2021年の流行語一覧を総まとめ!年間大賞・トップ10とノミネート30語を徹底解説
2021年の流行語を振り返ると、新型コロナウイルスによる生活の変化、東京オリンピック・パラリンピックの熱狂、そして大谷翔平選手の歴史的な活躍が鮮明によみがえります。2021年12月1日に発表された「現代用語の基礎知識」選・ユーキャン新語・流行語大賞では、年間大賞に「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれました。
この記事では、2026年の視点から、2021年流行語大賞の年間大賞とトップ10、11月に発表されたノミネート全30語を一覧で紹介します。「うっせぇわ」「親ガチャ」「ジェンダー平等」「ゴン攻め/ビッタビタ」「スギムライジング」など、それぞれの言葉が生まれた背景や当時の社会との関係も整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 年間大賞: 大谷翔平選手の活躍を象徴する「リアル二刀流/ショータイム」。 - トップ10: ジェンダー平等、うっせぇわ、親ガチャ、ゴン攻め/ビッタビタ、人流など、社会問題と五輪関連の言葉が並んだ。 - ノミネート: 2021年11月4日に発表された全30語には、コロナ禍、スポーツ、エンタメ、若者文化、デジタル技術に関する言葉が含まれている。
【2021年流行語大賞の結果】年間大賞とトップ10を一覧で紹介
リアル二刀流/ショータイム
2021年の年間大賞に輝いたのは、米大リーグ・ロサンゼルス・エンゼルスで活躍した大谷翔平選手を象徴する言葉です。
2021年12月1日、都内で表彰式が開催され、年間大賞とトップ10が正式に発表されました。
主催するのは自由国民社の『現代用語の基礎知識』を選考母体とする新語・流行語大賞で、ユーキャンと自由国民社は2003年からパートナーシップを結んでいます。
2021年流行語大賞トップ10一覧
| 区分 | 受賞語 | 主な関連人物・背景 |
|---|---|---|
| 年間大賞 | リアル二刀流/ショータイム | 大谷翔平 |
| トップ10 | ジェンダー平等 | 男女の機会均等・社会問題 |
| トップ10 | うっせぇわ | Ado |
| トップ10 | 親ガチャ | 若者の社会意識 |
| トップ10 | ゴン攻め/ビッタビタ | 東京五輪・スケートボード |
| トップ10 | 人流 | 新型コロナ対策 |
| トップ10 | スギムライジング | 杉村英孝・ボッチャ |
| トップ10 | Z世代 | 若者文化 |
| トップ10 | ぼったくり男爵 | IOC・トーマス・バッハ |
| トップ10 | 黙食 | コロナ禍の飲食習慣 |
※年間大賞もトップ10の1項目に含まれます。上記は2021年12月1日の公式発表に基づく一覧です。
年間大賞「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた理由
2021年の大谷翔平選手は、投手と打者の両方で圧倒的な存在感を示しました。
特に注目されたのが、投手として先発登板しながら、打者としても出場する二刀流のスタイルです。
2021年シーズンの成績は次のとおりです。
- ホームラン:46本
- 投手としての勝利数:9勝
- アメリカン・リーグMVP:満票受賞
投打の両面で結果を残したことに加え、米国でも大きな話題となり、日本のスポーツニュースでも連日取り上げられました。
「リアル二刀流」は実際に投手と打者を兼任する活躍を表し、「ショータイム」は大谷選手の登場やプレーを盛り上げる表現として広まりました。
2021年はコロナ禍による行動制限や社会不安が続いた年です。そのなかで、国内外の野球ファンに明るい話題を届けた大谷選手の存在が、年間大賞という結果につながりました。
なお、アメリカン・リーグMVPは満票での受賞。日本人選手として初めてエドガー・マルティネス賞も受賞しています。
【2021年の流行語30語を分析】五輪・コロナ・社会問題の関係
2021年のノミネート30語には、その年の社会状況を反映した特徴があります。
11月4日に発表された候補を整理すると、東京五輪・パラリンピック関連、新型コロナ関連、社会問題、エンタメ・デジタル文化など、複数の分野に分かれます。
特に印象的なのは、スポーツ関連の言葉が単なる競技用語にとどまらず、実況や解説を通じて一般の視聴者にも浸透したことです。
2021年の流行語を取り巻く人物・出来事の相関関係
