高市早苗に派閥はある?無派閥の理由と町村派時代、2026年の党内勢力図を徹底解説
2026年11月現在、高市早苗首相は自民党内で正式な派閥に所属していない「無派閥」の政治家です。しかし、過去には自民党の有力派閥だった清和政策研究会(町村派)に所属しており、2011年に派閥を離脱した経緯があります。安倍晋三元首相との政治的な結び付きや、麻生太郎副総裁との協力関係も、現在の党内勢力図を理解するうえで欠かせません。
特に注目されるのが、2026年9月17日の記者会見です。高市首相は内閣改造の人事について、議員へのアンケートや専門性、実行力を重視し、旧派閥のバランスを考慮しなかったと説明しました。一方、自民党内では麻生派の存続や「国力研究会」などの議員グループが存在感を強めています。高市氏に派閥があるのか、いわゆる「高市派」とは何なのか。過去から現在までの動きを時系列と関係者のつながりから整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 現在の所属: 高市早苗氏は正式な派閥に所属していない無派閥の政治家。 - 過去の派閥歴: 清和政策研究会(当時の町村派)に所属し、2011年に離脱。安倍晋三氏を支持する政治判断が背景にあった。 - 2026年の党内情勢: 麻生派や保守団結の会、国力研究会などが活動。高市氏を支える議員ネットワークは存在するが、正式な「高市派」とは異なる。 - 人事方針: 2026年9月17日の会見で、旧派閥のバランスを考慮しない実行力重視の人選を明言。 - 麻生氏との関係: 政治的な協力関係はあるものの、高市氏自身が麻生派に所属しているわけではない。
【2026年最新】高市早苗は無派閥!現在の所属と「高市派」の正体
まず押さえておきたいのは、高市早苗氏は2026年11月現在、自民党の正式な派閥に所属していないという点です。
高市氏は自民党総裁であり、内閣総理大臣でもあります。党内で大きな影響力を持つ立場ですが、総裁であることと、特定の派閥に所属することは別問題です。
衆議院の議員プロフィールでも、同氏は自由民主党・無所属の会所属の奈良県第2区選出議員として掲載されています。この「無所属の会」は衆議院内の会派を示すもので、自民党内の派閥を意味するものではありません。
高市氏が無派閥でも党内に影響力を持つ理由
従来の自民党では、派閥に所属することが政治活動において重要な意味を持っていました。
派閥は単なる勉強会ではありません。
- 総裁選で所属議員の投票行動をまとめる
- 大臣や党役員の人事に影響を与える
- 選挙で候補者を支援する
- 政策や政治課題について意見を調整する
- 議員同士の人脈や情報交換の場になる
こうした機能を通じて、派閥の領袖は党内で大きな影響力を持ってきました。
一方、高市氏は派閥に所属しない状態で総裁選に挑戦し、党内で支持を広げてきた政治家です。
2021年の総裁選では安倍晋三氏の支援を受け、2024年の総裁選でも1回目の投票で最多票を獲得しました。2025年の総裁選を経て総裁に就任した後は、2026年2月の衆院選での自民党の大勝もあり、党内での立場を強めています。
「高市派」は正式な派閥なのか?
結論からいえば、「高市派」という呼び方は、現在の自民党における正式な派閥名ではありません。
高市氏を支持する議員や、政策的な方向性を共有する議員をまとめて「高市派」と呼ぶケースがあります。
ただし、実際には次のような異なる集まりが存在します。
- 高市氏が顧問を務める保守団結の会
- 高市政権の政策推進を掲げる国力研究会
- 高市政権を支持する旧派閥出身の議員
- 総裁選や政策課題で高市氏と協力する議員
これらは構成員も設立目的も異なります。
そのため、支持議員の人数をそのまま「高市派の所属議員数」と数えるのは正確ではありません。
【派閥歴を時系列で検証】高市早苗はなぜ町村派を離脱したのか?
