松方弘樹の361キロ巨大マグロ伝説|石垣島沖の激闘・落札額・釣り道具の全貌
俳優・松方弘樹さんの名前を聞いて、映画やテレビドラマとともに思い浮かぶのが、巨大マグロを豪快に釣り上げる姿だ。なかでも2015年5月27日、沖縄県石垣島沖で釣り上げた361キロのクロマグロは、芸能界屈指の釣り好きとして知られた松方さんの集大成ともいえる記録だった。格闘時間は約6時間半。釣り上げられたマグロは東京・築地市場に運ばれ、すしざんまいを展開する喜代村に184万8,000円で落札された。
2026年11月現在、松方さんは2017年1月21日に74歳で亡くなっている。しかし、351キロや325キロの過去の釣果、萩クロマグロトーナメントでの優勝、数十万円から数百万円規模に及ぶ釣り道具、そして大間に残された愛用の釣りざおなど、その釣りの足跡は今も語り継がれている。361キロのマグロが釣れた場所から落札価格の仕組みまで、報道記録をもとに振り返る。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最大の釣果:2015年5月27日、石垣島沖で361キロのクロマグロを釣り上げた。
- 格闘時間と落札額:約6時間半のファイトを経て、すしざんまいが184万8,000円で落札した。
- 過去の実績:2008年に351キロ、2009年に325キロを釣り、萩クロマグロトーナメントでは3度優勝した。
- 愛用の釣り道具:竿13万8,000円、リール54万円、ライン10万円という具体的な価格が報道されている。
- 現在の記念展示:2022年、大間のおおま温泉海峡保養センターで愛用の釣りざおなどの展示が始まった。
【2015年の伝説】松方弘樹が361キロの巨大マグロを釣った場所と6時間半の死闘
松方弘樹さんのマグロ釣り伝説を語るうえで欠かせないのが、2015年5月の石垣島沖での釣果だ。
釣り上げた場所は沖縄県・石垣島沖の波照間島西方
日刊スポーツやデイリースポーツの2015年5月27日の報道によると、松方さんは5月25日に石垣島入りし、翌26日朝に船で出航した。
そして同日午後7時ごろ、マグロがヒットした。釣り場については、デイリースポーツが波照間島の西側と伝えている。
波照間島は石垣島の南西に位置する島だ。したがって、単に石垣島の港近くで釣ったという話ではなく、石垣島を拠点に沖合へ出た釣行での記録である。
今回の釣行は、松方さんにとって約3年ぶりだった。10日前後の日程を組んでいたと報じられており、初日に361キロという自己最高記録を達成したことになる。
午後7時から翌午前1時半まで続いた格闘
最大の驚きは、魚の大きさだけではない。
日刊スポーツの報道では、26日午後7時ごろにヒットし、27日午前1時半ごろに釣り上げた。つまり、日付をまたいで約6時間半も巨大マグロと格闘したことになる。
当時72歳だった松方さんにとって、体力的にも相当な負担だったはずだ。釣り上げた後は石垣島漁港に戻り、疲れて眠ったと所属事務所の関係者が説明している。
後日出演したテレビ朝日系「徹子の部屋」では、松方さん自身が釣り上げたときの映像を紹介した。番組内では午後6時40分にヒットし、翌午前2時に船へ引き揚げたと説明しており、当日の新聞報道とは時刻に若干の違いがある。いずれの記録も、夜を徹した長時間のファイトだったことを示している。
さらに松方さんは、釣り上げた後の心境について、以前の大物を逃した経験に触れながらリベンジを果たした喜びを語った。単なる記録更新ではなく、長年追い続けた巨大マグロへの思いが結実した瞬間だった。

【落札価格の真相】すしざんまいが184万8,000円で買い取った理由
361キロという数字と並んで注目されたのが、巨大マグロの落札価格だ。
2015年5月30日、松方さんが釣り上げたクロマグロは東京・築地の中央卸売市場で競りにかけられた。落札したのは、寿司チェーン「すしざんまい」を運営する株式会社喜代村だった。
落札額は184万8,000円、1キロ当たり6,000円。松方さんの名前と361キロという記録が大きな話題になった。
361キロなのに184万8,000円だったのはなぜ?
