英乃海は2026年春場所で引退、断髪式と翔猿との最後の一番・現在を徹底解説
大相撲の元幕内力士・英乃海(ひでのうみ)は、2026年春場所を最後に現役を引退した。本名は岩崎拓也。東京都江戸川区出身で、木瀬部屋に所属し、最高位は東前頭6枚目。2012年の初土俵から約14年間にわたって土俵に立ち、生涯戦歴は541勝539敗22休、通算83場所を記録した。
引退後の大きな節目となったのが、2026年10月3日に両国国技館で開催された引退・断髪式だ。弟で現役幕内力士の翔猿との最後の一番、師匠の木瀬親方による止めばさみ、そして不動産業への転身を含む第二の人生にも関心が集まった。日本相撲協会の公式プロフィールと本人の断髪式特設サイト、引退会見や式典を伝えたスポーツ各紙の報道から、英乃海の経歴と2026年11月現在の状況を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 引退:2026年3月の春場所が現役最後の場所。西幕下3枚目で3勝4敗だった。
- 主な実績:最高位は東前頭6枚目。通算541勝539敗22休、十両優勝1回。
- 兄弟関係:弟は追手風部屋の翔猿。2026年10月3日の断髪式で最後の兄弟対決が実現した。
- 断髪式:両国国技館で約300人がはさみを入れ、木瀬親方が止めばさみを務めた。
- 引退後:4月の会見では不動産業への転身と宅建資格取得への意欲を表明。10月には今後について新たな方向を模索する姿も報じられた。
【英乃海とは何者?】岩崎拓也のプロフィールと木瀬部屋での歩み
英乃海拓也は1989年6月11日生まれ。2026年11月現在37歳で、東京都江戸川区の出身だ。日本相撲協会の公式プロフィールには、現役引退の表示とともに、本名、所属部屋、得意技、戦歴が掲載されている。
現役時代の基本プロフィールは次のとおり。
- 四股名:英乃海拓也(ひでのうみ・たくや)
- 本名:岩崎拓也
- 生年月日:1989年6月11日
- 出身地:東京都江戸川区
- 所属部屋:木瀬部屋
- 身長:186cm
- 体重:154.7kg(公式プロフィール掲載値)
- 得意技:右四つ・寄り
- 初土俵:2012年5月場所
- 新十両:2014年11月場所
- 新入幕:2015年7月場所
- 最高位:東前頭6枚目
- 引退場所:2026年3月場所
木瀬部屋を選んだ理由と相撲人生の原点
英乃海は幼少期から相撲に親しみ、本人の断髪式特設サイトによると、相撲を始めたのは7歳のころ。江戸川区立上一色小学校に通っていた時期から相撲に取り組んでいた。
進学先は埼玉栄高校。相撲の強豪校として知られる同校では、1年生から団体戦のレギュラーを務め、インターハイ団体連覇を経験した。高校卒業後は日本大学相撲部へ進み、大学でも競技を続けた。
大学卒業後に入門したのが木瀬部屋だ。師匠は元幕内・肥後ノ海の木瀬親方。2012年5月場所で初土俵を踏み、プロとしての相撲人生が始まった。
入門直後から順調なスタートを切り、序ノ口、序二段で優勝。本人の断髪式特設サイトでは、初土俵から16連勝を記録した歩みも紹介されている。アマチュア時代に培った基礎力と、前に出る相撲を生かしながら番付を上げていった。
【英乃海の通算成績】前頭6枚目と十両優勝を達成したキャリア
英乃海の力士人生を数字で見ると、幕内での実績だけでなく、十両で長く戦い続けたことも大きな特徴だ。
日本相撲協会の公式プロフィールによると、生涯戦歴は541勝539敗22休(83場所)。幕内では70勝108敗17休(13場所)を記録している。
新十両から新入幕、そして最高位へ
2014年11月場所に新十両へ昇進した際、それまでの四股名「岩崎」から「英乃海」に改名した。翌2015年7月場所には新入幕を果たし、幕内力士としてのキャリアをスタートさせた。
大きな実績となったのが、2016年1月場所の十両優勝だ。11勝4敗の成績で十両の頂点に立ち、再入幕につなげた。幕内優勝こそなかったものの、十両での優勝経験は英乃海のキャリアを語るうえで欠かせない。
2021年3月場所には自身初の幕内二桁勝利となる10勝を記録。同じ場所では弟の翔猿も10勝を挙げ、兄弟そろって幕内で存在感を示した。続く2021年5月場所で自己最高位となる東前頭6枚目に到達した。
