【THE SECOND 2025・2026】ベスト4から16→8敗退までの結果を検証
はりけ~んずのキャリアを語るうえで、大きな転換点になったのが『THE SECOND~漫才トーナメント~』だ。
この大会は、結成16年以上のプロ漫才師を対象とする賞レース。若手中心のM-1とは異なり、長年活動してきた漫才師が改めて実力を競う舞台である。
2025年は結成35年目でベスト4進出
2025年大会で、はりけ~んずは初めてグランプリファイナルに進出した。
実は、2023年と2024年にも挑戦していたが、いずれも予選敗退。3度目の挑戦でついに大舞台への切符を手にした。
準決勝ではツートライブと対戦し、結果は次のとおり。
| コンビ | 得点 | 結果 |
|---|---|---|
| はりけ~んず | 275点 | 敗退 |
| ツートライブ | 288点 | 勝利 |
惜しくも決勝には届かなかったものの、ベスト4という成績を残した。
吉本興業の公式プロフィールにも、2025年大会のファイナリストとして記載されている。結成35年目にして、長く続けてきた漫才が大きな舞台で評価された出来事だった。
2026年は16→8でザ・パンチに敗退
続く2026年大会でも、はりけ~んずはノックアウトステージ32→16を突破した。
そして2026年4月18日、ファイナリスト8組を決めるノックアウトステージ16→8に出場。Cブロックでザ・パンチと対戦した。
THE SECOND 2026・Cブロック結果
勝者
ザ・パンチ
はりけ~んず
前田登・新井義幸
得点差
11点
出典:フジテレビ『THE SECOND 2026』公式日程・結果
採点の内訳を見ると、はりけ~んずは100人の観客のうち83人から3点、17人から2点を獲得している。1点を付けた観客はいなかった。
つまり、283点という高得点を記録しながらも、294点を獲得したザ・パンチに及ばなかった。
単純な大敗ではなく、相手がさらに高い評価を得た結果だ。
2025年と2026年の結果から分かること
2大会の結果を並べると、はりけ~んずの現在地が見えてくる。
- 2025年:3度目の挑戦でベスト4。
- 2026年:32→16を突破し、16→8で敗退。
- 2026年の敗退時も283点を獲得。
2025年の成功が一度限りの話題で終わらず、翌年も大会の上位ステージに進出していることは見逃せない。
また、THE SECONDに向けて過去のネタをそのまま披露するのではなく、時代に合わせて内容を練り直していたこともテレビ東京のインタビューで明らかになっている。
長い芸歴があるからこそ、昔のネタを繰り返すのではなく、現在の観客に届く形へ更新する必要があったのだ。
【2026年現在の活動】自伝本『前説芸人』と喋豪の復活
2026年のはりけ~んずは、賞レースへの挑戦だけでなく、出版や主催ライブ、全国ツアーなど活動の幅を広げている。
初の自伝的エッセイ『前説芸人』を6月26日に発売
『前説芸人-主役になれなくても腐らずにしぶとく生きていく-』
著者:はりけ~んず
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス
税込価格:1,870円
四六判・200ページ
結成36年目に発売された、2人にとって初の自伝的エッセイだ。
2026年5月22日、吉本興業が発売を発表。6月19日には出版記念の取材会も開かれ、6月26日に書店発売となった。
本書で扱われているのは、単なる芸人としての成功談ではない。
主なテーマは次のとおり。
- 若手時代から現在までの芸人人生
- 同期や後輩が売れていくなかでの葛藤
- M-1グランプリなど賞レースの舞台裏
- 島田紳助から教わった漫才への考え方
- 前説という仕事を長年続けてきた経験
- THE SECOND 2025でベスト4に進出するまでの道のり
特に興味深いのは、M-1に出場できなかった2人が、M-1の舞台で長年マイクを握ってきたという人生の逆転構造だ。
