風邪ひきそうな時は何をする?初期症状別の対処法と受診目安を徹底解説
朝起きたときに喉がイガイガする、鼻水が出始めた、なんとなく体がだるい。こうした小さな変化を感じると、「風邪をひいたかもしれない」「今のうちに何か対策できないだろうか」と気になるものです。風邪は症状が軽いうちから休養や水分補給などを意識することが大切ですが、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症も初期には風邪とよく似た症状を示します。
2026年は、厚生労働省が急性呼吸器感染症(ARI)の総合対策を進めており、感染症の流行状況を継続的に把握する体制が整えられています。実際、2026年のインフルエンザは8月28日に流行入りが公表され、感染症法施行の1999年以来、2番目に早い流行入りとなりました。季節だけで感染症を判断できない状況です。ここでは、風邪の引き始めに現れやすい症状から、食べ物・飲み物、睡眠、お風呂、市販薬の選び方、医療機関を受診するタイミングまで、2026年の公的情報を踏まえて解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:喉の違和感や鼻水など、初期症状を感じたら無理をせず、早めに休養・睡眠・水分補給を始める。
- 要点2:風邪、インフルエンザ、新型コロナは症状が重なるため、症状だけで断定せず、必要に応じて検査や受診を検討する。
- 要点3:市販薬は症状に合わせて選び、重複成分や持病・妊娠などの注意事項を確認する。呼吸困難や意識障害などがあれば速やかに医療機関へ。
【まず確認】風邪の引き始めに現れる初期症状と喉の違和感
風邪の引き始めは、突然高熱が出るとは限りません。最初は喉や鼻の軽い不調から始まり、時間の経過とともに咳や倦怠感などが加わることがあります。
喉のイガイガ・違和感は風邪の前兆?
風邪の初期に気づきやすい変化の一つが、喉の乾燥やイガイガした感覚です。
具体的には、次のような症状が挙げられます。
- 喉が乾燥しているように感じる
- 唾液を飲み込むと少し痛む
- 喉の奥がムズムズする
- 声がかすれる、出しにくい
- 普段より頻繁に咳払いをしたくなる
こうした違和感は、ウイルスによる上気道の炎症が始まっているサインである可能性があります。ただし、空気の乾燥、花粉やハウスダストなどによるアレルギー、喉の使い過ぎでも似た症状が現れます。
喉の違和感だけで風邪と決めつけず、鼻水、発熱、倦怠感など、ほかの症状が加わっていないか確認することが大切です。
鼻水・くしゃみ・微熱などの変化
喉の違和感に続いて、鼻水やくしゃみ、鼻づまりが現れることもあります。一般的な風邪では、鼻や喉を中心とする症状が目立ち、発熱や全身のだるさは比較的軽い傾向があります。
代表的な初期症状は次のとおりです。
- 鼻水:透明でさらさらした鼻水が出始める
- くしゃみ:連続してくしゃみが出る
- 鼻づまり:鼻呼吸がしにくくなる
- 微熱:普段より体温が高く、少し熱っぽい
- 倦怠感:体が重く、いつもより疲れやすい
- 頭痛:頭が重い、軽い頭痛がする
症状の出方や順番には個人差があります。風邪は通常、複数のウイルスによって引き起こされる感染症の総称であり、すべての人に同じ経過が現れるわけではありません。
風邪の引き始めに確認したい3つのこと
体調の変化に気づいたら、次の3点を確認しておくと、その後の判断に役立ちます。
- 体温:平熱と比べて変化があるか。朝と夜で違いがないか。
- 症状の変化:喉、鼻、咳、頭痛、倦怠感のどれが強いか。
- 発症した時刻:いつから違和感が始まったか。周囲に感染者がいたか。
特に発症時刻を記録しておくことは、医療機関で相談するときにも役立ちます。インフルエンザなどでは、発症からの時間が治療方針に関係する場合があるためです。

【最初の24時間が大切】風邪をひきそうな時の具体的な対処法
喉の違和感や鼻水が出始めたら、まずは体への負担を減らすことを優先しましょう。風邪そのものを確実に防ぐ方法や、発症を止める即効性のある食べ物・薬はありません。しかし、休養や水分補給などの基本的な対応は、体調管理と症状の悪化を防ぐうえで大切です。
1. 予定を減らして早めに休む
風邪をひきそうなときに避けたいのが、体調の変化を無視して普段どおりに活動し続けることです。