高市氏の派閥歴を理解するには、自民党に入党する前後から振り返る必要があります。
高市氏は1961年3月7日、奈良県生まれ。神戸大学経営学部を卒業し、松下政経塾を経て政界に入りました。
1993年の衆議院議員選挙では無所属で初当選。その後、旧新進党などを経て、1996年に自民党へ入党しています。
清和政策研究会(町村派)への所属
自民党に入党した高市氏は、清和政策研究会に所属しました。
清和政策研究会は、福田赳夫元首相を源流とする自民党の有力派閥です。
時代によって福田派、森派、町村派、細田派、安倍派などと呼ばれてきました。
高市氏が所属していた時期は、町村信孝氏が率いていたことから、一般に「町村派」と呼ばれていました。
当時の清和政策研究会は、保守的な政策志向を持つ議員が多く集まる有力派閥でした。
高市氏の政治的な立ち位置や安倍氏との関係を考えるうえでも、この時期の所属は重要な意味を持っています。
2011年の離脱が大きな転換点
高市氏の派閥歴で最も重要なのが、2011年の清和政策研究会からの離脱です。
背景には、翌2012年の自民党総裁選をめぐる政治的な選択がありました。
当時、町村信孝氏は自ら総裁選に出馬する意欲を示していました。一方、高市氏は安倍晋三氏の再登板を支持する考えを持っていたと報じられています。
派閥の会長である町村氏と、総裁候補として支援したい安倍氏の方向性が異なったことが、離脱の背景でした。
集英社オンラインなどの政治関連記事では、高市氏が安倍氏を支援するため、派閥に所属し続けることは筋が通らないと判断した経緯が紹介されています。
つまり、派閥離脱は単なる人間関係の問題ではなく、誰を次の総裁に担ぐかという政治的判断に関係していたのです。
2012年総裁選では安倍氏の推薦人に
2012年の自民党総裁選では、安倍晋三氏が町村信孝氏らを破って総裁に選出されました。
高市氏は安倍氏の推薦人に名を連ね、政治的な支援を続けました。
その後、安倍氏が総裁に就任すると、高市氏は自民党広報本部長などを務め、党内での役割を広げていきます。
この時期に築かれた安倍氏との関係は、その後の高市氏の政治活動にも影響を与えました。
高市早苗の派閥歴・経緯一覧
| 時期 | 所属・出来事 | 政治的な意味 |
|---|---|---|
| 1993年 | 無所属で衆院初当選 | 国政での活動を開始 |
| 1996年 | 自民党に入党 | 自民党内での政治活動が本格化 |
| 1990年代後半~2011年 | 清和政策研究会(町村派)に所属 | 自民党の有力保守系派閥に所属 |
| 2011年 | 清和政策研究会を離脱 | 安倍晋三氏を支持する政治判断が背景 |
| 2012年 | 安倍氏の総裁選推薦人に | 無派閥として安倍氏を支援 |
| 2021年 | 総裁選に初挑戦 | 安倍氏の支援を受け党内で存在感を拡大 |
| 2024年 | 総裁選で1回目の投票を首位通過 | 決選投票で敗れるも支持基盤を示す |
| 2025年 | 自民党総裁に就任 | 無派閥出身の党トップに |
| 2026年 | 内閣総理大臣として政権運営 | 議員グループとの連携を進める |
この経緯から分かるのは、高市氏が最初から無派閥だったわけではないということです。
清和政策研究会に所属した経験を持ちながら、自らの政治的な判断によって派閥を離れ、その後は無派閥として活動してきました。
【安倍晋三・麻生太郎との関係】高市早苗を支える政治ネットワーク
高市氏の党内基盤を考えるとき、特に重要なのが安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁です。
ただし、両者との関係は同じではありません。
安倍氏とは長年にわたる政治的な協力関係があり、麻生氏とは総裁選や政権運営を通じた協力関係が形成されてきました。
安倍晋三とは政策面で強く結び付いた関係
高市氏の政治活動を理解するうえで欠かせない存在。2012年総裁選での支持関係や、2021年総裁選での支援が知られている。
安倍氏は清和政策研究会の出身であり、高市氏もかつて同じ派閥に所属していました。
両者は憲法改正、安全保障、経済政策などの分野で政治的な方向性を共有してきました。
特に2021年の総裁選では、安倍氏が高市氏を支援したことが注目されました。
高市氏は安倍氏の死去後も「安倍路線の継承」を掲げており、政治的な理念の面で安倍氏とのつながりは現在も語られています。
ただし、安倍氏の政治的後援を受けたことと、清和政策研究会に所属し続けたことは別です。
高市氏は2011年に派閥を離れており、その後も無派閥で活動してきました。
麻生太郎とは派閥所属ではなく政治的な協力関係
自民党内に残る唯一の派閥とされる麻生派を率いる政治家。高市政権を支える党内ネットワークでも重要な役割を担う。
麻生氏との関係が大きく注目されたのは、2025年の自民党総裁選です。
高市氏が総裁に選出された際、麻生氏の動向は決選投票の行方を左右する要素の一つとして報道されました。
