【スタメン変更の経緯】近藤健介のベンチスタートと佐藤輝明の2番起用
2026年の侍ジャパンの打順変更を理解するうえで重要なのが、近藤健介、鈴木誠也、佐藤輝明の3人の起用法だ。

1次ラウンド序盤は近藤が2番を務めていたが、韓国戦後には鈴木が2番に上がり、近藤が3番に移動した。さらにチェコ戦では両者ともスタメンから外れ、準々決勝では佐藤が2番右翼として抜てきされた。
近藤健介はなぜベンチスタートだったのか
近藤は台湾戦、韓国戦、オーストラリア戦の3試合に先発出場したものの、1次ラウンドの打撃成績は12打数無安打。本来の出塁能力を発揮できず、チェコ戦ではスタメンから外れた。
準々決勝でも先発メンバーには選ばれず、ベンチスタートとなった。日刊スポーツは、1次ラウンドの無安打という成績を起用変更の背景として報じている。
ただし、近藤は代表から外れたわけではない。ベンチで試合に備え、9回裏には代打として打席に立っている。結果は見逃し三振だったが、最後まで試合に出場する可能性を残した選手だった。
佐藤輝明が2番に抜てきされた理由
佐藤はチェコ戦で2番右翼としてスタメンに入り、準々決勝でも同じ打順と守備位置を任された。つまり、ベネズエラ戦で突然抜てきされたわけではなく、最終戦に向けた起用実績があった。
佐藤の特徴は、長打を打てる左打者であることだ。2番に置くことで、大谷が出塁した場合に早い打順で得点機会を広げられる。従来の小技や進塁打を中心とした2番像とは異なり、長打力も得点手段に組み込む配置だった。
実際、ベネズエラ戦では3回裏に大谷が申告敬遠で出塁した後、佐藤が右翼線への適時二塁打を放って同点に追いついた。打順変更が得点に結びついた場面の一つだった。
1次ラウンドから準々決勝までの変更点
- 台湾戦:大谷1番、近藤2番、鈴木3番。
- 韓国戦:上位8人は維持し、捕手を若月から坂本に変更。
- オーストラリア戦:鈴木を2番、近藤を3番に変更。
- チェコ戦:大谷と鈴木を休ませ、森下と佐藤を1、2番に配置。
- ベネズエラ戦:大谷と鈴木が復帰し、佐藤が2番を継続。近藤はベンチスタート。
この流れから読み取れるのは、2026年の侍ジャパンが固定打順にこだわらず、選手の状態や試合の重要度に応じて柔軟にオーダーを組んでいたことだ。
【ベネズエラ戦の試合結果】日本5-8で敗退、大谷の本塁打と森下の3ランも届かず
日本代表にとって2026年大会の最終戦となったベネズエラ戦は、序盤から激しい点の取り合いになった。
ベネズエラは1回表、ロナルド・アクーニャJr.の先頭打者本塁打で先制。日本も直後の1回裏、大谷翔平が同点ソロ本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
3回に佐藤の適時二塁打と森下の3ラン
試合が大きく動いたのは3回裏だった。
日本は源田壮亮が四球で出塁し、若月健矢の送りバントで得点圏に走者を進めた。大谷は申告敬遠で歩かされ、続く佐藤輝明が右翼線への適時二塁打を放つ。
さらに森下翔太が左翼席へ勝ち越し3ランを放ち、日本は5-2とリードを広げた。
この場面は、佐藤の2番起用が機能した象徴的な攻撃だった。大谷を簡単に勝負しない相手に対して、次の打者が得点につなげたからだ。
ベネズエラの反撃と逆転
しかし、ベネズエラの打線は中盤に反撃を開始する。
5回表にはマイケル・ガルシアが2ラン本塁打を放ち、点差を1点に縮めた。続く6回表にはウィリー・アブレイユが伊藤大海から逆転3ランを放ち、スコアは5-7となった。
日本は投手を継投しながら反撃を止めようとしたが、8回表には種市篤暉の二塁けん制悪送球でトーバーが生還。ベネズエラに追加点を許し、5-8とされた。
9回裏、大谷翔平が最後の打者に
最終回、日本は源田が三振に倒れた後、代打の近藤健介も三振。最後は大谷翔平が遊飛に打ち取られ、試合終了となった。
2026年WBC準々決勝・公式試合結果
ベネズエラ
日本
日本の安打
7
ベネズエラの安打
10
試合時間
3時間7分
公式記録では、日本は7安打、ベネズエラは10安打。日本は大谷と森下の本塁打で5点を奪ったものの、相手の中盤の長打攻勢を抑えきれなかった。
特に5回のガルシア、6回のアブレイユによる本塁打は、試合の流れを決定的に変えた。打線の上位配置が機能した一方、投手交代後の失点が敗因を考えるうえで大きなポイントになった。
この敗戦によって、日本は2023年大会に続く連覇を逃した。2026年大会の日本代表にとって、ベネズエラ戦が最後の試合となった。
【侍ジャパン公式ロースター】スタメンと登録選手はどう違う?
