【F9で復活】ハンのGRスープラはRX-7の後継車なのか?
『F9』(2021年)でハンが再登場した際、ファンの視線を集めたのがオレンジとブラックのトヨタGRスープラだった。

この車は2020年型のGRスープラ。映画の製作資料では、ハンの復帰を飾る車として、RX-7を連想させるオレンジとブラックのカラーリングが指定されたことが説明されている。
RX-7とGRスープラに共通するデザイン
2台を並べてみると、共通点がはっきりする。
- オレンジをメインにブラックを組み合わせたカラーリング
- ワイドで低く見えるスポーティーなシルエット
- 大型のリアスポイラーなど、存在感のあるリア周り
- 日本車らしいチューニング文化を感じさせるスタイル
ただし、GRスープラはRX-7の単純な後継モデルではない。RX-7はロータリーエンジンを搭載したマツダのスポーツカーであり、GRスープラはBMWとの共同開発を背景に持つトヨタのスポーツカーだ。車両の設計思想もエンジン形式も異なる。
それでも、映画の中でオレンジ×ブラックという視覚的な共通点を持たせたことで、ハンの過去と現在をつなぐ演出になった。
つまり、GRスープラは単なる新しい愛車ではなく、RX-7で確立されたハンのイメージを引き継ぐ存在なのだ。
【Fast Xの新しい愛車】アルファロメオGTVとダットサン240Zの関係
『Fast X』(2023年)でハンが選んだのは、これまでの日本車中心のイメージから一歩踏み出したイタリア車だった。
その車がアルファロメオ2000 GT Veloce(GTV)だ。オレンジ系のボディにブラックのアクセントを加えた姿は、RX-7やGRスープラを思わせる。舞台となるローマの街並みにも自然に溶け込むクラシックなクーペだ。
アルファロメオ2000 GTVの特徴
この車の魅力は、1970年代のイタリア車らしい優雅なボディデザインと、映画向けに大幅な改良が施された走行性能の組み合わせにある。
Fast XのスタントコーディネーターAlex Kingは、自動車専門メディアTop Gearの取材で、ハンのアルファロメオに2.3リッターのFord EcoBoostエンジンを搭載したことを明かしている。映画用の出力は約280bhpと説明され、サスペンションやジオメトリーの調整にはアルファロメオ専門家のAlfaholicsが関わった。
つまり、見た目はクラシックなアルファロメオでも、中身は撮影の激しい走行シーンに対応するための特別仕様だ。
さらにサン・カン本人はAutoweekのインタビューで、この車を1972年型Alfa Romeo GTVとして紹介し、撮影後にスタジオから購入して自宅のガレージに保管していると語っている。
これはハンの劇中車と俳優本人の愛車が重なる興味深いケースでもある。
ハンのダットサン240Zはどの車?実は本人の愛車との混同に注意
検索すると「ハンのダットサン240Z」という情報も見つかる。しかし、ここには劇中キャラクターと俳優サン・カン本人の車が混同されやすい事情がある。
サン・カンが実際に所有・製作した有名な車が、1973年式のダットサン240ZをベースにしたFuguZ(フグZ)だ。
2015年のSEMAショーに向けて、サン・カンはGReddy、TRA京都などの協力を得ながら、この車をレストモッドした。外装にはRocket Bunnyのワイドボディキットを採用し、日産スカイラインGT-R由来のRB26エンジンを搭載。ターボを外した自然吸気仕様として仕上げられたことで知られる。
Road & TrackやMotorTrendも、FuguZをサン・カン本人のプロジェクトカーとして紹介している。映画のハンが乗るRX-7やGRスープラとは別の、俳優本人の自動車趣味を象徴する一台だ。
もう一つ注意したいのが『Fast X』に登場する黄色いダットサン240Z。こちらは劇中ではイザベル(Isabel)の車として紹介されている。映画のカー・スーパーバイザーDennis McCarthyも、SlashFilmの車両解説でイザベルの240Zだと説明している。
したがって、ダットサン240Zをすべてハンの劇中愛車として扱うのは誤りだ。次のように整理すると分かりやすい。
| 車両 | 所有・使用者 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 1973年式Datsun 240Z FuguZ | サン・カン本人 | 実生活のプロジェクトカー |
| Fast Xの黄色いDatsun 240Z | イザベル | 劇中の別キャラクターの車 |
| RX-7 FD3S | ハン | ハンを象徴する劇中車 |
【見分け方を解説】ハンの車に共通する特徴とよくある誤解
ハンの愛車を見分けるポイントは、車種だけではない。カラーリング、ボディ形状、作品内での役割を組み合わせると、どの車なのか判断しやすくなる。
3台の代表的な車を比較
マツダRX-7 FD3S
巨大なFortuneワイドボディ、オレンジ×ブラック、ロータリーエンジン。『TOKYO DRIFT』の代表車。
トヨタGRスープラ
現代的なクーペデザイン。オレンジ×ブラックのカラーで過去作とのつながりを演出。
アルファロメオ2000 GTV
丸みのあるイタリア車らしいボディとオレンジ系カラー。Ford EcoBoost搭載の映画用改造車。
間違えやすい車種と事実関係
