【プロフィール】野村萬斎の息子・野村裕基の年齢や生年月日、家族関係
野村裕基は、狂言師・野村萬斎の長男であり、人間国宝・野村万作の孫にあたる人物です。
万作の会が公開している公式プロフィールによると、基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 野村裕基(のむら ゆうき) |
| 生年月日 | 1999年10月9日 |
| 年齢 | 27歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 東京都 |
| 血液型 | AB型 |
| 父親 | 野村萬斎 |
| 祖父 | 野村万作 |
| 学歴 | 慶應義塾大学法学部卒業 |
| 職業 | 狂言師・能楽協会会員 |
| 所属 | 万作の会 |
| 自主公演 | イデア狂言 |
父親は野村萬斎、祖父は人間国宝の野村万作
父:
1966年生まれ。狂言師として国内外で活躍し、現代演劇や映画、テレビなどにも活動領域を広げてきた人物です。
祖父:
1931年生まれ。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)であり、狂言の第一人者として知られています。
野村裕基は、この二人から直接指導を受けながら芸を磨いてきました。
つまり、父から芸を受け継ぐだけでなく、祖父の代から続く伝統を背負う立場でもあります。
ただし、三代目という肩書だけで裕基の芸を理解することはできません。幼少期から舞台に立ち、節目ごとに難しい演目に挑んできた本人の積み重ねが、現在の評価につながっています。
【学歴】野村裕基は慶應義塾大学法学部卒業!高校時代にはイギリス留学も
野村裕基の学歴で注目されるのが、慶應義塾大学法学部を卒業している点です。
狂言師として幼い頃から活動してきた一方、大学では伝統芸能とは異なる分野を学んでいました。
慶應義塾大学法学部で政治学を学ぶ
2026年4月に公開されたタイムアウト東京のインタビューでは、裕基本人が大学時代に法学部政治学科に進んだことを明かしています。
大学で学んだのは、法律の知識だけではありません。
日本という国がどのように成り立ち、どのような仕組みで動いているのかを、広い視野から捉えることだったと説明しています。
この経験は、後に自身の自主公演を立ち上げる際の考え方にもつながりました。
高校時代のイギリス留学が転機に
もう一つ興味深いのが、高校時代のイギリス留学です。
本人のインタビューによると、それ以前は学校行事と舞台出演が重なることもあり、学業と狂言の両立に苦労していたそうです。
しかし、イギリスに滞在している間は学校生活に集中し、日本に帰国してから狂言に取り組むという生活の切り替えができるようになりました。
この経験によって、自分の中で学業と芸能活動を整理できたことが、進路を考えるうえで一つの転機になったと振り返っています。
学歴が自主公演「イデア狂言」に結びついた理由
大学時代に出会った哲学者プラトンの「イデア」という考え方も、裕基の活動を理解するうえで重要です。
本人は「イデア」を、物事を心の目で捉えるイメージとして説明しています。
狂言は、大掛かりな舞台装置や頻繁な場面転換に頼る芸能ではありません。演者の所作や言葉から、観客がその場に存在しない物や風景を想像することで成立します。
そのため、演者自身が客観的に自分の演技を捉え、観客にどう伝わるかを考えることが大切です。
大学で学んだ客観的な視点と、狂言の表現方法を結びつけたところに、裕基ならではの発想があります。
【経歴・年表】野村裕基の初舞台『靱猿』から『三番叟』『釣狐』まで
野村裕基の経歴を語るうえで欠かせないのが、幼少期から段階的に経験してきた重要演目です。
狂言の世界には、修業の節目に演じる特別な演目があります。こうした曲を初めて勤めることを「披く(ひらく)」と表現します。