残業や夜更かし、長時間の外出など、体力を消耗する予定は可能な範囲で減らしましょう。発熱や咳などが出ている場合は、無理に出勤・登校せず、人混みへの外出も控えることが推奨されています。
厚生労働省の2026年度ARI対策でも、症状がある場合の休養と周囲への感染防止が呼びかけられています。
2. 水分補給をこまめに行う
喉が乾燥しているときや、発熱によって汗をかいているときは、水分不足にならないように注意します。
おすすめの飲み物は、次のようなものです。
- 常温の水や白湯
- 麦茶やカフェインの少ないお茶
- 温かいスープ
- 飲みやすい温度の味噌汁
- 食欲がないときの水分補給に適した飲料
一度に大量に飲む必要はありません。少量ずつ、こまめに飲むことを意識してください。厚生労働省も、体調不良時の水分補給について、お茶やスープなど飲みやすいもので差し支えないと案内しています。
3. 喉の乾燥を防ぐ
喉の違和感があるときは、室内の乾燥にも気を配りましょう。
加湿器を使用する場合は、湿度50~60%程度を一つの目安にします。加湿器は定期的に清掃し、衛生的に使用することも大切です。
また、マスクを着用すると、喉や鼻の乾燥を和らげる助けになる場合があります。咳やくしゃみがある場合には、自分から周囲へ感染を広げないための対策にもなります。
4. 体温と症状を記録する
風邪の引き始めは、症状が軽くても時間とともに変化することがあります。
朝晩の体温、喉の痛み、咳、鼻水、食欲、水分摂取量などを簡単に記録しておくと、悪化しているかどうかを判断しやすくなります。
特に高齢者や持病のある人、妊娠中の人は、軽い症状でも早めに医療機関へ相談することを検討してください。
【症状を比較】普通の風邪・インフルエンザ・新型コロナの見分け方
風邪のような症状が現れたときに気になるのが、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症との違いです。
それぞれに特徴的な症状はありますが、初期症状だけで正確に見分けることは困難です。国立健康危機管理研究機構も、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は症状だけで鑑別することが難しいと説明しています。
主な感染症の症状と特徴を比較
| 感染症・状態 | 主な症状 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 普通の風邪 | 喉の痛み、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、咳 | 鼻や喉の症状が中心で、全身症状は比較的軽い傾向 |
| インフルエンザ | 38℃以上の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感 | 比較的急速に発症し、全身症状が強く出やすい |
| 新型コロナウイルス感染症 | 発熱、咳、喉の痛み、倦怠感、頭痛、鼻水など | 症状の幅が広く、風邪やインフルエンザと重なる |
| アレルギー性鼻炎 | くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみ | 発熱を伴わないことが多く、感染症とは異なる原因で起こる |
インフルエンザは突然の高熱と全身症状に注意
インフルエンザの特徴は、比較的急速に症状が現れることです。
厚生労働省によると、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが急速に現れ、普通の風邪と同じように喉の痛み、鼻水、咳なども伴います。
一般的な風邪のように鼻水や喉の違和感だけで始まるとは限りません。急な悪寒や強いだるさを感じたら、インフルエンザも考えて医療機関に相談しましょう。
なお、2026年は8月28日にインフルエンザの流行入りが公表されています。従来の冬だけを警戒するのではなく、秋や夏の体調不良でも感染症を視野に入れる必要があります。
新型コロナは喉の痛みや咳だけの場合もある
新型コロナウイルス感染症では、発熱や咳、倦怠感に加え、喉の痛み、鼻水、頭痛、下痢、嗅覚・味覚の異常などが現れる場合があります。
