回転寿司のマグロは店ごとに何が違う?価格・産地・品質を2026年最新比較
回転寿司で必ずといっていいほど目にするマグロ。しかし、同じ赤身の握りでも、スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司では、使用するマグロの種類や仕入れ先、熟成・解凍の工程、価格設定に違いがある。さらに、赤身と中トロ、大トロでは使われる部位が異なり、商品名だけでは魚種や品質まで判断できないケースもある。

2026年11月6日時点の各社公式メニュー・原料原産地情報・プレスリリースを確認すると、スシローの赤身価格改定、くら寿司の9月の価格変更、はま寿司のミナミマグロ大とろ、かっぱ寿司の秋のマグロフェアなど、各社の戦略が見えてくる。10月には大手チェーンのマグロ産地をめぐる調査報道もあり、産地表示の読み方にも関心が集まっている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- チェーンごとの違い:使用魚種、赤身・トロの構成、価格、熟成や店内仕込みの方法が異なる。
- 産地表示の注意点:太平洋・大西洋などの表示は漁獲海域を示すもので、加工国や漁船の船籍とは必ずしも一致しない。
- コスパの判断:一皿の価格だけでなく、魚種、部位、貫数、ネタの大きさを合わせて比較することが大切。
【基本知識】回転寿司のマグロは何が違う?赤身・中トロ・大トロの正体
回転寿司のマグロを比較するとき、最初に理解しておきたいのが魚種と部位の違いだ。「マグロ」という名前で一括りにされているが、寿司ネタに使われる魚には複数の種類がある。
回転寿司で使われる代表的な5種類
農林水産省の広報資料やスシローのマグロ解説では、寿司に使われる代表的なマグロとして、クロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロが紹介されている。
- クロマグロ(本マグロ):濃い身色と強い旨みが特徴。赤身のコクと脂の甘みを楽しめる高級魚種。
- ミナミマグロ(インドマグロ):脂の甘みがあり、赤身もまろやかな味わい。中トロや大トロにも使われる。
- メバチマグロ:赤身の旨みと適度な脂のバランスがよく、回転寿司やスーパーで広く使われる。
- キハダマグロ:比較的あっさりした味わい。脂の少ない赤身や漬けに向いている。
- ビンナガマグロ:柔らかな身質と淡いピンク色が特徴。脂のあるものはビントロとして提供される。
ここで押さえたいのは、価格の高いマグロが必ずしもすべての人にとっておいしいわけではないこと。赤身の濃い旨みが好きな人と、脂の甘さを重視する人では、満足できる魚種が異なる。
赤身・中トロ・大トロはどこの部位?
赤身、中トロ、大トロの違いは、基本的にマグロの身に含まれる脂の量と部位によるものだ。
- 赤身:背側や尾に近い部分など、脂が比較的少ない身。マグロ本来の味や酸味、旨みを楽しめる。
- 中トロ:腹側や背側の一部など、赤身と脂身のバランスが取れた部分。濃厚さと食べやすさを両立する。
- 大トロ:主に腹側の脂が多い部分。口どけや脂の甘さが際立つ。
ただし、同じ部位でも魚種、個体の大きさ、餌、漁獲時期、冷凍・解凍の状態によって食感は変わる。中トロという名称だけで、すべてのチェーンの商品が同じ脂の量や品質だと考えるのは適切ではない。
天然マグロと養殖マグロはどちらがおいしい?
天然と養殖の違いも、マグロ選びで知っておきたいポイントだ。
天然マグロは自然環境で成長するため、個体によって脂の量や身質に幅がある。一方、養殖・蓄養マグロは給餌や飼育管理によって脂の乗りを調整しやすく、比較的安定した品質を確保しやすい。
なお、蓄養は天然の若魚などを捕獲して育てる方式で、人工ふ化から育てる完全養殖とは異なる。これらをすべて同じ意味で扱うことはできない。
天然だから上質、養殖だから劣るという単純な関係ではない。魚種、飼育環境、脂の乗り、鮮度管理を合わせて評価する必要がある。
【2026年最新比較】スシロー・くら寿司・はま寿司・かっぱ寿司のマグロは何が違う?
