【RIZINヘビー級は何kg?】120kg契約のルールと体重制限を解説
RIZINのヘビー級は、現在の主要なヘビー級トーナメントで120.0kg契約が採用されている。2025年のWORLD GPや2026年のJAPAN GPでも、公式対戦カードには120.0kgと明記されている。

ここで注意したいのは、一般的な格闘技団体のヘビー級とRIZINの試合契約を同じものとして扱わないことだ。RIZINでは試合ごとに契約体重が設定され、ヘビー級の主要カードでは120kgが上限として使われている。
120kg契約で押さえておきたい3つのポイント
1.120kgは計量の基準となる上限体重
120kg契約では、原則として前日計量で120.0kg以下を目指す。120kgちょうどまで認められるため、119kg台でなければ出場できないという意味ではない。
2.体重超過すれば自動的に通常条件で試合ができるわけではない
2026年6月6日のRIZIN LANDMARK 14 in SENDAIでは、貴賢神が規定体重120.0kgを1.2kg超過。酒井リョウとの試合は、両陣営の協議によって121.20kgを上限とするキャッチウェイトに変更された。
これは120kg契約が形だけの数字ではないことを示す事例だ。体重超過時の試合実施やペナルティーは、個別の規定と主催者の判断に左右される。
3.120kg契約でも選手の実際の体重は異なる
2026年8月のRIZIN.54では、上田幹雄が108.15kg、エドポロキングが116.30kgで計量をクリアした。同じ120kg契約でも、両者には8.15kgの差があった。
つまり、ヘビー級の試合は単純に体重が重い選手が有利というものではない。体格、リーチ、スピード、打撃技術、組み技への対応力が勝敗を左右する。
【王者は現在誰?】RIZINヘビー級の王座決定戦が実現しなかった経緯
2026年11月5日現在、RIZINヘビー級では初代王者が正式に誕生していない。ヘビー級の王座をめぐる動きは2025年のWORLD GPまでさかのぼる必要がある。
2025年WORLD GPでソルダトキンが優勝
2025年に開催されたRIZIN WORLD GPヘビー級トーナメントでは、海外の強豪を含む選手たちが120kg契約で優勝を争った。
9月28日のRIZIN.51では、決勝でアレクサンダー・ソルダトキンがマレク・サモチュクに判定3-0で勝利。ソルダトキンがGP優勝を果たした。
この優勝によって、ソルダトキンはRIZINヘビー級初代王座を懸けた試合への道を切り開いた。対戦相手として予定されたのが、元Bellator世界ヘビー級王者のライアン・ベイダーだった。
ベイダーの負傷で2025年大晦日の王座戦が中止
ところが、2025年11月18日、RIZINはベイダーの欠場とタイトルマッチの中止を公式発表した。
公式発表によると、ベイダーは練習中に負傷し、MRI検査で内転筋の完全剥離および筋膜の断裂と診断された。手術が必要となり、12月31日に予定されていたソルダトキンとの王座決定戦は実施されなかった。
ベイダーは王座決定戦に出場できなくなったことへの失望を表明し、日本のファンやRIZIN関係者への感謝と謝罪を伝えた。
結果として、GP優勝者は決まったものの、初代ヘビー級王者を決める試合は実現しなかった。これが2026年にヘビー級の国内トーナメントが改めて注目される背景にある。
2026年JAPAN GP優勝者が王者になるのか?
