【なぜ小さくなった?】不二家が説明したサイズ変更・枚数減少の理由
カントリーマアムの内容量が変化した背景には、原材料価格の上昇だけでなく、製造設備の進化や大袋商品の販売政策、消費者の家族構成の変化など、複数の要因がある。
2014年のサイズ変更は原材料価格の上昇が主な理由
2022年10月、bizSPA!が不二家の広報担当者に行った取材では、2014年の規格変更について、当時の原料価格の上昇が主な要因だったと説明されている。
一方、1996年の変更については、当時の記録が残っていないという。
つまり、1996年と2014年の変更を同じ理由で説明することはできない。
2014年の変更は、標準10.5gから10.0gへの0.5g減少。割合にすると約4.8%の減量だった。
大袋の枚数が減ったのは原材料高騰だけではない
大袋の枚数について、不二家は原材料価格の上昇に対応した変更だけでなく、商品政策による増減もあると説明している。
2024年のNewSphereによる取材では、次のような説明が紹介された。
「原料高騰に対応した場合もあれば、大袋タイプのお徳用商品のため、政策的に増減をしている場合もございます」
ここで重要なのは、大袋が単純に減量され続けてきた商品ではないという点だ。
実際、1996年には30枚入り、2009年には26枚入り、2023年11月から2024年3月には期間限定で20枚入りとなっている。
bizSPA!の取材では、枚数減少の背景として、原料価格の上昇に加え、家族の構成人数が減ってきたことも要因に挙げられていた。
大袋は家族や複数人で分け合うことを想定した商品でもある。購入する世帯の人数や食べ方が変われば、メーカー側の商品設計や販売戦略にも影響する。
2025年にはチョコレートや包装資材の高騰も説明
2024年以降の枚数減少については、さらに具体的な説明がある。
2025年1月に掲載された日刊SPA!の記事によると、不二家の担当者は、2024年4月以降に18枚入りへ変更した背景について、チョコレートや包装資材の価格高騰を挙げている。
担当者の説明の要点は、原材料や包装資材のコスト上昇が続き、企業努力だけでは吸収できなくなったというものだった。
また、同記事では、枚数を減らしながらも、商品を引き続き購入しやすい価格で提供したいというメーカー側の考えも紹介されている。
ここから分かるのは、カントリーマアムの減量が単なる製造上の都合ではなく、原価と販売価格のバランスを取るための商品政策でもあるということだ。
【2026年最新】カントリーマアムは現在18枚入り?内容量と1枚のグラム数
2026年11月現在、不二家の公式商品ページには、レギュラー商品として「18枚カントリーマアム(バニラ&ココア)」が掲載されている。
公式の商品情報で確認できる内容は次のとおりだ。
- 商品名:18枚カントリーマアム(バニラ&ココア)
- 内容量:18枚
- バニラ:9枚
- ココア:9枚
- 1枚あたりの標準重量:10g
- 価格:オープンプライス
- バニラのエネルギー:48kcal/枚
- ココアのエネルギー:48kcal/枚
18枚入りは合計何グラム?
1枚あたりの標準重量が10gなので、18枚を単純に合算すると次のようになる。
\[
18枚\times10g=180g
\]
つまり、標準重量から計算した18枚入りの内容量は約180g相当だ。
ただし、不二家の公式商品ページで内容量として明記されているのは18枚という個数であり、180gは標準重量を掛け合わせた計算値である。
2026年は14枚入りも販売されている
注意したいのは、2026年の商品がすべて18枚入りというわけではないことだ。
不二家の公式商品紹介には、18枚入りのほかに14枚入りのバニラ&ココアも掲載されている。
そのため、店頭で14枚入りを見かけても、18枚入りから突然4枚減った新商品だと判断するのは早い。異なる規格の商品が並んでいるためだ。
2026年7月にはパッケージ変更も実施
2026年6月2日、不二家は菓子商品のパッケージ変更を発表した。
対象にはカントリーマアムの14枚入りと18枚入りも含まれており、7月上旬ごろから順次切り替える予定とされた。
変更の理由は、中東情勢の緊迫化に伴う原油・ナフサ価格の高騰や物流コストの上昇。プラスチック容器、フィルム、インクなどの価格上昇を受け、外装の色数を抑えたデザインに変更するという内容だった。
ここで区別したいのは、2026年の発表はパッケージデザインの変更であり、カントリーマアムの1枚の重量や18枚入りの枚数を変更する発表ではないということだ。
【シュリンクフレーションの真相】カントリーマアムは実質値上げなのか
