【女優を目指した理由】18歳で映画『天地明察』のエキストラに参加したことが転機
アルバイト先で声をかけられ、映画の撮影現場へ
吉岡里帆さんが女優を目指すようになったきっかけは、大学時代の映画エキストラ経験です。

当時18歳だった吉岡さんは、京都・嵐山でアルバイトをしていました。その勤務先でエキストラの募集に関する声かけを受け、映画の撮影に参加することになります。
参加した作品は、滝田洋二郎監督による2012年公開の映画『天地明察』です。宮﨑あおいさんや岡田准一さんらが出演した作品で、吉岡さんは町娘役のエキストラとして撮影現場を経験しました。
2023年に出演したテレビ朝日系『徹子の部屋』では、撮影時のエピソードを披露しています。長時間にわたって空を見上げる役だったこともあり、現場での経験は強く記憶に残っていたようです。
本人が振り返ったのは、作品を完成させるために大勢のスタッフや出演者が力を注ぐ姿への驚きでした。映画を観客に届けるまでに、どれほど多くの人が関わっているのか。その舞台裏を目の当たりにしたことが、俳優という仕事への関心を深めるきっかけになりました。
学生演劇との出会いで演じる側への思いが強くなる
映画の現場だけでなく、学生演劇との出会いも重要でした。
吉岡さんは過去のインタビューで、演劇を観たときの衝撃について語っています。舞台上の人々が一つの作品に向かって熱量を注ぐ姿に魅了され、自分もその世界に参加したいと思うようになりました。
17歳の頃に演劇サークルの芝居を観たことや、大学時代に学生演劇に触れたことなど、複数の経験が俳優への思いを強めています。
つまり、女優を志した理由は映画のエキストラ参加だけではありません。映画制作の現場で感じた感動と、舞台芸術への興味が重なり、書道家を目指していた進路から俳優の道へと気持ちが動いていったのです。
【下積み時代】京都と東京を往復する生活から2013年の芸能界デビューへ
大学の授業、アルバイト、オーディションを両立
女優を目指すと決めた後も、すぐに大きな仕事が舞い込んだわけではありません。
吉岡さんは京都の大学に通いながら、アルバイトを続け、東京の演劇スクールやワークショップ、オーディションに参加する生活を送っていました。
京都で授業を受け、講義が終わるとアルバイトへ向かい、深夜に夜行バスで東京へ移動。到着後はオーディションやレッスンを受け、再び京都に戻るという忙しい日々でした。
本人が京都の学生向けメディア「コトカレ」で語った内容によれば、東京でしか受けられないレッスンやオーディションに参加するため、時間をやりくりしていたといいます。
また、両親からは自分で決めた夢なら自分で資金を貯め、自分の力で切り開くようにと言われていたことも明かしています。夢を追うために、学業と経済的な自立の両方に向き合っていたのです。
オーディションに落ち続けた時期もあった
東京に通い始めてからも、順調に仕事が決まったわけではありません。
本人はインタビューで、俳優養成所には多くの所属者がいて、役者を目指す人の競争率の高さを実感したと振り返っています。
周囲と同じように振る舞うことが求められる学生生活から、自分だけの個性を求められる芸能界へ。その環境の変化に戸惑い、自分の強みについて何度も考えたそうです。
この経験は、後の演技に向き合う姿勢にもつながっています。与えられた役をこなすだけでなく、自分にしかできない表現を探し続けることが、俳優としての成長に欠かせない課題だったのでしょう。
2013年に女優活動を開始
所属事務所や公開プロフィールによると、吉岡さんは2013年から女優としての活動を開始しています。
初期には舞台や映像作品などに出演し、経験を積み重ねました。2012年の『天地明察』でのエキストラ経験と、2013年からの芸能活動開始は区別して理解しておきたいポイントです。
エキストラとして映画の現場に参加したことが、俳優を志すきっかけになった一方、芸能活動としてのキャリアは2013年から始まっています。
【経歴・年表】『あさが来た』のぶちゃん役から現在までの転換点
吉岡里帆さんのキャリアを整理すると、学生時代の経験、2013年の活動開始、2015年の朝ドラ出演、そして主演作や映画賞の受賞という段階を経て、現在の地位を築いてきたことがわかります。
特に大きかったのが、NHK連続テレビ小説『あさが来た』への出演です。ここで演じた「のぶちゃん」役が、幅広い視聴者に名前を知られるきっかけになりました。
吉岡里帆の年代別キャリアと関係作品
| 年代 | 出来事・作品 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 幼少期 | 京都・太秦で育つ | 映画や伝統芸能に親しむ環境 |
| 小学生時代 | 書道を始める | 長年続く表現活動の原点 |
| 高校時代 | 俳優養成所に通う | 演技を学び始める |
| 大学時代・18歳 | 『天地明察』のエキストラに参加 | 映画制作の現場を経験 |
| 2013年 | 女優活動を開始 | 芸能界でのキャリアが本格化 |
| 2015年 | NHK『あさが来た』 | 田村宜(のぶちゃん)役で注目 |
| 2017年 | 『カルテット』『ごめん、愛してる』 | 出演作が続き、知名度が上昇 |
| 2018年 | 『きみが心に棲みついた』 | 連続ドラマ初主演 |
| 2022年 | 映画『ハケンアニメ!』 | 主演女優として評価を獲得 |
| 2025年 | 映画『正体』 | 第48回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞 |
| 2026年 | 『豊臣兄弟!』『シャドウワーク』 | 大河ドラマ・映画で活躍 |
※年表は所属事務所のプロフィール、本人インタビュー、作品情報、日本アカデミー賞の公式発表などをもとに整理しています。
『あさが来た』で演じたのぶちゃんとは?
