【2026年最新】クッキングシートで揚げ物は大丈夫?メーカー公式の見解を解説
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
【検証資料 1】クッキングシート揚げ物大丈夫の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)
- 基本的な結論:通常の揚げ物や揚げ焼きにクッキングシートを敷く方法はおすすめできない。
- 例外:旭化成ホームプロダクツの「クックパー」は、メーカー指定の方法でかき揚げに使用できる。
- 危険な使い方:シートを箱状にして油を入れる方法や、食材を包んで揚げる方法は避ける。
クッキングシートは、シリコーン加工によって食材がくっつきにくく、油や汁も通しにくい便利な調理用品です。しかし、オーブンで使用できることと、揚げ油の中に入れて使用できることは別問題です。
旭化成ホームプロダクツの公式商品情報では、クックパーのクッキングシートについて、オーブンや電子レンジ、蒸し料理などの用途が紹介されています。一方、かき揚げについては専用の活用方法が掲載されています。つまり、すべての揚げ物を自由にシートで調理できるという意味ではありません。
一般的な揚げ物と、かき揚げでは扱いが違う
通常の唐揚げ、天ぷら、とんかつなどを揚げる際、鍋やフライパンにクッキングシートを敷く必要はありません。シートを敷いた状態で油を加熱すると、シートがずれたり、熱源に触れたりする可能性があります。
一方、かき揚げは、食材と衣をまとめて油に入れる必要があるため、メーカーが指定するクッキングシートを補助具として使用する方法があります。
この違いを理解することが、安全に調理するための第一歩です。
【危険な理由】クッキングシートが燃える可能性と耐熱温度の落とし穴
クッキングシートを使った揚げ物が危険視される理由は、単純に紙だからというだけではありません。素材の性質、加熱する場所、油の温度、調理器具の構造など、複数の条件が関係しています。
1. 耐熱温度を超えると焦げたり燃えたりする
クックパーのクッキングシートについて、旭化成ホームプロダクツの公式FAQでは、耐熱温度の目安として250℃で20分、300℃で5分という条件が示されています。
ただし、これは指定された条件で使用できるという意味であり、油の中に長時間沈めても安全という保証ではありません。耐熱温度の数字だけを見て、揚げ物に使えると判断するのは危険です。
同社は、クッキングシートとフライパン用ホイルについても、素材と耐熱性が異なることを説明しています。クッキングシートは紙製、フライパン用ホイルはアルミホイル製です。
2. ガスコンロではシートが火に触れる危険がある
ガスコンロで調理するとき、クッキングシートがフライパンからはみ出していると、コンロの炎に触れる可能性があります。
シートが燃えれば、周囲の調理器具や油に燃焼が広がるおそれがあります。特に、フライパンの形に合わせず大きなシートをそのまま敷く使い方は避けてください。
3. フライパンの空焚き状態を招くことがある
見落とされやすいのが、クッキングシートで油を囲う調理方法です。
フライパンの中にクッキングシートで作った箱を置き、その箱にだけ油を入れる方法では、シートの外側にあるフライパンの底が空焚き状態になる可能性があります。
フッ素樹脂加工のフライパンでは、過度な空焚きによってコーティングが傷んだり、本体が変形したりするおそれがあります。
つまり、油の量を減らせるというメリットだけでは、安全性を評価できないのです。
4. 食材とシートの間に空気が入り、油がはねる
もう一つ注意したいのが、食材とシートの間に残った空気です。
旭化成ホームプロダクツの公式FAQでも、かき揚げにクッキングシートを使う場合、食材とシートの間にある空気が膨張して油がはねる可能性があると説明されています。
紙を食材に密着させれば必ず安全になるというわけではありません。空気が閉じ込められる使い方や、シートで食材を完全に包む方法には注意が必要です。
【用途別比較】クッキングシートを揚げ物に使えるケース・使えないケース
ここでは、メーカーの公式情報と製品の使用条件をもとに、よくある調理方法を整理します。
特に重要なのが、かき揚げと包み揚げの違いです。
旭化成ホームプロダクツは、クックパーの公式FAQで「包み揚げ」について、中の空気がはじける可能性があり危険なため、使用しないよう案内しています。
同じクッキングシートを使う調理でも、用途によってメーカーの判断が異なる点を覚えておきましょう。
【例外はかき揚げ】メーカー公認の使い方と安全に調理するポイント
クッキングシートを使った揚げ物の中で、メーカーが具体的な調理方法を紹介している代表例が、かき揚げです。
旭化成ホームプロダクツの公式レシピライブラリには、「そら豆とエビのかき揚げ」が掲載されています。クックパーのクッキングシートを使い、形を崩さずに揚げる方法が紹介されています。
公式レシピで紹介されている調理条件
同レシピでは、次の条件が示されています。
- クックパーのクッキングシートを使用する。
- シートは約10cm四方に切る。
- かき揚げのタネをシートに載せる。
- 揚げ油は170~180℃にする。
- シートごと静かに油に入れる。
- 表面が固まってシートがはがれたら、シートを取り出す。
この方法のメリットは、通常のかき揚げで起こりやすい食材の散らばりを防ぎ、形を整えやすくすることです。
ただし、公式レシピでも空気の膨張による油はねへの注意が記載されています。網じゃくしなどを使い、静かに油へ入れることも紹介されています。
ここで大切なのは、この使い方を一般的なクッキングシートや、別の揚げ物にそのまま応用しないことです。メーカーが紹介する特定の製品と調理方法の範囲内で考えてください。
包み揚げはなぜ禁止されている?
