青学箱根駅伝2026は大会新で3連覇!総合順位・区間記録と2027年展望を徹底解説
2026年1月2日・3日に開催された第102回東京箱根間往復大学駅伝競走で、青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録を樹立し、3年連続9回目の総合優勝を果たした。往路・復路ともに制したうえ、総合、往路、復路のすべてで大会記録を更新。箱根駅伝史に残る圧巻の結果となった。
特に注目を集めたのは、5区を走った黒田朝日の驚異的な山登りと、1区16位から巻き返したチーム全体の底力だ。原晋監督の選手起用、区間ごとの記録、歴代成績を振り返ると、青学駅伝チームの強さを支える仕組みが見えてくる。さらに、2026年秋の出雲駅伝・全日本大学駅伝の結果を踏まえ、2027年の第103回大会で4連覇を達成できるかも考察する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の結果:青山学院大学が総合10時間37分34秒で3年連続9回目の優勝。大会新記録を達成。
- 注目選手:黒田朝日が5区で1時間7分16秒を記録し、区間新記録で逆転の流れをつくった。
- 歴代成績:箱根駅伝の総合優勝は通算9回。2015年から2026年までに9度の頂点に立った。
- 強さの理由:原晋監督のデータに基づく選手管理、16人の登録選手を重視する層の厚さ、組織的なチームづくり。
- 2027年の展望:4連覇と通算10回目の優勝に挑戦。早稲田大学、國學院大學、中央大学などとの争いが焦点。
【2026年の大会結果】青学箱根駅伝は総合優勝!第102回の順位と記録
第102回箱根駅伝で青山学院大学は、往路・復路ともにトップでフィニッシュし、総合優勝を達成した。総合タイムは10時間37分34秒。前年の第101回大会で自らが記録した10時間41分19秒を大きく上回る大会新記録だった。
青山学院大学の公式発表によると、今回の優勝は3年連続9回目。さらに、大学史上2度目となる3連覇を達成した。大会史上、同一大学が2度の3連覇を達成したのは初めてという歴史的な結果でもある。
第102回箱根駅伝の総合順位
青学の優勝を支えたのは、往路だけでも復路だけでもない、217.1km全体を通じた安定感だった。
- 総合順位:1位
- 総合記録:10時間37分34秒
- 往路順位:1位・5時間18分08秒
- 復路順位:1位・5時間19分26秒
- 優勝回数:通算9回
- 連覇記録:3年連続
上位校との比較では、2位の國學院大學が10時間40分07秒、3位の順天堂大学が10時間43分55秒だった。青学は2位に2分33秒差をつけている。
特筆すべきは、往路と復路の両方で大会記録を更新したことだ。往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒という数字は、単独のエースによる勝利ではなく、10人の走者がそれぞれの役割を果たした結果といえる。
2025年・2026年の比較
第101回大会の総合記録は10時間41分19秒。第102回大会では3分45秒短縮した。前年の優勝メンバーから主力が卒業したにもかかわらず、チームとして記録を伸ばした点に青学の選手育成力が表れている。
2026年の結果は単なる連覇ではない。前年度の戦力をそのまま維持したのではなく、新しいメンバーを中心に据えながら、チーム全体の走力を引き上げた優勝だった。

【往路・復路の全区間を検証】黒田朝日の5区と青学選手の区間記録
2026年の青学を語るうえで欠かせないのが、1区から5区までの順位変動と、復路で見せた安定した走りだ。
往路は決して順風満帆ではなかった。1区は16位でスタートし、2区も10位。3区で7位まで上げたものの、4区終了時点でも首位を追う展開だった。
しかし、5区で黒田朝日が圧巻の走りを披露する。区間記録を塗り替える1時間7分16秒で山を駆け上がり、チームを往路優勝へ導いた。
第102回大会・青山学院大学の区間別成績一覧
東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトと日本テレビの大会記録を基に、実際に走った10選手の成績を整理した。
| 区間 | 選手名 | 学年 | 区間記録 | 区間順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 小河原陽琉 | 2年 | 1時間01分47秒 | 16位 |
| 2区 | 飯田翔大 | 2年 | 1時間06分29秒 | 10位 |
| 3区 | 宇田川瞬矢 | 4年 | 1時間01分51秒 | 7位 |
| 4区 | 平松享祐 | 3年 | 1時間00分45秒 | 3位 |
| 5区 | 黒田朝日 | 4年 | 1時間07分16秒 | 1位 |
| 6区 | 石川浩輝 | 1年 | 57分15秒 | 3位 |
