【代表作】『ベイビーわるきゅーれ』『ゴーストキラー』で見せた存在感
三元雅芸の出演映画を振り返ると、単にアクションシーンを担当するだけでなく、物語の中で重要な役割を持つキャラクターを演じてきたことが分かる。
特に注目したいのが、『ベイビーわるきゅーれ』と『ゴーストキラー』だ。
『ベイビーわるきゅーれ』では渡部役
2021年7月30日公開
阪元裕吾監督による映画『ベイビーわるきゅーれ』は、殺し屋として働く女子2人組、杉本ちさとと深川まひろの日常と仕事を描いた青春アクション映画だ。
三元雅芸は、劇中で渡部役を演じている。
主演の髙石あかり、伊澤彩織を中心に、日常のコミカルなやり取りと本格的な格闘アクションが組み合わさった作品である。
ここで押さえておきたいのは、三元は出演者であり、同作のアクション監督は園村健介だということ。三元自身がアクション監督として活動していることから混同されやすいが、作品ごとの担当クレジットは異なる。
『ゴーストキラー』では元殺し屋の幽霊・工藤英雄役
2025年4月11日公開
『ゴーストキラー』は、三元雅芸の俳優としての魅力を知るうえで外せない作品だ。
監督は園村健介、脚本は阪元裕吾。主演は髙石あかりで、黒羽麻璃央、井上想良、東野絢香らが出演している。
三元が演じるのは、工藤英雄という元殺し屋の幽霊だ。
物語では、女子大学生の松岡ふみかが偶然拾った薬莢をきっかけに、工藤の姿が見えるようになる。さらに、ふみかが工藤の手を握ると、彼の力が乗り移り、戦う能力を得るという設定だ。
工藤は最初、ふみかに嫌悪感を抱かれる存在だが、彼女を助けることを通じて関係性が変化していく。
この作品の面白さは、幽霊と女子大学生という異色の組み合わせだけではない。三元が演じる工藤の格闘技術と、髙石あかりが演じるふみかの身体表現が重なり、物語上の設定そのものがアクションの見せ場になっている。
公式作品情報でも、工藤英雄役として三元の名前が掲載されている。
そのほかの主な出演映画
三元の映画出演歴は、アクション映画だけに限定されない。大作映画からインディーズ作品、海外映画まで幅広い。
代表的な作品を年代順に整理すると、次のとおりだ。
- 2006年:『DEATH NOTE ~デスノート~』
- 2009年:『四畳半革命 白夜に死す』
- 2011年:『AVN エイリアンVSニンジャ』『SP 野望篇/革命篇』『女忍 KUNOICHI』
- 2013年:『図書館戦争』『ナイトピープル』
- 2014年:『るろうに剣心 京都大火編』『THE NEXT GENERATION パトレイバー』
- 2015年:『極道大戦争』『虎影』『忍者狩り』
- 2017年:『RE:BORN』『蠱毒 ミートボールマシン』
- 2018年:『ゴッド・オブ・ウォー』『追捕 MANHUNT』
- 2019年:『HYDRA』『キングダム』
- 2020年:『初恋』
- 2021年:『ベイビーわるきゅーれ』『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』『燃えよ剣』
- 2022年:『生きててよかった』『ヘルドッグス』『文豪ストレイドッグス BEAST』『オカムロさん』『ナニワ金融道』
- 2023年:『BAD CITY』『1%er』『鬼卍』
- 2024年:『ゴーストキラー』『呪禁師』
- 2025年:『スカジャンカンフー』
- 2026年:『TRAVERSE 2 -Next Level-』
上記は公式プロフィールに掲載された出演歴を中心にした抜粋であり、全出演作品を網羅したものではない。
主な出演ドラマ・テレビ作品
テレビドラマでも、アクションを生かした出演や個性的な役柄を重ねている。
主な出演作は以下のとおり。
- 『S-最後の警官』(2009年)
- 『ラッキーセブン』(2012年)
- 『仮面ティーチャー』(2013年)
- 『精霊の守り人 悲しき破壊神』(2017年)
- 『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017年)
