【双子の兄・姉はどちらが先?】出生順と戸籍上の決まりを解説
双子についてよく検索される疑問が、「先に生まれたほうが兄・姉なのか、それとも後から生まれたほうなのか」という問題です。
現在の日本では、先に生まれた子が兄・姉、後から生まれた子が弟・妹という扱いになります。
これは単なる家庭内の呼び方ではありません。戸籍上の続柄や出生順の扱いにも関係する考え方です。
現在の戸籍法にも出生順の考え方がある
戸籍法第14条第2項には、子どもの戸籍上の記載順について、次の規定があります。
子の間では、出生の前後による。
つまり、子どもたちの戸籍上の記載順は、実際に生まれた順番によって決まります。
また、国立国会図書館のレファレンス協同データベースでは、双子についても出生の前後によって兄・姉、弟・妹を決める現在の戸籍実務が説明されています。
双子の出生順を決める3つのポイント
出生順を理解するときに押さえておきたいのは、次の3点です。
1. 先に生まれた子が兄・姉になる。 数分の差であっても、実際の出生順が基準となる。
2. 性別や体重では決まらない。 男女の双子でも、先に生まれた子が兄または姉となる。
3. 三つ子以上でも同じ考え方が適用される。 出生順に従って兄姉、弟妹の順序が決まる。
男女の双子なら、女の子が姉になる場合もある
例えば、男女の双子が生まれたとします。
女の子が先に生まれ、その数分後に男の子が生まれた場合、出生順では女の子が姉、男の子が弟です。
反対に、男の子が先に生まれれば、男の子が兄、女の子が妹となります。
「男の子だから必ず兄」という決まりではありません。
ここで大切なのは、兄・姉という位置付けが出生順に基づくものであり、性別や身体的な大きさ、性格、成長の早さによって決まるものではないという点です。
また、戸籍上の続柄と、家庭内で本人たちがどのような呼び方を選ぶかは、別の問題として考えられます。
【一卵性と二卵性の違い】双子はどのようにして生まれる?
双子の日をきっかけに、双子そのものについても理解しておきたいところです。
医学的に双子は、大きく分けて一卵性双生児と二卵性双生児の2種類があります。
見た目がそっくりな双子もいれば、顔立ちや性別が異なる双子もいます。その違いには、受精と発生の仕組みが関係しています。
一卵性双生児
1つの受精卵が発生途中で2つに分かれて生まれます。遺伝情報はほぼ同じで、原則として同性です。
二卵性双生児
2つの卵子がそれぞれ別の精子と受精して生まれます。遺伝的な関係は一般の兄弟姉妹と同程度で、同性の場合も異性の場合もあります。
一卵性双生児の特徴
一卵性双生児は、1つの受精卵が発生の途中で分かれることで生まれます。
そのため、遺伝情報がほぼ一致し、顔立ちや体質などに共通点が多く見られます。
ただし、遺伝情報がほぼ同じだからといって、性格や能力、健康状態まですべて同じになるわけではありません。
成長する環境や生活習慣などによって、違いが生じることもあります。
二卵性双生児の特徴
二卵性双生児は、2つの卵子がそれぞれ受精して生まれます。
遺伝的には通常の兄弟姉妹と同じような関係で、平均して約50%の遺伝情報を共有します。
そのため、顔立ちが似ている場合もあれば、あまり似ていない場合もあります。
男女の組み合わせもあり、見た目だけでは一卵性か二卵性かを正確に判断できないケースもあります。
大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターも、この2種類の違いを受精卵の数と遺伝情報の共有という観点から解説しています。
一卵性と二卵性では妊娠中の管理にも違いがある
双子の妊娠では、卵性だけでなく、胎盤や羊膜を共有しているかどうかも重要です。
国立成育医療研究センターによると、二卵性双胎は基本的に二絨毛膜性ですが、一卵性双胎は胎盤や羊膜の構成が異なる複数のタイプに分かれます。
胎盤を共有する双胎では、双胎間輸血症候群などへの注意が必要になる場合があります。
このため、双子の妊娠では妊婦健診で胎盤の数や膜性を確認し、状態に応じた周産期管理を行うことが大切です。
【双子の日の現在の意味】2026年は多胎児の育児支援にも目を向けたい
12月13日の双子の日は、明治時代の出生順に関する行政指令を由来とする記念日です。
一方、現在の双子や三つ子を取り巻く環境を考えると、記念日の意味は歴史的な知識だけにとどまりません。
多胎児を育てる家庭には、単胎児の育児とは異なる負担や支援ニーズがあります。
多胎児の育児で必要になる支援
双子の育児では、授乳や食事、着替え、寝かしつけなど、日々の世話を複数の子どもに対して同時期に行う場面が多くなります。
さらに、乳幼児健診や予防接種への移動、外出時の付き添い、家事との両立など、家庭だけで対応するには負担が大きい状況もあります。