| よくある認識 | 正しい整理 |
|---|---|
| ハンの愛車はRX-7だけ | GRスープラやアルファロメオなども登場する |
| シルビアS15はショーンの車 | ハンの車をショーンに貸し出したもの |
| ダットサン240Zはハンの劇中車 | FuguZはサン・カン本人の実車。Fast Xの黄色い240Zはイザベルの車 |
| RX-7の撮影車は全部同じ仕様 | 走行用や接写用など複数の車両が使われた |
| GRスープラはRX-7の後継車 | デザイン上のオマージュであり、技術的な後継車ではない |
特にシルビアS15は、誤解されやすい車の一つだ。『TOKYO DRIFT』に登場する青いS15は「Mona Lisa(モナリザ)」という愛称で知られる。ハンのガレージにある車だが、ショーンが運転する場面があるため、所有者と運転者を混同しやすい。
また、ハンがドーナツターンを披露する場面に映る別の車や、仲間の車をすべてハンの愛車として数えるのも正しくない。車の登場シーンとキャラクターの所有関係は分けて見る必要がある。
【2026年最新】ハンの次の愛車は?Fast Foreverの公開予定にも注目
2026年11月現在、ハンの車をめぐる注目点は、過去の劇中車の評価だけではない。シリーズ次回作の動向も関心を集めている。
2026年1月30日、ヴィン・ディーゼルが次回作のタイトルを『Fast Forever』と発表し、公開予定日を2028年3月17日と明らかにした。『Fast X』(2023年)から約5年ぶりとなる次のメインシリーズ作品だ。
ただし、2026年11月時点で、ハンが次回作に出演するか、どの車に乗るかという具体的な情報は正式に明らかになっていない。
これまでの演出を振り返ると、ハンの愛車には次のような傾向が見られる。
- 日本車を中心に、車の個性や文化的背景を重視する。
- オレンジとブラックの配色を繰り返し採用する。
- クラシックな車にも現代的な走行性能を組み合わせる。
- 単なる速さだけではなく、車のデザインや存在感も大切にする。
次回作でもこの方向性が続くのかは、車好きにとって楽しみなポイントだ。特にRX-7やGRスープラを思わせる新しい車が登場するかどうかは、注目したいところだ。
【よくある質問】ワイスピのハンの車に関するFAQ
Q1:ワイスピのハンが乗っている一番有名な車は何ですか?
マツダRX-7 FD3SのVeilSide Fortune仕様だ。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に登場したオレンジ×ブラックの車で、ハンの代表的な愛車として知られている。
Q2:ハンのRX-7は何というカスタム仕様ですか?
VeilSideのFortune(フォーチュン)ワイドボディキットを装着した仕様だ。フロントマスク、フェンダー、サイドスカート、リア周りなどが大幅に変更されている。
Q3:ハンのGRスープラは何年式ですか?
『F9』に登場する2020年型トヨタGRスープラだ。オレンジとブラックのカラーリングは、過去のRX-7を連想させるデザインになっている。
Q4:ハンのダットサン240Zは映画に登場しますか?
よく話題になるFuguZはサン・カン本人の1973年式ダットサン240Zであり、ハンの代表的な劇中車ではない。また、『Fast X』の黄色い240Zはイザベルの車だ。
Q5:ハンのアルファロメオは何という車種ですか?
『Fast X』に登場するアルファロメオ2000 GT Veloce(GTV)だ。映画用に2.3リッターFord EcoBoostエンジンを搭載した特別な改造車である。
Q6:ハンのシルビアS15は誰が運転していますか?
『TOKYO DRIFT』では、ハンが所有するS15をショーンに貸し出す場面がある。愛称は「Mona Lisa」。ハンの所有車であることと、ショーンが運転することを区別したい。
【プロの結論】ハンの愛車はRX-7だけではない!車選びに表れるキャラクターの魅力
ハンの愛車の魅力は、単純に高性能なスポーツカーを集めていることではない。RX-7、GRスープラ、アルファロメオ2000 GTVという異なる時代・国籍の車に、共通する美意識が通っていることだ。
RX-7は日本のチューニング文化を象徴する存在。GRスープラはそのイメージを現代的に引き継ぎ、アルファロメオはハンの車選びに新しい表情を加えた。
そして、サン・カン本人のFuguZやアルファロメオの所有歴を見ると、劇中のハンと現実の俳優の自動車趣味が重なる部分も興味深い。
2026年時点で車種を整理するなら、次の基準を覚えておきたい。
- ハンの象徴的な劇中車を知りたい人: RX-7 FD3S VeilSide Fortune。
- 復活後のハンの愛車を知りたい人: 2020年型GRスープラ。
- 最新の劇中車を知りたい人: 『Fast X』のアルファロメオ2000 GTV。
- サン・カン本人の車を知りたい人: 1973年式ダットサン240ZのFuguZ。
2028年公開予定の『Fast Forever』でハンがどのような車とともに戻ってくるのか。オレンジとブラックの伝統が受け継がれるのか、それとも新しいスタイルが生まれるのか。ハンの車は、次回作でも見逃せない楽しみの一つだ。 (出典: ワイスピ ハン 車(Yahoo!ニュース))