【北海道8区はどこからどこまで?】区域と市町村18自治体を一覧で解説
北海道選挙管理委員会が公表した第51回衆議院議員総選挙の選挙区情報によると、北海道8区は次の地域で構成されています。
- 函館市
- 北斗市
- 渡島総合振興局管内9町
- 檜山振興局管内7町
つまり、2市16町、合計18市町が北海道8区に含まれます。
渡島総合振興局管内の市町村一覧
渡島地域は函館市を中心に、津軽海峡や内浦湾に面する地域を含んでいます。
| 区分 | 市町村 |
|---|---|
| 市 | 函館市、北斗市 |
| 町 | 松前町、福島町、知内町、木古内町 |
| 町 | 七飯町、鹿部町、森町 |
| 町 | 八雲町、長万部町 |
渡島総合振興局の公式管轄区域にも、この11自治体が掲載されています。
函館市は道南の中心都市であり、行政、商業、観光、交通などの機能が集まっています。一方、松前町や福島町などでは、地域産業や交通アクセス、人口減少といった課題が地域政治の重要なテーマになります。
檜山振興局管内の市町村一覧
檜山地域は日本海側に広がり、北海道本島だけでなく奥尻島も含みます。
| 区分 | 市町村 |
|---|---|
| 町 | 江差町、上ノ国町、厚沢部町 |
| 町 | 乙部町、奥尻町 |
| 町 | 今金町、せたな町 |
檜山振興局の公式資料でも、これら7町が管轄区域として確認できます。
特に奥尻町は離島であり、函館市などの都市部とは生活環境や交通事情が異なります。
そのため、北海道8区の政治を考える際には、函館市の都市政策だけでなく、離島の交通、医療・福祉へのアクセス、農業や漁業の振興なども視野に入れる必要があります。
北海道8区と北海道9区の違い
検索時に混同されやすいのが、北海道8区と隣接する北海道9区です。
| 比較項目 | 北海道8区 | 北海道9区 |
|---|---|---|
| 中心地域 | 函館市・北斗市 | 室蘭市・苫小牧市 |
| 振興局 | 渡島・檜山 | 胆振・日高 |
| 主な地域 | 道南 | 胆振・日高 |
| 2026年の当選者 | 向山淳氏 | 松下英樹氏 |
北海道9区には室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市などが含まれます。函館市周辺の選挙情報を調べる場合、北海道9区の候補者や得票数と取り違えないように注意が必要です。
【2026年衆議院選挙の結果】向山淳氏が逢坂誠二氏に勝利した理由
2026年2月8日に実施された第51回衆議院議員総選挙では、北海道8区で自民党の向山淳氏と中道改革連合の逢坂誠二氏が争いました。
北海道選挙管理委員会の確定開票結果を基にした得票数は次のとおりです。
北海道8区・2026年2月8日
向山淳氏(自民党)
得票率 55.29%
逢坂誠二氏(中道改革連合)
得票率 44.71%
得票差
有効投票数
出典:北海道選挙管理委員会の確定開票資料、選挙結果集計。
向山淳氏はどのような人物なのか
その後、国際文化会館のアジア・パシフィック・イニシアティブで主任研究員を務め、政策研究や行政課題に携わりました。
2024年10月の第50回衆院選では北海道8区から立候補しましたが、小選挙区では逢坂氏に敗れました。ただし、比例北海道ブロックで復活当選し、国政に初めて進出しています。
2026年の第51回衆院選では、小選挙区で逢坂氏を破り、議席を獲得しました。
逢坂誠二氏の選挙結果と政治経歴
北海道大学薬学部を卒業後、ニセコ町役場に勤務。1994年には35歳でニセコ町長に初当選し、3期にわたって町政を担いました。
2005年に衆議院議員に初当選した後、2009年には内閣総理大臣補佐官、2010年には総務大臣政務官などを歴任しています。
北海道8区では2009年以降、長く選挙戦の中心的な候補者として存在感を示してきました。2026年選挙では87,526票を獲得しましたが、小選挙区での議席獲得には届きませんでした。
2024年と2026年で何が変わったのか
注目すべきなのは、両氏が2024年にも同じ北海道8区で対決していた点です。
2024年は逢坂氏が97,758票で当選し、向山氏は83,006票で小選挙区では敗れたものの比例復活しました。
それから約1年4か月後の2026年には、向山氏が108,229票を獲得して逆転しています。
ただし、2024年は3候補、2026年は2候補の選挙でした。2026年には政党の構図も変化しているため、単純に個人への支持が増減したと解釈するのではなく、候補者数や政党の再編も含めて考える必要があります。
