大相撲優勝賞金はいくら?2026年最新額と2027年改定、三賞・懸賞金の違いを徹底解説
大相撲の優勝賞金は、2026年11月場所まで幕内が1,000万円、十両が200万円です。しかし、2027年1月の初場所からは33年ぶりの大幅改定が実施され、幕内優勝賞金は2,000万円に倍増します。幕下以下の各段や三賞の賞金も増額されるため、力士にとって大きな転換点となります。
さらに、大相撲には優勝賞金とは別に、取組ごとに支払われる懸賞金、過去の成績が積み上がる力士褒賞金、天皇賜盃や各種副賞など、複数の収入・表彰制度があります。それぞれの仕組みを理解すると、優勝力士が手にする報酬の全体像が見えてきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 2026年11月場所まで: 幕内優勝1,000万円、十両優勝200万円。幕下以下にも各段の優勝賞金がある。 - 2027年1月場所から: 幕内優勝は2,000万円に倍増。十両以下や三賞も増額される。 - 賞金の種類は別々: 優勝賞金、三賞、懸賞金、力士褒賞金は、それぞれ支給条件や仕組みが異なる。
【2026年最新】大相撲の優勝賞金はいくら?全6階級の金額一覧
まず、最も気になる各段の優勝賞金を整理します。
大相撲では、幕内だけでなく、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口の合計6つの階級で優勝が争われています。
2026年11月場所までの金額と、2027年1月場所から適用される新しい金額は次のとおりです。
出典:日本相撲協会の制度案内、2026年7月30日の賞金改定に関する発表報道。懸賞金は優勝賞金とは別制度で、2027年の優勝賞金改定の対象ではありません。
幕内優勝賞金は1,000万円から2,000万円へ
2026年11月場所まで、幕内最高優勝を果たした力士に贈られる賞金は1,000万円です。
これが2027年1月場所からは2,000万円となり、従来の2倍に引き上げられます。
幕内優勝は、15日間の本場所を通じて最も優れた成績を残した力士に与えられる最高の栄誉です。優勝決定戦にもつれ込む場合もあり、最後まで勝敗の行方が分からない展開は大相撲の大きな見どころとなっています。
賞金2,000万円という金額は、単に数字が大きくなったというだけではありません。長年据え置かれてきた力士の待遇を見直す象徴的な変更でもあります。
十両優勝賞金は200万円から300万円へ
十両優勝の賞金も、2026年11月場所までは200万円、2027年1月場所からは300万円に増額されます。
十両は幕内の一つ下の階級ですが、月給が支給される関取としての地位です。
幕下以下とは待遇面でも大きな違いがあり、十両への昇進は力士人生における重要な目標となっています。
十両優勝には、幕内とは異なる独立した優勝賞金が用意されています。幕内優勝と同じ金額ではありませんが、300万円への引き上げは十両力士にとっても大きな励みとなるでしょう。
幕下・三段目・序二段・序ノ口の優勝賞金
幕下以下の力士にも、それぞれ優勝賞金が設定されています。
2026年11月場所までの金額は、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円です。
2027年1月場所からは、それぞれ70万円、50万円、30万円、20万円へ増額されます。
特に序ノ口の賞金は、従来の10万円から20万円へと倍増します。
幕下以下は十両以上の関取とは異なり、原則として月給制ではありません。場所ごとの手当などを中心に生活するため、優勝賞金の存在は決して小さくありません。
番付の下位から上位を目指す若手力士にとって、各段優勝は実績を積み重ねる重要な機会です。
【33年ぶりの大改革】2027年1月場所から賞金が増額される理由
今回の優勝賞金改定を決定したのは、日本相撲協会です。
2026年7月30日、東京・両国国技館で開かれた理事会において、2027年初場所からの優勝賞金や力士の給与・手当の改定が発表されました。