3歳で『靱猿』の子猿役として初舞台
裕基が初舞台を踏んだのは2003年。わずか3歳のときでした。
演目は『靱猿(うつぼざる)』です。
裕基は子猿役を演じ、父・萬斎や祖父・万作らが関わる舞台の世界に入りました。
この初舞台までの稽古から本番に至る過程は、NHKのドキュメンタリー番組『小さな狂言師 誕生~野村萬斎・親子三代の初舞台~』でも紹介されています。
当時の幼い姿を覚えている人にとって、現在の若手狂言師としての成長は印象深いものがあるでしょう。
野村裕基の主な経歴・節目一覧
| 年 | 出来事・演目 | 意味・実績 |
|---|---|---|
| 2003年 | 『靱猿』 | 3歳で初舞台 |
| 2017年 | 『三番叟』 | 初演。芸の大きな節目 |
| 2018年 | パリ公演 | 祖父・父と三番叟を披露 |
| 2020年 | 『奈須与市語』 | 節目となる演目を披く |
| 2021年 | 『ソロモンの偽証』 | テレビドラマ初出演 |
| 2021年 | 『ブライト:サムライソウル』 | 主人公イゾウの声を担当 |
| 2022年 | 『釣狐』 | 重要な秘曲を披く |
| 2023年 | 『ハムレット』 | 初の現代劇でタイトルロール |
| 2025年 | 第零回イデア狂言 | 自主公演への挑戦 |
| 2026年 | 第一回狂言イデアの会 | 国立能楽堂で主宰公演 |
『三番叟』は狂言師としての成長を示す演目
2017年に初演した『三番叟』は、裕基の芸歴における重要な転換点です。
さらに2018年には、ジャポニスム2018に参加したパリ公演「ディバインダンス 三番叟」に出演。
祖父・万作、父・萬斎とともに、日替わりで三番叟を勤めました。
海外の観客に日本の伝統芸能を届ける経験は、若い演者としての視野を広げる機会にもなったと考えられます。
『釣狐』は修業の大きな到達点
2022年10月、裕基は『釣狐』を披きました。
『釣狐』は狂言の技術が集約された難曲として知られ、演者に高度な身体表現や声、演技の技量が求められます。
タイムアウト東京のインタビューで、裕基自身もこの演目を狂言の卒業論文にたとえており、披いた後に自分の会を主宰することを考え始めたと説明しています。
つまり、『釣狐』への挑戦は一つの演目を習得したというだけではなく、自分の芸を自分の責任で発信していく段階への移行を意味していました。
【舞台出演】野村裕基は『ハムレット』で主演!俳優としても活動
野村裕基の活動で大きな注目を集めたのが、2023年3月の舞台『ハムレット』です。
シェイクスピアの代表作である『ハムレット』で、裕基は主人公のハムレットを演じました。
この舞台は世田谷パブリックシアターで上演され、演出を担当したのは父・野村萬斎です。
狂言師が現代劇に挑戦した意味
『ハムレット』は、狂言とは異なる演劇形式の作品です。
狂言では、決められた型や所作、発声、間の取り方などを通じて人物や状況を表現します。
一方、シェイクスピア劇では、登場人物の葛藤や心理の変化を台詞と演技によって立体的に伝えることが求められます。
その意味で、裕基にとってハムレット役は、それまで培ってきた舞台技術を別の演劇形式で試す挑戦でもありました。
父が演出を担当し、息子が主演するという親子共演の構図も話題となりました。
テレビドラマや声優としての出演歴もある
裕基の活動は舞台だけではありません。
2021年にはWOWOWの連続ドラマW『ソロモンの偽証』でドラマ初出演を果たしました。
さらに、Netflix制作のアニメーション映画『ブライト:サムライソウル』では、主人公イゾウの声を担当しています。
こうした経験からも、伝統芸能を中心に据えながら、映像作品や現代演劇にも挑戦していることが分かります。
【2026年最新】自主公演「イデア狂言」と野村裕基の新たな挑戦
2026年の野村裕基を語るうえで、特に重要なのが自主公演「イデア狂言」です。