ただし、高市氏自身はテレビ朝日のインタビューで、麻生氏が派閥に対して高市氏への投票を指示したわけではないと説明しています。
この点は重要です。
麻生氏と高市氏の協力関係を、そのまま「高市氏が麻生派に入った」と解釈することはできません。
2026年2月には、麻生派に新人議員らが加わり、所属議員は60人に達したと報じられました。高市氏はその派閥の所属議員ではなく、党総裁・首相として麻生氏と協力する立場です。
安倍氏と麻生氏、高市氏の関係を整理
| 人物・組織 | 高市氏との関係 | 現在の位置付け |
|---|---|---|
| 安倍晋三 | 政治的盟友。総裁選で支援 | 政策路線を継承する存在 |
| 麻生太郎 | 総裁選・政権運営で協力 | 麻生派の領袖、政権を支える有力者 |
| 町村信孝 | かつて所属した派閥の会長 | 2011年の離脱に関係する政治的背景 |
| 清和政策研究会 | 高市氏が過去に所属 | 2024年に解散した旧派閥 |
| 高市早苗 | 無派閥で政治活動 | 自民党総裁・内閣総理大臣 |
ここで押さえたいのは、政治家同士の協力関係と派閥への所属は別の概念だということです。
高市氏は安倍氏の政治的な後継者と見られることがあり、麻生氏とも協力しています。しかし、どちらかの派閥に所属しているわけではありません。
【高市派とは何か】保守団結の会・国力研究会と2026年の党内勢力図
2026年の自民党内では、従来型の派閥が縮小・解散する一方で、政策や人間関係を軸にした新しい議員グループが形成されています。
その中で、高市氏との関係が深いものとして注目されるのが「保守団結の会」と「国力研究会」です。
両者は同じ組織ではありません。
保守団結の会は高市氏が顧問を務めるグループ
保守団結の会は、自民党内の保守系議員が集まるグループです。
安倍晋三氏が永久顧問、高市氏が顧問を務めてきた経緯があります。
2026年4月7日の共同通信報道によると、衆院選後に新人議員らが加わり、会員数は85人に増加しました。
同日には勉強会が開かれ、高市氏自身も会合に短時間出席しています。
このグループは政策的な方向性を共有する議員の集まりであり、従来の派閥と完全に同じ仕組みではありません。
国力研究会は347人が参加した大規模な議員連盟
もう一つの重要な組織が、2026年5月21日に発足した「国力研究会」です。
略称は「JiB」。高市氏が総裁選などで使用した「Japan is Back」に由来します。
共同通信によると、発足時には自民党所属の衆参両院議員417人のうち347人が入会しました。
発起人には麻生太郎氏、萩生田光一氏、小泉進次郎氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏らが名を連ねました。
主な役職は次の通りです。
- 最高顧問:麻生太郎氏
- 会長:加藤勝信氏
- 幹事長:萩生田光一氏
- 事務総長:木原稔氏
- 事務局長:山田宏氏
興味深いのは、高市氏本人は初会合に出席していないことです。
つまり、国力研究会は高市政権を支援する議員連盟ではありますが、高市氏自身が会長を務める派閥ではありません。
2026年10月には国力研究会の幹部が再び会合
2026年10月22日には、麻生氏や萩生田氏、加藤氏ら国力研究会の幹部が東京都内で会食しました。
翌23日の報道によると、会合では高市政権の政策実現や翌年の総裁選をめぐる意見交換が行われ、11月前半にも2回目の総会を開く方針が確認されました。
5月の発足後、定期的な総会が開かれていなかったことを踏まえると、10月の幹部会合は組織の活動を再び進める動きとして注目されます。
ただし、347人という数字は発足時の参加人数であり、その全員が現在も同じ熱量で活動していることを意味するわけではありません。
2026年の自民党内勢力図を比較
| 組織・グループ | 規模・特徴 | 高市氏との関係 |
|---|---|---|
| 麻生派(志公会) | 2026年2月時点で60人。唯一残る正式な派閥と報道 | 政権運営で協力する関係 |
| 保守団結の会 | 2026年4月時点で85人 | 高市氏が顧問を務める |
| 国力研究会(JiB) | 2026年5月の発足時に347人が参加 | 高市政権を支援する議員連盟 |
| 旧安倍派関係者 | 解散後も議員同士の交流や会合が続く | 政策・政治的な協力関係 |
| 旧岸田派・旧茂木派関係者 | 旧所属議員による会合などが続く | 個別の政策・党運営で協力 |
| 高市派 | 正式な派閥としての組織ではない | 高市氏を支持する議員の総称として使われる |
このように、2026年の党内勢力図は、従来の派閥だけで説明できる状況ではありません。
特に国力研究会は、麻生派や旧派閥の出身者を含む幅広い議員が参加している点に特徴があります。
【2026年9月17日の会見】高市首相は旧派閥のバランスを考慮しない人事を明言
2026年の高市政権を考えるうえで、重要な転換点となったのが9月17日の記者会見です。
