一万円札の裏面は何が描かれている?東京駅・鳳凰・キジの違いと見分け方を2026年版で徹底解説
2026年現在、最も新しい一万円札の裏面に描かれているのは、東京駅の丸の内駅舎です。2024年7月3日に発行が始まった新一万円札は、表面に渋沢栄一、裏面に赤レンガ造りの歴史的建造物を採用しています。
ただし、一万円札の裏面は発行された時代によって異なります。2004年発行の福沢諭吉の一万円札には平等院の鳳凰像、1984年発行の旧一万円札には2羽のキジが描かれています。さらに、同じ福沢諭吉の肖像でも、裏面や偽造防止技術によって種類を見分けられます。
この記事では、日本銀行、財務省、国立印刷局、文化庁などの公的資料をもとに、一万円札の裏面に描かれた図柄の歴史、選定理由、平等院や東京駅との関係、手元の紙幣を見分ける方法まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 2026年現在の新一万円札: 裏面は東京駅の丸の内駅舎。表面は渋沢栄一。 - 2004年発行のE号券: 裏面は京都府宇治市にある平等院の鳳凰像。表面は福沢諭吉。 - 1984年発行のD号券: 裏面は国鳥であるキジ2羽。表面は福沢諭吉。 - 見分け方: 裏面の図柄に加え、表面のホログラムの有無や形状を確認すると判別しやすい。 - 旧紙幣の扱い: D号券・E号券も2026年現在、引き続き使用できる。
【2026年最新】一万円札の裏面には何が描かれている?
最初に、現在流通している一万円札と過去の一万円札の違いを整理します。
一万円札の裏面に採用されてきた代表的な図柄は、次の3種類です。
東京駅・丸の内駅舎
表面:渋沢栄一
2026年現在の新一万円札。赤レンガ駅舎として親しまれる東京駅が描かれています。
平等院の鳳凰像
表面:福沢諭吉
京都府宇治市の平等院鳳凰堂に据えられていた国宝の鳳凰像がモチーフです。
キジ2羽
表面:福沢諭吉
日本の国鳥であるキジを2羽描いた、旧一万円札のデザインです。
日本銀行と国立印刷局の資料でも、これらの図柄と発行時期が確認できます。
2026年現在の新一万円札は東京駅
2024年7月3日に発行が始まったF号券は、表面に実業家の渋沢栄一、裏面に東京駅丸の内駅舎を採用しています。
東京駅の丸の内駅舎は、赤レンガと白い石材を組み合わせた外観が特徴です。紙幣には、その歴史的な建築美が描かれています。
新紙幣の寸法は縦76mm、横160mm。従来の福沢諭吉のE号券と同じ大きさです。
2004年発行の一万円札は平等院の鳳凰像
2004年11月1日に発行されたE号券の裏面は、京都府宇治市にある平等院の鳳凰像です。
鳳凰堂の屋根に据えられていた一対の鳳凰のうち、紙幣に採用されたのは南方像です。
この像は平安時代の国宝であり、単なる架空の伝説上の鳥を描いたものではありません。実際に平等院に伝わる文化財を図柄に採用しています。
1984年発行の一万円札はキジ2羽
1984年11月1日に発行されたD号券には、裏面にキジが2羽描かれています。
国立印刷局の説明では、この鳥は日本の国鳥であるキジです。
福沢諭吉の肖像があるため、2004年発行の一万円札と混同されることがありますが、裏面を確認すれば簡単に区別できます。
【歴代デザイン比較】一万円札の裏面はどう変わってきた?
一万円札の裏面を歴史的に見ると、紙幣のデザインが時代に応じて変化してきたことが分かります。
特に注目したいのが、1984年のD号券、2004年のE号券、2024年のF号券です。
一万円札の歴代図柄・発行時期一覧
日本銀行・国立印刷局の公表資料をもとに整理
なお、さらに前の1958年発行のC号券は、表面に聖徳太子、裏面に彩紋模様を採用していました。現在のように歴史的建造物や動物の姿を大きく配置するデザインとは異なる構成です。
D号券とE号券はどちらも福沢諭吉
特に注意したいのが、福沢諭吉の一万円札には2種類あるという点です。
- D号券:1984年発行、裏面はキジ2羽。
- E号券:2004年発行、裏面は平等院の鳳凰像。
表面の人物だけを見ていると、両者を区別できません。
また、2004年のE号券はホログラムを採用していますが、1984年のD号券にはホログラムがありません。この違いも判別の手掛かりになります。
【図柄の意味と選定理由】なぜ東京駅・鳳凰・キジが選ばれた?