大手4チェーンを比較すると、定番赤身を手頃な価格で提供する戦略と、高級魚種や希少部位を期間限定で販売する戦略の違いが見えてくる。
以下は2026年11月6日時点で確認できる公式メニュー・発表資料を中心に整理したもの。価格は店舗や地域、期間限定商品の販売状況によって変わる。
| チェーン | 定番・赤身の価格 | 中トロ・大トロの特徴 | 主な公開情報・特徴 |
|---|---|---|---|
| スシロー | 厳選まぐろ赤身150円(税込)~ | 仕入れに応じた期間限定商品や特ネタを展開 | 2026年7月22日に赤身を120円から150円~へ改定 |
| くら寿司 | 熟成まぐろ120円、熟成びんちょうまぐろ110円の店舗あり | ミナミマグロ・クロマグロを使う熟成中トロ・大トロ商品も展開 | セントラルキッチンで独自の熟成加工を実施 |
| はま寿司 | まぐろ132円(税込) | 厳選中とろ176円(税込)、期間限定のミナミマグロ大とろ110円(税込) | 通常品と高級魚種の期間限定商品を併売 |
| かっぱ寿司 | 定番まぐろ二貫110円(税込)の公式案内あり | 2026年秋のフェアではミナミマグロ上赤身121円(一貫)、3種食べ比べ594円 | 店内切り付けや炙り、漬けなど仕立ての違いを展開 |
価格比較の注意点:同じ一皿でも一貫商品と二貫商品が混在する。また、店舗別価格や期間限定価格もあるため、単純に皿の金額だけで順位を決めることはできない。
1. スシロー:2026年7月に厳選まぐろ赤身を値上げ
スシローを運営する株式会社あきんどスシローは、2026年7月22日から一部メニューの価格改定を実施した。
注目されたのが、定番商品の「厳選まぐろ赤身」だ。従来の通常120円(税込)~から、通常150円(税込)~に変更された。
同社は価格改定の理由として、物流費、人件費の上昇や漁獲量の変動を挙げている。生産者の持続可能な生産体制と安定供給を維持することも、改定の背景にある。
一方、サーモン、いか、えびなどの人気商品は120円(税込)~を維持すると発表した。マグロの仕入れ価格と、他の定番商品の価格を分けて調整した形だ。
スシローの魅力は、赤身の定番商品に加え、仕入れに応じた期間限定のネタや大きなネタの商品を選べること。赤身の価格だけを見ると以前より高くなったが、期間限定商品を含めた選択肢の広さも評価ポイントになる。
2. くら寿司:独自の熟成加工が定番商品の特徴
くら寿司は、マグロの熟成加工を特徴の一つとしている。
同社の2026年8月20日の発表によると、9月4日から一部商品の価格を改定。最低価格を115円から110円に引き下げる一方、看板商品の熟成まぐろは120円のまま据え置くとした。
熟成まぐろは、自社セントラルキッチンで独自の熟成加工を施し、旨みを高める工程を取り入れた商品だ。通常の赤身とは異なる加工上の付加価値を打ち出している。
また、公式メニューでは熟成びんちょうまぐろが110円で掲載されている店舗もある。通常の赤身に加え、ビントロ系の商品を比較的手頃な価格で楽しめる点も特徴だ。
価格重視で定番の赤身を食べたい人や、熟成加工による味わいの違いを楽しみたい人に向いている。
3. はま寿司:通常の赤身からミナミマグロの大トロまで
はま寿司は、通常のまぐろを税込132円で掲載している。特製漬けまぐろも同価格帯で、赤身の味付けを変えて楽しめる。
さらに2026年11月6日時点の公式メニューには、次のマグロ商品が掲載されている。
- まぐろ:132円(税込)
- とろびんちょう:110円(税込)
- 厳選まぐろ中とろ:176円(税込)
- 炙り厳選まぐろ中とろ:176円(税込)
- みなみまぐろ大とろ:110円(税込、期間限定商品)
特に注目したいのが、ミナミマグロ大とろだ。高級魚種として知られるミナミマグロを、期間限定の手頃な価格で提供する商品構成となっている。