包み揚げは、食材をシートで包んでから油に入れる調理方法です。
一見すると、食材がまとまって便利に思えます。しかし、内部に空気が残ったまま加熱すると、膨張して破裂するような現象が起きる可能性があります。
旭化成ホームプロダクツの公式FAQでは、この調理方法を明確に避けるよう案内しています。かき揚げがメーカー指定の条件で使用できるからといって、包み揚げまで認められているわけではありません。
【炎上の経緯とネットの反応】2023年の揚げ物裏技騒動と噂の真相
クッキングシートを使った揚げ物が話題になった出来事として、2023年5月末のTasty Japanによる調理方法の紹介があります。
この一件は、単なる調理アイデアへの賛否ではなく、レシピを発信するメディアの安全管理にも関わる問題として報じられました。
2023年5月31日から6月1日に起きた騒動
2023年5月31日、BuzzFeed Japan傘下のTasty Japanは、少ない油で揚げ物を作る方法として、クッキングシートを箱状に折り、フライパンに置いて油を入れる調理法を紹介しました。
しかし、この方法に対して、フライパンの一部が空焚き状態になるのではないか、フッ素樹脂加工のフライパンが傷むのではないかという批判が寄せられました。
翌6月1日、BuzzFeed Japanは誤った情報を掲載したとして謝罪し、該当記事を削除しました。会社側は、この調理方法によってフライパンが空焚き状態になり、フッ素樹脂加工のフライパンを損傷する可能性が判明したと説明しています。
騒動の時系列まとめ
この経緯は、ENCOUNTやITmedia系列のねとらぼでも報じられています。
ネットの反応で問題になったのは何だったのか
当時の報道で取り上げられた批判の中心は、主に次の3点です。
- クッキングシートの箱の外側にあるフライパンが空焚き状態になること。
- フッ素樹脂加工のフライパンが過熱によって損傷する可能性。
- SNS動画では、記事に記載されていた耐熱温度などの注意書きが十分に伝わらなかったこと。
特に注目されたのは、耐熱温度250℃という表示があれば安全なのか、という問題です。
実際には、シートそのものの耐熱性と、フライパン全体が安全な温度で使用できるかは別の話です。紙が耐熱性を持っていても、その下にある調理器具の過熱を防げるわけではありません。
この騒動は、便利な調理動画を再現するときには、食材だけでなく、調理器具や熱源の条件まで確認する必要があることを示しています。
「250℃まで使えるなら揚げ物も問題ない」は本当?