紙幣の裏面は、単に見た目の美しさだけで決められているわけではありません。
歴史的価値、文化的な背景、紙幣の色調、偽造防止など、複数の要素が関係しています。
東京駅丸の内駅舎が選ばれた理由
新一万円札に採用された東京駅丸の内駅舎は、建築家の辰野金吾が設計した歴史的建造物です。
1914年に完成したこの駅舎は、明治・大正期を代表する近代建築の一つとして知られています。
文化庁の国指定文化財等データベースによると、文化財としての正式名称は「東京駅丸ノ内本屋」。2003年5月30日に国の重要文化財に指定されています。
財務省によると、新紙幣の裏面図柄は、日本を代表する歴史と伝統、美しい自然、文化などから、券種ごとの色味やイメージに合うものを選定する考え方が採られています。
一万円札は茶色が基調色です。東京駅の赤レンガ駅舎は、この色調との調和という観点でも適したモチーフでした。
また、財務省担当者への取材を掲載したJ-CASTニュースでは、明治・大正期を代表する建築物であること、色調との調和、偽造防止などの要素が選定に関係したと報じています。
平等院の鳳凰像が選ばれた背景
2004年発行のE号券に描かれた鳳凰像は、平等院鳳凰堂に伝わる文化財です。
平等院の公式資料によれば、鳳凰堂は1053年に建立された阿弥陀堂で、屋根に一対の鳳凰が据えられていました。
建物の外観が翼を広げた鳥のように見えることや、屋根の鳳凰の装飾などから、江戸時代初め頃より鳳凰堂と呼ばれるようになったとされています。
さらに興味深いのが、紙幣に描かれた鳳凰像の現在の所在です。
初代の鳳凰像は、保存上の理由から屋根から取り外され、現在は平等院ミュージアム鳳翔館で見ることができます。屋根には新たに制作された2代目の鳳凰像が設置されています。
つまり、2004年発行の一万円札には、現在も文化財として大切に保存されている初代の南方像が描かれているのです。
キジ2羽が採用された理由
1984年のD号券に採用されたキジは、日本の国鳥です。
現在の東京駅や平等院のような歴史的建築物とは異なり、自然界の生き物をモチーフにしたデザインです。
国立印刷局は、この図柄をキジ2羽と明確に説明しています。
一万円札の裏面にキジが描かれていたことを知らない人もいますが、福沢諭吉の肖像を持つ旧紙幣を見分ける際には欠かせない特徴です。
【実物で確認】一万円札の裏面と表面で見分ける方法
手元にある一万円札がどの時代のものかを知りたい場合、確認するポイントは大きく3つあります。
1. 裏面の図柄を見る
最も簡単なのは、紙幣を裏返して図柄を確認する方法です。
- 東京駅なら2024年発行のF号券。
- 鳳凰像なら2004年発行のE号券。
- キジ2羽なら1984年発行のD号券。
この方法なら、表面の肖像が似ている福沢諭吉の2種類も区別できます。
2. 表面のホログラムを確認する
表面の偽造防止技術にも違いがあります。
| 券種 | ホログラムの特徴 |
|---|---|
| D号券 | ホログラムなし |
| E号券 | パッチ型ホログラム |
| F号券 | ストライプ型3Dホログラム |
2024年発行のF号券では、紙幣を傾けると肖像などが立体的に動いて見える3Dホログラムが採用されています。
これは紙幣への採用として世界初の技術です。さらに高精細なすき入れも導入され、偽造防止性能が強化されました。
3. 記番号の色だけで判断しない
意外と見落としやすいのが、紙幣に印刷された記番号の色です。
D号券は1984年の発行当初、黒色の記番号でしたが、1993年12月から褐色の記番号も使われています。
E号券も2004年の発行当初は黒色でしたが、2011年7月から褐色の記番号が使われています。
これは記番号の組み合わせを使い切ったことや、部分的な仕様変更によるものです。
そのため、記番号の色だけで紙幣の種類や発行年を決めつけることはできません。裏面の図柄やホログラムと合わせて判断するのが確実です。
【デザイン変更の経緯】なぜ20年ごとに一万円札が変わる?
新一万円札への切り替えは、単なる肖像や裏面の図柄の変更ではありません。
紙幣の偽造防止技術や、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを進化させる目的もあります。
2019年4月に新紙幣の発行を公表
日本銀行は2019年4月、新しい日本銀行券の発行に向けた計画を公表しました。
この段階で、新一万円札の肖像は渋沢栄一、裏面は東京駅丸の内駅舎と発表されています。
その後、財務省、日本銀行、国立印刷局などが準備を進め、金融機関や現金取扱機器の対応も行われました。
2024年7月3日に新一万円札が発行開始
発行開始日は2024年7月3日です。
日本銀行の植田和男総裁は同日の発行開始に際し、新しい紙幣には3Dホログラムなどの偽造防止技術や、額面数字の大型化などのユニバーサルデザインが導入されていることを説明しています。
新一万円札の主な変更点は次のとおりです。
- 肖像を福沢諭吉から渋沢栄一に変更。
- 裏面を平等院の鳳凰像から東京駅丸の内駅舎に変更。
- ストライプ型3Dホログラムを導入。
- 高精細なすき入れを採用。
- 表裏のアラビア数字を大型化。
- 識別マークの位置や形状を改良。
なお、紙幣の大きさは従来のE号券と同じ縦76mm、横160mmです。
渋沢栄一と東京駅には関係がある?