【北海道8区の歴代当選者】1996年から2026年までの変遷
北海道8区は、1994年の公職選挙法改正によって導入された小選挙区比例代表並立制の下で設置されました。実際に新制度による衆院選が始まったのは1996年です。
歴代の選挙結果を見ると、民主党系候補と自民党候補の間で議席が移動してきたことが分かります。
北海道8区の歴代当選者・選挙結果一覧
以下は1996年以降の主要な小選挙区選挙を整理したものです。
この歴史から見えるのは、北海道8区が特定政党の安定した地盤として固定されてきたわけではないということです。
逢坂氏と前田氏の対決が示したもの
2012年の選挙では、自民党の前田一男氏が107,937票を獲得し、逢坂氏の77,402票を上回りました。
しかし、2014年には逢坂氏が97,745票を獲得して小選挙区で当選。前田氏は91,351票で比例復活となっています。
その後、2017年、2021年、2024年と逢坂氏が連続して小選挙区で勝利しました。
2026年の向山氏の勝利は、こうした長期的な議席の推移に新たな転換点を加えたものです。
【北海道8区の区割り改定の経緯】なぜ現在の18市町になったのか
北海道8区の区域を正確に理解するには、衆議院の選挙制度改革と市町村合併を分けて考える必要があります。
1994年:小選挙区制度の導入
1994年の公職選挙法改正で、それまでの中選挙区制から小選挙区比例代表並立制への転換が決まりました。
北海道8区はこの制度改革によって設けられ、1996年の総選挙から選挙が行われています。
2005年前後:市町村合併による区域表示の変化
2000年代には道南地域でも市町村合併が進みました。
代表的な変化は次のとおりです。
- 函館市:戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町などを編入。
- 北斗市:2006年に上磯町と大野町が合併して誕生。
- 八雲町:2005年に熊石町と合併。
- せたな町:2005年に瀬棚町、北檜山町、大成町が合併。
そのため、過去の選挙結果では現在存在しない町村名が登場することがあります。
これは必ずしも衆議院の区割り変更を意味するものではなく、市町村合併によって行政区域の名称や構成が変わったことによるものです。
2013年・2017年・2022年:全国的な区割り見直し
衆議院の小選挙区は、人口の変化や一票の格差を是正するため、全国規模で区割りが見直されています。
主な改定時期は次のとおりです。
- 2002年改定
- 2013年改定
- 2017年改定
- 2022年改定
ただし、全国で区割りが改定されたからといって、すべての選挙区で市町村の所属先が変わるわけではありません。
2022年の北海道の区割り変更資料では、北海道8区は変更対象に含まれていません。現在の函館市・北斗市・渡島総合振興局・檜山振興局という構成は、2024年と2026年の選挙でも共通しています。
この点は、北海道8区の区割りを調べる際に混同しやすいポイントです。全国的な改定の年と、北海道8区自体の区域変更の有無は別々に確認する必要があります。
【北海道8区の投票率・有権者数】2026年の数字から見える道南の現状
北海道8区の選挙を分析するうえでは、候補者の得票数だけでなく、有権者数や投票率の推移も重要です。
2026年2月8日の第51回衆院選では、次の数字が公表されています。
| 項目 | 2026年の結果 |
|---|---|
| 当日有権者数 | 336,828人 |
| 男性有権者数 | 154,125人 |
| 女性有権者数 | 182,703人 |
| 投票率 | 59.29% |
| 有効投票数 | 195,755票 |
| 候補者数 | 2人 |
| 小選挙区定数 | 1人 |
2024年と比較すると有権者数は減少
2024年10月27日の第50回衆院選では、有権者数343,912人、投票率57%でした。
これに対して2026年は有権者数336,828人となっています。
つまり、前回選挙と比較すると次の変化が見られます。
- 有権者数:7,084人減少
- 投票率:57%から59.29%へ上昇
- 投票率の上昇幅:2.29ポイント
有権者数が減少する一方で、投票率は上昇しました。人口規模と選挙への参加状況は、必ずしも同じ方向に動くわけではありません。
過去の投票率と比較する
| 選挙年 | 投票率 |
|---|---|
| 2009年 | 69.30% |
| 2012年 | 59.22% |
| 2014年 | 54.59% |