2026年4月23日のヘビー級会見では、マッチメーカーの柏木信吾氏がJAPAN GPの開催構想を説明。報道によれば、優勝者をアレクサンダー・ソルダトキンとの対戦につなげ、初代王座を懸ける構想も示された。
ただし、これは当初の構想と正式決定したタイトルマッチを区別する必要がある。11月4日に発表された大晦日の公式カードでは、スダリオ剛対エドポロキングはヘビー級GP JAPANトーナメント決勝として掲載されている。初代王座決定戦とは発表されていない。
したがって、GP優勝者がそのままRIZINヘビー級王者になると考えるのは早い。王座の行方は、今後のRIZINによる正式発表を待つ段階だ。
【2026年最新】RIZINヘビー級GP JAPANの開催経緯と決勝予定
2026年のヘビー級GP JAPANは、国内のヘビー級選手4人によるトーナメントとして企画された。2025年のWORLD GPが国際色の強い大会だったのに対し、2026年は日本人選手を中心に国内最強の座を争う構成となっている。
トーナメントは4月23日に発表
2026年4月23日の記者会見で、上田幹雄、スダリオ剛、エドポロキングの3人の出場が発表された。残る1枠は後日の選考となり、5月4日のDEEP大会と6月6日のRIZIN LANDMARK 14での試合内容などが判断材料になった。
最終的に4人目に選ばれたのは酒井リョウだった。
酒井は6月6日、貴賢神と対戦。貴賢神は前日計量で1.2kg超過したものの、酒井がキャッチウェイトでの試合を受け入れた。試合では1R1分16秒、グラウンドパンチによるTKO負けを喫したが、その後GP出場が決まった。
8月11日のRIZIN.54で1回戦を実施
トーナメントの1回戦は、2026年8月11日に東京のTOYOTA ARENA TOKYOで開催されたRIZIN.54で実施された。
組み合わせは上田幹雄対エドポロキング、スダリオ剛対酒井リョウの2試合。どちらも120.0kg契約、5分3RのMMAルールだった。
結果は両試合ともKO・TKO決着。スダリオは酒井を1R4分26秒にTKOで下し、エドポロキングは上田を2R47秒に顔面への膝蹴りでKOした。
これによって決勝カードはスダリオ剛対エドポロキングに決定した。
決勝は11月から12月31日の大晦日に変更
当初、決勝は11月8日のRIZIN.55で開催される予定だった。しかし、2026年9月25日の会見で、エドポロキングが肩を負傷したため延期が発表された。
その後、11月3日の名古屋での会見を経て、11月4日にRIZIN公式サイトが大晦日の開催を発表した。
RIZINヘビー級GP JAPAN トーナメント決勝
開催日
2026年12月31日(木)
大会
超RIZIN.6
会場
バンテリンドーム ナゴヤ
契約体重
120.0kg
試合形式
5分3R
2026年11月5日時点の発表情報。試合結果はまだ出ていない。
今回の延期は単なる大会日程の変更ではない。選手の負傷からコンディションを整える時間を確保し、大晦日という大舞台に決勝を移した形だ。
エドポロキングにとっては負傷からの復帰戦、スダリオにとっては国内GP制覇を懸けた試合となる。両者が万全の状態でリングに上がれるかも、決勝を左右する要素になる。
【選手の関係と戦績】スダリオ剛・エドポロキング・上田幹雄・酒井リョウを比較
今回のトーナメントを理解するには、4人の選手がどのような経歴を持ち、1回戦で何を見せたのかを整理すると分かりやすい。
4選手のプロフィールとトーナメントでの関係
戦績はRIZIN公式プロフィールに掲載されたRIZINでの記録を基準とする。選手の全プロMMA戦績とは異なる。
スダリオ剛の戦績と強さ
スダリオ剛は1997年5月13日生まれ、栃木県出身。元大相撲力士として知られ、貴乃花部屋で相撲に取り組んだ後、MMAへ転向した。
2020年9月のRIZIN.24でMMAデビューを飾り、ディラン・ジェイムスにTKO勝ち。その後もKO・TKOを中心に勝利を重ね、日本ヘビー級の有力選手として存在感を高めてきた。
一方、2023年大晦日のRIZIN.45では上田幹雄に2R TKO負け。2025年5月のWORLD GPでもジョゼ・アウグストに判定で敗れ、初戦敗退となった。
2026年8月の酒井戦は、約1年3カ月ぶりのRIZIN復帰戦。右ストレートで相手を崩し、グラウンドでの蹴りによる追撃でレフェリーストップを呼び込んだ。
過去の敗戦を踏まえれば、今回のGPはスダリオにとって再起と成長を示す機会でもある。特に、打撃だけでなく、相手の組みつきやグラウンドへの対応力が決勝の焦点になる。
エドポロキングの戦績と強さ
エドポロキングは2001年2月8日生まれ、大阪府出身。身長204cm、リーチ217.5cmという規格外の体格を持つ選手だ。
RIZIN公式プロフィールによると、2024年12月31日のRIZIN DECADEで貴賢神にKO勝ちし、華々しいRIZINデビューを飾った。続く2025年3月のRIZIN.50では酒井リョウに2R TKO勝ち。さらに2026年8月には上田幹雄をKOし、RIZINでの戦績を3戦3勝に伸ばした。
注目すべきは、単に体格が大きいだけではないことだ。公式プロフィールでは、首相撲からの膝蹴りやグラウンドでの攻防など、試合を重ねながら技術を増やしている様子が紹介されている。
また、UFC二階級制覇王者アレックス・ペレイラのヘッドコーチであるプリニオ・クルスのもとで練習を重ね、海外でのトレーニングにも取り組んできた。
上田戦では首相撲からの膝蹴りで勝利。身長差だけでなく、攻撃の組み立てにも成長が見られた一戦だった。
上田幹雄はなぜ敗れた?空手の実績とMMAの課題
上田幹雄は1995年5月1日生まれ、東京都出身。5歳から極真空手を始め、2019年11月の第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会で、日本人として16年ぶりの優勝を果たした。
2022年にRIZINへ参戦し、2023年大晦日にはスダリオ剛をTKOで撃破。2025年のWORLD GPではシビサイ頌真をKOで下して準決勝に進出した。
しかし、準決勝ではアレクサンダー・ソルダトキンにグラウンドパンチでTKO負け。2026年8月のJAPAN GPでもエドポロキングにKO負けを喫した。
上田の強みは、極真空手で培った蹴りや打撃の距離感だ。一方で、MMAでは打撃以外にもテイクダウンへの対応、ポジション争い、寝技の防御などが求められる。
2026年のエドポロ戦では、相手の長身と首相撲からの膝蹴りが勝敗を分けた。空手の実績がそのままMMAでの勝利に直結するわけではないことを示した試合だった。
酒井リョウはなぜGPに選ばれた?