賞金の改定は1994年以来、実に33年ぶりです。
物価上昇と力士の待遇改善が背景
改定の大きな理由として挙げられているのが、物価上昇と力士の待遇改善です。
食費や生活費、日常的な活動に必要な費用が上昇するなか、賞金や給与が長期間据え置かれていたことが問題となっていました。
今回の改定では、優勝賞金だけでなく、関取の月額給与や幕下以下の手当も見直されています。
日刊スポーツの2026年7月31日の報道によれば、協会の前年度の収支は約13億円の黒字で、入場券収入やグッズ販売の好調も待遇改善の背景にありました。
つまり、今回の改定は一時的な賞金キャンペーンではなく、相撲界全体の待遇を見直す施策として位置付けられています。
日本相撲協会が示した他競技との比較
今回の改定について、広報部長を務める藤島親方(元大関・武双山)は、他競技との比較も行ったと説明しています。
日刊スポーツの報道では、幕内優勝賞金2,000万円について、藤島親方が「そのくらいの値打ちはある」と評価したことが伝えられました。
幕内最高優勝という実績にふさわしい報酬を設定し、力士の意欲向上につなげる狙いがうかがえます。
賞金だけでなく給与や手当も改定
2027年初場所からは、関取の月額給与も引き上げられます。
主な変更は次のとおりです。
- 横綱:300万円から330万円
- 大関:250万円から275万円
- 三役:180万円から200万円
- 幕内:140万円から155万円
- 十両:110万円から120万円
関取の給与改定は2019年以来8年ぶりです。
また、幕下以下の養成員についても場所手当や勝星金、勝越金の増額が予定されています。
このように、優勝賞金の増額と給与制度の見直しが同時に進められる点が、今回の改革の特徴です。
【三賞賞金も増額】殊勲賞・敢闘賞・技能賞はいくら?
大相撲には、優勝力士以外にも優れた活躍をした力士を表彰する「三賞」があります。
三賞とは、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3種類です。
対象となるのは、原則として関脇以下の幕内力士で、それぞれ異なる観点から本場所での活躍が評価されます。
2026年11月場所までの賞金は各200万円ですが、2027年1月場所からは各300万円に引き上げられます。
殊勲賞:上位陣を破った力士への評価
殊勲賞(しゅくんしょう)
殊勲賞は、横綱や大関を破ったり、優勝争いに大きな影響を与える白星を挙げたりした力士に贈られる賞です。
単純な勝ち星の数だけではなく、誰に勝ったのか、その一番が場所全体にどのような影響を与えたのかが評価されます。
平幕力士が横綱を破る金星は、殊勲賞を考えるうえでも注目される実績です。
敢闘賞:最後まで奮闘した力士への評価
敢闘賞(かんとうしょう)
敢闘賞は、旺盛な敢闘精神を発揮し、本場所を盛り上げた力士に贈られます。
優勝争いに加わった力士や、新入幕で目覚ましい成績を残した力士などが評価されることがあります。
特に、番付上位の力士に挑み続ける姿勢や、最後まで勝負を諦めない相撲が評価の対象となります。
技能賞:優れた技術を見せた力士への評価
技能賞(ぎのうしょう)
技能賞は、相撲の技術に優れた力士に贈られる賞です。
多彩な決まり手や巧みな取り口、相手の動きに応じた対応力など、技術面での優秀さが評価されます。
体格や力任せの相撲だけではなく、技術で観客を魅了する力士に注目すると、技能賞の意味がより分かりやすくなります。
三賞は必ず授与されるわけではない
三賞には、毎場所必ず受賞者が出るという決まりはありません。
該当する力士がいなければ「該当者なし」となることもあります。また、一人の力士が複数の三賞を受賞する可能性もあります。
2026年11月場所までは1賞200万円なので、三賞を2つ受賞すれば合計400万円、3つすべてを受賞すれば合計600万円です。
2027年1月場所以降は、それぞれ300万円となるため、3賞すべてを受賞した場合は合計900万円になります。
【1本7万円の仕組み】優勝賞金と懸賞金は何が違う?