WBC日本代表のスタメンを調べる際、混同しやすいのが「公式ロースター」と「試合ごとのスターティングメンバー」だ。
公式ロースターは大会に登録された選手の一覧であり、試合のスタメンはその中から監督が選ぶ先発メンバーを意味する。登録されている選手が毎試合出場するわけではない。
2026年の公式ロースターには、大谷翔平、山本由伸、鈴木誠也、吉田正尚、佐藤輝明、近藤健介らが名を連ねた。
注目選手の登録ポジションと実際の役割
- 大谷翔平:公式ロースターでは指名打者。1次ラウンドの主力1番打者として出場。
- 山本由伸:投手登録。台湾戦とベネズエラ戦で先発を担当。
- 佐藤輝明:内野手登録。チェコ戦とベネズエラ戦では右翼を守った。
- 鈴木誠也:外野手登録。中堅を中心に上位打線を担当。
- 吉田正尚:外野手登録。ベネズエラ戦では4番・左翼。
- 近藤健介:外野手登録。1次ラウンド序盤はスタメン、決勝ラウンドではベンチスタート。
- 若月健矢:捕手登録。山本由伸とのバッテリーを組んだ。
特に注目したいのは佐藤輝明のポジションだ。公式ロースターでは内野手に分類されているが、実際の試合では右翼を担当している。登録上のポジションだけを見ていると、実際のスタメンを正しく把握できない場合がある。
また、山本由伸と若月健矢の関係も見逃せない。オリックス時代からのバッテリー経験があり、台湾戦とベネズエラ戦の両方で組んでいる。短期決戦では投手の能力だけでなく、捕手との連携も重要な要素になる。
公式ロースターの掲載情報と試合別のスタメン発表を照合することで、登録選手の役割と実際の起用法を区別できる。
【WBC日本代表の歴代スタメン比較】2023年大会と2026年大会の違い
2026年の侍ジャパンの打順を評価するには、前回優勝した2023年大会との比較も参考になる。
2023年3月21日のアメリカとの決勝戦では、ラーズ・ヌートバー、近藤健介、大谷翔平、吉田正尚という上位打線が組まれていた。大谷は3番・指名打者で、近藤が2番を担当していた。
一方、2026年のベネズエラ戦では大谷が1番に移り、2番には佐藤、3番には鈴木が入った。吉田は引き続き4番を担当している。
2023年決勝と2026年準々決勝の比較
日本代表の上位打線
大谷は3番DH、近藤は2番右翼
日本代表の上位打線
大谷は1番DH、佐藤は2番右翼
両大会に共通するのは、大谷と吉田が中心打者として起用されていることだ。また、源田も2023年、2026年の両大会で遊撃を担当した。
一方、上位打線の構成には違いがある。2023年はヌートバーと近藤を1、2番に置き、大谷を3番に配置する形だった。2026年は大谷を1番に据え、佐藤と鈴木を続ける攻撃的な構成に変化した。
これは単純な優劣ではない。選手構成や相手投手、試合状況によって最適な打順は変わる。2023年の優勝オーダーをそのまま再現するのではなく、2026年の選手の特徴に合わせて打線を組み替えた点に、両大会の違いが表れている。
【プロの結論】2026年のスタメンから読み解く侍ジャパンの戦い方
2026年のWBC日本代表のスタメンを振り返ると、最も重要なポイントは、打順が固定されたものではなく、選手の状態と試合の局面に合わせて変化していたことだ。
1次ラウンドでは大谷を1番に置き、近藤や鈴木を上位に配置。韓国戦後には鈴木を2番に上げ、チェコ戦では大幅なスタメン変更を実施した。そして負ければ終わりのベネズエラ戦では、大谷、佐藤、鈴木、吉田という強力な上位打線を形成した。
この起用法から読み取れるポイントは3つある。
1. 打順は選手の知名度ではなく役割で評価する
大谷翔平が1番だからといって、単純に最も優れた打者を先頭に置いたというだけではない。出塁能力と長打力を生かし、後続の打者へ得点機会をつなぐ役割がある。
同様に、佐藤輝明の2番起用は、長打力を上位で生かす構成として見ることができる。打順の数字だけで選手の序列を判断するのは適切ではない。
2. ベンチスタートは選手の能力を否定するものではない
近藤健介がベンチスタートになったことは話題になったが、12打数無安打という大会序盤の成績、佐藤の起用、試合の重要度などを合わせて見る必要がある。