カントリーマアムの内容量減少を語る際に使われる言葉が「シュリンクフレーション」だ。
シュリンクフレーションとは、商品の価格を大きく変えずに、内容量やサイズを減らすことで、実質的な値上げにつながる現象を指す。
カントリーマアムの場合、1枚あたりの重量変更と大袋の枚数減少が重なっている。
1992年と2024年を比較すると減少幅は大きい
比較すると、次のようになる。
| 比較項目 | 1992年 | 2024年以降 |
|---|---|---|
| 大袋の枚数 | 28枚 | 18枚 |
| 1枚の標準重量 | 11.5g | 10.0g |
| 袋全体の計算重量 | 322g | 180g |
| 枚数の変化 | — | 約35.7%減 |
| 袋全体の重量変化 | — | 約44.1%減 |
この数字を見ると、消費者が「昔より少なくなった」と感じるのは自然だ。
特に袋全体の重量が322g相当から180g相当になった点は、1枚の重量だけを比べるよりも大きな変化を示している。
ただし、正確な値上げ率は販売価格との比較が必要
内容量が減ったことと、商品の販売価格が何%上昇したかは別の問題だ。
不二家の公式商品ページでは、18枚入りはオープンプライスとされている。実際の販売価格は店舗や販売時期によって異なるため、過去と現在の価格を同じ条件で比較しなければ、正確な実質値上げ率は算出できない。
購入する際には、袋の価格だけでなく、次の3つを確認したい。
1. 1枚あたりの価格:購入金額を枚数で割る。
2. 重量あたりの価格:1枚10gという標準重量を基準に比較する。
3. 商品規格:18枚入り、14枚入り、期間限定品などを区別する。
同じカントリーマアムという名前でも、商品規格が違えば単純比較はできない。
「2040年にはマイナス1枚」という説は本当?
ネット上では、カントリーマアムの枚数が減り続けると2040年ごろにはマイナスになるという、いわゆる「カントリーマアム2040年問題」も話題になった。
この話は、過去の枚数減少をそのまま将来に当てはめた数字遊びに近い。
実際には、1996年に30枚入りとなった時期があり、2023年にも期間限定で20枚入りに増量されている。
枚数は一定の割合で減り続けているわけではない。
日刊SPA!の取材に対して、不二家はこの話題を認識していると回答したものの、将来の枚数について具体的な予測は示していない。
【よくある質問】カントリーマアムが小さくなったことに関するFAQ
Q1:カントリーマアムが1枚10gになったのはいつから?
A1:2014年7月から。標準重量が10.5gから10.0gに変更された。それ以降、2026年11月現在まで標準重量の変更は確認されていない。
Q2:カントリーマアムの大袋は現在何枚入り?
A2:2026年11月現在、不二家の公式商品ページには18枚入りが掲載されている。バニラ9枚、ココア9枚の構成だ。また、14枚入りの商品も掲載されている。
Q3:1992年のカントリーマアムは本当に11.5gあった?
A3:不二家がメディア取材に提供した資料では、1992年2月の大袋タイプは1枚あたり標準11.5gだったとされている。1996年7月には10.5g、2014年7月には10.0gへ変更された。
まとめ:カントリーマアムは小さくなったが、2014年以降は重量を維持
カントリーマアムが小さくなったという疑問には、数字ではっきり説明できる部分がある。
1992年の標準11.5gから1996年には10.5g、2014年には10.0gへと変更されたため、昔と現在では1枚の重量に差がある。
しかし、2014年以降は標準10.0gが維持されており、2026年現在の公式商品情報でも18枚入り、1枚あたり標準10gと確認できる。
一方、大袋の枚数は1992年の28枚から2024年には18枚へと減少した。原材料価格や包装資材の高騰、商品政策、家族構成の変化などが、その背景にある。
【プロの結論】
カントリーマアムの変化を正しく理解するには、「1枚が小さくなったのか」と「袋に入っている枚数が減ったのか」を分けて考える必要がある。
実際、現在のカントリーマアムで最も大きな変化は、2014年以降の1枚の重量ではなく、大袋全体の枚数と内容量だ。
昔と同じ満足感や購入時のコストパフォーマンスを重視するなら、パッケージの価格だけで判断せず、枚数と標準重量を合わせて比較するのが賢い選び方になる。
長年親しまれてきたお菓子だからこそ、1枚の大きさや袋の中身の変化に敏感になるのも無理はない。今後の不二家の商品設計や価格政策にも注目したい。 (出典: カントリーマアム 小さく なっ た(Yahoo!ニュース))