| 2017年 | 60.41% |
| 2021年 | 60.08% |
| 2024年 | 57.00% |
| 2026年 | 59.29% |
2009年の69.30%と比較すると、2026年は約10ポイント低い水準です。
一方、2017年や2021年の60%前後と比較すれば、大幅な変動ではありません。
選挙ごとに政治状況や候補者数、選挙日程などが異なるため、投票率だけから地域住民の政治意識を断定することはできません。
道南地域の選挙で注目したい政策課題
北海道8区は、函館市のような都市部と、農業・漁業を中心とする町村部、奥尻島のような離島を一つの選挙区に含みます。
地域ごとに抱える課題も異なります。
- 人口減少と地域経済: 若年層の流出や地域の雇用確保。
- 農業・漁業: 生産者の高齢化、担い手不足、燃料費や資材費の負担。
- 交通・物流: 広域移動や離島交通の維持。
- 医療・福祉: 地域による医療機関へのアクセスの差。
- 観光振興: 函館を中心とした観光と周辺地域への経済効果の波及。
こうした政策課題は、函館市だけでなく、渡島・檜山地域全体の将来を考えるうえで欠かせません。
【プロの結論】北海道8区の選挙結果を正しく読む3つの視点
北海道8区を理解する際には、単に「誰が当選したか」だけでなく、区域、候補者の経歴、投票データを組み合わせて見る必要があります。
特に重要なのは次の3点です。
1.北海道8区は函館市だけの選挙区ではない
函館市と北斗市に加え、渡島9町と檜山7町を含む広域選挙区です。奥尻町のような離島も含まれるため、地域ごとの政策需要には違いがあります。
2.2026年の結果は2024年からの逆転である
2024年には逢坂氏が小選挙区で勝利しましたが、2026年には向山氏が20,703票差で勝利しました。両者の競争は北海道8区の政治的な変化を考えるうえで重要な材料です。
3.得票数・投票率・有権者数は別々に確認する
得票数は候補者への支持の規模、得票率は有効投票に占める割合、投票率は有権者のうち投票した人の割合を示します。それぞれ意味が異なります。
また、小選挙区での当選と比例代表での当選も区別する必要があります。2024年の向山氏は比例復活、2026年は小選挙区で当選しており、議席獲得の経路が異なります。
【北海道8区に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:北海道8区はどこの市町村が対象ですか?
北海道8区は函館市、北斗市、渡島総合振興局管内9町、檜山振興局管内7町で構成されています。合計18市町です。
Q2:2026年の北海道8区で当選したのは誰ですか?
自民党の向山淳氏です。2026年2月8日の第51回衆院選で108,229票を獲得し、逢坂誠二氏の87,526票を上回りました。
Q3:北海道8区の2026年の投票率と有権者数は?
投票率は59.29%、当日有権者数は336,828人です。2024年の投票率57%から2.29ポイント上昇しました。
Q4:北海道8区の歴代当選者には誰がいますか?
鉢呂吉雄氏、金田誠一氏、逢坂誠二氏、前田一男氏、向山淳氏などがいます。1996年の小選挙区制導入後、複数の政治家が議席を獲得してきました。
Q5:2022年の区割り改定で北海道8区の範囲は変わりましたか?
2022年の北海道の区割り改定では、北海道8区は変更対象ではありません。函館市・北斗市と渡島・檜山地域という現在の区域は維持されています。
まとめ:北海道8区の今後は道南18市町の課題が焦点
北海道8区は、函館市と北斗市、渡島総合振興局管内9町、檜山振興局管内7町からなる衆議院の小選挙区です。
2026年2月の第51回衆議院議員総選挙では、向山淳氏が108,229票を獲得し、逢坂誠二氏を破りました。投票率は59.29%、有権者数は336,828人でした。
歴代の選挙結果を振り返ると、鉢呂吉雄氏、金田誠一氏、逢坂誠二氏、前田一男氏らが議席を争い、2026年には向山氏へと議席が移っています。
今後の北海道8区を考えるうえで注目したいのは、函館市の都市政策だけでなく、渡島・檜山の農漁業、人口減少、交通、離島の生活環境といった広域的な課題です。
北海道8区の選挙結果を読み解く鍵は、当選者の名前だけではなく、18市町それぞれの地域事情と、有権者の意思がどのように選挙結果に反映されたかを確認することにあります。
2026年の選挙結果は、道南の政治を考えるうえで重要な節目となりました。今後も向山氏の国会活動と、地域課題への取り組みが注目されます。 (出典: 北海道 8 区(Yahoo!ニュース))