| 関連分野 | 主な言葉・人物 | 2021年の背景 |
|---|---|---|
| 野球 | 大谷翔平・リアル二刀流 | 投打で活躍し、米国でも注目 |
| スケートボード | ゴン攻め/ビッタビタ | 瀬尻稜さんの解説が話題 |
| スケートボード | 13歳、真夏の大冒険 | 西矢椛選手の金メダル |
| ボッチャ | スギムライジング | 杉村英孝選手の高度な技術 |
| フェンシング | エペジーーン | 男子エペ団体の金メダル |
| ボクシング | カエル愛 | 入江聖奈選手の個性 |
| 卓球 | チキータ | 伊藤美誠選手らのプレー |
| 社会問題 | ジェンダー平等 | 男女格差をめぐる議論 |
| コロナ対策 | 人流・自宅療養 | 感染拡大と行動制限 |
| 飲食習慣 | 黙食・マスク会食 | 感染防止のための生活変化 |
この関係から分かるのは、2021年の流行語が一つのジャンルに集中していなかったことです。
スポーツの感動を伝える言葉と、生活の不自由さを表す言葉が同じランキングに並んでいました。さらに、ジェンダー平等や親ガチャのように、社会の構造そのものを考えさせる言葉も選ばれています。
2021年のノミネート30語が発表されたのはいつ?
ノミネート30語は、2021年11月4日に発表されました。
その後、約1か月後の12月1日に年間大賞とトップ10が決定しています。
選考委員には、姜尚中さん、金田一秀穂さん、辛酸なめ子さん、俵万智さん、室井滋さん、やくみつるさん、大塚陽子さんが名を連ねました。
選考委員会は、長引くコロナ禍でコミュニケーションが希薄になり、東京オリンピックと新型コロナウイルスが一年を象徴したという趣旨の総括を示しています。
つまり、2021年の30語は単純な人気ランキングではなく、その年に社会で何が話題となり、どのような問題意識が共有されていたかを映す記録でもあります。
【完全保存版】2021年流行語ノミネート30語一覧と意味
ここからは、2021年11月4日に発表されたノミネート30語を、発表時の50音順に紹介します。
年間大賞やトップ10に選ばれなかった言葉も含め、当時の出来事や流行の背景が分かるように整理しました。
1〜10:エンタメ・スポーツ・若者文化
1. イカゲーム
Netflixで2021年9月に配信された韓国ドラマです。
多額の賞金を懸けた命がけのゲームを描いた作品で、世界的な人気を獲得しました。韓国発の映像コンテンツが日本でも大きな注目を集めた象徴的な言葉です。
2. うっせぇわ
歌手Adoの楽曲タイトルです。
作詞・作曲はボカロPとして活動するsyudouさん。2020年10月に配信が始まり、2021年に幅広い世代へ浸透しました。
社会への反発や抑圧された感情を表現する歌詞と、力強い歌声が話題になりました。
3. ウマ娘
『ウマ娘 プリティーダービー』を指します。
実在する競走馬をモチーフにしたキャラクターたちがレースで活躍する育成シミュレーションゲームです。
アニメファンと競馬ファンの双方を取り込み、ゲーム・アニメ・音楽など複数の領域で人気を広げました。
4. SDGs
「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では持続可能な開発目標です。
2015年に国連で採択された国際目標で、2030年までに達成すべき17の目標から構成されています。
環境問題、貧困、教育、ジェンダーなど、企業や学校でも取り上げられる機会が増えました。
5. NFT
「Non-Fungible Token」の略で、日本語では非代替性トークンと呼ばれます。
ブロックチェーン技術を利用して、デジタルデータの唯一性や真正性などを証明する仕組みです。
デジタルアートやゲームアイテムなどの分野で注目を集め、2021年の新しいデジタル経済を象徴する言葉となりました。
6. エペジーーン
東京オリンピックのフェンシング男子エペ団体で話題になった言葉です。
日本代表の見延和靖選手が名付けた愛称で、「エペ陣」と「ジーンと感動する」を掛け合わせた表現です。
男子エペ団体が金メダルを獲得したことで、競技とともに注目されました。
7. 推し活
好きなアイドル、俳優、キャラクター、アーティストなどを応援する活動です。
ライブやイベントへの参加、グッズの購入、SNSでの情報発信など、応援の形は多様化しています。
アイドルだけでなく、アニメ、スポーツ、ゲームなどにも対象が広がり、個人の趣味や消費行動を表す言葉として定着しました。