吉岡さんの若い頃を振り返るとき、欠かせない作品がNHK連続テレビ小説『あさが来た』です。
同作で演じたのは、田村宜(たむら・のぶ)という人物。視聴者からは「のぶちゃん」の愛称でも親しまれました。
眼鏡をかけた知的で親しみやすい少女という役柄が印象に残り、吉岡さんの存在を広く知らしめました。朝ドラへの出演は、俳優として次の仕事につながる大きな実績となります。
この時期には、結婚情報誌「ゼクシィ」の9代目CMガールにも起用されました。ドラマだけでなくCMでも注目されるようになり、若手女優としての認知度が高まっていきました。
その後、2017年の『カルテット』や『ごめん、愛してる』などで演技の幅を広げ、2018年にはドラマ『きみが心に棲みついた』で連続ドラマ初主演を務めています。
【昔と現在を比較】吉岡里帆は2026年現在どんな女優になった?
若い頃と現在では演じる役柄にも変化がある
吉岡里帆さんの昔と現在を比較すると、最も大きな違いは、出演する作品の幅と演じる役柄の広がりです。
初期の頃は、朝ドラの若い女性役やテレビドラマの個性的な登場人物など、視聴者に親しみやすい役柄で注目されました。
その後は、主演映画や社会性のある作品、サスペンス、時代劇などにも出演。作品のジャンルによって異なる人物像を表現する俳優へと成長しています。
ただし、昔の写真と現在の写真を並べて顔立ちの変化だけを評価するのは適切ではありません。撮影時の年齢、髪型、メイク、照明、役柄によって印象は大きく変わります。外見上の違いだけから整形などを推測する根拠はありません。
2025年には映画『正体』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞
現在の演技力を語るうえで重要な実績が、映画『正体』です。
吉岡さんは同作で安藤沙耶香役を演じました。主人公・鏑木が逃亡中に別の名前で働いていた際、彼を信頼して仕事を任せる人物です。
2025年3月14日に発表された第48回日本アカデミー賞では、最優秀助演女優賞を受賞しました。
同賞は、作品内での演技や役柄の表現が評価された結果です。若い頃の朝ドラ出演で注目を集めた吉岡さんが、映画界でも高い評価を得たことを示す実績となりました。
2026年は大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演
2026年の吉岡さんを語るうえで注目したいのが、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』です。
本作は仲野太賀さんが主演を務め、豊臣秀長の生涯を描く作品。吉岡さんは秀長の正妻となる慶(ちか)を演じています。
慶は後に慈雲院と呼ばれる人物で、激動の戦国時代を生き抜き、豊臣兄弟を支える存在として描かれています。2026年3月29日放送の第12回で初登場し、同作が吉岡さんにとって初めての大河ドラマ出演となりました。
それまでの現代劇とは異なる時代背景の人物を演じることは、俳優としての表現領域をさらに広げる機会になっています。
映画『シャドウワーク』など2026年の出演作にも注目
映画では、2026年9月25日公開の『シャドウワーク』に奈緒さんとのダブル主演で出演しています。
吉岡さんが演じるのは紀子。配偶者からの暴力を逃れ、女性たちが身を寄せるシェルターにたどり着く人物です。穏やかな生活の裏側に潜む違和感や秘密に向き合うサスペンス作品で、これまでの出演作とはまた異なる緊張感のある役柄です。
さらに所属事務所の公開情報では、2026年12月25日公開予定の映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』への出演も案内されています。11月6日現在、こちらは今後の公開予定作です。
テレビ、映画、CMと活動領域を広げていることからも、2026年現在の吉岡さんは、若手女優として注目された時期を経て、幅広い作品を担う俳優へとキャリアを重ねていることがわかります。
【プロの結論】吉岡里帆の昔を知ると現在の演技がもっと面白くなる
吉岡里帆さんの経歴を振り返ると、芸能界で成功するまでの道のりには、いくつもの転換点があったことがわかります。
京都・太秦で育ち、幼い頃から映画や伝統芸能に親しんだこと。書道を続け、八段の腕前を身につけたこと。大学時代に映画のエキストラや学生演劇に出会い、将来の進路を変えたこと。そして、京都と東京を往復しながらオーディションを受け続けたことです。