通常の赤身を楽しみたい人から、脂の乗った高級部位を試したい人まで、幅広い需要に対応している点が強みだ。
4. かっぱ寿司:2026年秋はミナミマグロの食べ比べが充実
かっぱ寿司では、2026年10月22日から11月11日までの予定で「かっぱの王道まぐろ祭り」を開催している。
カッパ・クリエイト株式会社の2026年10月19日の公式発表によると、今回のフェアではミナミマグロの上赤身、中トロ、大トロを中心に、炙りや漬けなどのアレンジ商品を用意した。
主な商品と価格は次の通り。
- 上赤身~ミナミマグロ~:一貫121円(税込)
- 上赤身 漬け~ミナミマグロ~柚子のせ:一貫176円(税込)
- 贅沢ミナミマグロ3種食べ比べ:三貫594円(税込)
- 大とろ お値段そのまま!とろぶつのせ:一貫297円(税込)~
- まぐろ2種食べ比べ鉄火小丼:594円(税込)
3種食べ比べは、大トロ、中トロ、上赤身を一度に味わえる構成だ。魚種を統一したうえで部位ごとの違いを確かめられるため、マグロの品質比較をしたい人にも興味深い商品となっている。
ただし、フェア商品は販売期間内でも売り切れる場合があり、店舗によって取り扱いや価格が異なる。
【産地表示を徹底検証】回転寿司のマグロはどこから来ている?
回転寿司のマグロをめぐって、2026年10月に大きな関心を集めたのが原産地表示の問題だ。
公式サイトで「太平洋」「大西洋」「インド洋」と表示されていても、それだけで漁獲した国、漁船の船籍、加工した国まで分かるわけではない。
大手4チェーンの原料原産地情報
各社が公開している資料を比較すると、表示方法には違いがある。
スシローの原料原産地情報では、厳選まぐろ赤身について韓国、台湾、その他と記載した公開表が確認できる。天候や調達状況によって別の国から仕入れる場合があることも説明している。
くら寿司の2026年5月29日現在の原材料資料では、熟成まぐろの主な魚種としてメバチ、キハダ、ミナミマグロなどを掲載し、原料原産地を太平洋などとしている。なお、2026年10月の取材報道に対して、同社は熟成まぐろについて主に国産と説明している。
はま寿司の2026年10月1日更新の原産地情報では、まぐろの原産地を太平洋、大西洋、インド洋と表示している。
かっぱ寿司の2026年3月25日更新資料では、通常のまぐろは太平洋、大西洋、インド洋、中トロ・大トロはオーストラリア、マルタ、クロアチア、トルコ、日本などとされている。また、まぐろたたき(ねぎとろ)の原産地にはオーストラリア(養殖)という表示がある。
2026年10月の中国産マグロ報道で分かったこと
2026年10月20日付の週刊新潮の調査報道と、10月27日の続報では、大手外食チェーン24ブランドを対象にした調査結果が取り上げられた。
報道によると、スシローでは「厳選まぐろ赤身」「ねぎまぐろ軍艦」「鉄火巻」など、11品目で一部中国産のマグロが使用されていたという。
各社への取材結果として報じられた説明は、次の通りだ。
- スシロー:船籍地を原産国として記載すると説明。加工場については報道上、回答を得られなかった。
- くら寿司:熟成まぐろは主に国産と説明。
- はま寿司:全体の割合から少数ながら、中国で水揚げ・加工したものも含まれると説明。
- かっぱ寿司:取材の回答期限までに回答がなかったと報じられた。
この報道で重要なのは、中国産という表示だけで、魚がどこで漁獲され、どこで加工されたかを一括して判断できないという点だ。
水産コンサル会社Fisk Japan代表で東京海洋大学特任教授の片野歩氏も、漁獲海域、船籍、加工地が必ずしも一致しない問題を指摘している。
例えば、太平洋で漁獲されたマグロを中国で加工した場合、漁獲海域は太平洋でも加工地は中国になる。逆に、中国船が漁獲した魚が別の国で加工されることも考えられる。
つまり、産地表示を見るときは「どの海で獲れたか」と「どの国で加工されたか」を分けて考える必要がある。
回転寿司の産地表示に法的な義務はある?