- 『奥様は、取り扱い注意』(2017年)
- 『ボイス 110緊急指令室』(2019年)
- 『MIU404』(2020年)
- 『エール』(2020年)
- 『レッドアイズ 監視捜査班』(2021年)
- 『封刃師』(2022年)
- 『警部補ダイマジン』(2023年)
- 『横道ドラゴン』(2023年)
- 『龍が如く ~Beyond the Game~』(2024年)
- 『俺たちバッドバーバーズ』(2026年放送)
NHKの連続テレビ小説『エール』やTBSの『MIU404』にも出演しており、アクション映画以外の映像作品でも活動している。
【アクション監督・アクションコーディネーター】俳優とは違うもう一つの専門性
三元雅芸を理解するうえで重要なのが、アクション監督とアクションコーディネーターという仕事だ。
一般的な俳優は、監督や演出家の指示に従い、与えられた役柄を演じる。一方、アクション監督は作品の格闘シーンや身体表現を設計し、映像として成立させる責任を担う。
アクションコーディネーターも、出演者やスタント担当者、撮影スタッフなどの連携を調整し、アクションを実現する専門職だ。
三元の場合、実際に身体を動かす俳優としての経験があるため、演じる側の視点と、映像を構成する側の視点を併せ持っている。
アクション監督・コーディネートを担当した作品
公式プロフィールに掲載されている主な担当作品は次のとおり。
アクション監督を担当した作品
- 『悪鬼のウイルス』(2025年)
- 『鬼卍』(2023年・主演兼任)
- 『オカムロさん』(2022年・出演兼任)
- 『HOLY MOTHER』(2022年)
- 舞闘会「FIST OF SOUL」(2022年)
- SAWAGE「誘拐犯」(2022年)
アクションコーディネートを担当した作品
- 『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』(2025年)
- 『佐原先生と土岐くん』(2023年)
また、2019年の『HYDRA』では主演とアクションコレオグラファーを担当している。
アクション監督の仕事は振り付けだけではない
2024年のENCOUNTのインタビューでは、三元がアクション監督として取り組んでいる仕事の一つに、ビデオコンテの制作が挙げられている。
ビデオコンテとは、実際に俳優に動いてもらいながらアクションを撮影・編集し、完成イメージを映像として共有する手法だ。
紙の絵コンテだけでは伝わりにくい動きの速度や距離感、カメラの位置、動作のつながりを具体的に確認できる。
三元は、アクション俳優として積み重ねてきた経験を、監督としてどう選び、どう洗練させるかに力を注いでいる。
インタビューでは、仕事の面白さについて次のように話している。
「この仕事、たまらなく面白いです」
出典:ENCOUNT 2024年5月19日掲載インタビュー
この発言からも、三元にとってアクション監督は俳優業の延長にある単なる兼業ではなく、映像表現そのものを作り上げる専門的な仕事であることがうかがえる。
『ベイビーわるきゅーれ』『ゴーストキラー』の監督クレジットには注意
検索時に混同しやすいのが、三元自身がアクション監督を担当した作品と、アクション監督が別にいる出演作品の違いだ。
| 作品 | 三元雅芸の担当 | アクション監督 |
|---|---|---|
| 『ベイビーわるきゅーれ』 | 渡部役・出演 | 園村健介 |
| 『ゴーストキラー』 | 工藤英雄役・出演 | 園村健介 |
| 『オカムロさん』 | 出演・アクション監督兼任 | 三元雅芸 |
| 『鬼卍』 | 主演・アクション監督兼任 | 三元雅芸 |
| 『悪鬼のウイルス』 | アクション監督 | 公式クレジットによる |
こうしたクレジットの違いを理解すると、三元雅芸の仕事の幅がより明確になる。
【ゲーム業界でも活躍】『龍が如く』のモーションキャプチャーとは?
