トムとジェリーの声優は誰?歴代キャストと2026年最新吹替版の違いを徹底解説
『トムとジェリー』の声優は、実は作品や日本語吹き替え版によって異なる。トム役では八代駿、肝付兼太、佐藤せつじ、ジェリー役では藤田淑子、堀絢子が代表的なキャストとして知られている。長年同じ声優が担当しているように感じられるが、テレビ放送版、ビデオ・DVD版、新シリーズでは配役が変更されてきた。
2026年は、5月29日に映画『トムとジェリー 時をこえる魔法の羅針盤』が日本公開され、佐藤拓也、多田野曜平、中井和哉らの参加も話題になった。ただし、この3人はトムやジェリー役ではなく、新作に登場する別のキャラクターを担当している。歴代キャストと最新映画の配役を分けて理解すると、声優交代の経緯が見えてくる。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- トム役:八代駿、肝付兼太、佐藤せつじが代表的な日本語吹き替えキャスト。
- ジェリー役:藤田淑子が初期TBS版、堀絢子が後年のソフト版やテレビシリーズなどを担当。
- 2026年最新映画:佐藤拓也、多田野曜平、中井和哉らが出演するが、担当するのは新作のサブキャラクター。
【まず結論】トムとジェリーの声優は作品ごとに違う!
最初に押さえておきたいのは、『トムとジェリー』には全作品共通の日本語吹き替えキャストが存在するわけではないという点だ。
日本で最初にテレビ放送された1964年のTBS版では、トムを八代駿、ジェリーを藤田淑子が担当した。その後、1987年のヘラルド・ポニー版などでは、トムが肝付兼太、ジェリーが堀絢子に変更されている。
さらに、2014年の『トムとジェリー ショー』シーズン1では肝付兼太と堀絢子の組み合わせが採用された一方、シーズン2ではトム役が佐藤せつじに交代した。ジェリー役は引き続き堀絢子だった。
つまり、声優の変化は単純な世代交代ではない。作品の制作時期、吹き替え音源の制作会社、テレビ放送か映像ソフトかという違いによって、同じキャラクターにも複数の声が存在している。

【トム役の歴代声優】八代駿・肝付兼太・佐藤せつじの3人が代表格
トムは、ジェリーを追いかけるドジなネコでありながら、ときにはピアノを弾いたり、歌ったり、恋をしたりする多彩なキャラクターだ。日本語版では、作品ごとに異なる声優がそのコミカルな魅力を表現してきた。
八代駿:1964年のTBS版でトムを担当した初代キャスト
八代駿は、1964年に始まったTBS版『トムとジェリー』でトムを担当した声優である。
1964年5月13日に国内テレビ放送が始まった際、八代はトム役、藤田淑子はジェリー役、谷幹一はナレーションを担当した。マイナビ介護のみらいラボの放送記念日の記事でも、この初期キャストが紹介されている。
八代駿は『いなかっぺ大将』などのアニメ作品や、海外アニメの吹き替えでも知られる声優だ。トムのコミカルなリアクションを含め、昭和期のテレビ視聴者に親しまれた声の一つとなった。
特にTBS版は、原語版の映像に日本語のセリフや独自のナレーションを加えた演出が特徴だった。単純に外国語を日本語へ置き換えた吹き替えではなく、日本のテレビ番組として楽しめるように再構成されていたのである。
肝付兼太:ソフト版や『トムとジェリー テイルズ』でも活躍
肝付兼太は、トム役の歴代キャストの中でも特に広く知られる存在だ。
『ドラえもん』の骨川スネ夫、『おそ松くん』のイヤミ、『それいけ!アンパンマン』のホラーマンなど、独特の声色とコミカルな演技で多くの作品に出演してきた。
『トムとジェリー』では、1987年のヘラルド・ポニー版をはじめ、映像ソフト版や『トムとジェリー テイルズ』などでトムを担当。2014年の『トムとジェリー ショー』シーズン1でもトム役を務めた。
肝付の魅力は、トムの威勢のよさと情けなさを同時に表現できるところにある。ジェリーを追い詰めようとする場面の強気な演技と、失敗した瞬間のコミカルな反応との落差が、キャラクターの面白さを引き立てている。
なお、肝付兼太はスネ夫役としても長く親しまれたため、トムの声とスネ夫の声を同じ声優が担当していたことに驚く視聴者も少なくない。
佐藤せつじ:『トムとジェリー ショー』シーズン2以降の代表的なトム役
佐藤せつじは、2016年以降の『トムとジェリー ショー』シーズン2などでトムを担当した声優だ。
佐藤は俳優・声優として活動し、『SAKAMOTO DAYS』や『ハズビン・ホテルへようこそ』など、幅広いジャンルの作品にも出演している。
『トムとジェリー』の長編作品では、『トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ』や『トムとジェリー 夢のチョコレート工場』などでもトム役を担当している。