農林水産省が公開する2019年3月の「外食・中食における原料原産地情報提供ガイドライン」では、店内で飲食させる外食メニューは食品表示基準による原料原産地の義務表示対象ではなく、自主的な情報提供が期待されると整理されている。
これは、外食では天候や仕入れ状況によって原材料の産地が変わりやすく、加工食品とは異なる事情があるためだ。
ただし、自主的な情報提供であっても、事実と異なる表示や消費者に誤解を与える表示は問題になる。各チェーンが公式サイトで原産地情報を公開しているのは、消費者が商品を選ぶための重要な判断材料になる。
2026年時点でマグロの産地を確認するなら、店舗メニューだけでなく、各社の原料原産地情報PDFも合わせて確認するのが確実だ。
【解凍方法と品質】冷凍マグロはおいしくないというのは本当?
回転寿司のマグロを語るうえで、もう一つ欠かせないのが冷凍と解凍の技術だ。
「冷凍マグロは生マグロより味が落ちる」というイメージを持つ人もいるが、冷凍そのものが品質の低さを意味するわけではない。
超低温冷凍がマグロの品質を守る
スシローのマグロ解説では、漁獲直後にマイナス55度で凍結する冷凍マグロについて紹介している。適切な温度管理と解凍を行えば、生マグロに近いおいしさを実現できるという。
かっぱ寿司も、公式の商品紹介でマグロをマイナス50度以下の超低温冷凍庫で保管すると説明している。店内では温かい塩水を使って解凍し、一枚ずつ切り付けて提供する方法を紹介している。
こうした工程の目的は、マグロの旨みや食感を保ちながら、安定した品質で大量の店舗に商品を供給することにある。
マグロの解凍方法にはどんな種類がある?
マグロの解凍には、主に次の方法がある。
- 氷水解凍:温度を低く保ちながら解凍できる。表面温度の上昇を抑えやすい。
- 温塩水解凍:塩水を使って表面を解凍する方法。水産業界で広く用いられる。
- 冷蔵庫解凍:低温でゆっくり解凍する方法。時間はかかるが、温度管理がしやすい。
- 流水解凍:袋に入れた状態で流水を使う方法。水温や時間の管理が必要。
日本かつお・まぐろ漁業協同組合が紹介する家庭向けの解凍方法では、1リットルの水に塩40グラムを溶かした塩水を用意する。冷凍マグロの表面を洗ってから塩水にくぐらせ、水気を拭き取って袋に入れ、空気を抜いて氷水に1時間から1時間半ほど浸す。
その後、表面の水分を拭き取り、ペーパータオルに包んで冷蔵庫で4~5時間寝かせる方法が紹介されている。家庭で試す場合も、解凍後は適切な温度管理と衛生管理が欠かせない。
「生マグロ」と書いてあれば一度も冷凍していない?
ここにも誤解がある。
スシローの商品情報では、商品名に「生」と付くものについても、冷蔵品、冷凍解凍品、ブランチング品が含まれる場合があると説明している。
つまり、商品名の「生」という文字だけで、漁獲後に一度も冷凍されていないと判断することはできない。
回転寿司で重要なのは、生か冷凍かという二択ではなく、漁獲後の温度管理、凍結技術、解凍方法、切り付け、提供までの時間が適切に管理されているかどうかだ。
【見分け方・おいしい店選び】回転寿司のマグロはどこを見ればいい?