新一万円札の表面に描かれた渋沢栄一と、裏面の東京駅には興味深い接点があります。
東京駅の丸の内駅舎には、埼玉県深谷市にあった日本煉瓦製造が生産した赤レンガが使用されました。そして、この日本煉瓦製造の設立に渋沢栄一が関わっています。
そのため、渋沢栄一と東京駅を紙幣の表裏に組み合わせたのは、この歴史的なつながりが理由ではないかと考える人もいます。
ただし、J-CASTニュースが財務省に取材した際には、両者の関係を理由に組み合わせを決定したわけではなく、結果的にそうなったという説明が報じられています。
この点は、歴史的なつながりと公式な選定理由を区別して理解したいところです。
【旧一万円札はまだ使える?】2026年現在の有効性と注意点
新一万円札が登場すると、古い紙幣は使えなくなるのではないかと心配する人もいます。
しかし、D号券やE号券は2026年現在も使用できます。
国立印刷局のFAQでは、法律による特別な措置がない限り、紙幣は通用力を失わないと説明されています。D号券についても現在使用できる紙幣として案内されています。
2007年に支払停止となったD号券も有効
1984年発行のD号券には、2007年4月2日という支払停止日が記録されています。
この日付を見ると、紙幣そのものが無効になったように感じるかもしれません。
しかし、国立印刷局はD号券を現在も使用できる紙幣として紹介しています。
ここで大切なのは、発行や支払いの取り扱いに関する日付と、法的な通用力を混同しないことです。
古い福沢諭吉の一万円札を見つけても、キジが描かれているからという理由で使えないわけではありません。
古い一万円札を見つけたらどうする?
通常の買い物や支払いで使うのであれば、旧紙幣もそのまま利用できます。
一方、紙幣の状態が悪い場合や、真偽に不安がある場合には、日本銀行や金融機関に相談する方法があります。
特に古い紙幣は、長期間の保管によって汚れや折れが生じていることがあります。無理に加工したり、洗浄したりせず、状態を保っておくのが無難です。
【よくある質問】一万円札の裏面に関するFAQ
Q1:2026年現在の新一万円札の裏面には何が描かれていますか?
新一万円札の裏面には、東京駅の丸の内駅舎が描かれています。2024年7月3日に発行が始まったF号券で、表面には渋沢栄一の肖像があります。
Q2:福沢諭吉の一万円札の裏面には何が描かれていますか?
福沢諭吉の一万円札には2種類あります。1984年発行のD号券はキジ2羽、2004年発行のE号券は平等院の鳳凰像です。
Q3:一万円札の裏面に描かれている鳳凰像はどこのものですか?
京都府宇治市にある平等院鳳凰堂の鳳凰像です。紙幣に描かれているのは、屋根に据えられていた一対のうち南方像です。現在、初代の国宝像は平等院ミュージアム鳳翔館で見ることができます。
Q4:昔のキジが描かれた一万円札は現在も使えますか?
使えます。1984年発行のD号券は、発行が停止された後も法的な通用力を持っています。現在の一万円札と同様に額面1万円として使用できます。
Q5:福沢諭吉の一万円札にホログラムがないものは偽物ですか?
偽物とは限りません。1984年発行のD号券にはホログラムがありません。一方、2004年発行のE号券にはパッチ型ホログラムが採用されています。裏面のキジと鳳凰像も判別のポイントです。
まとめ:一万円札の裏面は発行年代を知る重要な手掛かり
2026年現在、一万円札の最新デザインは、裏面に東京駅丸の内駅舎を描いたF号券です。
しかし、一万円札の歴史を振り返ると、1984年のキジ2羽、2004年の平等院の鳳凰像、2024年の東京駅と、時代ごとに異なる図柄が採用されてきました。
特に覚えておきたいのは、福沢諭吉の一万円札にはD号券とE号券の2種類があることです。
- 東京駅: 渋沢栄一の2024年発行券。
- 鳳凰像: 福沢諭吉の2004年発行券。
- キジ2羽: 福沢諭吉の1984年発行券。
さらに、これらの図柄はそれぞれ日本の近代建築、平安時代の文化財、日本の国鳥という異なる歴史や文化を反映しています。
一万円札を手にしたときは、表面の肖像だけでなく、ぜひ裏面にも注目してみてください。何気なく使っている紙幣から、日本の歴史や文化、建築の歩みを読み取ることができます。 (出典: 一 万 円 札 裏(Yahoo!ニュース))