英乃海の主な経歴・転換点一覧
| 時期 | 出来事・実績 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| 1989年6月 | 東京都江戸川区で誕生 | 本名は岩崎拓也 |
| 7歳ごろ | 相撲を始める | 小学生時代から競技に取り組む |
| 高校時代 | 埼玉栄高校に進学 | 団体戦のレギュラーとして活躍 |
| 大学時代 | 日本大学相撲部 | 大学卒業後、木瀬部屋へ入門 |
| 2012年5月 | 初土俵 | 四股名は岩崎 |
| 2014年11月 | 新十両 | 英乃海に改名 |
| 2015年7月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 2016年1月 | 十両優勝 | 11勝4敗で優勝 |
| 2021年3月 | 幕内10勝 | 弟の翔猿も同場所で10勝 |
| 2021年5月 | 東前頭6枚目 | 自己最高位 |
| 2026年3月 | 現役引退 | 西幕下3枚目で3勝4敗 |
| 2026年10月3日 | 引退・断髪式 | 両国国技館で開催 |
この経歴から見えてくるのは、英乃海が幕内での最高位だけを目標にした力士ではなかったということだ。十両で53場所を経験し、幕内と十両を行き来しながら長期間にわたって関取として土俵に立った。83場所という在位期間は、長く競技を続けてきた証しでもある。
幕内優勝と十両優勝は別の記録
検索時に混同されやすいのが、英乃海の優勝実績だ。日本相撲協会の公式記録では、幕内優勝は0回、十両優勝は1回。さらに序二段優勝1回、序ノ口優勝1回を記録している。
つまり、2016年の優勝は幕内ではなく十両での優勝だ。最高位が前頭6枚目という実績と、十両優勝の記録は分けて理解する必要がある。
【得意技は右四つ・寄り】英乃海の相撲スタイルと星取表の見方
英乃海の得意技として日本相撲協会が掲載しているのは、右四つ・寄りだ。
右四つとは、相手と組んだ際に右手を相手の左脇の下へ差し入れる組み方を指す。そこから相手の体勢を崩し、前へ圧力をかけながら土俵の外へ運ぶのが寄りの基本となる。
英乃海の相撲は、組んでから前に出る攻めを軸としていた。186cmの体格と重量を生かし、相手との距離を詰めて自分の形を作ることが持ち味だった。
決まり手から読み取れる特徴
日本相撲協会のプロフィールに掲載されている直近6場所の決まり手傾向では、押し出し27%、寄り切り23%、叩き込み17%となっている。
ここで注意したいのは、この割合が生涯全体の決まり手ではなく、直近6場所の取組結果を基にしたデータだという点だ。それでも、寄り切りが上位に入っていることは、得意技として公表されている右四つ・寄りとの整合性を感じさせる。
2026年最後の星取表はどうだった?
英乃海の現役最後の場所となった2026年3月春場所では、西幕下3枚目に番付を下げていた。成績は3勝4敗。7番相撲を戦う幕下で負け越しが決まり、翌場所の十両復帰を逃した。
その直前、2026年1月場所は東十両13枚目で5勝10敗。十両から幕下へ陥落した後も再起を目指したが、春場所で負け越しとなり、引退を決断した。
引退会見では、春場所の取組を終えた後に師匠へ自ら引退を申し出た経緯を説明している。
「悔いはなくホッとしています」
これは2026年4月3日の引退会見で伝えられた本人の心境だ。最後まで現役を続けたうえで、自分自身で区切りをつけたことがうかがえる。

【英乃海と翔猿は兄弟】木瀬部屋と追手風部屋に分かれた理由
英乃海を語るうえで欠かせない存在が、弟の翔猿(とびざる)だ。翔猿も幕内で活躍する力士で、兄弟そろって関取になったことから、相撲ファンの間でも知られている。
2人は埼玉栄高校、日本大学という共通の進路を歩んだ。しかし、プロ入り後の所属先は異なった。兄の英乃海は木瀬部屋、弟の翔猿は追手風部屋に所属している。
翔猿が兄と別の部屋を選んだ背景
2026年10月の断髪式を伝えたデイリースポーツによると、英乃海は弟を木瀬部屋に誘っていたが、翔猿は追手風部屋を選択したという。兄としては当初、弟も同じ部屋に入門するものと考えていた経緯があった。