この会見では、内閣改造における閣僚人事の判断基準について、記者から旧派閥のバランスを考慮したのかという質問が出ました。
従来の自民党では、閣僚人事に際して派閥間のバランスを取ることが慣例的に行われてきました。
各派閥の推薦や支持を踏まえて閣僚を選ぶことで、党内の不満を抑え、政権運営を安定させる狙いがあったためです。
しかし、高市首相は今回の人事について異なる考えを示しました。
旧派閥のバランスは「全く考慮していない」
首相官邸が公表した2026年9月17日の記者会見記録では、高市首相は次のように述べています。
「今回新たに閣僚となっていただく方は、こうした方針の下で選ばせていただいたものですから、旧派閥のバランスなどは全く考慮をしておりません。」
この発言のポイントは、単に派閥を考慮しないという宣言にとどまらないことです。
高市首相は、具体的な人選基準についても説明しています。
人事アンケートで重視した4つの判断基準
高市首相が説明した人事の基本方針は、次のように整理できます。
1. 専門知識と政策への理解
議員が希望する政策分野について、どれだけ専門的な知識を持ち、具体的な課題意識を持っているかを確認するというものです。
2. 積極性と仕事への意欲
政策を実現するための情熱や、本人のやる気を重視しています。
3. 実行力と選挙の強さ
政策を検討するだけでなく、実際に実行できる能力があるかを判断材料にしています。また、選挙で議席を獲得できる力も重視しています。
4. 政権運営の継続性
外交や通商、経済財政政策など、継続性が重要な職務については、留任を選択したと説明しています。
人事アンケートはどのように活用されたのか
今回の人事では、参議院議員と日本維新の会を除く自民党所属議員に幅広くアンケートを配布しました。
高市首相によると、アンケートに回答した議員のほぼ全員が希望したポストに就いたと説明しています。
この点から、今回の人事は従来の派閥推薦を中心とした方法から、個々の議員の希望や能力を確認する方式へと重点を移したものと受け取れます。
ただし、アンケートで希望が反映されたことと、全ての人事がアンケートだけで決まったことは同じではありません。
最終的な任命権は首相にあります。
また、旧派閥の影響が完全になくなったと判断するには、今後の党役員人事や政策決定の過程も見る必要があります。
旧派閥のバランスを考慮しない方針が持つ意味
この発言は、自民党の人事慣行に対する明確な姿勢を示したものです。
従来の派閥政治では、政策実行能力だけでなく、派閥間の均衡や領袖との関係が人事に影響することがありました。
高市首相の方針は、そうした配分型の人事から、政策と実行力を重視する人事へ重点を移そうとするものです。
一方で、麻生派や国力研究会などの議員ネットワークが存在する以上、党内の人間関係が政治に影響しなくなるわけではありません。
旧派閥のバランスを考慮しないことと、派閥や議員グループの政治的影響力がなくなることは、明確に区別する必要があります。
【派閥解散と再編の現在】自民党の派閥と政策グループは何が違う?
高市氏の無派閥という立場を正しく理解するには、自民党の派閥そのものが2026年にどう変わったのかを知る必要があります。
2024年の政治資金問題で派閥解散が進んだ
自民党では2024年、政治資金パーティー収入の不記載問題が大きな政治問題になりました。
清和政策研究会をはじめ、複数の派閥が解散を決定しました。
麻生太郎氏が率いる麻生派は存続を選択し、その後も正式な派閥として活動しています。
2026年6月3日のテレビ朝日報道でも、麻生派以外の派閥は解散した一方、党内では旧派閥を基盤としたグループの再結成が進んでいると伝えられました。
派閥と政策グループの違い
両者は似ているように見えますが、政治的な役割や組織の仕組みには違いがあります。
| 比較項目 | 従来型の派閥 | 政策グループ・議員連盟 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 党内勢力の形成、総裁選、人事、選挙支援 | 特定の政策研究や実現 |
| 組織の形 | 領袖を中心とする組織 | 代表や幹事を置く緩やかな集まりもある |
| 所属 | 原則として所属派閥を軸に活動 | 複数のグループに参加できる |
| 人事への影響 | 推薦や調整を通じて影響を及ぼしてきた | 公式には政策提言や議員間の連携が中心 |
| 政治資金 | 政治団体として資金管理を行う場合がある | 組織の仕組みによって異なる |
| 代表例 | 麻生派 | 国力研究会、保守団結の会 |
政策グループであっても、人数が増えたり、定期的な会合を開いたりすれば、党内で大きな影響力を持つことがあります。
重要なのは、名称だけで判断しないことです。
会員の構成、政治資金の管理、総裁選での行動、人事への関与などを見れば、その集まりがどの程度派閥に近い機能を持っているかが分かります。
2026年の自民党は派閥政治に戻っているのか?