酒井リョウは1987年3月24日生まれ、栃木県出身。DEEPメガトン級を主戦場に活躍し、2022年11月には赤沢幸典をTKOで破ってDEEPメガトン級暫定王座を獲得した。
2023年には水野竜也との再戦にも勝利して王座を防衛。その後、2024年には正規王者ロッキー・マルティネスとの王座統一戦に臨んだが、判定で敗れている。
2026年のJAPAN GPでは、最後の出場枠をめぐる選考で貴賢神と対戦した。体重超過という不利な状況でも試合を受け入れた姿勢や、それまでの実績などが評価され、最終的に出場が決定した。
1回戦ではスダリオに敗れたものの、DEEPでのタイトル獲得経験を持つベテランとして、日本ヘビー級の層を支える存在である。
【93kgとの違い】RIZINライトヘビー級とヘビー級を比較
RIZINのヘビー級とライトヘビー級を混同しやすい理由は、どちらも大型選手が出場する階級だからだ。しかし、契約体重には明確な差がある。
ライトヘビー級
契約体重の基準
ヘビー級
GPで採用される契約体重
両階級の契約体重の差は27kg。この差は、選手の体格やフィジカルだけでなく、試合で必要になる戦略にも影響する。
RIZINでは2019年のRIZIN.15やRIZIN.20などで、ライトヘビー級タイトルマッチを93.0kg契約で実施してきた。初代ライトヘビー級王者はイリー・プロハースカで、2026年現在の王座は空位となっている。
ライトヘビー級とヘビー級の主な違い
| 比較項目 | ライトヘビー級 | ヘビー級 |
|---|---|---|
| 契約体重の基準 | 93.0kg | 120.0kg |
| 体重差 | 基準 | ライトヘビー級より27kg重い |
| 主な特徴 | スピードとパワーの両立 | 体格・パワー・一撃の破壊力 |
| 2026年の王座 | 空位 | 初代王者未決定 |
ただし、体重だけで試合の優劣が決まるわけではない。ライトヘビー級ではスピードやスタミナを生かした攻防が重要になりやすい一方、ヘビー級では一発の打撃や体格差が短時間で勝敗を決めることもある。
RIZINヘビー級ランキング2026はどう見る?
2026年のランキングを調べる際には、公式の選手プロフィール、実際の試合結果、民間サイトの独自ランキングを区別する必要がある。
例えば、GAMIS MMAが2026年1月1日付で掲載したヘビー級ランキングでは、シェミスラブ・コバルチェクが1位、アレクサンダー・ソルダトキンが2位、上田幹雄が4位、スダリオ剛が7位、エドポロキングが10位とされていた。
ただし、この順位は8月のJAPAN GPより前のものだ。現在の決勝進出者の評価をそのまま反映するランキングとして扱うことはできない。また、RIZIN公式の選手情報と民間サイトのポイント順位は同じものではない。
2026年11月時点の実力を判断するなら、順位の数字だけを見るよりも、直近の対戦相手、勝利の内容、フィニッシュ率、国際的な実績を組み合わせて評価する方が実態に近い。
【プロの結論】スダリオ剛対エドポロキングは何が勝敗を分ける?
