成で、深夜番組の好評を受けて金曜21時枠に移す方針を発表しています。

まとめ:まいうーの発祥はカワイ麻弓、全国に広めたのは石塚英彦

石塚英彦の代名詞「まいうー」は、本人がゼロから考案した言葉ではない。昔の芸能界にあった業界用語を背景に、1999年のテレビ朝日系『あ。た、り』でカワイ麻弓が使用したことが、テレビでの誕生のきっかけだった。

その後、石塚とパパイヤ鈴木が『debuya』でも使い続け、2003年の『元祖!でぶや』へのゴールデンタイム進出によって広く認知されるようになった。2004年にはファミリーマートのタイアップ商品にも番組のキャッチフレーズとして登場している。

2026年に改めて発祥を整理するなら、覚えておきたいのは次の3点だ。

  • 言葉のルーツは、昔から芸能界で使われていた業界用語。
  • 番組内で最初に印象的に使用したのはカワイ麻弓。
  • 全国的な知名度を獲得し、自身の代名詞にしたのは石塚英彦。

「まいうー」は、偶然の一言が出演者の個性と番組の力によって長く愛される表現へと成長した好例だ。石塚英彦の功績は、言葉を最初に発したことではなく、その言葉を自分らしい食レポのスタイルと結び付け、視聴者の記憶に残る文化的なフレーズへと育てたことにある。 (出典: まい うー 石塚(Yahoo!ニュース))

まいうー 石塚
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