2026年3月28日にTOKYO MXで放送された『トムとジェリー ショー』シーズン2のセレクション放送でも、トム役は佐藤せつじと紹介された。
ただし、佐藤せつじをシリーズ全体の唯一の現行トム役と考えるのは正確ではない。作品によって音声の制作時期やキャストが異なるため、視聴するタイトル単位で確認する必要がある。
【ジェリー役の歴代声優】藤田淑子から堀絢子へ受け継がれた表現
ジェリーは小さな体ながら、トムを翻弄する頭脳と行動力を持つネズミだ。セリフが少ない作品でも、表情や動き、声のリアクションによって性格が伝わる。
日本語版では藤田淑子と堀絢子が代表的な担当声優として知られている。
藤田淑子:初期TBS版のジェリー役
藤田淑子は、1964年から放送された初期TBS版でジェリーを担当した声優である。
藤田は『一休さん』の一休、『キテレツ大百科』の木手英一などでも知られ、少年役からコミカルなキャラクターまで幅広い演技を披露した。
八代駿のトムと藤田淑子のジェリーという組み合わせは、初期テレビ放送版を知る世代にとって印象深いキャスティングだ。
また、TBS版では谷幹一によるナレーションも作品の個性を形成していた。トムとジェリーの追いかけっこに日本語の演出を加えたことで、当時の国内視聴者に親しみやすい番組になった。
堀絢子:ヘラルド・ポニー版からテレビシリーズまで長く担当
堀絢子は、後年のジェリー役を代表する声優だ。
1987年のヘラルド・ポニー版をはじめ、映像ソフト版、『トムとジェリー テイルズ』、『トムとジェリー ショー』シーズン1・2、複数の長編作品でジェリーを演じている。
堀絢子は『忍者ハットリくん』のハットリカンゾウ、『ムーミン』のミイ、『新オバケのQ太郎』のQ太郎など、世代を超えて知られるキャラクターを数多く担当した。
ジェリー役では、小さな体から発せられる生き生きとしたリアクションや、トムを出し抜く際の軽快な表現が印象的だった。
しかし、堀絢子は2024年11月18日、89歳で老衰のため亡くなった。所属事務所が11月25日に訃報を発表し、TBS NEWS DIGやORICON NEWSなども報じている。
そのため、2026年現在、堀絢子を現役のジェリー役声優として紹介することはできない。ただし、過去に収録された出演作品は映像ソフトや再放送などを通じて引き続き視聴できる。
その他のテレビシリーズでもジェリー役は変わっている
ジェリー役には藤田淑子と堀絢子以外にも、別のテレビシリーズで担当した声優がいる。
例えば、1980年代の『トムとジェリー大行進』では太田淑子がジェリーを担当した。また、『トムとジェリー キッズ』では、ならはしみきがジェリー役を務めている。
こうしたキャストの違いは、作品名が同じでも制作されたシリーズが違えば、日本語版の演技も変わることを示している。

【歴代キャスト一覧】作品別にトム役・ジェリー役を比較
ここまで紹介した声優を、作品と吹き替え版ごとに整理した。歴代キャストを調べる際は、単純な出演順だけでなく、どの音声版なのかを確認することが大切だ。
| 作品・吹き替え版 | トム役 | ジェリー役 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| 初期TBS版(1964年) | 八代駿 | 藤田淑子 | 国内初期のテレビ放送版 |
| ヘラルド・ポニー版(1987年) | 肝付兼太 | 堀絢子 | VHS向けに制作された吹き替え版 |
| トムとジェリー テイルズ | 肝付兼太 | 堀絢子 | 映像ソフト版などで使用 |
| トムとジェリー ショー シーズン1(2014年) | 肝付兼太 | 堀絢子 | 新シリーズの日本語吹き替え |
| トムとジェリー ショー シーズン2 | 佐藤せつじ | 堀絢子 | トム役が交代 |
| トムとジェリー大行進 | 高橋和枝 | 太田淑子 | 別シリーズのテレビ版 |
| トムとジェリー キッズ | 高木渉 | ならはしみき | 子ども向けに展開された別シリーズ |
この一覧から分かるのは、トムとジェリーの声優が一人ずつ順番に交代してきたわけではないということだ。
例えば、肝付兼太と堀絢子の組み合わせは複数の作品で採用されているが、同じ時期に制作された別シリーズでは異なるキャストが起用されている。
また、テレビ放送用の吹き替えと映像ソフト用の吹き替えが異なる場合もある。昔テレビで見た作品をDVDで見直したときに声が違うと感じるのは、必ずしも記憶違いではない。
【声優交代の経緯】なぜ同じトムとジェリーなのに声が違うのか?