厚生労働省の多胎家庭に関する調査資料でも、家事支援、訪問支援、育児経験者による情報提供、外出時のサポートなどが支援ニーズとして取り上げられています。
自治体によって異なる多胎児家庭への支援
多胎児家庭向けの支援は、自治体によって内容や利用条件が異なります。
例えば、名古屋市では、双子・三つ子以上の子どもとその保護者、多胎児を妊娠している人を対象に、次のような事業を実施しています。
- オンラインによる多胎プレファミリー教室
- 乳幼児健診や予防接種への同行支援
- 電話相談
- 訪問支援
妊娠中から育児が始まった後まで、家庭の状況に応じた支援を提供する仕組みです。
また、こども家庭庁の子育て世帯訪問支援事業では、家事や子育てに不安・負担を抱える家庭への訪問支援を案内しています。多胎児家庭でも、住んでいる自治体の対象条件や利用可能なサービスを確認することが役立ちます。
双子の日を育児環境について考える機会に
双子の日には、双子の写真やイラストを紹介したり、双子ならではのエピソードを共有したりする楽しみ方があります。
しかし、記念日を単なる話題として終わらせず、多胎児家庭が直面する課題に目を向けることにも意味があります。
双子を育てる家庭に必要なのは、特別な日に限った応援だけではありません。日常的な家事支援、相談できる場所、医療機関への移動支援、地域での見守りなど、継続的なサポートが求められます。
12月13日や2月5日を、多胎児とその家族について知るきっかけとして活用することも、現在の記念日の価値の一つです。
【プロの結論】双子の日の由来を正しく理解する3つの判断基準
双子の日について調べると、12月13日と2月5日という2つの日付が見つかります。どちらも双子に関する記念日ですが、成立した背景は異なります。
情報を見分ける際には、次の3点を押さえておくと混乱しません。
1. 歴史的な由来を知りたいなら12月13日
1874年12月13日の太政官指令が由来です。先に生まれた子を兄・姉とする考え方が示された歴史的な日付です。
2. 語呂合わせの記念日を知りたいなら2月5日
「ふ(2)たご(5)」という読み方に由来します。双子用品専門店の関係者が発案し、2006年に日本記念日協会から認定された経緯があります。
3. 現在の双子の出生順を知りたいなら戸籍法も確認する
現在の戸籍法第14条第2項には、子どもの記載順を出生の前後によるとする規定があります。歴史上の指令と現在の戸籍実務を分けて理解することが大切です。
【双子の日に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:双子の日は毎年12月13日ですか?
A1:はい。1874年12月13日の太政官指令に由来し、毎年12月13日が双子の日として紹介されています。
Q2:2月5日のふたごの日とは何が違いますか?
A2:12月13日は明治時代の出生順に関する指令が由来です。2月5日は「ふ(2)たご(5)」という語呂合わせに由来し、2006年に日本記念日協会の認定を受けた記念日です。
Q3:双子は先に生まれたほうが兄・姉になりますか?
A3:はい。日本の戸籍実務では出生順によって兄・姉と弟・妹の順序を決めます。男女の双子であっても、先に生まれた子が兄または姉になります。
Q4:双子の日は国民の祝日ですか?
A4:いいえ。12月13日も2月5日も、国民の祝日に関する法律で定められた祝日ではありません。
Q5:双子には一卵性と二卵性の2種類があるのですか?
A5:はい。一卵性は1つの受精卵が分かれて生まれ、二卵性は2つの卵子がそれぞれ受精して生まれます。遺伝情報や性別の組み合わせなどに違いがあります。
Q6:双子や三つ子の育児支援はどこで受けられますか?
A6:住んでいる自治体の子育て支援窓口やこども家庭センターなどで相談できます。訪問支援、健診への同行、電話相談など、地域によって利用できるサービスが異なります。
まとめ:双子の日は12月13日、ふたごの日は2月5日
双子の日とふたごの日は、同じ双子に関する記念日でも、歴史的な由来が異なります。
12月13日は1874年(明治7年)の太政官指令に由来し、先に生まれた子を兄・姉とする考え方が示された日です。一方、2月5日は語呂合わせから生まれ、双子用品専門店の関係者が発案した記念日です。
また、出生順の考え方は現在の戸籍実務にもつながっています。
2026年12月13日を迎える際には、明治時代の歴史を振り返るだけでなく、双子や三つ子を育てる家庭の環境にも目を向けてみてください。
双子の日を正しく知ることは、双子という存在の歴史と、多胎児とその家族を取り巻く現在の社会を理解する第一歩になります。 (出典: 双子 の 日(Yahoo!ニュース))