ただし、所属部屋が違うことは兄弟の関係が悪いことを意味しない。引退会見で英乃海は、弟が自分より強くなったことを認め、長く現役を続けてほしいという思いを語っている。
本場所で兄弟対決が組まれない理由
大相撲には、同じ部屋の力士だけでなく、異なる部屋に所属していても4親等以内の親族同士は本割で対戦させないという取り決めがある。日本相撲協会の公式クイズでも、兄弟同士の取組は優勝決定戦を除いて組まれないと説明されている。
そのため、兄弟ともに幕内力士として活躍していても、本場所の通常の取組では直接対決を見ることができなかった。
関係者・人物相関一覧
| 人物・組織 | 英乃海との関係 | 確認できる事実 |
|---|---|---|
| 翔猿 | 実弟 | 追手風部屋所属の幕内力士。2026年10月3日に最後の兄弟対決を実現 |
| 木瀬親方 | 師匠 | 元幕内・肥後ノ海。英乃海の引退・断髪式で止めばさみを務めた |
| 志摩ノ海 | 木瀬部屋の同期 | 同い年で、現役時代に互いを意識しながら切磋琢磨した存在 |
| 埼玉栄高校 | 出身高校 | 翔猿も同じ高校に進学した |
| 日本大学 | 出身大学 | 翔猿も同じ大学の相撲部を経験 |
| 木瀬部屋 | 所属部屋 | 2012年の初土俵から引退まで所属 |
| 追手風部屋 | 弟・翔猿の所属先 | 兄弟が別々の部屋で現役生活を送ることになった |
2026年10月3日、両国国技館で実現した最後の兄弟対決
英乃海の引退・断髪式は、2026年10月3日に東京・両国国技館で開催された。式典には横綱・豊昇龍をはじめ、約300人が参加。多くの関係者が英乃海の大銀杏にはさみを入れた。
この日の大きな見どころが、弟の翔猿との特別取組だった。英乃海は弟を相手に土俵へ上がり、出し投げで崩して最後は寄り切り。兄が白星で締めくくった。
デイリースポーツの報道によると、2人はアマチュア時代にも対戦経験がなく、巡業で一度だけ胸を合わせたことがあったという。本場所では組まれなかった兄弟の対決が、引退という節目に実現した形だ。
英乃海は現役力士として活躍する弟について、最後の一番を終えた後も強さを称賛した。翔猿も兄の相撲を振り返り、互いに笑顔を見せた。
【英乃海の引退後】不動産業への転身と2026年11月現在の活動
英乃海は引退後、日本相撲協会に残って親方になる道ではなく、一般社会で新しい仕事に挑戦する意向を示した。
2026年4月の引退会見で不動産業への転身を発表
2026年4月3日の引退会見では、中学校時代の同級生が経営する東京都内の不動産会社に就職する予定を明かした。職種は営業を想定しており、宅地建物取引士の資格取得にも意欲を示していた。
本人は10歳ごろから相撲に打ち込んできたため、一般社会での仕事には不安もある一方、新しい生活への期待も語っている。
日刊スポーツの報道では、師匠の木瀬親方も英乃海の器用さを評価し、異なる世界でも成功できると期待を寄せていた。
10月の断髪式後、現在は何をしている?
2026年10月3日の断髪式後、英乃海はスーツ姿で土俵に上がり、集まった関係者やファンに感謝を伝えた。日刊スポーツの同日報道では、今後について「のんびりとやっていく」と話したことも紹介されている。
ここで押さえておきたいのは、4月時点で公表した不動産会社への就職予定と、10月時点の活動状況は同じ情報ではないという点だ。4月には不動産営業への転身と宅建資格への意欲を示した一方、10月の報道では、現在の具体的な勤務先や職務の詳細までは明らかにされていない。
したがって、2026年11月現在の英乃海については、現役を引退して断髪式を終え、第二の人生を歩んでいることが確認できる。具体的な勤務状況や資格取得の進捗については、今後の本人発信や報道が待たれるところだ。
【誤解を整理】英乃海の引退・成績・断髪式で知っておきたい事実
英乃海について検索する際には、現役時代の番付、通算成績、弟との関係、引退後の仕事について情報が混同されることがある。特に次の点は整理しておきたい。
誤解1:前頭6枚目は引退時の番付?