一方で、症状が軽い人や、ほとんど症状が現れない人もいます。そのため、熱がないから新型コロナではない、喉の痛みだけだから普通の風邪だ、と判断することはできません。
必要に応じて医療機関で検査を受けたり、承認された抗原検査キットを適切に使用したりすることが判断材料になります。
2026年は急性呼吸器感染症(ARI)として捉えることも重要
2025年4月7日から、急性呼吸器感染症(ARI)は感染症法上の5類感染症に位置付けられました。
ARIは、急性の上気道炎や下気道炎を引き起こす病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
厚生労働省は全国約3,000か所の定点医療機関から情報を集め、ARIやインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の発生状況を分析しています。
つまり、喉や鼻の症状があるからといって、すべてを一般的な風邪として扱うのではなく、流行状況や症状の経過も含めて判断することが重要です。
【食べ物・飲み物】風邪の引き始めにおすすめの栄養と水分補給
風邪をひきそうなときは、何を食べるか、何を飲むかも気になるところです。
ただし、特定の食品を食べれば風邪が治る、ビタミンを大量に摂取すれば発症を防げる、といった確実な方法はありません。基本は、食べやすいものを選び、必要な栄養と水分を無理なく補給することです。
風邪の引き始めに食べやすい食品
喉が痛い、食欲が落ちているときには、柔らかく、飲み込みやすい料理を選びましょう。
- おかゆ:柔らかく、食欲がないときにも食べやすい。
- 卵雑炊:炭水化物とたんぱく質を一緒に摂取できる。
- 野菜スープ:水分と野菜の栄養を補給しやすい。
- 豆腐:柔らかく、比較的食べやすいたんぱく質源。
- うどん:温かく調理すれば喉への刺激を抑えやすい。
- バナナ:柔らかく、手軽にエネルギーを補給できる。
食欲がある場合は、卵、魚、鶏肉、豆腐などのたんぱく質も取り入れましょう。食事を一度にたくさん食べる必要はなく、少量ずつ回数を分けても構いません。
風邪の引き始めにおすすめの飲み物
飲み物は、喉への刺激が少なく、自分が飲みやすいものを選ぶのが基本です。
- 白湯:刺激が少なく、こまめな水分補給に向いている。
- 麦茶:カフェインを含まないため、日常的に飲みやすい。
- 温かいスープ:水分とともに塩分や栄養も補える。
- はちみつ入りの飲み物:喉の不快感を和らげる目的で利用できる。
- 生姜入りの飲み物:好みに合わせて取り入れられる温かい飲み物。
はちみつは1歳未満の乳児には絶対に与えないでください。また、生姜やレモンなどを取り入れても、ウイルスを直接排除できるわけではありません。
アルコールは睡眠の質や脱水に影響する可能性があるため、体調不良時は控えましょう。カフェインを多く含むエナジードリンクなども、水分補給の中心には適していません。
食欲がないときは無理に食べなくてもよい
食欲が落ちているときに、無理をして通常どおりの食事量を確保する必要はありません。
まずは水分を摂取できているかを確認し、食べられそうなタイミングでスープやおかゆなどを少量ずつ口にしましょう。
ただし、水分が取れない、尿が極端に少ない、強い倦怠感があるなどの場合は脱水や重症化の可能性があるため、医療機関への相談が必要です。
【睡眠・お風呂・運動】風邪をひきそうなときの生活習慣
風邪の引き始めは、日常生活の過ごし方を見直すことも大切です。特に睡眠不足や過度な運動は、体調不良時には負担になります。
睡眠はいつもより優先して確保する
風邪をひきそうなときに最初に見直したいのが睡眠です。
厚生労働省の2026年度ARI対策でも、症状がある場合は安静にして十分な休養を取り、特に睡眠を確保することが勧められています。
具体的には、次のような過ごし方が考えられます。
- 普段より早めに就寝する
- 寝る直前のスマートフォンの使用を控える
- 室温や湿度を快適に保つ
- 夜更かしや長時間の仕事を避ける
- 日中も疲労を感じたら休憩する
睡眠時間に一律の正解はありません。大切なのは、普段よりも疲労をためないようにし、十分な休息を取ることです。
風邪の引き始めにお風呂へ入ってもよい?