8. 親ガチャ
生まれる家庭や親を自分で選べない状況を、ゲームのガチャにたとえた言葉です。
家庭環境や経済状況、教育機会など、生まれた環境によって人生のスタート地点に差が生まれることへの問題意識が背景にあります。
単なる親への不満を表すだけでなく、教育格差や貧困、家庭環境などを議論する際にも使われました。
9. カエル愛
東京オリンピックのボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手に関連する言葉です。
カエル好きであることを公言し、競技での活躍とともに独特のキャラクターが注目されました。
スポーツ選手の競技以外の個性も広く伝わった事例です。
10. ゴン攻め/ビッタビタ
東京オリンピックで新競技として注目されたスケートボードの解説から広まった言葉です。
プロスケートボーダーの瀬尻稜さんが使用した表現で、競技中の技や選手の挑戦を分かりやすく伝えました。
「ゴン攻め」は難しい場所や障害物に臆せず挑戦すること、「ビッタビタ」は狙った場所にぴったりとはまることを表します。
競技経験のない人にも伝わる親しみやすさが、人気の理由でした。
11〜20:社会問題・オリンピック・生活文化
11. ジェンダー平等
性別にかかわらず、すべての人が平等な権利や機会を持つことを意味します。
2021年には、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長だった森喜朗氏の女性に関する発言が大きな問題となり、翌月に辞任しました。
この問題を通じて、スポーツ界だけでなく、企業や政治における男女の役割や意思決定への参加が議論されました。
12. 自宅療養
新型コロナウイルスに感染した人が、医療機関に入院せず自宅で療養することです。
2021年8月には、政府が入院対象を重症者や重症化リスクの高い人に重点化する方針を示し、大きな議論になりました。
医療提供体制や感染者への支援など、社会全体の課題を象徴する言葉です。
13. 13歳、真夏の大冒険
東京オリンピックのスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した西矢椛選手に関連する実況フレーズです。
当時13歳だった西矢選手の快挙を伝えた、フジテレビの倉田大誠アナウンサーの実況が大きな話題になりました。
日本のオリンピック史に残る若い選手の活躍と、印象的な実況が結び付いた言葉です。
14. ショータイム
大谷翔平選手の活躍を表す言葉です。
「イッツ、ショー(翔)タイム!」という表現が使われ、打席や登板時の盛り上がりを象徴しました。
年間大賞では「リアル二刀流」と組み合わせた形で選ばれています。
15. 人流
人々の移動や移動によって生まれる人の流れを表します。
新型コロナウイルスの感染対策では、繁華街や駅周辺などの人出を把握するために使われました。
感染拡大を抑えるために人の移動をどう管理するかという、2021年の政策や社会生活を象徴しています。
16. スギムライジング
東京パラリンピックのボッチャで活躍した杉村英孝選手の得意技を表す言葉です。
ボッチャは、白い目標球に自分のボールをどれだけ近づけられるかを競う競技です。
杉村選手は、ほかのボールに乗り上げるように投球する高度な技術を披露しました。
この技を称える言葉として「スギムライジング」が広まりました。
17. Z世代
1990年代後半から2000年代に生まれた若者世代を指す言葉です。
幼いころからインターネットやスマートフォンに親しんできたデジタルネイティブ世代として紹介されることが多く、マーケティングや消費行動の分析でも使われています。
18. チキータ
卓球のレシーブ技術の一つです。
ボールに横回転をかけながら返球する技で、軌道がバナナの形に似ていることから名付けられました。
東京オリンピックでは伊藤美誠選手らのプレーとともに注目されました。
19. チャタンヤラクーサンクー
東京オリンピックの空手競技で披露された形の名称です。
沖縄に伝わる伝統的な空手の形で、女子形の清水希容選手が演武したことで注目されました。
競技としての空手が初めてオリンピックで実施されたこともあり、一般の視聴者にも強い印象を残しました。
20. ととのう
サウナと水風呂などを組み合わせた入浴習慣によって得られる、心身が整ったような感覚を表します。
コロナ禍で外出や旅行が制限されるなか、身近な場所で楽しめるリフレッシュ方法としてサウナが注目されました。
