【銀座千疋屋の正しい読み方】「疋」はなぜ「びき」と読む?
銀座千疋屋の正しい読み方は、「ぎんざせんびきや」です。漢字を一文字ずつ見ると「千」は「せん」、「疋」は「ひき」と読めますが、店名では「千疋」を「せんびき」と読みます。

「せんひきや」ではなく「せんびきや」が正式な呼び方です。千疋屋総本店や京橋千疋屋についても、同じく「せんびきや」と読みます。
「疋」の読み方と意味
「疋」は日常生活ではあまり見かけない漢字ですが、漢字ペディアでは、訓読みとして「あし」「ひき」が掲載されています。
「ひき」は、動物を数えるときに使う助数詞で、「匹」と同じ意味を持ちます。また、反物の長さを表す単位や、昔の金銭の単位としても使われていました。
つまり、「疋」という漢字そのものには、動物や布などを数える意味があります。ただし、千疋屋という店名の由来は、単純に動物を千匹数えたという話ではありません。屋号には別の歴史的背景があります。
「千疋屋」はどうして「せんびきや」?
「千疋屋」は、漢字の読み方をそのまま機械的に当てはめるのではなく、長く受け継がれてきた固有の屋号として覚えるのが確実です。
「千疋」の部分が「せんびき」と濁るため、「銀座千疋屋」も「ぎんざせんびきや」と読みます。電話で店名を伝える場合や、贈答品について話す場合にも、この読み方を使えば問題ありません。
【意外な事実】千疋屋の名前の由来は埼玉県の地名だった
千疋屋という名前には、創業者の出身地に関係する由来があります。
銀座の公式情報サイト「GINZA OFFICIAL」に掲載された齋藤充氏と高嶋ちさ子氏の対談では、千疋屋総本店の創業者が、埼玉県越谷付近にあった「千疋村」の出身だったことが屋号の由来として紹介されています。
この説明から分かるのは、千疋屋という名前が、単に「千匹の動物を扱う店」という意味で付けられたものではないということです。地名に由来する屋号が、暖簾分けを通じて現在の3社に受け継がれてきました。
千疋という地名が屋号になり、果物専門店として全国的に知られるようになった背景には、江戸時代から続く商売の歴史があります。
千疋屋総本店から始まった果物専門店の歴史
千疋屋総本店の公式沿革によると、創業は1834年(天保5年)です。初代の大島弁蔵が日本橋葺屋町で商売を始めたことが、千疋屋の歴史の出発点となりました。
当時は果物を「水菓子」と呼ぶことも多く、千疋屋総本店の創業時には「水くわし安うり処」という看板を掲げていたとされています。
その後、事業の発展とともに暖簾分けが行われ、1881年には京橋千疋屋、1894年には銀座千疋屋につながる店舗が誕生しました。
現在の3社は、それぞれ異なる会社として運営されていますが、千疋屋という屋号を共有する歴史的なつながりを持っています。
【徹底比較】千疋屋総本店・京橋千疋屋・銀座千疋屋の違い
「千疋屋」と検索すると、千疋屋総本店、京橋千疋屋、銀座千疋屋という3つの名前が表示されます。どれも老舗の果物専門店ですが、創業時期や歴史的な成り立ちは同じではありません。
特に押さえておきたいのは、銀座千疋屋が千疋屋総本店から暖簾分けを受けて誕生したこと、そして京橋千疋屋も同じく総本店から独立した歴史を持つことです。
千疋屋3社の比較表
| 比較項目 | 千疋屋総本店 | 京橋千疋屋 | 銀座千疋屋 |
|---|---|---|---|
| 読み方 | せんびきやそうほんてん | きょうばしせんびきや | ぎんざせんびきや |
| 創業年 | 1834年 | 1881年 | 1894年 |
| 歴史的な位置づけ | 千疋屋の本流となる総本店 | 総本店から暖簾分け | 総本店から暖簾分け |
| 創業時の店舗名・場所 | 日本橋葺屋町 | 中橋広小路店 | 新橋千疋屋 |
| 現在の主な拠点 | 日本橋 | 京橋 | 銀座 |
| 経営形態 | 独立した会社 | 独立した会社 | 独立した会社 |
※創業年と歴史的な位置づけは各社の公式沿革を基に整理しています。
千疋屋総本店と銀座千疋屋の関係
千疋屋総本店は1834年に創業した本家にあたる存在です。1894年、総本店の番頭を務めていた齋藤義政が暖簾分けを受け、新橋千疋屋を開業しました。これが現在の銀座千疋屋につながります。
銀座千疋屋の公式会社概要でも、千疋屋総本店から暖簾分けを受けて1894年に創業したことが説明されています。