完全に従来の派閥政治へ戻ったとはいえません。
一方、派閥が解散したことで党内のグループ活動まで消滅したわけでもありません。
2026年6月には、自民党のガバナンス委員会が、政策集団やグループから人事推薦などの働きかけを受け付けないよう提言しました。
これは、派閥解散後もグループを通じた人事への影響力が問題視されていることを示しています。
高市政権にとっても、こうした議員グループとの距離感は重要な課題です。
国力研究会のような大規模な組織は、政権の政策を党内に浸透させるうえで役立ちます。
しかし、特定のグループだけに政治的な発言力が集中すれば、派閥解散によって目指した党運営の透明性との整合性が問われます。
【プロの結論】高市早苗の政治基盤は派閥から政策ネットワークへ変化した
高市氏の政治的な立ち位置を理解するうえで、最も重要なのは、無派閥という言葉だけで党内の影響力を判断しないことです。
高市氏は2011年に清和政策研究会を離脱して以来、無派閥の立場で活動してきました。
しかし、安倍氏との政治的な関係、麻生氏との協力、保守団結の会での役割、国力研究会による党内支援など、複数のネットワークを持っています。
2026年の党内情勢を見ると、政治家の影響力を測る基準は、従来の派閥所属だけでは不十分になっています。
高市氏の政治基盤を判断する3つのポイント
1. 正式な派閥所属と支持者を区別する
高市氏は無派閥ですが、支持する議員が存在します。「高市派」という表現を見た場合、正式な派閥なのか、単なる支持グループなのかを確認する必要があります。
2. 人数だけでなく実際の活動を見る
国力研究会の347人という数字は発足時の規模です。実際にどの程度の政策提言や党運営への影響力を持つかは、会合や活動実績から判断する必要があります。
3. 人事方針と実際の人事結果を比較する
2026年9月17日に高市首相が示した方針は、旧派閥のバランスではなく専門性や実行力を重視するというものでした。今後もこの方針が一貫して実行されるかが、派閥政治からの転換を評価する重要な材料になります。
高市氏の政治基盤は、従来型の派閥に依存する形から、政策や政権運営を軸にした議員ネットワークへと変化しています。
【高市早苗の派閥】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高市早苗は現在、何派に所属していますか?
高市早苗氏は2026年11月現在、正式な派閥には所属していません。自民党総裁・内閣総理大臣という立場ですが、麻生派などに所属しているわけではありません。
Q2:高市早苗が町村派を離脱した理由は何ですか?
2011年、翌年の総裁選を見据え、派閥会長の町村信孝氏ではなく安倍晋三氏を支持する政治判断が背景にあったと報じられています。その後、2012年の総裁選では安倍氏の推薦人になりました。
Q3:高市派と国力研究会は同じ組織ですか?
同じではありません。「高市派」は高市氏を支持する議員を指す非公式な呼び方です。国力研究会は2026年5月に発足した議員連盟で、発足時には347人が参加しました。麻生太郎氏らが幹部として参加していますが、正式な高市派という派閥ではありません。
まとめ:高市早苗は無派閥のまま党内ネットワークを形成
2026年11月現在、高市早苗氏は正式な派閥に所属していません。
かつては清和政策研究会(町村派)に所属していましたが、2011年に離脱。その背景には安倍晋三氏を支持する政治判断がありました。
現在は麻生派との協力関係や、保守団結の会、国力研究会などを通じた議員ネットワークが政治基盤を支えています。
特に2026年9月17日の記者会見で示した「旧派閥のバランスを考慮しない」という人事方針は、従来の自民党の派閥政治から距離を置く姿勢を示すものです。
ただし、派閥が解散しても議員同士の人脈や政治的なグループがなくなるわけではありません。
今後の注目点は、国力研究会などの活動がどこまで政策実現に結び付くのか、麻生氏ら党内有力者との協力関係がどう変化するのか、そして高市首相が掲げた実力重視の人事方針が継続されるかという3点です。
「高市早苗派閥」という検索キーワードの答えは、正式な派閥はないが、政権を支える議員ネットワークは存在する、ということです。 この違いを理解すれば、2026年の自民党内の勢力図もより正確に読み解けます。 (出典: 高 市 早苗 派閥(Yahoo!ニュース))