近藤は9回に代打で出場している。スタメンから外れたことと、チーム構想から外れたことは同じではない。
3. 敗退の原因をスタメンだけに求めない
ベネズエラ戦では、佐藤の適時二塁打や森下の3ランによって一時5-2とリードした。攻撃面では準々決勝の打順が得点につながった場面もある。
しかし、試合の結果は投手交代後の被本塁打や守備上のミスにも左右された。短期決戦では、先発オーダーの完成度だけでなく、継投、守備、代打、走塁まで含めて評価する必要がある。
WBCのスタメン情報を見る際には、次の基準を意識すると、ニュースの内容をより正確に理解できる。
- 公式ロースターなのか、試合当日のスタメンなのか。
- 1次ラウンドなのか、準々決勝以降なのか。
- 選手の登録ポジションと実際の守備位置が一致しているか。
- ベンチスタートなのか、途中交代なのか、代打出場なのか。
- 打順変更の前後で、選手の成績や試合状況にどのような変化があったか。
この5点を押さえるだけでも、単なるスタメン一覧から一歩踏み込んだ試合分析ができる。
【WBC日本代表スタメン2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCの日本代表で1番を打った選手は誰ですか?
A1:大谷翔平です。1次ラウンドの台湾戦、韓国戦、オーストラリア戦では1番・指名打者で出場しました。チェコ戦では休養のためスタメンを外れ、ベネズエラとの準々決勝では再び1番・DHに戻りました。
Q2:2026年のベネズエラ戦で佐藤輝明は何番でしたか?
A2:2番・右翼です。大谷翔平の後ろに配置され、3回裏には同点となる適時二塁打を放ちました。
Q3:近藤健介はなぜベネズエラ戦でスタメンから外れたのですか?
A3:1次ラウンドで12打数無安打だったことが報道されています。準々決勝ではベンチスタートとなりましたが、9回裏に代打で出場しています。
Q4:2026年WBCのベネズエラ戦で先発した日本の投手は誰ですか?
A4:山本由伸です。捕手は若月健矢が務めました。山本は2回途中まで投げた後、継投に入りました。
Q5:2026年WBCで日本代表はベスト4に進出しましたか?
A5:進出していません。2026年3月15日、日本は準々決勝でベネズエラに5-8で敗れ、ベスト8で大会を終えました。
Q6:2026年WBCの1次ラウンドで日本は何勝しましたか?
A6:4勝0敗です。台湾に13-0、韓国に8-6、オーストラリアに4-3、チェコに9-0で勝利し、プールCを1位で通過しました。
まとめ:WBC日本代表スタメン2026は試合ごとの起用変化がポイント
2026年のWBC日本代表は、大谷翔平を中心に、佐藤輝明、鈴木誠也、吉田正尚らを組み合わせた強力な打線で大会に臨んだ。
1次ラウンドでは4戦全勝を達成。チェコ戦では主力を休ませる大胆なスタメン変更を行い、準々決勝のベネズエラ戦では大谷1番、佐藤2番、鈴木3番、吉田4番という攻撃的なオーダーを採用した。
しかし、ベネズエラ戦では森下翔太の3ランなどで一時リードしながらも、相手の長打攻勢と終盤の失点によって5-8で敗退。連覇の夢は準々決勝で途絶えた。
2026年大会のスタメンを正しく理解するには、選手名だけでなく、試合別の打順、守備位置、先発投手、途中交代まで確認することが欠かせない。特に近藤健介のベンチスタートや佐藤輝明の2番起用は、侍ジャパンの選手起用の変化を象徴するポイントだった。
公式ロースターと各試合の記録を照らし合わせれば、2026年の侍ジャパンがどのような構想で戦い、どこで勝機をつかみ、なぜ最後に敗れたのかが見えてくる。
主な参照資料
- 2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™公式サイト:日本代表ロースター、1次ラウンド・準々決勝の公式試合記録。
- 日刊スポーツ:各試合のスタメン発表、近藤健介の起用、ベネズエラ戦ライブ速報。
- MLB公式サイト:2023年WBC決勝の日本代表スタメン、2026年チェコ戦の試合報道。
(出典: wbc 日本 代表 スタメン(Yahoo!ニュース))