一方、千疋屋総本店の公式歴史では、3社は親戚関係を保ちながら、それぞれ独立した経営を続けていると紹介されています。定期的な交流会や商品担当者同士の情報交換も行われています。
京橋千疋屋との違い
京橋千疋屋の創業は1881年(明治14年)です。千疋屋総本店の公式歴史によると、総本店の関係者であったキヨと、その夫の谷治郎吉に暖簾分けが許され、中橋広小路店として誕生しました。
つまり、創業順で見ると、千疋屋総本店、京橋千疋屋、銀座千疋屋の順番です。
3社は同じ名前を共有するものの、会社としては別々です。商品の取り扱いや店舗、サービスなどもそれぞれ異なるため、購入時にはブランド名を確認するのがおすすめです。
【1894年創業】銀座千疋屋の歴史とフルーツパーラーの歩み
銀座千疋屋の歴史は、1894年(明治27年)12月11日に始まります。当時、東京の銀座八丁目に「新橋千疋屋」という果物専門店を開いたことが創業のきっかけです。
創業当初から単に果物を販売するだけではなく、果物をより身近に楽しんでもらうための工夫を重ねてきました。その象徴が、1913年に始まったフルーツパーラーです。
銀座千疋屋の主な歴史年表
- 1894年:12月11日、銀座八丁目に新橋千疋屋として創業。
- 1913年:4月7日、果物食堂フルーツパーラーを開業。国内初のフルーツパーラーとして同社が紹介している。
- 1923年:新橋千疋屋から銀座千疋屋に改名。フルーツポンチも考案された。
- 1931年:宮内省の御用達を拝命。
- 1937年:株式会社銀座千疋屋を設立。
- 1994年:創業100周年を迎える。
- 1999年:銀座八丁目の本店と銀座五丁目の店舗を統合し、現在の銀座五丁目に銀座本店を構える。
- 2020年:株式会社銀座千疋屋ホールディングスを設立。
- 2024年:創業130周年を迎える。
この年表で注目したいのは、創業年と法人設立年が異なる点です。銀座千疋屋は1894年に創業しましたが、株式会社として設立されたのは1937年11月30日です。
そのため、「1894年創業」と「1937年設立」は矛盾する情報ではありません。店舗としての商売の始まりと、法人組織としての設立を区別すると理解しやすくなります。
日本初のフルーツパーラーとフルーツポンチ
銀座千疋屋の歴史を語るうえで欠かせないのが、1913年に開業したフルーツパーラーです。同社の公式沿革では、これを国内初のフルーツパーラーとしています。ただし、これは同社調べによる説明です。
当時の銀座八丁目周辺には外国人居留地があり、果物を購入した外国人客が店先でそのまま食べる姿が見られたと、130周年記念の公式資料には記されています。創業者は椅子とテーブルを店先に設置し、果物をその場で楽しめるようにしました。
果物を持ち帰って食べるだけではなく、店で味わうという楽しみ方を提案したことが、フルーツパーラーの誕生につながったのです。
さらに1923年にはフルーツポンチを考案。果物の専門店ならではの素材選びを生かし、果物を使った新しい食文化を広げていきました。
1938年の現存する古いメニューには、フルーツサンドの記載も残されています。現在まで受け継がれているメニューの背景にも、長年の試行錯誤がありました。
同社が創業時から大切にしている考え方は、次の言葉に表れています。
数を求めず、質を尊ぶ。
高級果物専門店として、量より品質を重視する姿勢が、現在の贈答用フルーツや洋菓子のブランドイメージにもつながっています。
【2026年最新】銀座千疋屋の公式店舗情報とフルーツパーラー
銀座千疋屋を実際に訪れる場合は、銀座五丁目にある銀座本店が代表的な店舗です。1階にはフルーツショップ、2階にはフルーツパーラーがあり、果物の購入と店内での飲食を楽しめます。
銀座本店フルーツショップ
銀座本店フルーツショップの所在地は、東京都中央区銀座5丁目5番1号の1階です。銀座駅から徒歩でアクセスしやすく、贈答用の果物や季節のフルーツを購入したい人に適しています。
- 住所:東京都中央区銀座5-5-1 1階
- 営業時間:月曜日~金曜日 11:00~19:00
- 土日・祝日:11:00~18:00
- 定休日:年末年始
- 電話番号:03-3572-0101
- アクセス:東京メトロ銀座駅B5出口から徒歩約1分
予算や用途に合わせた果物の詰め合わせにも対応しています。お祝い、季節の贈り物、取引先への手土産など、用途に合わせて選べる点が特徴です。