サウナブームを象徴する言葉です。
21〜30:健康・デジタル・社会の変化
21. フェムテック
女性を意味する「Female」と技術を意味する「Technology」を組み合わせた言葉です。
女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指します。
月経管理、妊娠・出産、更年期などの領域で新しいサービスが登場し、女性の健康に関する社会的な関心を高めました。
22. 副反応
ワクチン接種などによって、免疫を獲得すること以外に生じる反応を指します。
2021年は新型コロナワクチンの接種が進み、接種部位の痛み、発熱、頭痛、倦怠感などが広く話題になりました。
23. ピクトグラム
情報や施設の案内を、文字ではなく図や絵で伝える視覚的な記号です。
東京オリンピックの開会式では、競技種目を表すピクトグラムをパントマイムで再現する演出が注目されました。
言語の違いを超えて情報を伝えられることが、改めて評価されました。
24. 変異株
ウイルスの遺伝情報に変化が生じたことで、性質の一部が変わったウイルスの株を指します。
2021年にはデルタ株の感染拡大が大きな問題となり、国内でも感染者数が増加しました。
感染力や重症化リスクなどをめぐる情報が連日報道され、社会生活にも大きな影響を与えました。
25. ぼったくり男爵
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を批判的に表現した言葉です。
米ワシントン・ポスト紙の記事で使われた「Baron Von Ripper-off」という表現の日本語訳として知られています。
コロナ禍で国内の開催反対論もあるなか、東京五輪開催をめぐるIOCの姿勢や大会運営への批判が背景にありました。
26. マリトッツォ
イタリア・ローマ発祥の伝統的な菓子です。
ブリオッシュなどのパンに、たっぷりの生クリームを挟んだ見た目が特徴です。
2021年には日本のベーカリーやカフェでも販売され、写真映えするスイーツとして人気を集めました。
27. 黙食/マスク会食
新型コロナウイルスの感染対策として広まった食事のマナーです。
「黙食」は食事中の会話を控えること、「マスク会食」は会話する際にマスクを着用することを指します。
飲食店だけでなく、学校の給食や大学の食堂などにも広がりました。
28. ヤングケアラー
家族の介護や世話を日常的に担っている子どもや若者を指す言葉です。
本来、大人が担うような介護や家事、家族の世話などを子どもが引き受けているケースが問題視されました。
教育機会や心身の負担、周囲からの支援など、社会全体で考えるべき課題が注目されました。
29. リアル二刀流
大谷翔平選手の投打両方での活躍を象徴する言葉です。
投手と打者を兼任する選手は歴史的にも珍しく、2021年にはメジャーリーグでその能力を本格的に発揮しました。
単に投打の両方を経験するだけでなく、実際に両方で高い成果を出したことが大きな評価につながっています。
30. 路上飲み
公園や道路など、飲食店以外の屋外で集まって飲酒する行為です。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって飲食店の営業時間や酒類提供が制限されるなか、社会問題として取り上げられました。
感染対策と公共空間の利用、周辺住民への影響など、複数の問題が関係する言葉です。
以上が2021年のノミネート全30語です。各候補の意味や背景は、発表時のオリコンの候補語解説やnippon.comの報道でも紹介されています。
【2021年を象徴する3つの出来事】大谷翔平・東京五輪・コロナ禍
30語を振り返ると、2021年の世相は大きく3つの出来事に集約できます。
1. 大谷翔平が世界に示した二刀流の可能性
大谷翔平選手と「リアル二刀流/ショータイム」
2021年の年間大賞を理解するうえで欠かせないのが、大谷翔平選手の活躍です。
当時の大谷選手は、投手として先発登板し、打者としてホームランを放つという、従来の野球界では極めて珍しいスタイルを高いレベルで実現していました。
ホームラン46本、9勝という数字だけでなく、投打の両方でシーズンを通して注目を集めたことが評価されました。
また、アメリカン・リーグMVPを満票で獲得したことは、活躍が日本国内だけの評価ではなかったことを示しています。
「リアル二刀流」という言葉には、これまでの常識を超えた選手の姿が反映されています。