ここには重量に関する重要なポイントがある。
361キロは釣り上げ時の重量であり、競りにかけられた際の重量とは異なる。報道によると、エラや内臓などを取り除いた後の市場での重量は308キロだった。
計算すると、次のようになる。
- 釣り上げ時の重量:361キロ
- 競りにかけられた重量:308キロ
- 1キロ当たりの落札価格:6,000円
- 落札総額:1,848,000円
つまり、308キロに6,000円を掛けると184万8,000円になる。361キロに対して6,000円を掛けた金額ではない。
この重量の違いを理解しておくと、松方マグロの落札価格に関する数字の混乱を避けられる。
2009年の325キロのマグロは約437万円で落札
実は、2015年の361キロよりも高い落札価格が付いた過去のマグロがある。
2009年11月に萩クロマグロトーナメントで釣り上げた325キロのクロマグロは、築地市場で約437万円で落札された。1キロ当たり約1万5,500円という価格だった。
2015年の361キロのマグロが184万8,000円だったことと比較すると、重量が大きければ必ず落札価格も高くなるわけではないことが分かる。
市場価格は時期や魚の状態、競りの状況などによって変動する。さらに、話題性が価格に影響することもある。釣り上げた人物の知名度だけで価格が決まるわけではない。
2015年のマグロは、すしざんまいの店舗で解体され、寿司や刺し身として提供された。報道では、握り寿司に換算すると約1万2,000貫分になると紹介され、築地本店などには多くの客が訪れた。
【歴代の巨大マグロ記録】351キロ・325キロ・361キロの実績を比較
松方弘樹さんの釣果は、2015年の361キロだけではない。2008年から2012年にかけて参加した萩クロマグロトーナメントでも、驚異的な記録を残している。
萩クロマグロトーナメントで3度の優勝
山口県萩市の沖合にある見島周辺は、松方さんにとって縁の深い釣り場だった。
2008年に初参加して優勝。翌2009年にも325キロのクロマグロを釣り上げ、2年連続で大会を制した。さらに2012年にも優勝している。
2017年の訃報を伝えた日刊スポーツによると、松方さんは大会に過去4回出場し、3度優勝していた。
2008年の351キロについては、当時の報道では地元漁協の計量器が300キロまでしか対応しておらず、正確な重量を測れなかった経緯がある。その後の報道では351キロとして紹介され、内臓を取り除いた重量は306キロとされている。
松方弘樹のマグロ釣果と関連する出来事一覧
| 時期・人物 | 出来事・記録 | 関連する事実 |
|---|---|---|
| 2008年 | 萩クロマグロトーナメント優勝 | 後年の報道で351キロ。内臓抜き306キロ |
| 2009年 | 萩クロマグロトーナメント連覇 | 325キロ。内臓抜き282キロ。約437万円で落札 |
| 2012年 | 萩クロマグロトーナメント優勝 | 通算3度目の優勝 |
| 2015年5月27日 | 石垣島沖で361キロを釣り上げる | 自己最高記録。約6時間半の格闘 |
| 2015年5月30日 | 築地市場で競りにかけられる | すしざんまいが184万8,000円で落札 |
| 2017年1月21日 | 松方弘樹さん死去 | 74歳。脳リンパ腫のため |
| 2022年7月27日 | 大間で愛用の釣りざおの展示開始 | おおま温泉海峡保養センターで展示 |
この記録から見えてくるのは、一度だけの幸運で361キロを釣り上げたわけではないということだ。
50年以上の釣り歴があり、国内外の海で大物を追い続け、萩の大会でも複数回優勝している。361キロという結果は、それまでの経験と実績の延長線上にあった。
釣り歴50年を超えるベテランだった
2008年11月の日刊スポーツは、当時の松方さんについて釣り歴50年と報じている。
さらに、海外では米国ボストン沖で約400キロの大物を釣り上げた経験も紹介された。国内でも200キロ台のマグロを複数釣っていたという。
また、1990年代まで放送された「松方弘樹・世界を釣る!」などの釣り番組でも知られ、俳優としての活動とは別に、釣りそのものをライフワークとしていた。
松方さんにとって、マグロ釣りは単なる芸能人の趣味ではなかった。長年の経験を積み重ね、海の状況や魚の動きを読みながら大物を追い求める、本格的な挑戦だったのである。

【釣り道具の費用】松方弘樹が愛用した竿・リール・ラインはいくら?