大相撲をテレビで観戦していると、取組前に企業名が書かれた懸賞旗が土俵の周囲を回る光景を目にします。
これは企業や団体が特定の取組に懸ける「懸賞金」です。
優勝賞金とは支給の条件も金額の決まり方も異なります。
懸賞金は1本7万円
日本相撲協会の公式サイトによると、懸賞金は1本につき7万円(税込み)です。
このうち1万円は協会の事務手数料に充てられ、残り6万円が勝った力士の獲得分となります。
ただし、6万円すべてがその場で現金で渡されるわけではありません。
2025年5月場所からは、盗難防止などの安全面への配慮から、土俵上で渡す現金を従来の3万円から1万円に変更しました。
現在の内訳は次のとおりです。
- 1万円:土俵上で現金として渡される
- 2万円:銀行口座への振り込み
- 3万円:納税に備えた預かり金
つまり、勝った力士が獲得する金額は1本あたり6万円ですが、土俵上で受け取る現金は1万円です。
懸賞金が付くのは幕内の取組だけ
懸賞金を懸けられるのは、原則として幕内の取組です。
企業や団体は応援したい力士の取組、あるいは注目度の高い対戦カードを指定して懸賞を申し込みます。
懸賞が付くと、取組表に提供者名が掲載され、取組前には場内放送でも紹介されます。
勝った力士は勝ち名乗りを受けた後、行司から懸賞金を受け取ります。
企業の宣伝活動と力士への報酬が結び付いた仕組みであり、大相撲の興行を支える重要な制度の一つです。
優勝賞金と懸賞金の決定的な違い
両者の違いは、賞金が発生するタイミングです。
- 優勝賞金:本場所の各階級で優勝した力士に贈られる。
- 懸賞金:懸賞が付いた取組に勝った力士が獲得する。
例えば、幕内優勝を果たしても、懸賞が付いた取組で勝っていなければ、その取組に対する懸賞金は発生しません。
逆に、優勝できなかった力士でも、懸賞付きの取組に勝てば懸賞金を獲得できます。
したがって、優勝賞金と懸賞金は別々に計算する必要があります。
【力士褒賞金・副賞の実態】優勝力士が受け取るお金と名誉
大相撲には、優勝賞金や懸賞金以外にも「力士褒賞金」という独特の制度があります。
一般に「持ち給金」と呼ばれ、過去の成績が積み重なっていく仕組みです。
力士褒賞金とは?持ち給金が増える仕組み
力士褒賞金は、本場所での成績などに応じて支給標準額が増えていく制度です。
基本的な加算ルールは次のとおりです。
- 番付に載る力士の基本額:3円
- 勝ち越し1点:50銭
- 平幕力士の金星:10円
- 幕内優勝:30円
- 幕内全勝優勝:50円
ここで注意したいのは、この金額がそのまま支給されるわけではないことです。
持ち給金を4000倍した金額が、本場所ごとに支給されます。
例えば、勝ち越し1点によって持ち給金が50銭増えた場合、実際の支給額への反映は2,000円です。
また、幕内優勝によって30円が加算されると、支給額に換算して12万円分が増える計算になります。
この制度は、過去の実績が将来の収入に反映される点が特徴です。
力士褒賞金を受け取れるのは十両以上
力士褒賞金は、十両以上の関取に支給されます。
幕下以下の力士は、持ち給金の計算上の基礎額があっても、関取としての支給対象にはなりません。
また、番付によって最低保証額が設定されています。
代表的な支給標準額は、十両40円、幕内60円、大関100円、横綱150円です。
これらを4000倍すると、1場所あたりの最低支給額はそれぞれ16万円、24万円、40万円、60万円となります。
ただし、昇進時の最低保証額と、それまでに積み上げた成績による加算額は区別する必要があります。降格によって地位に応じた最低保証額が変わる場合もあります。
幕内優勝には天皇賜盃や副賞も贈られる
幕内優勝の価値は、賞金だけではありません。
日本相撲協会の相撲博物館の解説によると、幕内優勝力士には天皇賜盃のほか、優勝旗や内閣総理大臣賞、各国・自治体・企業などからさまざまな賞が贈られます。
主な表彰品は次のとおりです。
- 天皇賜盃: 幕内最高優勝を果たした力士に授与される栄誉ある杯。
- 優勝旗: 本場所の優勝を象徴する旗。
- 内閣総理大臣賞: 優勝力士をたたえる表彰。
- 各種副賞: 国や自治体、企業などから贈られる賞品や記念品。
これらは優勝賞金とは別の表彰です。
特に天皇賜盃は、大相撲における最高峰の栄誉を象徴する存在です。賞金の金額だけでは測れない、優勝力士にとっての大きな名誉となっています。
【優勝賞金はいつ受け取る?】千秋楽の表彰式と授与の流れ
優勝賞金がいつ受け取れるのかも、気になるポイントです。
大相撲では、優勝力士への表彰は原則として本場所の千秋楽に行われます。