違う。前頭6枚目は英乃海の自己最高位であり、引退時の番付ではない。最後の2026年3月場所は西幕下3枚目だった。
誤解2:541勝539敗22休は幕内だけの成績?
違う。この数字は序ノ口から幕内までを含む生涯戦歴だ。幕内だけの成績は70勝108敗17休で、幕内在位は13場所となっている。
誤解3:英乃海は幕内優勝経験者?
幕内優勝はない。記録されている優勝は十両1回、序二段1回、序ノ口1回だ。十両優勝を幕内優勝と混同しないことが大切だ。
誤解4:翔猿とは一度も対戦したことがない?
本場所の通常の取組では兄弟対決が組まれないが、報道によれば巡業で一度対戦した経験がある。さらに2026年10月3日の断髪式では、引退の節目となる特別取組が実現した。
【プロの結論】英乃海の力士人生を評価する3つの視点
英乃海のキャリアを評価するとき、最高位だけで判断するのは適切ではない。
- 長期的な競技継続力:83場所にわたり土俵に立ち、541勝を積み上げたこと。
- 関取としての実績:幕内13場所、十両53場所を経験し、十両優勝も達成したこと。
- 自分で区切りをつける決断:2026年春場所の負け越しを受けて引退を決断し、10月の断髪式で多くの人に見送られたこと。
特に注目したいのは、幕内での最高位と長く戦い続けた十両での実績の両方だ。大相撲では、番付の上下が力士の評価に直結しやすい。しかし、長期間にわたり関取の地位を維持し、再入幕を目指して戦い続けることにも大きな価値がある。
英乃海の541勝は、華やかな最高位だけでは測れない力士人生の積み重ねを示している。
【英乃海の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:英乃海はいつ引退した?
A1:2026年3月の春場所を最後に現役を引退した。西幕下3枚目で3勝4敗となり、十両復帰を逃したことが決断のきっかけとなった。
Q2:英乃海の通算成績と最高位は?
A2:日本相撲協会の公式記録では、通算541勝539敗22休(83場所)。最高位は東前頭6枚目で、十両優勝1回を記録している。
Q3:英乃海と翔猿は本当に兄弟?
A3:実の兄弟だ。兄の英乃海は木瀬部屋、弟の翔猿は追手風部屋に所属していた。2026年10月3日の断髪式では最後の兄弟対決が実現し、英乃海が寄り切りで勝利した。
Q4:英乃海の断髪式はいつ、どこで開催された?
A4:2026年10月3日に東京・両国国技館で開催された。横綱・豊昇龍ら約300人がはさみを入れ、師匠の木瀬親方が止めばさみを務めた。
Q5:英乃海は引退後、何の仕事をしている?
A5:2026年4月の引退会見では、都内の不動産会社で営業職に就く予定を明かし、宅地建物取引士の資格取得にも意欲を示した。10月時点では今後の活動について模索する様子が報じられており、具体的な勤務状況は公表されていない。
まとめ:英乃海の14年間と第二の人生を振り返る
英乃海(岩崎拓也)は、木瀬部屋で約14年間にわたって相撲に取り組み、通算541勝539敗22休という記録を残して2026年春場所限りで引退した。最高位は東前頭6枚目。十両優勝1回を含む実績を持ち、幕内と十両の両方で長く戦い続けた力士だった。
2026年10月3日の断髪式では、約300人に見守られながら大銀杏に別れを告げた。弟・翔猿との最後の一番を白星で飾り、師匠の木瀬親方から止めばさみを受けたことは、英乃海の相撲人生を締めくくる象徴的な場面となった。
引退後は不動産業への転身を目指し、新しい仕事や資格取得にも意欲を示している。現役時代に積み重ねた経験を、これからどのように生かしていくのか。土俵を離れた英乃海の第二の人生にも注目したい。
主な確認資料・報道
- 日本相撲協会「英乃海 拓也 力士プロフィール」
- 英乃海引退・断髪式特設サイト
- 日刊スポーツ「元幕内英乃海 引退会見」「不動産営業マンに転身」「ラスト兄弟対決」
- スポニチ「元幕内・英乃海 営業マンに転身」
- デイリースポーツ「英乃海の断髪式と翔猿との最後の一番」 (出典: 英 乃 海(Yahoo!ニュース))