回転寿司でマグロを選ぶときは、ネタの色だけで判断せず、魚種、部位、表面の状態、メニュー情報を組み合わせて見ることが大切だ。
おいしいマグロを選ぶ5つのポイント
1. 身の色に不自然なムラがないか
赤身は魚種によって色の濃さが異なる。クロマグロやメバチは濃い赤色になりやすく、ビンナガはピンク色に近い。色が濃ければ必ず高品質というわけではない。
2. 表面に適度な艶があるか
表面が乾燥していたり、水分が大量ににじみ出ていたりしないかを見る。ドリップが目立つ場合は、解凍や保管の状態を確認したい。
3. 筋の入り方が極端ではないか
マグロには筋があるが、筋の方向や量は部位によって異なる。筋が目立つことだけで品質不良とはいえないものの、食感を重視するなら筋が少ない部分を選ぶとよい。
4. 商品名に魚種や部位が明記されているか
「本鮪」「ミナミマグロ」「中とろ」「大とろ」など、具体的な情報が記載された商品は比較しやすい。単に「まぐろ」と書かれた商品と、高級魚種を明示した商品は区別して評価したい。
5. 注文後の提供状態を確認する
表面が乾いていないか、ネタが極端に温まっていないか、シャリとの一体感があるかも判断材料になる。気になる点があれば、スタッフに確認するのも一つの方法だ。
赤すぎるマグロは危険なのか?
2026年10月の報道では、過去に問題となった一酸化炭素処理マグロ、いわゆるCOマグロについても触れられた。
一酸化炭素による処理は、マグロの赤い色を長く保つために用いられたことがあり、過去には食品衛生法違反となる事例が問題になった。
ただし、これは過去の問題事例であり、現在の回転寿司チェーンで提供される赤身がそのような処理をされていると示すものではない。鮮やかな赤色だから危険という判断もできない。
消費者が見た目だけで安全性や鮮度を断定するのは難しい。企業の品質管理体制や公表されている情報を確認することが、より現実的な判断方法となる。
評判のよいマグロを食べたいならどの店?
口コミや評判は、好みや店舗、提供時期によって変わる。全国の店舗を一律に順位付けするより、何を重視するかで選ぶ方が満足度につながる。
- 赤身の旨みや熟成を楽しみたい:くら寿司の熟成まぐろ。
- 定番赤身とトロを幅広く選びたい:スシロー。
- 通常の赤身から高級部位まで試したい:はま寿司。
- ミナミマグロの部位別食べ比べをしたい:かっぱ寿司の王道まぐろ祭り。
口コミを参考にする場合は、単に「おいしかった」「まずかった」という感想だけでなく、訪問した店舗、注文した商品、価格、提供時期が分かる情報を重視したい。
【プロの結論】回転寿司マグロのコスパは何で決まる?
回転寿司のマグロを比較すると、価格が安い商品と品質面で付加価値のある商品が、同じメニュー表に並んでいることが分かる。
大切なのは、最安値だけを探すことではない。魚種、部位、貫数、ネタの大きさ、加工方法を合わせて判断することだ。
価格だけでコスパを決めてはいけない理由
例えば、二貫110円の定番赤身と、一貫121円のミナミマグロ上赤身では、魚種も部位も貫数も異なる。
前者は日常的に食べやすい価格設定であり、後者は高級魚種の上赤身を一貫単位で楽しむ商品だ。金額だけを比較して、どちらが優れているかを決めることはできない。
本来のコスパは、支払った金額に対して、どれだけ自分の好みに合った味や食べ応えを得られるかで考えるべきだ。
目的別のおすすめ選択基準
- 予算を抑えてマグロを食べたい人:くら寿司の熟成まぐろや、かっぱ寿司の定番まぐろなど、通常商品の価格を比較する。
- 脂の甘さを楽しみたい人:中トロや大トロを選び、魚種も確認する。
- 赤身本来の旨みが好きな人:メバチやミナミマグロの上赤身などを食べ比べる。
- 加工方法にもこだわりたい人:熟成や店内切り付けを特徴とする商品を選ぶ。
- 産地を重視する人:公式原料原産地情報で魚種、漁獲海域、原産国の記載を確認する。
2026年の回転寿司マグロ市場で注目すべき変化
2026年は、原材料価格、物流費、人件費、漁獲量の変動が、マグロの価格や商品構成に影響している。
スシローの7月の値上げ、くら寿司の9月の価格改定は、定番商品の価格を維持することが簡単ではなくなっている現状を示している。
一方、かっぱ寿司のミナミマグロ食べ比べや、はま寿司の期間限定大トロのように、高級魚種を期間限定で提供する動きもある。
定番商品を安定供給することと、希少な魚種や部位で特別感を演出すること。この二つを両立させる商品戦略が、今後の回転寿司チェーンの差別化につながっていく。
【回転寿司のマグロ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:回転寿司のマグロは何マグロが多い?