日本相撲協会の2026年11月場所の公式タイムスケジュールにも、千秋楽の表彰式が案内されており、幕内優勝力士への天皇賜盃や優勝旗、三賞の授与が行われます。
幕内優勝は千秋楽の表彰式が基本
幕内の優勝が決定すると、千秋楽の取組終了後に表彰式が行われます。
ここでは、優勝力士が天皇賜盃や優勝旗などを受け取り、優勝者として正式にたたえられます。
賞金についても、優勝決定後の表彰に合わせて授与されるのが基本です。
ただし、実際の銀行振込日や個別の支払い処理の日程については、賞金の授与時期と区別して考える必要があります。
十両以下の各段優勝も千秋楽に表彰される
幕下、三段目、序二段、序ノ口、十両についても、それぞれ優勝力士が決まります。
各段の表彰は幕内優勝の表彰とは進行が異なり、千秋楽の幕内土俵入り前などに行われます。
つまり、テレビで幕内優勝の表彰式だけを見ていると、すでに終了した下位階級の表彰を見逃すことがあります。
各階級の優勝にも独立した賞金が設定されているため、千秋楽は幕内だけでなく、各段の優勝にも注目したいところです。
【プロの結論】大相撲の賞金は額面だけでなく制度全体で見る
今回の2027年賞金改定で最も注目されるのは、幕内優勝賞金が2,000万円に倍増する点です。
しかし、大相撲の報酬制度を正しく理解するには、優勝賞金だけを見ていてはいけません。
力士の収入には、月額給与、場所手当、懸賞金、力士褒賞金など、複数の仕組みが存在します。
特に重要なのは、次の3つの違いです。
1. 優勝賞金は、その場所の最高成績に対する報酬
一場所の結果を評価するもので、各階級によって金額が異なります。2027年からの改定では、幕内だけでなく序ノ口まで増額される点に意味があります。
2. 懸賞金は、一番ごとの勝利に対する報酬
優勝できなくても、懸賞付きの取組に勝てば獲得できます。人気力士や注目カードでは、懸賞の本数も大きな関心事になります。
3. 力士褒賞金は、長年の実績が積み重なる報酬
勝ち越しや金星、優勝などの成績が持ち給金に反映され、関取になってからの支給額に影響します。
今回の改定は、こうした複数の制度のうち、優勝賞金や三賞、給与・手当を見直すものです。
また、賞金の増額は幕内だけでなく下位の階級にも及びます。若手力士が各段で優勝を目指すことにも、これまで以上の経済的な意味が生まれます。
今後の大相撲を見る際には、優勝争いだけでなく、各段優勝、三賞、懸賞金にも目を向けると、力士の活躍をより立体的に楽しめるはずです。
【大相撲優勝賞金に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:幕内優勝賞金は2026年11月場所までいくらですか?
2026年11月場所までの幕内優勝賞金は1,000万円です。2027年1月場所からは2,000万円に倍増します。
Q2:十両や幕下以下の優勝賞金はいくらですか?
2026年11月場所までは、十両200万円、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円です。2027年1月場所からは、それぞれ300万円、70万円、50万円、30万円、20万円になります。
Q3:三賞と懸賞金は優勝賞金と別にもらえますか?
はい。三賞は殊勲賞・敢闘賞・技能賞のそれぞれに賞金が設定されており、2026年11月場所までは各200万円、2027年1月場所からは各300万円です。懸賞金も別制度で、懸賞付きの取組に勝った力士が1本あたり6万円を獲得します。
まとめ:2027年から大相撲の優勝賞金は新時代へ
2026年11月場所までの大相撲優勝賞金は、幕内1,000万円、十両200万円、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円です。
2027年1月場所からは33年ぶりの改定によって、幕内優勝賞金が2,000万円に倍増し、十両以下の各階級も増額されます。
さらに、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞も各200万円から300万円へ引き上げられます。
今回の改革は、物価上昇への対応と力士の待遇改善を目的としたものであり、大相撲の報酬制度における大きな節目となります。
優勝賞金だけでなく、懸賞金や力士褒賞金、天皇賜盃などの副賞まで理解すれば、千秋楽の表彰式や日々の取組をさらに深く楽しめます。2027年初場所からの新しい賞金制度にも注目です。 (出典: 大相撲 優勝 賞金(Yahoo!ニュース))