「風邪をひきそうなときはお風呂に入らないほうがよい」と聞いたことがある人もいるでしょう。
しかし、軽い喉の違和感や鼻水があるだけで、必ずしも入浴を禁止する必要はありません。体調がよく、発熱や強い倦怠感、ふらつきがなければ、短時間の入浴やシャワーは選択肢になります。
入浴する場合は、次の点を意識してください。
- 熱すぎるお湯や長時間の入浴を避ける
- 入浴前後に水分を補給する
- 入浴後は体をしっかり拭いて冷やさない
- 入浴後は無理に活動せず、ゆっくり休む
一方、高熱、強い悪寒、めまい、脱水、著しい倦怠感がある場合は、入浴を避けて休みましょう。無理をして汗をかけば風邪が治るという医学的な根拠はありません。
風邪をひきそうなときに運動しても大丈夫?
普段から運動している人ほど、体調が少し悪いだけならトレーニングを続けたいと考えるかもしれません。
しかし、発熱や倦怠感、咳、痰、頭痛などがある場合は、ランニングや筋力トレーニングなどの運動を休むことが基本です。
2026年1月に公表されたスポーツ庁関連の運動・スポーツ実施者向け資料でも、発熱、体のだるさ、咳や痰を伴う風邪気味の状態などは、運動を中止する判断材料として挙げられています。
特に次のような行動は避けましょう。
- 大量に汗をかくための激しい運動
- 体調が悪い状態での筋力トレーニング
- 発熱中のランニングや長距離走
- 感染症の疑いがある状態でのジム利用
回復してから、軽い運動や短時間の散歩などで徐々に元の生活に戻すのが基本です。息切れや胸の痛みなどがある場合は運動を再開せず、医師に相談してください。

【市販薬の選び方】風邪の引き始めに薬を飲むべき?
喉が痛い、鼻水が出る、熱っぽいといった症状が出始めると、市販の風邪薬を飲むべきか迷うことがあります。
市販薬は、風邪の原因となるウイルスを直接退治するものではなく、発熱、鼻水、咳、喉の痛みなどの症状を和らげるためのものです。症状がない段階から予防目的で飲むものではありません。
症状に合わせて薬を選ぶ
市販薬には、複数の成分を組み合わせた総合感冒薬と、特定の症状に対応する薬があります。
- 発熱・頭痛:解熱鎮痛成分を含む薬
- 喉の痛み:喉の炎症や痛みを和らげる薬
- 鼻水・くしゃみ:抗ヒスタミン成分などを含む薬
- 咳:鎮咳成分などを含む薬
- 痰:去痰成分を含む薬
症状が一つだけなら、その症状に対応する薬を選ぶ方法もあります。複数の症状がある場合は総合感冒薬が選択肢になりますが、必要のない成分まで摂取しないよう注意が必要です。
市販薬を飲むときに注意したい成分の重複
特に注意したいのが、複数の薬を一緒に服用することです。
例えば、総合感冒薬と解熱鎮痛薬を併用すると、両方にアセトアミノフェンが含まれている場合があります。成分が重複すると過量服用につながり、重篤な肝機能障害を起こすおそれがあります。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)も、アセトアミノフェンを含む複数の薬の併用について注意喚起しています。
薬を購入するときは、商品名だけで判断せず、必ず有効成分と添付文書を確認してください。
妊娠中・授乳中・持病がある人は薬剤師に相談
市販の風邪薬は、誰でも同じように使用できるわけではありません。
次に該当する人は、自己判断で服用する前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある人
- 授乳中の人
- 高血圧、心臓病、腎臓病、肝臓病などの持病がある人
- ほかの薬を継続して服用している人
- 薬によるアレルギー歴がある人
- 高齢者や子ども
また、抗ヒスタミン成分などによって眠気が出る薬もあります。服用後の自動車運転や危険な機械操作については、添付文書の指示を守ってください。
葛根湯などの漢方薬は風邪の引き始めに有効?
風邪の初期に葛根湯を選ぶ人もいます。葛根湯は、比較的体力があり、寒気や頭痛、首筋のこわばりなどがある初期の症状に用いられる漢方薬です。
ただし、漢方薬も医薬品であり、すべての人に適しているわけではありません。配合生薬や体質、持病、併用薬によって注意が必要です。
風邪をひきそうだからといって、必ず葛根湯を飲めばよいわけではありません。すでに汗をかいている場合や体力が低下している場合などは、薬剤師に相談して選ぶことが大切です。
なお、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症では、重症化リスクや発症からの時間に応じて医師が抗ウイルス薬の使用を検討します。一般的な市販の風邪薬とは役割が異なります。
【受診目安】風邪の症状が悪化したときは何科に行く?