2. 東京五輪・パラリンピックが生んだ新しい言葉
2021年は、本来2020年に開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピックが1年延期を経て開催された年でもあります。
大会では、従来のスポーツファンだけでなく、普段は競技を見ない人々にも届く出来事が数多く生まれました。
特に象徴的だったのが、次の3つです。
- スケートボード: 瀬尻稜さんの「ゴン攻め/ビッタビタ」という独特の解説。
- ボッチャ: 杉村英孝選手の精密な投球技術を表す「スギムライジング」。
- 女子スケートボード: 西矢椛選手の金メダルを伝えた「13歳、真夏の大冒険」。
さらに、フェンシング男子エペ団体の金メダルに関連する「エペジーーン」や、空手の「チャタンヤラクーサンクー」など、競技そのものの魅力を伝える言葉も候補に入りました。
興味深いのは、専門的な競技用語が、テレビ中継や実況を通じて一般的な会話にまで浸透したことです。
スポーツ中継が単なる結果報道ではなく、新しい言葉や文化を広める役割を果たした年だったといえます。
3. コロナ禍が変えた日常生活と社会意識
2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き社会生活に影響を与えました。
ノミネート30語のうち、特に当時の生活を直接表していたのが次の言葉です。
- 人流
- 自宅療養
- 副反応
- 変異株
- 黙食/マスク会食
- 路上飲み
これらは単なるニュース用語ではありません。
外出するかどうか、飲食店を利用できるか、ワクチンを接種した後にどのような反応があるかなど、日常生活の判断に直結する言葉でした。
また、コロナ禍で生活環境が変化したことによって、社会の不平等や支援のあり方も改めて注目されました。
「ジェンダー平等」「親ガチャ」「ヤングケアラー」は、感染症そのものを表す言葉ではありませんが、当時の社会が抱えていた課題を浮き彫りにしています。
【なぜ2021年の流行語は印象深いのか】選考結果から読み解く世相
2021年の流行語大賞には、興味深い特徴があります。
それは、明るいニュースと社会の不安を表す言葉が同じランキングに共存していることです。
「うっせぇわ」と「親ガチャ」に表れた若者の意識
Adoの「うっせぇわ」は、社会への反発や抑圧された感情を表現した楽曲です。
一方、「親ガチャ」は、自分では選べない家庭環境によって人生の条件が左右されるという問題意識を表しています。
両者は異なる言葉ですが、共通しているのは、個人が置かれた環境や社会の仕組みに対する違和感を表現している点です。
2021年は、若者の価値観や意見が音楽、SNS、ニュースなどを通じて可視化された年でもありました。
ただし、「親ガチャ」はすべての家庭環境や親子関係を一言で説明できる言葉ではありません。社会格差への問題提起として理解することが大切です。
「ジェンダー平等」がトップ10に入った意味
2021年2月、森喜朗氏の女性に関する発言が国内外で大きな議論を呼びました。
この問題は、東京五輪の組織運営だけでなく、組織の意思決定における女性の参加や、性別による役割意識など、幅広いテーマに波及しました。
ジェンダー平等は、国連のSDGsにも含まれる目標です。
つまり、2021年のトップ10入りは、一時的な話題性だけでなく、社会が長期的に向き合うべき課題が言葉として認識された結果でもあります。
ノミネートされた言葉がすべてトップ10に入るわけではない
ここで注意したいのが、ノミネート30語とトップ10の違いです。
2021年には、候補に入ったもののトップ10には選ばれなかった言葉も数多くあります。
例えば、次の言葉です。
- 13歳、真夏の大冒険
- ショータイム
- 自宅療養
- ピクトグラム
- ととのう
- フェムテック
- マリトッツォ
- NFT
- イカゲーム
「ショータイム」は単独の候補としてノミネートされましたが、最終的には「リアル二刀流」と組み合わせた「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞になっています。
また、「黙食/マスク会食」は候補段階では併記されていましたが、トップ10の正式な受賞語は「黙食」です。
このように、候補語と最終的な受賞語は表記や扱いが異なる場合があります。過去のランキングを調べる際は、発表時点を区別することが大切です。
