【収入の仕組み】力士褒賞金・懸賞金・優勝賞金はいくらもらえる?

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【収入の仕組み】力士褒賞金・懸賞金・優勝賞金はいくらもらえる?
【収入の仕組み】力士褒賞金・懸賞金・優勝賞金はいくらもらえる?
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関取の収入は、番付別の月給だけでは決まりません。大相撲には、成績を積み重ねることで継続的に受け取れる「力士褒賞金」、取組に懸けられる「懸賞金」、本場所の成績に応じた「優勝賞金」などがあります。

力士の給料の当時の様子・関連報道写真
【検証資料 1】力士の給料の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

特に力士褒賞金は、現役生活の長さや実績が収入に反映される独特の制度です。

① 力士褒賞金(持ち給金)の仕組み

力士褒賞金は、通称「持ち給金」や「給金」と呼ばれる報奨制度です。過去の本場所での成績によって金額が積み上がり、関取になると本場所ごとに支給されます。

主な加算条件は次のとおりです。

- 番付に掲載された際の基本額:3円
- 勝ち越し1点:50銭
- 金星1個:10円
- 幕内優勝:30円
- 幕内全勝優勝:50円

ここで重要なのが、計算された支給標準額をそのまま受け取るわけではないという点です。

支給標準額に4,000を掛けた金額が、1場所ごとの力士褒賞金になります。

例えば、持ち給金が100円なら、1場所の支給額は40万円です。年間6場所すべて関取として出場する場合、単純計算で240万円になります。

また、勝ち越し点は負け越さない限り積み重なり、金星や幕内優勝による加算も現役中の支給額に反映されます。

この制度には、長年にわたって勝ち続けてきた力士ほど収入面で有利になる特徴があります。例えば横綱・大の里は、2026年9月場所時点で持ち給金260円とされ、1場所あたり104万円に相当する力士褒賞金を受け取る計算です。

② 懸賞金は1本7万円!勝った力士の取り分は?

大相撲のテレビ中継で、取組前に企業名や商品名が書かれた旗が土俵の周囲を回る光景を見たことがある人も多いでしょう。

これは懸賞旗と呼ばれ、懸賞金が懸けられた取組であることを示しています。

2026年11月現在、懸賞金は1本につき7万円です。勝った力士には、そのうち6万円が割り当てられます。

日本相撲協会の公式説明による内訳は次のとおりです。

- 3万円:勝ち名乗りの際に力士が受け取る現金
- 3万円:納税充当金として協会が本人名義で預かる金額
- 1万円:日本相撲協会の事務経費

つまり、1本の懸賞金から力士に割り当てられるのは6万円で、その場で受け取る現金は3万円です。預り金の残額は税金に充てられます。

例えば、1場所で懸賞金を100本獲得した場合、力士の取り分は合計600万円です。そのうち300万円が土俵上で受け取る現金、残り300万円が納税充当金となります。

人気力士や注目度の高い取組では、多数の懸賞が懸けられることもあります。そのため、同じ横綱でも懸賞金の獲得数によって収入に大きな差が生まれます。

なお、懸賞金は主に幕内の取組が対象です。横綱や大関という地位だけで自動的に支給されるものではなく、企業などが懸賞を申し込み、その取組で勝利することが条件です。

③ 優勝賞金は2027年から幕内2,000万円に倍増

優勝賞金も、力士の年収を左右する大きな収入源です。

日本相撲協会は2026年7月30日の理事会で、2027年初場所から優勝賞金を改定することを決定しました。幕内優勝賞金は従来の1,000万円から2,000万円へと倍増します。

各段の優勝賞金と三賞の変更は次のとおりです。

- 幕内優勝:1,000万円から2,000万円
- 十両優勝:200万円から300万円
- 幕下優勝:50万円から70万円
- 三段目優勝:30万円から50万円
- 序二段優勝:20万円から30万円
- 序ノ口優勝:10万円から20万円
- 三賞(殊勲賞・敢闘賞・技能賞):各200万円から300万円