風邪のような症状が出たからといって、すべての場合にすぐ受診が必要になるわけではありません。しかし、症状が強い場合や、重症化リスクがある人は早めに医療機関へ相談することが重要です。
早めに医療機関を受診したい症状
厚生労働省の2026年度ARI対策では、特に次のような状態に注意するよう案内しています。
- 高熱が続いている
- 呼吸が苦しい
- 意識状態がおかしい
- 症状が急速に悪化している
- 水分が十分に取れない
高熱が続く場合は、単なる風邪ではなく、インフルエンザや肺炎など別の感染症が関係している可能性もあります。
また、発熱の高さだけで重症度を判断することはできません。普段と明らかに違う状態や、呼吸・意識・水分摂取の異常がないかを確認することが大切です。
すぐに119番を検討すべき危険なサイン
次のような症状がある場合は、通常の外来受診を待たず、救急車を呼ぶことを検討してください。
- 強い呼吸困難がある
- 意識がない、または呼びかけへの反応がおかしい
- 唇や顔色が明らかに青白い、紫色になっている
- 突然の強い胸痛がある
- けいれんが続いている
これらは風邪の初期症状として様子を見るべき状態ではありません。迷った場合は地域の救急相談窓口も利用できますが、緊急性が高いと感じたら119番へ連絡してください。
重症化リスクがある人は軽症でも早めに相談
風邪のような症状が軽くても、次に該当する人は慎重な対応が必要です。
- 高齢者
- 乳幼児
- 妊娠中の人
- 糖尿病や心疾患などの基礎疾患がある人
- 慢性呼吸器疾患や腎臓病がある人
- 免疫機能が低下している人
厚生労働省は、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症について、こうした人たちが重症化するリスクに注意を促しています。
特にインフルエンザの抗ウイルス薬は、発症から48時間以内に使用を開始すると、発熱期間が通常1~2日短縮されるとされています。治療薬の使用が必要かどうかは医師が判断しますが、発症時刻を把握して早めに相談することには意味があります。
受診するなら何科?
風邪のような症状がある場合は、一般的に内科やかかりつけ医への相談が選択肢になります。
- 内科:発熱、倦怠感、咳、鼻水など複数の症状がある場合
- 耳鼻咽喉科:喉の痛み、鼻づまり、耳の痛みなどが強い場合
- 小児科:子どもの発熱や風邪症状がある場合
受診する前には医療機関へ電話し、発熱や咳などの症状があることを伝えてください。受診方法や検査の必要性について案内を受けると、院内感染の予防にもつながります。
【2026年の風邪予防】手洗い・換気・咳エチケットで感染を防ぐ
風邪をひきそうなときだけでなく、普段から感染症対策を続けることも大切です。特に2026年は、インフルエンザの流行入りが例年より早かったこともあり、季節を問わない感染対策が求められています。
帰宅後の手洗いを習慣にする
流水と石けんによる手洗いは、手指に付着した病原体を物理的に取り除く基本的な方法です。
特に、次のタイミングでは手を洗う習慣をつけましょう。
- 帰宅したとき
- 食事や調理の前
- 鼻をかんだ後
- 咳やくしゃみを手で受け止めた後
- トイレの後
手洗いが難しい場所では、適切なアルコール手指消毒剤を活用する方法もあります。
換気と適切な湿度を保つ
室内の換気は、飛沫やエアロゾルによる感染リスクを抑えるための基本的な対策です。
厚生労働省の2026年度ARI対策では、常時換気設備や換気扇の活用、窓を使った換気方法などが紹介されています。
窓を2か所開けられる場合は、対角線上の窓やドアを開放すると空気が流れやすくなります。冬場は暖房を使用しながら、室温の低下にも注意して換気しましょう。
また、乾燥しやすい室内では、湿度50~60%を目安に加湿することも有効とされています。
咳エチケットで家族や周囲にうつさない
自分が風邪をひいたかもしれないと感じたら、周囲への感染を防ぐ行動も必要です。
- 咳やくしゃみがあるときは不織布マスクを着用する
- マスクがないときはティッシュや腕の内側で口と鼻を覆う
- 咳やくしゃみを他人に向けない
- 使用したティッシュはすぐに捨てる
- 鼻水や痰に触れた後は手を洗う
- 体調が悪いときは人混みへの外出を控える
特に高齢者や乳幼児、持病のある家族と生活している場合は、できるだけ距離を取り、室内の換気や手洗いを徹底しましょう。
なお、厚生労働省は2歳未満の子どもへのマスク着用を推奨していません。子どもの感染対策では年齢や健康状態に応じた配慮が必要です。
【よくある質問】風邪ひきそうな時に関する疑問(FAQ)
Q1:風邪をひきそうなときに、すぐできる対処法は何ですか?