三元雅芸のもう一つの重要な仕事が、ゲーム作品におけるモーションキャプチャーだ。
モーションキャプチャーとは、俳優や演者の身体の動きをデジタルデータとして記録し、ゲーム内のキャラクターの動きに反映する技術である。
三元は、セガの人気ゲーム『龍が如く』シリーズをはじめ、多数のゲーム作品に参加している。
桐生一馬の動きを長年担当
三元が『龍が如く』シリーズで重要な役割を担うようになったのは、シリーズ第2作『龍が如く2』からだ。
2014年に掲載されたロングインタビューでは、桐生一馬の動きを担当してきた経緯や、ゲーム制作現場での演技について詳しく紹介されている。
シリーズでは、桐生一馬だけでなく、秋山駿や品田辰雄などのキャラクターの身体演技も担当してきた。
さらに、2023年のPlayStation Blogでは、桐生一馬の身体の動きを17年にわたって担当している俳優として三元の名前が挙げられている。
モーションキャプチャーで担当した主なゲーム作品
公式プロフィールに記載された主な参加作品を整理すると、次のようになる。
- 『龍が如く2』(2006年)
- 『龍が如く3』(2009年)
- 『龍が如く4』(2010年)
- 『龍が如く5』(2012年)
- 『龍が如く 維新!』(2014年)
- 『龍が如く6』(2017年)
- 『龍が如く7』(2020年)
- 『龍が如く7外伝 名を消した男』(2023年)
- 『龍が如く8』(2024年)
- 『龍が如く8外伝 パイレーツ イン ハワイ』(2024年)
- 『ファイナルファンタジーXVI』(2023年)
- 『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』(2021年)
- 『ジャッジアイズ』(2019年)
- 『モンスターハンター』シリーズ
- 『戦国BASARA』シリーズ
- 『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている』(2022年)
ゲーム作品では、出演だけでなく、アクション監督を兼任しているタイトルもある。
動きを再現するだけではない「感情」の演技
モーションキャプチャーについて誤解されやすいのは、俳優が単にパンチやキックの動きを再現しているだけだと思われることだ。
実際には、身体の動きだけでキャラクターの感情や性格まで伝える必要がある。
ファミ通が2025年に掲載した『龍が如く』シリーズの開発者インタビューでは、モーションアクターとして三元が桐生一馬だけでなく、春日一番の身体演技も担当していることが紹介された。
同インタビューによると、従来の制作方法では、まずモーションアクターが身体の動きを演じ、その後、声優が声を担当する。さらに、声の演技を踏まえて、モーションアクターが顔の演技を収録する工程もある。
つまり、三元の仕事は単なる格闘モーションの提供にとどまらない。
キャラクターが怒るとき、悲しむとき、仲間を思うときに、どのような姿勢や仕草を見せるのか。そうした細かな表現もゲームのリアリティを左右する。
PlayStation Blogでも、桐生一馬の泣く演技について、三元が予想を超える感情表現を見せたエピソードが紹介されている。
ゲームの中でプレイヤーが感じるキャラクターの人間らしさ。その一部を、三元の身体演技が支えているのだ。
【2026年最新】三元雅芸の現在と出演作品
2026年現在、三元雅芸は俳優、アクション監督、ゲームのモーションキャプチャーという複数の分野で活動している。
特に注目されるのが、テレビ東京のドラマ『俺たちバッドバーバーズ』と、映画『TRAVERSE 2 -Next Level-』だ。
『俺たちバッドバーバーズ』では志賀誠一郎役
2026年1月9日からテレビ東京系で放送されたドラマ25『俺たちバッドバーバーズ』にも出演した。
主演は中島歩と草川拓弥。脚本・監督は『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでも知られる阪元裕吾だ。
物語の舞台は、田舎町にあるレトロな理容室。表向きは普通の理容室だが、裏では社会で解決できない問題を引き受ける「裏用師」として活動する人物たちを描いたアクションコメディーである。
三元が演じたのは、志賀誠一郎役。
番組情報では、原田琥之佑演じる志賀風磨とは別の人物としてクレジットされている。
この作品は、BSテレ東で2026年3月30日に最終回を迎えた。2026年のテレビ出演を確認するうえで重要な作品だ。
『TRAVERSE 2 -Next Level-』では西崎雄也役
2026年2月27日公開の『TRAVERSE 2 -Next Level-』も、三元の最新映画出演作として注目される。
同作は、武道空手家の田部井淳が主演・武道監修を務めるアクション映画の続編だ。
物語では、巨大犯罪グループ「蠍」の追撃から逃れるため、名前と素性を隠して山奥で暮らす高梨淳と義理の娘・里菜が、元軍人で構成された部隊に狙われる。
三元の役名は西崎雄也。
監督は白善哲で、共演には田部井淳、中野咲希、アラン・ロワ、岸本尚子、チャック・ジョンソンらが名を連ねている。
本作は、空手や格闘技を軸にした作品であり、武道経験を持つ三元のキャリアとも親和性が高い。
海外アクション映画『Prisoner of War』も注目
海外作品では、スコット・アドキンス主演の『Prisoner of War』にも出演している。
日本では『デッドロック:戦火の処刑拳』というタイトルで、2026年9月2日にDVDが発売された。
同作は2025年製作のアメリカ映画で、監督はルイス・マンディロア。三元はスコット・アドキンス、ピーター・シンコダ、シェイン・コスギらとともに出演者として名前が掲載されている。
ここで注意したいのは、2026年に日本でDVDが発売された作品であり、2026年製作の新作映画という意味ではないことだ。海外アクション作品にも活動の幅を広げていることを示す実績として注目したい。
2026年の活動から見える現在のポジション
2026年の出演情報を整理すると、三元雅芸の活動には3つの特徴がある。
1. 映画出演:『TRAVERSE 2 -Next Level-』でアクション映画に出演。
2. テレビドラマ出演:『俺たちバッドバーバーズ』で志賀誠一郎役を担当。
3. 海外作品:『Prisoner of War』の日本版DVD発売を通じて海外作品への出演歴も確認できる。
現在の三元は、アクション俳優として画面に立つだけでなく、作品の動きを構築する側にも立てる人材だ。
公式プロフィールに掲載された近年の活動には、『悪鬼のウイルス』のアクション監督や、ゲーム作品のモーションキャプチャーも含まれる。
したがって、2026年の活動を単なる映画出演本数だけで評価するのは適切ではない。出演、アクション演出、ゲーム制作という複数の仕事を横断している点こそ、現在の特徴といえる。
【よくある質問】三元雅芸に関するFAQ
Q1:三元雅芸の読み方は何ですか?