これは誤解です。
クックパーの耐熱温度は、決められた加熱時間と条件に基づくものです。揚げ油の温度が一般的な調理温度の範囲内だからといって、あらゆる方法でシートを油に入れてよいという意味にはなりません。
製品の使用条件、調理器具の取扱説明書、メーカーが指定する調理方法をセットで確認する必要があります。
【安全な代用品】揚げ物の後片付けを楽にする方法と注意点
クッキングシートを揚げ物に使いたい理由として多いのが、油汚れの軽減や、食材が鍋にくっつくことの防止です。
しかし、その目的のために危険性のある使い方をする必要はありません。
揚げ物をするときは通常の調理器具を使う
揚げ物を安全に作るなら、揚げ物に適した鍋と油温計、揚げ物用の網などを使う方法が基本です。
- 揚げ物用の鍋:適切な深さがあり、安定して油を加熱できるものを選ぶ。
- 油温計:油の温度を把握し、過熱を防ぐ。
- 揚げ物用バットや網:揚げた食品の余分な油を切る。
- 菜箸や網じゃくし:食材を無理なく取り出す。
フライパンで揚げ焼きをする場合も、コンロやフライパンの説明書に従い、必要な油量と使用条件を守ることが大切です。
揚げ物の温め直しにはクッキングシートが使える場合もある
新しく揚げ物を作る場合と、すでに完成した揚げ物を温め直す場合は区別しましょう。
クックパーの公式商品情報では、衣がくっつきにくい特徴を生かした揚げ物の温め直しが紹介されています。
ただし、電子レンジやオーブントースターなど、使用する機器によって条件が異なります。オーブントースターでは、製品と機器の取扱説明書を確認し、ヒーターへの接触やシートのはみ出しを避けてください。
フライパンにシートを敷いて温め直す方法は、温度管理が難しいため避けるのが無難です。
揚げ物調理で守りたい火災予防の基本
製品評価技術基盤機構(NITE)は、2022年9月1日、クックパッドと協力して家庭での揚げ物調理に関する実証実験の結果を公表しました。
実験では15パターンの調理方法を検証し、10パターンでは安全機能が作動して発火に至らなかった一方、5パターンでは調理中に発火が確認されました。
NITEが示した主な注意点は次のとおりです。
- 揚げ物中に蓋をしない。
- コンロの取扱説明書に記載された油量を守る。
- 揚げ物の最中は火をつけたままその場を離れない。
- 調理器具に指定された鍋や揚げ物モードを使用する。
また、消防庁消防大学校の消防研究センターは、天ぷら油火災に水をかけることは危険だと説明しています。高温の油に水を入れると、突沸によって油が周囲に飛び散るためです。
油火災が発生した場合は、水をかけず、安全を確保して消防へ通報してください。消火器具についても、天ぷら油火災に対応した製品を選ぶ必要があります。
【よくある質問】クッキングシートで揚げ物は大丈夫?FAQ
Q1:クッキングシートを敷いたフライパンで揚げ焼きしても大丈夫?
A1:おすすめできません。シートがずれたり、フライパンが部分的に過熱したりする可能性があります。通常のフライパンで揚げ焼きをする場合は、メーカーが指定する方法で調理してください。
Q2:耐熱温度250℃のクッキングシートなら揚げ物に使える?
A2:耐熱温度だけでは判断できません。250℃という表示は、指定された時間や使用条件に基づくものです。油の中に入れる用途まで認められているわけではありません。
Q3:かき揚げならクッキングシートを使っても大丈夫?
A3:旭化成ホームプロダクツのクックパー公式レシピでは、指定されたシートを使ったかき揚げの作り方が紹介されています。空気の膨張による油はねに注意し、メーカー指定の手順を守ってください。
Q4:クッキングシートで食材を包んで揚げてもいい?
A4:避けてください。旭化成ホームプロダクツは、包み揚げについて内部の空気がはじける可能性があるため、使用しないよう案内しています。
Q5:揚げ物の温め直しにクッキングシートは使える?
A5:製品と加熱機器の使用条件を満たせば使用できる場合があります。特にオーブントースターでは、ヒーターへの接触やシートのはみ出しに注意してください。
まとめ:クッキングシートは揚げ物の種類と使用条件で判断する
2026年11月時点のメーカー公式情報を整理すると、クッキングシートは揚げ物に全面的に使用できる製品ではありません。
一般的な揚げ物や揚げ焼きにシートを敷く方法、シートを箱状にして油を入れる方法、食材を包んで揚げる方法は避けるべきです。
一方、旭化成ホームプロダクツのクックパーでは、メーカー指定の方法によるかき揚げ作りが紹介されています。このような限定的な使い方と、一般的な揚げ物調理を混同しないことが大切です。
また、2023年のTasty Japanの調理動画をめぐる炎上騒動からも分かるように、SNSで話題になった時短調理法が、必ずしも安全とは限りません。
便利さや後片付けの手軽さだけでなく、製品の耐熱条件、調理器具との相性、メーカーの公式説明を確認すること。これが、揚げ物を安全に楽しむための最も確実な判断基準です。 (出典: クッキングシート 揚げ物 大丈夫(Yahoo!ニュース))