今回の決勝は、国内ヘビー級の新旧勢力がぶつかるカードだ。
スダリオ剛は相撲をバックボーンに持ち、MMAの実戦経験を積み重ねてきた。対するエドポロキングは204cmという長身と217.5cmのリーチを武器に、RIZIN参戦後3連勝を記録している。
両者の戦いを分析するうえで注目したいのは、次の3点だ。
1.リーチ差をどう攻略するか
スダリオは190cm、エドポロは204cm。身長差は14cmあり、リーチにも大きな開きがある。
距離を保ったまま戦えば、エドポロが長い手足を使って攻撃できる場面が増える。一方、スダリオには相撲で培った身体の使い方や、これまでのMMA経験がある。
身長差だけで勝敗を決めることはできないが、どちらが自分の得意な距離を作れるかは大きなポイントになる。
2.打撃だけでなく組み技への対応
ヘビー級ではKOの印象が強いが、MMAでは組み技やグラウンドの技術も欠かせない。
エドポロは酒井戦でテイクダウンを許す場面がありながら、最終的には逆転TKO勝利を収めた。上田戦では首相撲からの膝蹴りを決めている。
スダリオも、過去の上田戦やソルダトキン戦でグラウンドの攻防が課題として表れた。決勝では、立ち技の攻防だけでなく、組み合った際の対応力にも注目したい。
3.長期の準備期間をどう生かすか
今回の決勝はエドポロの肩の負傷によって延期された。試合間隔が長くなったことは、両者にとって調整面の課題であると同時に、準備を進める時間にもなる。
特にエドポロは負傷からの復帰が焦点となる。スダリオは8月の試合で勝利の感覚をつかんだと語っており、勢いを維持できるかがポイントだ。
2026年の国内ヘビー級を象徴する一戦になる可能性は高いが、優勝者が初代王者になるかどうかは別問題。GPの結果と、その後のタイトル戦線を分けて追うことが大切だ。
【RIZINヘビー級】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIZINヘビー級は何kgまでですか?
A1:2026年のヘビー級GP JAPANでは120.0kg契約が採用されている。前日計量で原則120.0kg以下が基準となる。
Q2:RIZINヘビー級の現在の王者は誰ですか?
A2:2026年11月5日現在、初代ヘビー級王者は決まっていない。2025年に予定されたソルダトキン対ライアン・ベイダーの王座決定戦が、ベイダーの負傷によって中止されたためだ。
Q3:2026年のヘビー級GP決勝はいつですか?
A3:2026年12月31日開催の「超RIZIN.6」で予定されている。当初の11月開催予定から、エドポロキングの肩の負傷によって延期された。
Q4:スダリオ剛とエドポロキングの戦績は?
A4:RIZINでの戦績は、スダリオ剛が10勝4敗、エドポロキングが3勝0敗。スダリオは酒井リョウ、エドポロキングは上田幹雄をそれぞれGP1回戦で破っている。
Q5:RIZINライトヘビー級は何kgですか?
A5:RIZINのライトヘビー級は93.0kg契約が基準。120.0kg契約のヘビー級とは27kgの差がある。
Q6:ヘビー級GP JAPANの優勝者は初代王者になりますか?
A6:2026年11月5日時点で、決勝が正式な王座決定戦になるとの発表はない。GP優勝と初代王座獲得は別に考える必要がある。
まとめ:RIZINヘビー級は2026年大晦日の決勝が最大の焦点
RIZINヘビー級は、120.0kg契約を基準とする大型選手の階級だ。93.0kg契約のライトヘビー級とは27kgの差があり、選手の体格や試合展開にも違いがある。
2026年のヘビー級GP JAPANでは、スダリオ剛とエドポロキングが決勝に進出。上田幹雄と酒井リョウをそれぞれKO・TKOで破り、国内最強の座を懸けて対戦する。
決勝は当初の11月開催から変更され、2026年12月31日の超RIZIN.6で実施予定となった。
一方、RIZINヘビー級の初代王座はまだ決まっていない。2025年の王座決定戦中止を経て、2026年のJAPAN GPが新たな展開を生み出す可能性がある。
今後の情報を追う際は、次の3点を判断基準にしたい。
- GP決勝の正式な開催情報と試合結果
- スダリオ剛とエドポロキングのコンディション、試合内容
- ソルダトキンを含む初代王座決定戦の正式発表
大晦日の決勝は、単なる国内トーナメントの優勝争いではなく、RIZINヘビー級の将来を左右する重要な試合になる。日本の重量級ファイターが世界の強豪と渡り合うための新たな一歩になるか、注目したい。 (出典: rizin ヘビー 級(Yahoo!ニュース))