声優が変わる理由を理解するには、『トムとジェリー』の日本語版がどのように作られてきたかを知る必要がある。
理由1:テレビ放送版と映像ソフト版で吹き替えが別制作された
初期のTBS版は1964年にテレビ放送が始まった際に制作されたものだ。その後、1987年にはヘラルド・ポニー版の吹き替えが登場し、1995年にはレーザーディスクやVHS向けの新しい吹き替え制作も行われた。
このように、同じアニメーション映像であっても、収録する媒体や販売・放送の企画が変わると、新たな日本語音声が制作される場合がある。
その結果、TBS版で八代駿が担当していたトムが、別の吹き替え版では肝付兼太になっているという違いが生まれた。
理由2:シリーズ自体が新しく制作されている
『トムとジェリー』は、オリジナルの短編作品だけでなく、テレビシリーズ、子ども向けシリーズ、長編アニメーションなどへ展開してきた。
制作時期や作品の演出が異なれば、求められるキャラクター表現も変わる。新しいシリーズでは、新しい日本語吹き替えキャストを起用することがある。
『トムとジェリー ショー』のシーズン1からシーズン2への変更は、その分かりやすい例だ。シーズン1では肝付兼太がトムを担当していたが、シーズン2では佐藤せつじに交代している。
一方、ジェリー役の堀絢子はシーズン2でも続投していた。つまり、同じシリーズのシーズンが変わる場合でも、全キャストが一斉に交代するとは限らない。
理由3:トムとジェリーは言葉よりも動きとリアクションが重要なキャラクター
もう一つ見逃せないのが、作品そのものの演出だ。
オリジナルの『トムとジェリー』は、基本的にセリフによる説明に頼らず、追いかけっこや表情、効果音、身体的なリアクションで物語を進める作品である。
一方、初期TBS版では日本語のセリフやナレーションが追加されたエピソードもあり、原語版とは異なる演出が採用されていた。
そのため、日本語版を比較するときは、声優だけでなく、翻訳、吹き替え演出、ナレーションの有無まで確認すると違いを理解しやすい。
なお、『トムとジェリー ショー』のシーズン2でトム役が交代した具体的な制作上の理由については、公開されているキャスト情報だけでは断定できない。堀絢子の訃報と、このシーズン間の変更を直接結び付けることもできない。実際、シーズン2の配役変更は2024年の訃報より前の出来事である。

【2026年最新】映画『時をこえる魔法の羅針盤』の吹替キャストと現在
2026年の最新情報として注目されるのが、映画『トムとジェリー 時をこえる魔法の羅針盤』だ。
本作は2026年5月29日に日本公開された中国・アメリカ合作のアニメーション映画で、シリーズ初の全編フルCGアニメーションとして制作された。上映時間は99分。トムとジェリーが古代の秘宝「星の羅針盤」をきっかけに数千年前の世界へタイムスリップする物語だ。
2026年映画版の日本語吹き替えキャスト一覧
2026年3月27日に吹き替えキャストが発表され、4月16日には公式サイトでも詳細が紹介された。主要なキャストと担当キャラクターは次のとおりだ。
- 佐藤拓也:不死鳥仙人
- 多田野曜平:フィーニー
- 中井和哉:ラット魔王
- 久保ユリカ:ジェイド
- 安元洋貴:ザンダー
- 天﨑滉平:ソニー
- 野津山幸宏:テンテン
- 長谷川育美:ラット魔王(幼少期)
- 槇野晃太郎:魔王の側近
- 阿部竜一:金歯
- 斉藤優希:ワン
- 川岸上子:母親
ここで注意したいのは、佐藤拓也、多田野曜平、中井和哉の3人は、トムやジェリーの役ではないという点だ。
公式の吹き替えキャスト一覧では、不死鳥仙人、フィーニー、ラット魔王など、新作オリジナルのキャラクターを担当する声優として紹介されている。トム役・ジェリー役としての日本語声優名は、この公表キャスト一覧には記載されていない。
したがって、2026年映画の豪華声優陣を、そのまま歴代トム役・ジェリー役の一覧に加えるのは誤りとなる。
2026年現在のトム役・ジェリー役は誰?