今回の優勝賞金と三賞の改定は1994年以来33年ぶりです。日刊スポーツの報道によると、藤島広報部長(元大関・武双山)は、他競技との比較も踏まえ、幕内優勝賞金2,000万円に相応の価値があるとの考えを説明しています。

優勝賞金は幕内だけの特権ではありません。幕下以下にも各段の優勝賞金が設定されており、下位の番付でも優勝すればまとまった金額を受け取れます。

【2026年最新】力士の年収ランキング!大の里・豊昇龍・霧島を比較

力士の年収を比較する場合、月給だけを並べても実態は分かりません。力士褒賞金や各種手当、賞与などを加える必要があるためです。

また、日本相撲協会が全力士の総収入を網羅した公式ランキングを公表しているわけではありません。懸賞金や後援会関係の収入なども個人差があるため、ここでは公開された番付・成績と給与制度から算出した推定値を紹介します。

2026年11月時点の推定年収トップ3

2026年11月6日更新の大相撲観戦ガイドによる試算では、2026年11月場所の番付で1年間在位したと仮定した場合、上位3人は次のようになります。



1位

5,149万8,000円
東横綱・推定年収


2位

4,899万円
西横綱・推定年収


3位

4,233万6,500円
東大関・推定年収


2026年11月6日更新の推定。月給・賞与・各種手当・力士褒賞金を積算。優勝賞金、三賞、懸賞金などは含まない。

1位の大の里は、横綱の基本給に加えて、これまでの成績によって積み上がった力士褒賞金が大きいことが特徴です。

2位の豊昇龍も横綱としての基本給に加え、過去の実績に基づく褒賞金が収入を押し上げています。

3位の霧島は大関としての月給と、長い現役生活で積み上げた持ち給金が推定年収に反映されています。

年収ランキングで注意したい3つのポイント

このランキングを読む際には、次の点を押さえておく必要があります。

1つ目は、番付が変われば月給も変わることです。

大関から関脇に陥落すれば、月給は250万円から180万円に下がります。反対に、平幕から三役に昇進すれば、月給は140万円から180万円に上がります。年間を通じて同じ番付にいるとは限りません。

2つ目は、懸賞金と賞金の獲得数です。

懸賞金は人気や取組の注目度、勝敗によって変わります。優勝や三賞の有無でも収入に差が生まれます。

3つ目は、ランキングが公式の給与明細ではないことです。

公表されている成績や制度をもとにした推定値と、本人の実際の総収入は同じではありません。後援会からの支援、広告出演、その他の収入まで含めた完全な年収を外部から把握するのは困難です。

【2027年初場所から】日本相撲協会の給与改定で何が変わる?

2026年7月30日に発表された給与改定は、力士全体の待遇改善につながる大きな変更です。

関取の月給は2019年以来8年ぶり、優勝賞金と三賞賞金は1994年以来33年ぶりの改定となります。

給与改定の背景にある物価上昇と協会の収益

今回の改定には、物価上昇に対して力士の待遇が長期間据え置かれていた事情があります。

日刊スポーツの2026年7月31日の報道では、日本相撲協会の前年度の収支が約13億円の黒字だったことも伝えられています。入場券収入やグッズ販売などによる収益を、力士の待遇改善や健康管理、施設整備などに反映する動きです。

特に幕内優勝賞金の倍増は、力士にとって大きなインセンティブになります。優勝という最高の結果に対して、従来より高い報酬が設定されるためです。

幕下以下にも待遇改善が及ぶ

今回の改定で注目すべきなのは、関取だけでなく幕下以下の養成員も対象になっていることです。

場所手当は段に応じて6~9%増額され、勝星金と勝ち越し金も引き上げられます。

幕下の場合、場所手当は16万5,000円から18万円へ増額。1場所あたり1万5,000円の引き上げです。

序ノ口以下でも7万7,000円から8万2,000円となり、5,000円増えます。月給制ではない力士にとって、こうした場所ごとの手当の引き上げは生活面でも意味のある変更です。

2027年以降、年収格差はどう変わる?