万作の会の公式プロフィールでは、裕基が2025年から自主公演「イデア狂言」を主宰していると紹介されています。
この取り組みは、単に若手狂言師が独立した公演を開くというだけではありません。自分自身の芸を見つめ直し、伝統芸能を新しい観客に届けるための試みでもあります。
2025年の第零回から2026年の第一回へ
タイムアウト東京が2026年4月23日に掲載した本人インタビューによると、裕基は2025年に試演のような形で「第零回イデア狂言」を開催しました。
その後、反響を受けて、より大きな会場での公演を実施することになりました。
そして2026年5月10日、国立能楽堂で「第一回狂言イデアの会」が開催されました。
主な演目は次のとおりです。
| 演目 | 出演者 | 見どころ |
|---|---|---|
| 『舟渡聟』 | 野村万作 | 祖父の芸を堪能できる演目 |
| 『金岡』 | 野村裕基 | 芸の節目に演じる難曲 |
| 『茸』 | 野村裕基 | 多彩な茸が登場する演目 |
| 『養老 水波之伝』 | 観世三郎太 | 舞囃子による特別な演出 |
| 『菊慈童』 | 野村昌司 | 仕舞による舞台表現 |
日本芸術文化振興会の公演情報にも、2026年5月10日の開催と演目、出演者が掲載されています。
なぜ「イデア」という名前なのか
「イデア」という名前には、裕基の大学時代の学びが反映されています。
本人の説明によると、プラトンの哲学に登場するイデアという概念を、自身の公演の考え方と結びつけました。
狂言は、舞台上に実際の建物や風景がなくても、演者の動きや言葉によって観客に情景を想像させる芸能です。
例えば、何も置かれていない舞台でも、演者の所作によって観客はそこに道具や場所が存在するかのように感じられます。
この想像力を引き出す表現こそ、狂言の魅力の一つです。
裕基が「心の目」という考え方を大切にしているのは、観客それぞれの経験や感性によって、舞台の見え方が変わることを意識しているからです。
第零回と第一回の違い
ここは検索ユーザーが混同しやすいポイントです。
- 2025年: 第零回イデア狂言。自主公演の試演的な位置づけ。
- 2026年: 第一回狂言イデアの会。国立能楽堂で開催された本格的な公演。
2026年の第一回では、裕基自身が『金岡』と『茸』でシテを務めました。
特に『金岡』は、祖父と父の許しを得て挑戦する、次の芸の段階を示す演目です。
『釣狐』を披いた後に、さらに難しい曲へ挑むという流れからも、裕基が伝統的な修業の階段を着実に上がっていることがうかがえます。
【2026年11月最新】野村裕基の現在の出演予定と今後の活動
2026年11月5日現在、野村裕基は自主公演だけでなく、万作の会を中心とした各地の狂言公演にも出演しています。
公式の公演予定から、今後の主な出演情報を整理しました。
| 公演日 | 公演・会場 | 野村裕基の出演内容 |
|---|---|---|
| 11月6日 | 国立能楽堂11月定例公演 | 『鬼の継子』 |
| 11月8日 | 狂言師野村万作・萬斎の世界/埼玉 | 『棒縛』 |
| 11月10・11日 | 野村万作・萬斎狂言公演/兵庫 | 『蚊相撲』 |
| 11月15日 | 狂言ござる乃座/京都 | 『末廣かり』『庵の梅』 |
| 11月29日 | 万作を観る会/東京 | 小舞『鮒』 |
| 12月3日 | 狂言三代の夕べ/東京 | 『奈須与市語』 |
| 12月17・18日 | 第116回 野村狂言座/東京 | 『雁大名』 |
特に注目したい公演は、次の3つです。
1. 11月8日「狂言師野村万作・萬斎の世界」
埼玉県の川口リリア・フカガワみらいホールで開催される公演です。
裕基は『棒縛』に出演し、高野和憲、中村修一と共演します。
祖父・万作、父・萬斎も出演する公演であり、野村家を中心とした狂言の世界を楽しめる機会です。