特に注目したいのは、書道から俳優へ進路を変えた点です。長年続けてきたものを捨てたというより、表現することへの関心が別の形で開花したと捉えると、吉岡さんのキャリアが理解しやすくなります。
書道には、線の美しさや余白、全体のバランスを考える作業があります。演技にも、言葉だけでなく表情や動き、間によって人物を表現する要素があります。両者は異なる分野ですが、表現を突き詰めるという点で共通しています。
また、2013年の活動開始から2015年の朝ドラ出演までの歩みは、短期間でスターになったという単純な成功物語ではありません。養成所での学び、オーディション、アルバイト、移動の繰り返しがあってこそ、現在のキャリアにつながっています。
昔の吉岡さんを知るための判断基準としては、次の3点を押さえておくと理解が深まります。
- 写真を見る場合:幼少期、学生時代、出演作品の役柄写真を区別し、撮影時期や掲載元を確認する。
- 経歴を調べる場合:2012年のエキストラ経験と2013年の芸能活動開始を混同しない。
- 現在と比較する場合:外見だけでなく、出演作品や受賞歴、演じる役柄の変化に注目する。
こうした視点で振り返ると、吉岡里帆さんの昔は単に若くてかわいかった時代ではなく、現在の俳優としての個性が形づくられていった重要な時期だったことが見えてきます。
【吉岡里帆の昔】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉岡里帆は昔、どこで育ったのですか?
A1:京都府の太秦で育ちました。東映京都撮影所や東映太秦映画村が身近にあり、幼い頃から映画や歌舞伎、能などの伝統芸能に親しんでいました。
Q2:吉岡里帆は何大学に通っていましたか?
A2:京都橘大学文学部日本語日本文学科の書道コースに進学したことが、過去のインタビューや報道で紹介されています。書道を専門的に学び、将来は書家などの仕事を考えていました。
Q3:吉岡里帆が女優を目指したきっかけは何ですか?
A3:18歳の頃に映画『天地明察』のエキストラとして撮影現場を経験したことが大きなきっかけです。映画制作の熱量に感動し、学生演劇との出会いも重なって俳優を志すようになりました。
Q4:吉岡里帆はいつ芸能界デビューしましたか?
A4:2013年から女優としての活動を開始しています。2012年の映画『天地明察』へのエキストラ参加は、その前段階にあたります。
Q5:吉岡里帆は書道何段ですか?
A5:書道八段です。2023年の『徹子の部屋』では書道の腕前を披露し、長年続けてきた書道への思いも紹介されました。
Q6:2026年現在の吉岡里帆は何歳ですか?
A6:1993年1月15日生まれのため、2026年11月6日現在は33歳です。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』や映画『シャドウワーク』などに出演しています。
まとめ:吉岡里帆の昔は京都で培った表現力と努力の積み重ね
吉岡里帆さんの昔を振り返ると、京都・太秦で過ごした幼少期、書道に打ち込んだ学生時代、そして映画『天地明察』のエキストラ経験が、現在の俳優人生につながっていることがわかります。
2013年に女優活動を開始し、2015年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でのぶちゃん役を演じて注目を集めました。その後、『カルテット』『きみが心に棲みついた』『ハケンアニメ!』『正体』など、さまざまな作品で経験を重ねています。
2025年には映画『正体』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。2026年も大河ドラマ『豊臣兄弟!』や映画『シャドウワーク』などで活躍しています。
若い頃から現在までを通して変わらないのは、表現することへの情熱です。書道家を目指していた少女が、映画の現場との偶然の出会いを経て俳優の道へ進み、数々の作品で評価されるようになりました。
吉岡里帆さんの昔の写真や学生時代のエピソードを調べる際は、単なる外見の比較にとどまらず、どのような経験が現在の演技につながったのかにも注目すると、彼女の魅力をより深く理解できます。
これから公開される作品や新たな役柄にも期待が集まります。 (出典: 吉岡 里帆 昔(Yahoo!ニュース))