【三重県の特例】大晦日から元日までパチンコ・パチスロがオールナイト営業できる理由
日本のパチンコ営業時間を語るうえで欠かせないのが、三重県の年末年始オールナイト営業だ。
通常なら深夜営業が禁止されているパチンコ店が、なぜ大晦日から元日にかけて長時間営業できるのか。その答えは、三重県独自の条例にある。
三重県の条例が認める特別な営業時間
三重県の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例」第4条では、習俗的行事など特別な事情がある日として、次の期間を定めている。
- 1月1日:県内全域で日の出までの深夜営業を認める。
- 1月2日から1月10日まで:県内全域で午前1時まで営業可能。
- 12月21日から12月31日まで:県内全域で午前1時まで営業可能。
さらに、同条例第5条では、通常の日に適用される日の出から午前9時までの営業禁止について、1月1日を例外としている。
この2つの規定が組み合わさることで、大晦日の朝から元日を越え、1月2日の午前1時まで営業できる仕組みが成立する。
最大40時間の連続営業が可能
営業時間を具体的に計算すると、次のようになる。
条例上の特例を利用した連続営業の時間枠
12月31日 午前9時
営業開始
1月1日 午前0時
年越し。深夜営業の特例が適用される
1月1日 日中~夜間
通常の営業時間帯として営業を継続
1月2日 午前0時
指定日の深夜営業特例が適用される
1月2日 午前1時
最長時間枠の終了
この時間枠を使えば、通常なら閉店しなければならない深夜を越えて、パチンコやパチスロを楽しめる。
ただし、40時間は条例上の特例から算出した最大時間枠であり、すべての店舗が40時間営業するわけではない。実際には38時間や36時間など、店舗によって異なる。
2025年末から2026年元日の実施例
2026年の年始に向けた営業では、キング観光が公式サイトで三重県内13店舗のオールナイト営業を告知した。
その案内では、次の営業時間が示されていた。
キング観光の公式告知(2025年12月30日)
営業開始
12月31日 9:00
営業終了
1月1日 23:00
13店舗を対象とした公式告知の営業時間
一方、2026年1月5日付のキャリコネニュース配信記事でも、三重県内のホールが38~40時間程度の営業を実施したことが紹介されている。店舗によって閉店時刻が違う実態が分かる。
伊勢神宮の初詣とトイレ提供は本当の理由なのか
三重県のオールナイト営業について、よく語られるのが「伊勢神宮の初詣客にトイレを貸すため」という説だ。
伊勢神宮には年末年始に全国から参拝客が集まり、周辺道路や交通機関が混雑する。こうした地域事情とパチンコ店の長時間営業が結びついて説明されることが多い。
ただし、重要なのは、条例の条文そのものには、トイレの提供を営業延長の許可条件とする規定はないことだ。
2017年の衆議院予算委員会第一分科会でも、政府参考人が三重県の条例による特例を説明している。答弁では、1月1日と1月2日などの営業時間の違いや、12月31日朝から1月2日午前1時まで連続営業できる仕組みが取り上げられた。
したがって、伊勢神宮の参拝客へのトイレ提供は、オールナイト営業を説明する際によく挙げられる地域的な背景であり、法的な直接根拠はあくまで風営法第13条と三重県条例の特例である。
三重県内のすべてのパチンコ店が営業するわけではない
もう一つの誤解が、三重県内ならどのパチンコ店でも年末年始にオールナイト営業をしているというものだ。
実際には、参加するかどうかは店舗ごとに異なる。営業時間、入場抽選の方法、営業終了時刻なども統一されていない。
2025年12月の業界情報サイト「パチンコ・パチスロ情報島」も、三重県内の全店舗がオールナイト営業を実施するわけではないと注意を促していた。
2026年12月31日から2027年1月にかけての来店を考えている人は、前年の告知をそのまま信用せず、各店舗の最新発表を確認したい。
【誤解を解消】24時間パチンコと深夜営業の実態・よくある勘違い
24時間営業とオールナイト営業は同じではない
両者は似ているようで、意味が異なる。
24時間営業とは、通常、毎日24時間にわたって継続的に営業する形態を指す。
一方、三重県のオールナイト営業は、条例で指定された年末年始の特別な期間に限って実施するものだ。
つまり、三重県の店舗が38時間営業したからといって、その店舗が年間を通じて24時間営業できるわけではない。
パチスロも深夜営業の規制対象
「パチンコは夜に閉まるけれど、パチスロ専門店なら24時間営業できるのではないか」と考える人もいるかもしれない。
しかし、パチンコ店に設置されたパチスロも、店舗の営業形態に基づく営業時間規制の対象となる。
パチンコ台とパチスロ台で、深夜営業に関する特別な抜け道があるわけではない。
三重県のオールナイト営業でも、パチンコだけでなくパチスロを楽しめることが、全国のファンから注目される理由の一つになっている。
24時間営業のゲームセンターとは別物
ゲームセンターやオンラインの遊技ゲームには、深夜でも利用できるサービスがある。
しかし、それらと風営法上の許可を受けたパチンコ店は別の営業形態だ。
スマートフォンで遊べるパチンコシミュレーションゲームが24時間利用できても、それは実店舗でのパチンコ営業が24時間認められていることを意味しない。