A1:まずは予定を減らして休養を取り、十分な睡眠と水分補給を心がけましょう。喉や鼻の乾燥を防ぎ、発熱や咳などの症状がないか確認してください。感染症の可能性も考え、人混みへの外出を控えることも大切です。
Q2:喉がイガイガするだけでも風邪の引き始めですか?
A2:風邪の初期症状である可能性はあります。ただし、乾燥やアレルギーなどでも喉の違和感は起こります。鼻水、咳、発熱、倦怠感などの症状が加わらないか観察しましょう。
Q3:風邪をひきそうなときにお風呂へ入っても大丈夫ですか?
A3:軽い喉の違和感や鼻水だけで、体調がよければ短時間の入浴やシャワーは可能です。ただし、高熱や悪寒、強い倦怠感、ふらつきがあるときは入浴を控え、休養を優先してください。
Q4:風邪の引き始めにおすすめの食べ物は何ですか?
A4:おかゆ、卵雑炊、野菜スープ、豆腐、うどんなど、消化しやすく食べやすいものがおすすめです。特定の食品だけで風邪を治すことはできないため、無理のない範囲で栄養を補給しましょう。
Q5:風邪をひきそうなときに市販薬を飲むと予防できますか?
A5:市販の風邪薬は、発熱や鼻水、咳などの症状を和らげるためのもので、感染そのものを予防する薬ではありません。症状が出ていない段階で予防目的に服用することは避け、必要な場合は薬剤師に相談しましょう。
Q6:風邪とインフルエンザは症状だけで見分けられますか?
A6:症状だけで確実に見分けることはできません。インフルエンザは突然の高熱や強い全身症状が特徴ですが、喉の痛みや鼻水、咳も現れます。必要に応じて医療機関で検査を受けましょう。
Q7:風邪の引き始めに運動してもよいですか?
A7:発熱、倦怠感、咳、痰などがある場合は運動を休みましょう。無理に汗をかいても風邪が治るわけではありません。回復してから軽い運動で徐々に再開してください。
まとめ:風邪ひきそうな時は早めの休養と症状に応じた判断が大切
風邪をひきそうなときは、喉の違和感や鼻水などの小さな変化を見逃さず、早めに生活を整えることが大切です。
まず優先したいのは、十分な睡眠、こまめな水分補給、無理をしない休養です。食事はおかゆやスープなど食べやすいものを選び、お風呂や運動もその日の体調に合わせて判断しましょう。
市販薬を使用する場合は、症状に合った成分を選び、薬の重複や副作用に注意してください。妊娠中や授乳中、持病がある場合は、医師や薬剤師への相談が欠かせません。
さらに、2026年は急性呼吸器感染症への総合的な対策が進められ、インフルエンザも例年より早い時期に流行入りしました。普通の風邪だと思っていても、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの可能性があります。
風邪の引き始めに大切なのは、無理をして症状を抑え込むことではなく、体を休めながら変化を観察し、必要なタイミングで医療機関に相談することです。日頃から手洗い、換気、咳エチケットを習慣にして、自分自身だけでなく周囲の人の健康も守っていきましょう。
(出典: 風邪ひき そう な 時(Yahoo!ニュース))