月給の増額だけを年間換算すると、横綱は360万円、大関は300万円、三役は240万円、平幕は180万円、十両は120万円の増収です。

一方、優勝賞金や三賞の増額は、優勝争いに加わる力士や成績を残した力士に大きく影響します。

つまり、2027年以降の大相撲では、番付による固定給の差だけでなく、優勝や三賞、懸賞金などの成果報酬が年収に与える影響も大きくなります。

ただし、給与改定の適用開始は2027年1月場所です。2026年11月場所の給与と、2027年初場所からの新しい給与を混同しないように注意しましょう。

【プロの結論】力士の給料は番付・実績・継続力の3要素で決まる

大相撲の収入構造を理解すると、単純に横綱が最も高給で幕下が低収入というだけでは説明できないことが分かります。

重要なのは、次の3つの要素です。

第一に、番付によって決まる基本給です。

十両に昇進すれば月給110万円の関取待遇になります。さらに三役、大関、横綱と昇進することで、基本給も段階的に増加します。安定した収入という点では、十両昇進が大きな転換点です。

第二に、過去の成績が積み上がる力士褒賞金です。

一度の優勝や金星が、その場所限りの賞金だけで終わらないところが特徴です。持ち給金として積み上がり、関取として在位する間は本場所ごとに支給されます。長く活躍してきた力士が有利になる仕組みです。

第三に、その場所での結果に左右される収入です。

懸賞金、優勝賞金、三賞などは、番付だけでは決まりません。人気や取組の注目度、勝敗、優勝争いへの参加などによって変わります。

2027年の改定によって、関取の基本給だけでなく幕下以下の手当や賞金も増額されます。これから大相撲を見る際には、勝敗や番付の変動だけでなく、その結果が力士の収入にどう反映されるのかにも注目すると、相撲の見方がさらに深まります。

【力士の給料】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:横綱の給料は2026年現在いくらですか?
A1:2026年11月現在、横綱の月給は300万円です。年間の基本給は3,600万円で、2027年1月場所からは月330万円、年間3,960万円に引き上げられます。

Q2:幕下の力士は給料をもらえないのですか?
A2:幕下には月給制度がありません。2026年11月場所までの場所手当は1場所16万5,000円で、勝星金や勝ち越し金も支給されます。2027年1月場所から場所手当は18万円になります。

Q3:大相撲の懸賞金は力士が全額もらえるのですか?
A3:全額ではありません。懸賞金1本7万円のうち、協会の事務経費が1万円、力士の取り分が6万円です。力士の取り分は現金3万円と納税充当金3万円に分かれます。

Q4:力士の年収ランキング1位は誰ですか?
A4:2026年11月6日更新の推定試算では、大の里が約5,149万8,000円で1位です。月給や手当、力士褒賞金などを積算した推定値で、懸賞金や優勝賞金などは含まれていません。

Q5:幕内優勝賞金は2027年からいくらになりますか?
A5:2027年初場所から2,000万円になります。従来の1,000万円から倍増する改定です。十両優勝は300万円、三賞は各300万円に変更されます。

Q6:十両から幕下に落ちると給料はどうなりますか?
A6:十両以上の関取としての月給がなくなり、幕下の場所手当と勝星金・勝ち越し金が収入の中心になります。現行の幕下場所手当は1場所16万5,000円です。

まとめ:力士の給料は2027年から大幅改善!番付と実績に注目

2026年11月現在の力士の給料は、横綱300万円、大関250万円、三役180万円、平幕140万円、十両110万円です。月給を受け取れるのは十両以上の関取であり、幕下以下は場所手当と成績に応じた手当を受け取る仕組みです。

2027年初場所からは、横綱330万円、大関275万円、三役200万円、平幕155万円、十両120万円へと引き上げられます。幕内優勝賞金も2,000万円に倍増し、各段の優勝賞金や三賞も増額されます。

力士の年収を正しく理解するには、月給だけでなく、力士褒賞金の持ち給金、懸賞金、優勝賞金、三賞などを総合的に見る必要があります。

2027年は大相撲の待遇にとって大きな節目となる年です。新しい給与制度のもとで、どの力士が番付を上げ、どれだけの実績を積み重ねていくのか。土俵上の勝負とともに、力士の収入面の変化にも注目したいところです。 (出典: 力士 の 給料(Yahoo!ニュース))

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