A1:三元雅芸は「みもと・まさのり」と読みます。英字表記はMASANORI MIMOTOです。
Q2:三元雅芸は空手の全国大会で優勝したのですか?
A2:公式プロフィールによると、1993年、中学3年生のときに空手の全国大会で準優勝しています。優勝ではなく全国2位という実績です。
Q3:三元雅芸の代表作は何ですか?
A3:映画では『AVN エイリアンVSニンジャ』『HYDRA』『ベイビーわるきゅーれ』『BAD CITY』『ゴーストキラー』などが代表的です。2026年には『TRAVERSE 2 -Next Level-』にも出演しています。
Q4:三元雅芸は『ベイビーわるきゅーれ』のアクション監督ですか?
A4:同作では渡部役として出演しています。アクション監督は園村健介です。三元自身も別作品でアクション監督を務めています。
Q5:三元雅芸は『龍が如く』で何を担当していますか?
A5:主にモーションキャプチャーによるキャラクターの身体演技を担当しています。桐生一馬をはじめとするキャラクターの動きを長年表現してきました。
Q6:三元雅芸の2026年最新出演作品は何ですか?
A6:2026年公開の映画『TRAVERSE 2 -Next Level-』や、テレビ東京系ドラマ『俺たちバッドバーバーズ』が主な出演作です。また、2025年製作の海外映画『Prisoner of War』は、2026年9月に日本版DVDが発売されています。
まとめ:三元雅芸の本当の強みは俳優・監督・ゲーム演技の三つの顔
三元雅芸の経歴をたどると、空手の全国大会準優勝という武道経験を出発点に、ヒーローショー、大学卒業後の就職、25歳での上京、アクションチームでの裏方経験を経て、俳優としてのキャリアを築いてきたことが分かる。
特に重要な実績は次の5つだ。
- 1993年:空手の全国大会で準優勝。
- 2011年:主演映画『AVN エイリアンVSニンジャ』で注目を集める。
- 2016年:第4回ジャパンアクションアワード最優秀ベストアクション男優賞を受賞。
- 2021~2025年:『ベイビーわるきゅーれ』『ゴーストキラー』などに出演。
- 2026年:『俺たちバッドバーバーズ』『TRAVERSE 2 -Next Level-』で活躍。
三元雅芸を知るうえで、最も大切なのは、アクション俳優という肩書きだけで人物像を判断しないことだ。
実際には、身体を使って役を演じる俳優、アクションの構成を考える監督、ゲームキャラクターに生命感を与えるモーションアクターという、異なる専門性を持っている。
特に『龍が如く』シリーズで長年培ってきたモーションキャプチャーの経験は、映画での身体演技とは異なる分野での実績として評価できる。
三元雅芸は、アクションを演じる人であると同時に、アクションを設計し、映像やゲームの中で表現する人でもある。
2026年以降も、映画・テレビ・ゲームという複数の領域で、どのような身体表現を見せていくのか。その活動は引き続き注目に値する。
主な参考資料:三元雅芸公式プロフィール・公式サイト、テレビ東京・BSテレ東番組情報、映画『ゴーストキラー』公式サイト、ENCOUNTの本人インタビュー、ファミ通、PlayStation Blog、SPICEの受賞報道、映画.comの作品情報。 (出典: 三 元 雅 芸(Yahoo!ニュース))