300キロを超えるマグロを釣るには、一般的な釣り道具とは異なる専用の設備が必要になる。
松方さんの道具については、2009年12月16日の日刊スポーツが、巨大マグロを釣り上げた竿と同型の製品を本人が披露した際の価格を報じている。
竿・リール・ラインの価格は合計77万8,000円
当時報道された具体的な価格は次のとおりだ。
- 釣りざお:13万8,000円
- リール:54万円
- ライン:10万円
合計すると77万8,000円になる。
特に高額なのがリールだ。巨大マグロの強烈な引きに耐え、長時間にわたって魚との距離を詰めるための重要な装備となる。
また、松方さんはラインについて、一度使うと伸びてしまうため必ず交換すると説明していた。つまり、最初に道具をそろえる費用だけでなく、釣行のたびに発生する消耗品の費用も考えなければならない。
道具だけでなく、遠征や船の費用も必要
2015年の日刊ゲンダイの記事では、松方さんのマグロ釣り用の道具一式は数百万円規模になると紹介されている。また、沖縄や山口、青森など複数の漁場に道具を預け、マグロの情報が入ればすぐに出発できる態勢を整えていたという。
これは、一般的なレジャーとしての釣りとは大きく異なるスタイルだ。
費用として考えられるのは、次のような項目である。
- 専用ロッドや大型リールの購入費
- ラインなど消耗品の交換費用
- チャーター船や船長への費用
- 遠征時の交通費・宿泊費
- 長期間の釣行に伴う食事や滞在費
- 釣り仲間との交流や釣行後の費用
2015年のテレビ出演時には、松方さんが釣り上げたマグロの売却益について、釣行後の宴会費用まで含めると赤字になるという趣旨を語っていた。
日刊ゲンダイは、事務所関係者の話として、松方さんがこれまで釣りに投じた金額は1億円を超える規模だったとも伝えている。これは会計上の確定額ではなく、関係者による推計だが、長年のマグロ釣りに相当な費用をかけていたことがうかがえる。
つまり、松方さんの目的はマグロを売って利益を得ることではなかった。高額な道具や遠征費をかけてでも、誰もが簡単には釣り上げられない巨大魚に挑むことそのものに価値を見いだしていたのだ。
【大間に残る記念品】松方弘樹の愛用釣りざおは現在どこに展示されている?
松方さんが通い続けた釣り場の一つが、青森県大間町だ。
大間といえばクロマグロの水揚げで全国的に知られる地域であり、松方さんも生前たびたび訪れていた。そこで築かれた地元漁師との交流が、亡くなった後の記念展示につながっている。
2022年7月、おおま温泉海峡保養センターで展示開始
大間町観光協会の2022年7月28日の発表によると、同年7月27日午後3時30分、おおま温泉海峡保養センターで松方さんが愛用したマグロ釣りざおの除幕式が行われた。
展示が実現した背景には、松方さんと10年以上の付き合いがあったマグロ漁師・藤枝亮一さんの存在がある。藤枝さんを介して展示の話が持ち上がり、大間町が道具を借り受けることになった。
展示品として紹介されたのは、次の品々だ。
- 松方弘樹さんの名前が入った特注の釣りざお
- 愛用していた釣り道具
- 本人が実際に361キロのマグロを釣り上げた竿に関連する記念品としての背びれ
- 直筆サイン入りのポロシャツ
特に注目したいのは、361キロの巨大マグロと結び付いた釣り道具が大間に残されていることだ。
大間町観光協会は、除幕式での町長のコメントとして、松方さんの釣りざおは貴重な品であり、観光振興にも活用したいという期待を紹介している。
なお、展示開始が確認できるのは2022年の発表である。2026年に現地を訪問する場合は、現在の展示状況や施設の利用案内を事前に確認しておきたい。
【2026年の現在】松方弘樹は何をしている?死去後も残るマグロ釣りの功績
松方弘樹さんについて「現在」を調べる人も多いが、松方さんは2017年1月21日に亡くなっている。享年74歳だった。
2017年1月21日、脳リンパ腫のため74歳で死去
所属事務所は2017年1月23日、松方さんが同月21日に脳リンパ腫のため亡くなったことを発表した。
2016年2月から入院し、復帰を目指して療養を続けていたが、帰らぬ人となった。
俳優としては「仁義なき戦い」シリーズや「柳生一族の陰謀」などで知られ、テレビでは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などにも出演した。釣りの分野では「松方弘樹・世界を釣る!」などを通して、その豪快な姿を多くの視聴者に届けてきた。
2017年の訃報では、萩クロマグロトーナメントの関係者からも追悼の声が寄せられた。大会での3度の優勝は、松方さんが釣りの世界でも確かな実績を残していたことを物語っている。