銀座本店フルーツパーラー
銀座本店の2階にはフルーツパーラーがあります。果物を使ったデザートを店内で楽しみたい場合はこちらが目的地です。
- 住所:東京都中央区銀座5-5-1 2階
- 日曜日~木曜日・祝日:11:00~18:00
- 金曜日・土曜日:11:00~19:00
- ラストオーダー:各日閉店30分前
- 定休日:年末年始
公式店舗情報によると、平日は11時から13時までランチ営業も実施しています。また、席の利用は90分制です。
なお、2階にはエレベーターが止まらず、階段を利用する必要があります。来店前に把握しておくと安心です。
店舗情報を確認するときの注意点
銀座千疋屋の公式サイトでは、店舗ごとの所在地や営業時間、取り扱い商品などを確認できます。オンラインショップに掲載されている商品が、すべての実店舗で購入できるわけではありません。
特に生菓子や季節限定商品、果物の詰め合わせなどは、店舗ごとに在庫や取り扱いが異なる場合があります。購入したい商品が決まっている場合は、事前に店舗へ問い合わせると確実です。
また、営業時間は変更される可能性があります。2026年11月時点の最新情報についても、訪問当日に公式店舗情報を確認することをおすすめします。
【プロの結論】銀座千疋屋を正しく理解するための3つのポイント
銀座千疋屋という名前を理解するには、読み方、屋号の由来、3社の歴史という3つの視点が役立ちます。
まず、読み方は「ぎんざせんびきや」です。「疋」は「ひき」と読む漢字ですが、店名では「せんびき」という読み方が定着しています。
次に、千疋屋という屋号は、創業者の出身地とされる千疋村に由来します。漢字の意味だけを見て、動物を千匹扱っていた店だと解釈するのは正確ではありません。
そして、千疋屋総本店・京橋千疋屋・銀座千疋屋は、同じ歴史的なルーツを持ちながら独立して経営されています。ブランド名を確認せずに、すべて同じ会社の商品だと考えないことが大切です。
目的別に選ぶなら?
- 千疋屋の歴史や本店を知りたい人:1834年創業の千疋屋総本店をチェック。
- 京橋の老舗果物店を利用したい人:1881年創業の京橋千疋屋をチェック。
- 銀座の老舗で果物やスイーツを楽しみたい人:1894年創業の銀座千疋屋をチェック。
贈答品を購入するときも、フルーツパーラーを利用するときも、ブランドごとの店舗情報を確認することが失敗しない選び方です。
【銀座千疋屋の読み方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:銀座千疋屋はなんて読む?
A1:銀座千疋屋は「ぎんざせんびきや」と読みます。「ぎんざせんひきや」ではありません。
Q2:千疋屋の「疋」は何と読む?
A2:「疋」は「ひき」と読む漢字です。動物を数える助数詞として使われますが、千疋屋という店名では「せんびきや」と読みます。
Q3:銀座千疋屋と千疋屋総本店は同じ会社?
A3:別の会社です。銀座千疋屋は1894年に千疋屋総本店から暖簾分けを受けて創業しました。京橋千疋屋も1881年に暖簾分けによって誕生しており、3社は歴史的なつながりを持ちながら、それぞれ独立して経営しています。
まとめ:銀座千疋屋は「ぎんざせんびきや」と読む老舗ブランド
銀座千疋屋の正しい読み方は「ぎんざせんびきや」です。「疋」は「ひき」と読む漢字ですが、屋号では「せんびき」となります。
千疋屋という名前は、創業者の出身地とされる埼玉県の千疋村に由来し、1834年創業の千疋屋総本店から続く歴史の中で受け継がれてきました。
銀座千疋屋は1894年12月11日に創業し、1913年にはフルーツパーラーを開業。1923年の改名やフルーツポンチの考案などを経て、2024年には創業130周年を迎えています。
千疋屋総本店、京橋千疋屋、銀座千疋屋は、それぞれ独立した企業です。名前の読み方だけでなく、その歴史や違いを知っておけば、買い物や贈り物、銀座での食事もより楽しめます。
老舗の名前に込められた歴史を知ることは、長く受け継がれてきた日本の果物文化を知ることにもつながります。
主な事実確認資料:銀座千疋屋公式会社概要・沿革・店舗情報、千疋屋総本店公式歴史、漢字ペディア、GINZA OFFICIAL掲載対談。
(出典: 銀座 千疋 屋 読み方(Yahoo!ニュース))