前田は発売発表時のコメントで、この本を夢や希望を与えるための本ではないと説明。長く売れなかった芸人が、結成35年目に一瞬スポットを浴びた記録だという趣旨を語っている。
一方、新井は約1年間にわたるインタビューを通じて、2人の過去を振り返った本だと紹介した。
華やかな成功談だけでなく、売れない時期をどう過ごし、仕事を続けてきたかに関心がある読者には、特に興味深い一冊だろう。
約25年ぶりに復活したトークライブ「喋豪」
2025年11月11日には、主催トークライブ「喋豪(しゃごう)」が約25年ぶりに復活した。
「喋豪」は、かつて渋谷公園通り劇場で月1回開催されていたライブ。名前には、剣豪や酒豪のように、喋りの豪傑を目指すという意味が込められている。
復活第1弾の会場は東京都中野区の野方区民ホール。ゲストにはマシンガンズとダイタクを迎えた。
FANY Magazineの公演レポートによると、このライブでは、はりけ~んずが新作漫才を2本披露。さらに、ネタの途中でマシンガンズが乱入するなど、通常のテレビ収録とは異なる自由な展開で盛り上がった。
特に注目したいのは、昔のライブをそのまま再現したのではなく、現在の2人が新しい漫才を披露する場として復活させたことだ。
そして、第2弾となる「喋豪2」は2026年1月24日に開催された。
第1弾からわずか約2か月後の開催であり、単なる周年記念の一度限りのイベントではなく、継続的な主催ライブとして動き始めたことが分かる。
THE SECONDライブツアー2026にも参加
2026年には、THE SECONDの出場者たちによる全国ライブツアーにも参加した。
吉本興業の発表によると、2026年のツアーは全国各地を巡る規模に拡大。はりけ~んずも東京、仙台、新潟などの公演に出演者として名を連ねた。
賞レースで競い合った芸人たちと、今度はライブの舞台で共演する形だ。
さらに、吉本興業の公演情報には2026年11月のなんばグランド花月、よしもと幕張イオンモール劇場、ルミネtheよしもとなどの出演情報も掲載されている。
したがって、2026年のはりけ~んずは、出版だけに活動を限定せず、劇場での漫才やライブ出演も継続している。
【はりけ~んずの漫才ネタと芸風】長年の前説経験が生んだ強み
はりけ~んずの漫才を理解するうえで重要なのは、前説で培ったアドリブ力と、観客の反応に合わせる柔軟性だ。
観客との距離が近い漫才
FRIDAYの取材では、前田が漫才について、観客を見ながら途中で方向性を変えられる点が自分に合っているという趣旨を語っている。
あらかじめ決められた台詞を一方的に届けるのではなく、会場の空気を読みながら笑いを組み立てるスタイルだ。
この特性は、前説の現場で鍛えられた経験と重なる。
特に、観客の反応が薄い場合や予想外の出来事が起きた場合でも、会話を止めずに笑いへつなげる能力は、長年の現場経験が生かされる部分だ。
『鑑定団』のエピソードをTHE SECONDのネタに採用
2025年のTHE SECONDでは、2人が長年担当してきた『開運!なんでも鑑定団』のエピソードを漫才に盛り込んだ。
テレビ東京のインタビューで新井は、予選のネタに番組の話を入れたところ、客席の反応が良かったと振り返っている。
前田によれば、爆笑問題の太田光からも、その部分が面白かったという評価を受けたという。
ここには、はりけ~んずならではの強みがある。
30年以上携わってきた現場そのものが、漫才の題材になっているのだ。
長く続けてきた仕事を単なる経歴として終わらせず、笑いに変換できることは、2人が積み上げてきた経験の価値を示している。
古いネタをそのまま使わない姿勢
芸歴が長い漫才師には、過去の持ちネタが豊富という強みがある。
しかし、過去に受けたネタが現在も同じように受けるとは限らない。
テレビ東京の取材で前田は、時代の変化やコンプライアンスに合わせて、以前のネタを使えなくなることもあると説明している。
そのため、2人はネタを練り直し、THE SECONDに向けて新しい内容を準備した。