マグロの資源保護にも関心を寄せていた
松方さんの釣りに対する姿勢を考えるうえで、もう一つ見逃せないのがマグロの資源問題だ。
2017年の日刊ゲンダイの記事では、松方さんが生前、魚の群れをまとめて捕獲する巻き網漁に懸念を示し、マグロ資源の保護を訴えていたことが紹介されている。
一本釣りは一匹ずつ魚を狙う漁法であり、松方さんは漁獲方法による資源への影響にも関心を持っていた。
巨大マグロを釣り上げる豪快なイメージだけが先行しがちだが、長年魚を追い続けた釣り人として、マグロが将来も海に存在し続けることを重視していた側面もあった。
【プロの結論】松方弘樹のマグロ伝説を正しく理解する3つの視点
松方さんの釣果を振り返る際には、次の3点を押さえると、数字やエピソードの誤解を避けられる。
1. 釣り上げ時の重量と市場での重量を区別する。
2015年の361キロは釣り上げ時の重量で、競りにかけられた際は308キロだった。184万8,000円という落札価格は後者を基準に計算されている。
2. 釣果の数字だけで釣りの実力を判断しない。
2008年の351キロ、2009年の325キロ、2015年の361キロという記録に加え、釣り歴50年、萩クロマグロトーナメント3度の優勝という継続的な実績にも目を向けたい。
3. 落札額と釣りの採算性を混同しない。
184万8,000円という落札額は大きな金額だが、専用道具、ライン交換、遠征、船の費用などを含めれば、釣り全体が利益を生むとは限らない。松方さんの釣りは、金銭的な回収よりも大物に挑戦する情熱が中心にあった。
この3つを踏まえると、松方弘樹さんのマグロ伝説は単なる芸能ニュースではなく、長年の経験、道具への投資、地域の漁師との信頼関係が結び付いた釣り人の記録として理解できる。
【松方弘樹のマグロ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松方弘樹が釣り上げた最大のマグロは何キロ?
A1:2015年5月27日に沖縄県石垣島沖で釣り上げた361キロのクロマグロが、報道された自己最高記録だ。約6時間半の格闘を経て釣り上げた。
Q2:松方弘樹の361キロのマグロはいくらで売れた?
A2:2015年5月30日に築地市場で競りにかけられ、すしざんまいを運営する喜代村が184万8,000円で落札した。エラや内臓などを除いた市場での重量は308キロで、1キロ当たり6,000円だった。
Q3:松方弘樹が釣った351キロと325キロのマグロはいつの記録?
A3:351キロは2008年の萩クロマグロトーナメントでの記録、325キロは2009年の同大会での記録だ。松方さんは2008年と2009年に連覇し、2012年にも優勝している。
Q4:松方弘樹のマグロ釣り道具はいくら?
A4:2009年の日刊スポーツ報道では、竿13万8,000円、リール54万円、ライン10万円。合計77万8,000円だった。これは当時紹介された一式の価格であり、遠征費や追加設備、消耗品の交換費用は別にかかる。
Q5:松方弘樹の釣りざおは現在どこに展示されている?
A5:青森県大間町のおおま温泉海峡保養センターで、2022年7月27日に愛用の釣りざおなどの展示が始まった。現地を訪れる際は、最新の展示状況を確認したい。
Q6:松方弘樹は現在も存命?
A6:いいえ。2017年1月21日に脳リンパ腫のため74歳で亡くなっている。2026年現在も、俳優としての作品や巨大マグロの釣果が語り継がれている。
まとめ:松方弘樹の361キロ巨大マグロは今も語り継がれる伝説
松方弘樹さんが2015年に石垣島沖で釣り上げた361キロのクロマグロは、長年の釣り人生を象徴する記録だった。
約6時間半の格闘、すしざんまいによる184万8,000円の落札、2008年の351キロや2009年の325キロという過去の実績。さらに、50年以上の釣り歴と、萩クロマグロトーナメントでの3度の優勝が、その実力を裏付けている。
釣り道具にも多額の費用をかけ、全国の漁場を訪れ、地元の漁師とも深い交流を築いた松方さん。その愛用の釣りざおが大間で展示されていることも、釣り人としての足跡が今なお残っている証しだ。
2017年に74歳で亡くなった松方さんだが、361キロという数字だけでは語り尽くせない魅力がある。大物を追い続けた情熱、何時間でも魚と向き合う忍耐力、そして釣りそのものを楽しむ豪快な生き方。それこそが、松方弘樹のマグロ伝説が長く記憶される理由なのだ。
主な参照報道・資料
(出典: 松方 弘樹 マグロ(Yahoo!ニュース))