【プロの結論】2021年の流行語一覧から見える5年後も残る社会の変化
2021年から2026年までの5年間を振り返ると、当時の流行語には、短期間で消費された言葉と、社会に定着した言葉が混在していることが分かります。
その違いを考えると、2021年の流行語大賞には3つの重要な特徴があります。
第一に、スポーツが新しい言葉を生み出す力です。
「リアル二刀流」「ゴン攻め」「スギムライジング」などは、競技の魅力を伝えるとともに、専門知識のない人にもスポーツを楽しむきっかけを提供しました。
特に大谷翔平選手の活躍は、野球の常識や選手の役割に対する固定観念を見直す契機にもなりました。
第二に、流行語は社会の問題を映す記録でもあることです。
「親ガチャ」「ジェンダー平等」「ヤングケアラー」などは、単なる流行表現ではありません。
教育格差、性別による機会の差、家庭内での子どもの負担など、継続的に考える必要のある問題を表しています。
第三に、日常生活の変化が言葉として定着することです。
「人流」「黙食」「自宅療養」などは、感染症対策が生活の一部となった時代を象徴しています。
2021年の流行語を調べる際には、年間大賞だけを覚えるのではなく、トップ10とノミネート30語を一緒に見ることで、当時の社会をより立体的に理解できます。
【2021年の流行語一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2021年の流行語大賞の年間大賞は何ですか?
A1:年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」です。米大リーグで投打にわたって活躍した大谷翔平選手を象徴する言葉で、2021年12月1日に発表されました。
Q2:2021年の流行語トップ10は何ですか?
A2:ジェンダー平等、うっせぇわ、親ガチャ、ゴン攻め/ビッタビタ、人流、スギムライジング、Z世代、ぼったくり男爵、黙食、リアル二刀流/ショータイムです。最後の言葉が年間大賞にも選ばれています。
Q3:2021年の流行語ノミネート30語はいつ発表されましたか?
A3:2021年11月4日です。その後、12月1日に年間大賞とトップ10が発表されました。
Q4:2021年の流行語で大谷翔平に関係する言葉は何ですか?
A4:「リアル二刀流」と「ショータイム」です。どちらも大谷翔平選手の投打両面での活躍に関連し、最終的には「リアル二刀流/ショータイム」として年間大賞を受賞しました。
Q5:2021年の流行語で東京オリンピックに関係する言葉は何ですか?
A5:「ゴン攻め/ビッタビタ」「13歳、真夏の大冒険」「エペジーーン」「カエル愛」「スギムライジング」「チキータ」「チャタンヤラクーサンクー」「ピクトグラム」「ぼったくり男爵」などです。競技や選手、五輪開催をめぐる社会的議論に関連した言葉が選ばれました。
Q6:2021年の流行語でコロナ禍を象徴する言葉は何ですか?
A6:「人流」「自宅療養」「副反応」「変異株」「黙食/マスク会食」「路上飲み」などです。感染拡大やワクチン接種、飲食店の営業制限など、当時の生活環境を反映しています。
Q7:2021年の流行語大賞は誰が選んでいますか?
A7:自由国民社の『現代用語の基礎知識』を選考母体とする選考委員会が選出します。ユーキャンと自由国民社はパートナーシップを結んでおり、「ユーキャン新語・流行語大賞」の名称で発表されています。
まとめ:2021年の流行語一覧は当時の日本社会を映す記録
2021年の流行語大賞は、大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選ばれました。
トップ10には「うっせぇわ」「親ガチャ」「ジェンダー平等」「人流」「黙食」などが入り、ノミネート30語には東京五輪・パラリンピック、新型コロナ、若者文化、デジタル技術など、幅広い分野の言葉が並びました。
2026年から振り返っても、2021年の流行語は単なる懐かしい言葉の一覧ではありません。
大谷翔平選手の歴史的な活躍、東京五輪で生まれた感動、コロナ禍で変化した生活、そして若者や社会が抱えていた問題意識まで、一年の出来事が凝縮されています。
2021年の流行語を振り返るなら、年間大賞だけでなく、トップ10とノミネート30語をセットで確認することがポイントです。 そうすることで、当時のニュースや世相、社会の価値観の変化まで、より深く理解できます。 (出典: 流行語 一覧 2021(Yahoo!ニュース))