検索結果で「24時間パチンコ」という表現を見かけたら、実店舗なのか、ゲームアプリなのか、年末年始の特別営業なのかを見分ける必要がある。
24時間営業が認められない本質的な理由
営業時間の制限には、複数の社会的な理由がある。
- 深夜の騒音や振動による周辺住民への影響。
- 夜間の人の出入りによる地域環境への影響。
- 射幸性のある遊技に対する営業時間管理。
- 少年の健全な育成や生活環境への配慮。
- 店舗の営業活動に伴うトラブルや苦情への対応。
特にパチンコ店は、多くの客が長時間滞在し、遊技機の音や照明、駐車場への車の出入りも発生する施設だ。
単純に人手不足や電気代などの経営上の問題だけで、24時間営業が実現しないわけではない。法律と地域社会の両面から営業時間が制限されているのである。
【2026年最新】深夜にパチンコを打ちたい人が確認すべきポイント
24時間パチンコを探している人にとって、実際に役立つのは、法律の知識だけではない。
来店する日や地域に応じて、営業している店舗を正確に見つけることが重要だ。
店舗の営業時間を確認する5つのポイント
1. 来店予定日を確認する
通常営業日なのか、大晦日や元日などの特別日なのかを区別する。
2. 都道府県を確認する
地域ごとに条例の内容が異なるため、全国共通の営業時間を前提にしない。
3. 開店・閉店時刻を確認する
通常営業時間と特別営業の営業時間を分けて確認する。
4. 店舗公式の告知を確認する
公式サイトや公式SNSで営業実施の有無、入場方法、営業時間を確認する。
5. 混雑と交通事情を確認する
年末年始の三重県では、初詣客による交通混雑も考慮する。
三重県オールナイト営業に向いている人・おすすめできない人
長時間の遊技を体験したい人
年越しの特別な雰囲気を楽しみたい人や、パチンコ・パチスロの長時間営業を一度体験したい人。
短時間で効率よく遊びたい人
長時間の滞在が苦手な人、混雑を避けたい人、睡眠や体調管理を優先したい人。
オールナイト営業は、営業時間が長いからといって勝ちやすくなるわけではない。
遊技時間が増えれば、当然ながら投資額が増える可能性もある。遠征費や宿泊費まで含めた予算管理が必要だ。
【プロの結論】24時間パチンコを探すなら法律・地域・店舗の3段階で判断する
2026年のパチンコ営業時間を正しく理解するには、3つの視点を持つことが重要だ。
第一に、風営法第13条を基準に考えること。午前0時から午前6時までの深夜営業は原則禁止であり、常設の24時間営業は基本的に成立しない。
第二に、都道府県条例を確認すること。同じパチンコ店でも、大阪府、栃木県、三重県では営業時間の制限や特別日の扱いが異なる。
第三に、店舗ごとの実際の営業告知を見ること。条例上の延長営業が可能でも、すべての店舗がその制度を利用するとは限らない。
特に三重県のオールナイト営業は、法律の原則と地域条例の例外が組み合わさった興味深い事例だ。
単に「三重県なら24時間営業」と理解するのではなく、指定期間と個別店舗の営業時間を正しく把握することが、失敗しない来店につながる。
【24時間パチンコ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本に24時間営業のパチンコ店はありますか?
日本国内で年間を通じて24時間営業する一般的なパチンコ店は、風営法第13条の規制により原則として認められていない。ただし、三重県のように条例上の特例を利用して、年末年始に24時間を超える連続営業を行う店舗は存在する。
Q2:三重県のパチンコ店は大晦日から元日まで何時間営業しますか?
店舗によって異なるが、38~40時間程度の連続営業が代表的だ。2025年12月31日から2026年1月1日にかけては、キング観光が13店舗について、12月31日9時から1月1日23時までの38時間営業を公式告知した。次回の2026年末の営業時間は、各店舗の最新発表を確認する必要がある。
Q3:パチスロも三重県のオールナイト営業で遊べますか?
遊べる。パチンコ店に設置されているパチスロも、店舗のオールナイト営業の対象となる。ただし、設置機種や稼働状況、入場方法などは店舗によって異なる。
まとめ:2026年も24時間パチンコの常設営業は原則不可、三重県には年末年始の例外がある
2026年11月現在、日本国内で通常のパチンコ店が365日24時間営業することは、風営法第13条によって原則として認められていない。
一方、都道府県条例による特例は存在し、三重県では大晦日から元日にかけて、38~40時間程度のオールナイト営業を実施する店舗がある。
押さえておきたいポイントは次の3つだ。
- 通常営業:深夜0時から午前6時までの営業は原則禁止。
- 地域差:都道府県条例によって開店時間・閉店時間や特別日の扱いが異なる。
- 三重県の例外:年末年始には条例上の特例を利用した長時間営業が可能。
「24時間パチンコ」という検索キーワードの答えは、常設営業なら原則不可能、年末年始の特例なら実質的に24時間を超える遊技も可能、ということになる。
来店を予定している場合は、前年の営業時間を参考にするだけでなく、2026年末の店舗公式発表と当日の営業状況を確認することが大切だ。 (出典: 24 時間 パチンコ(Yahoo!ニュース))