2026年11月現在、トムとジェリーの日本語吹き替えには、全作品共通の現行キャストは存在しない。
作品別に整理すると、次のようになる。
- 初期TBS版:トムは八代駿、ジェリーは藤田淑子。
- ヘラルド・ポニー版など:トムは肝付兼太、ジェリーは堀絢子。
- トムとジェリー ショーのシーズン2:トムは佐藤せつじ、ジェリーは堀絢子。
- 2026年公開映画:佐藤拓也らが新しい仲間や敵キャラクターを担当。
特にジェリー役については、長年担当してきた堀絢子が2024年に亡くなっているため、2026年現在の新作で誰が担当するのかという疑問が生まれやすい。しかし、作品ごとの配役が異なる以上、単一の後任者が全シリーズを引き継いだと考えることはできない。
2026年11月の映像ソフト情報
最新映画は劇場公開だけでなく、映像ソフトの展開も予定されている。配給・発売元のクロックワークスが公表している情報では、DVDレンタルは2026年11月6日開始、Blu-rayとDVDのセル版は2026年12月2日発売予定となっている。
日本語音声に加えて英語音声も収録される仕様で、映画の吹き替えキャストを自宅で確認したい人にも注目の作品だ。
【プロの結論】歴代声優を調べるなら作品名と吹き替え版を確認する
『トムとジェリー』の声優を正確に把握するために最も大切なのは、キャラクター名だけで検索を終わらせないことだ。
同じエピソードでも、TBS放送時の音声なのか、後年の映像ソフト版なのかによってキャストが異なる場合がある。さらに、テレビシリーズと長編映画では配役が変わることもある。
実際に視聴した作品を基準にすると、次のように整理できる。
- 昭和のテレビ放送版を調べたい人:八代駿と藤田淑子のTBS版を確認する。
- 昔のDVDやVHSの吹き替えを調べたい人:肝付兼太と堀絢子の組み合わせを確認する。
- 『トムとジェリー ショー』を見た人:シーズン1とシーズン2の違いに注目する。
- 2026年の新作映画を見たい人:佐藤拓也、多田野曜平、中井和哉らの担当キャラクターを確認する。
また、声優の交代を調べるときには、出演者の変更と作品の新規制作を区別する必要がある。別の吹き替え版が作られた場合、以前の担当者が降板したという意味にはならないからだ。
この視点を持つと、昔見たトムとジェリーと現在の作品で声が違って聞こえる理由も理解しやすくなる。
トムとジェリーの声優に関するよくある質問(FAQ)
Q1:トムとジェリーの初代声優は誰ですか?
A1:1964年に始まったTBS版では、トム役が八代駿、ジェリー役が藤田淑子だった。谷幹一がナレーションを担当している。
Q2:肝付兼太はトムとジェリーのどの作品でトムを担当しましたか?
A2:ヘラルド・ポニー版や映像ソフト版、『トムとジェリー テイルズ』、『トムとジェリー ショー』シーズン1などで担当した。
Q3:堀絢子は現在もジェリー役を担当していますか?
A3:堀絢子は2024年11月18日に89歳で亡くなっている。過去に担当した作品の音声は現在も視聴できるが、新作の現役声優として活動しているわけではない。
Q4:現在のトム役は佐藤せつじですか?
A4:『トムとジェリー ショー』シーズン2や一部の長編作品では佐藤せつじがトムを担当している。ただし、全作品共通の現行キャストという意味ではない。
Q5:2026年の映画で佐藤拓也や中井和哉はトム役ですか?
A5:違う。佐藤拓也は不死鳥仙人、中井和哉はラット魔王を担当している。多田野曜平はフィーニー役で、いずれも新作の別キャラクターだ。
Q6:映画版とテレビ版で声優が違うのはなぜですか?
A6:作品の制作時期や日本語吹き替え版の制作体制が異なるため。さらに、テレビ放送用と映像ソフト用で別の吹き替え音源が制作された作品もある。
まとめ:トムとジェリーの声優は作品ごとの違いを知ると面白い
『トムとジェリー』の日本語吹き替えは、1964年のTBS版から2026年の最新映画まで、作品の変化とともに多彩なキャストが参加してきた。
トム役では八代駿、肝付兼太、佐藤せつじ、ジェリー役では藤田淑子、堀絢子が特に重要な存在だ。なかでも肝付兼太と堀絢子の組み合わせは、複数の映像作品やテレビシリーズで親しまれてきた。
2026年公開の『トムとジェリー 時をこえる魔法の羅針盤』では、佐藤拓也、多田野曜平、中井和哉らが新しいキャラクターを演じ、シリーズの新たな魅力を加えている。
昔のテレビ版と最新映画を比較するときは、声優の名前だけでなく、作品名、制作時期、吹き替え版の種類を確認することが大切だ。世代ごとに異なる声の記憶をたどることも、長く愛されてきた『トムとジェリー』の楽しみ方の一つである。
主な事実確認資料: TBS NEWS DIG、ORICON NEWS、TOKYO MX、マイナビ介護のみらいラボ、クロックワークス公式作品情報、映画.com。 (出典: トム と ジェリー 声優(Yahoo!ニュース))