2. 11月15日「狂言ござる乃座 in KYOTO」
京都観世会館で開催される、父・野村萬斎の還暦記念公演です。
『末廣かり』には野村万作、野村裕基、野村萬斎の三人が出演。
また、『庵の梅』にも裕基が出演します。
祖父、父、本人が同じ公演に出演するという点で、狂言三代の芸のつながりを感じられる舞台です。
3. 12月3日「野村万作・萬斎・裕基 狂言三代の夕べ」
文京シビックホールで開催される公演です。
裕基は『奈須与市語』を担当します。
2020年に披いた演目を、現在の経験を重ねた状態でどのように演じるのかも見どころの一つです。
【プロの結論】野村裕基の強みは伝統を守りながら自分の表現を持っていること
野村裕基のキャリアを振り返ると、単純な二世・三世芸能人という枠には収まりません。
注目すべき点は、大きく3つあります。
第一に、伝統芸能の修業を着実に重ねていること。
3歳で初舞台を経験し、『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』と節目となる演目を披いてきました。これは、家柄だけでは説明できない本人の修業の積み重ねです。
第二に、現代の演劇や映像作品にも挑戦していること。
『ハムレット』の主演や映像作品への出演は、狂言の技術を別の表現領域でも生かそうとする姿勢を示しています。
第三に、自分自身で公演を企画する段階に進んだこと。
2025年の第零回、2026年の第一回狂言イデアの会は、受け継いだ芸を自分の視点で再構成して観客に届ける試みです。
今後の裕基を評価する際には、父や祖父と比較するだけでなく、どの演目に挑戦し、どのような舞台を自ら企画していくのかを見ることが大切です。
【FAQ】野村萬斎の息子・野村裕基に関するよくある質問
Q1:野村萬斎の息子は誰ですか?
A1:狂言師の野村裕基です。野村萬斎の長男で、祖父は人間国宝の野村万作です。
Q2:野村裕基は何歳ですか?生年月日は?
A2:1999年10月9日生まれです。2026年11月現在は27歳です。
Q3:野村裕基の出身大学はどこですか?
A3:慶應義塾大学法学部を卒業しています。本人のインタビューでは、法学部政治学科で学んだことも明かされています。
Q4:野村裕基の初舞台は何ですか?
A4:2003年、3歳のときに出演した狂言『靱猿』です。子猿役で初舞台を踏みました。
Q5:野村裕基の2026年現在の活動は?
A5:狂言師として各地の舞台に出演するほか、自主公演「イデア狂言」を主宰しています。2026年5月には国立能楽堂で第一回狂言イデアの会を開催しました。
まとめ:野村裕基は狂言三代の伝統を受け継ぐ次世代の担い手
野村萬斎の息子・野村裕基は、1999年10月9日生まれの27歳。慶應義塾大学法学部を卒業し、3歳で『靱猿』の子猿役として初舞台を踏んだ狂言師です。

祖父・野村万作と父・野村萬斎に師事し、『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』などの重要な演目を経験。2023年には『ハムレット』で主演を務め、2025年からは自主公演「イデア狂言」に取り組んでいます。
2026年には第一回狂言イデアの会を開催し、さらに11月以降も各地の舞台への出演が予定されています。
野村裕基の魅力は、名門の芸を受け継いでいることだけではありません。伝統を深く学びながら、大学で得た知識や現代演劇への挑戦を自分の表現に結びつけていることです。
祖父や父と同じ舞台に立ちながら、少しずつ自分自身の芸を確立していく野村裕基。これからの狂言界を担う存在として、その活動と成長に注目が集まります。
主な参照資料:万作の会公式プロフィール・公演情報、日本芸術文化振興会の公演情報、タイムアウト東京(2026年4月23日掲載の本人インタビュー)、びわ湖ホールのアーティスト紹介。 (出典: 野村 萬 斎 息子(Yahoo!ニュース))