2025年のベスト4は、単に芸歴の長さが評価された結果ではない。経験を持ちながら、現在の観客に届く漫才へ更新していったことも見逃せない。
【プロの結論】はりけ~んずが証明した「前説芸人」という生き方
はりけ~んずの36年間を振り返ると、芸能界における成功の形は一つではないことが分かる。
テレビで頻繁に顔を見ることや、賞レースで優勝することだけが、芸人としての価値を決めるわけではない。
2人は、M-1に出場できなかったという過去を持ちながら、その大会の予選MCとして長年活動してきた。『開運!なんでも鑑定団』でも、番組の主役ではなく、収録前の観客を笑わせる役割を担ってきた。
そして2025年、結成35年目にTHE SECONDでベスト4へ進出した。
このキャリアから読み取れるポイントは3つある。
1. 裏方的な仕事も専門性を積み上げれば大きな武器になる。
前説は本番前の短い仕事と思われがちだが、長時間の会場進行やアドリブ対応には高い技術が必要だ。2人は、その経験を漫才にも生かしてきた。
2. 長いキャリアは、更新を続けて初めて強みになる。
昔の実績だけに頼らず、ネタを作り直し、新しい大会に挑戦する。2025年の結果はその積み重ねを示している。
3. 一度の成功より、継続できる活動基盤が大切だ。
前説、劇場、主催ライブ、全国ツアー、出版。複数の活動を続けていることが、長く芸人を続けるための基盤になっている。
はりけ~んずは、単に「M-1の前説をしているベテラン芸人」ではない。長年の現場経験を持つ漫才師であり、自分たちの舞台を作り続けているコンビなのだ。
【はりけ~んずに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:はりけ~んずのメンバーは誰ですか?
A1:前田登と新井義幸の2人です。吉本興業所属で、1990年8月に結成しました。
Q2:はりけ~んずはM-1グランプリに出場したことがありますか?
A2:M-1の本選には出場していません。2001年の第1回大会では結成11年目で、当時の出場資格だった結成10年以内を超えていたためです。一方で、第1回から予選MCを担当してきました。
Q3:はりけ~んずのTHE SECOND 2025の結果は?
A3:ベスト4です。準決勝でツートライブに275対288で敗れました。
Q4:THE SECOND 2026ではどうなりましたか?
A4:ノックアウトステージ16→8でザ・パンチと対戦し、283対294で敗退しました。
Q5:はりけ~んずの自伝本『前説芸人』はいつ発売されましたか?
A5:2026年6月26日です。ヨシモトブックスから発売された初の自伝的エッセイで、価格は税込1,870円です。
Q6:「喋豪」はどんなライブですか?
A6:はりけ~んずが主催するトークと漫才のライブです。2025年11月に約25年ぶりに復活し、2026年1月24日には第2弾の「喋豪2」が開催されました。
まとめ:はりけ~んずは2026年も漫才を続ける現役コンビ
はりけ~んずは、前田登と新井義幸が1990年8月に結成した吉本興業所属の漫才コンビだ。
M-1グランプリの予選MCや『開運!なんでも鑑定団』の前説を長年務め、表舞台を支える仕事を続けてきた。
しかし、2025年のTHE SECONDベスト4進出によって、前説芸人としてだけでなく、現役の漫才師としての実力にも改めて注目が集まった。
2026年はTHE SECONDで16→8敗退という結果だったものの、283点を獲得。さらに、自伝本『前説芸人』の発売、主催ライブ「喋豪」の復活と第2弾、全国ツアーへの参加など、活動は続いている。
はりけ~んずの魅力は、長く続けてきたことそのものではなく、長く続けながら漫才を更新していることにある。
今後の活動を見る際には、賞レースの順位だけでなく、劇場での漫才、主催ライブ、前説の仕事にも注目したい。36年のキャリアを持つ2人が、これからどのような笑いを届けるのか。まだまだ現役の漫才コンビとして期待したいところだ。 (出典: はり け んず(Yahoo!ニュース))