A1:メバチマグロやキハダマグロなどが広く使われる。商品によってミナミマグロやクロマグロも使用されるため、公式の原材料情報を確認するとよい。
Q2:回転寿司のマグロは冷凍なの?
A2:冷凍マグロを解凍して提供する商品は多い。超低温で凍結し、適切な温度管理と解凍を行えば、品質を保つことができる。
Q3:赤身と中トロはどちらがおいしい?
A3:赤身はマグロの濃い旨み、中トロは赤身と脂のバランスが魅力。あっさりした味が好きなら赤身、脂の甘さを重視するなら中トロがおすすめだ。
Q4:回転寿司の大トロは本マグロなの?
A4:必ずしもそうではない。ミナミマグロなど、別の魚種が使われることもある。魚種まで知りたい場合は、商品名と原材料情報を確認したい。
Q5:回転寿司でマグロが安い店はどこ?
A5:2026年11月6日時点では、くら寿司の熟成まぐろ120円、はま寿司の通常まぐろ132円(税込)、かっぱ寿司の定番商品などが比較対象になる。ただし、店舗価格や貫数、商品内容が異なるため、単純な価格順位には注意が必要だ。
Q6:マグロの産地表示にある太平洋・大西洋とは何?
A6:主に漁獲された水域を示す表示だ。加工地や漁船の船籍とは異なる情報であり、海域表示だけで加工国まで判断することはできない。
Q7:天然マグロと養殖マグロはどちらを選べばよい?
A7:天然は自然環境による個体差があり、養殖は脂の乗りや品質を管理しやすい特徴がある。どちらか一方が常に優れているわけではないため、魚種と部位、味の好みで選びたい。
まとめ:2026年はマグロの魚種・産地・加工方法を見て選ぶ
2026年の回転寿司マグロを比較すると、チェーンごとに特徴がはっきり分かれる。
スシローは厳選赤身と幅広い商品展開、くら寿司は独自の熟成加工、はま寿司は手頃な定番商品と高級部位の組み合わせ、かっぱ寿司は店内切り付けやミナミマグロの食べ比べが特徴だ。
また、2026年10月の産地報道によって、原産地表示を読み解く際には、漁獲海域、船籍、加工地を区別する必要性も改めて浮き彫りになった。
失敗しない選び方は、まず自分が赤身の旨みとトロの脂のどちらを重視するかを決め、そのうえで魚種、部位、価格、産地情報を確認すること。
一皿の安さだけではなく、どんなマグロを、どのような工程で仕上げ、何貫楽しめるのか。その視点を持てば、回転寿司のマグロ選びはさらに面白くなる。期間限定フェアや価格改定もあるため、注文前に各社の最新メニューを確認しておきたい。
編集上の参照資料(2026年11月6日確認)
- 各社公式メニュー・価格発表:スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司。
- 各社の原料原産地情報:2026年3月~10月公開資料。
- 農林水産省「外食・中食における原料原産地情報提供ガイドライン」。
- 日本かつお・まぐろ漁業協同組合「まぐろの解凍方法」。
- 週刊新潮「回転寿司・外食チェーンの中国産食材」2026年10月20日掲載、10月27日続報。
※各社の価格・商品構成は店舗、地域、販売期間によって異なります。本文中の価格は各公式資料に掲載されたものです。 (出典: 回転 寿司 マグロ(Yahoo!ニュース))