| 7区 | 佐藤愛斗 | 2年 | 1時間02分49秒 | 3位 |
| 8区 | 塩出翔太 | 4年 | 1時間03分45秒 | 1位 |
| 9区 | 佐藤有一 | 4年 | 1時間07分38秒 | 1位 |
| 10区 | 折田壮太 | 2年 | 1時間07分59秒 | 2位 |
この記録から読み取れるのは、序盤の出遅れを中盤以降の選手が補い、復路でも大崩れしなかったという構図だ。特に4区から10区まで、すべての区間で3位以内を確保している。
5区・黒田朝日が見せた歴史的な山登り
今大会最大の見せ場となったのが、4年生の黒田朝日による5区の走りだった。
黒田はそれまで2区を中心に活躍してきた選手だが、原晋監督は今回、山登りの5区に配置した。エースをどの区間に置くかはチームの勝敗を左右する重大な判断だ。
黒田は1時間7分16秒で走破し、従来の区間記録を1分55秒更新。首位を奪い、往路優勝への道を切り開いた。
日本テレビの大会記録でも、このタイムは5区の歴代区間記録として掲載されている。単に区間賞を獲得しただけでなく、箱根の山登りに新たな基準を示す走りだった。
復路の塩出翔太と佐藤有一も区間賞
往路の逆転劇に注目が集まった一方、復路にも見逃せない活躍があった。
8区の塩出翔太は1時間03分45秒で区間賞を獲得。さらに、9区の佐藤有一も1時間07分38秒で区間賞を獲得した。
塩出は過去の大会でも8区で区間賞を獲得してきた実績があり、今回もその強さを発揮。復路の重要区間で確実に結果を残した。
1区から3区までの苦しい流れを、5区の黒田だけでなく、復路の選手たちが最後まで支えたことが大会新記録につながった。
【選手起用と戦略】青学駅伝チームの強さを支える仕組み
青学の箱根駅伝を分析すると、目立つエースの存在だけでは説明できない部分がある。重要なのは、選手の特性に合わせて区間を割り当てる戦略と、補欠を含むチーム全体の競争力だ。
黒田朝日を2区から5区へ配置した理由
黒田は前々回、前回と2区を走った実績がある。通常であれば、チームのエースを2区に置く選択肢は十分に考えられる。
しかし、原監督は5区に黒田を配置することで、往路全体の逆転可能性を高める戦略を選んだ。
セイコーの2026年2月のインタビューで、原監督は黒田を5区に置いたほうが優勝の可能性が高いと判断した一方、4区までの選手が一定の位置でタスキをつなぐ必要があったと振り返っている。
つまり、黒田の力を最大限に引き出すためには、前半の選手たちも責任を果たさなければならなかった。エースにすべてを任せるのではなく、各区間が勝利への条件を共有していたのである。
急な選手変更にも対応できる層の厚さ
2026年大会では、1区予定の選手が体調を崩したことを受け、4区予定だった平松享祐が急きょ別の区間配置に対応する形となった。
平松は4区で区間3位の走りを見せ、チームを5位まで押し上げた。予定外の変更があっても、選手が実力を発揮できたことは、日頃から複数の選手が実戦を想定して準備していた証拠だ。
原監督は同インタビューで、箱根駅伝で優勝するためには10人だけでなく、16人の登録メンバー全員が区間トップを狙える水準に仕上がっている必要があると説明している。
この考え方は、青学の選手起用を理解するうえで重要だ。単純に持ちタイムの速い10人を並べるだけでは、当日のコンディションや急な変更に対応できない。
選手層を厚くすることによって、監督は複数の区間配置を検討できる。これが長距離の総合力を競う箱根駅伝で大きな武器になる。

【歴代成績を比較】青山学院大学の箱根駅伝優勝回数は9回
青山学院大学が箱根駅伝で初めて総合優勝を達成したのは2015年の第91回大会だ。
それ以前は本戦出場を目指す時期も長かったが、原晋監督の指導体制が定着してから急速に力を伸ばした。2015年から2018年には4連覇を達成。その後も2020年、2022年、2024年、2025年、2026年に優勝している。
青学箱根駅伝の歴代優勝年度
- 2015年・第91回:初の総合優勝
- 2016年・第92回:2連覇
- 2017年・第93回:3連覇
- 2018年・第94回:4連覇
- 2020年・第96回:総合優勝
- 2022年・第98回:総合優勝
- 2024年・第100回:総合優勝
- 2025年・第101回:総合優勝
- 2026年・第102回:総合優勝
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式優勝回数ランキングでは、青山学院大学は9回で6位。中央大学の14回、早稲田大学の13回、日本大学の12回、順天堂大学の11回、日本体育大学の10回に続く位置につけている。
2015年以降の実績に限定すれば、青学は圧倒的な優勝頻度を誇る。特に2024年から2026年までの3連覇は、大学駅伝の勢力図において大きな意味を持つ。
2026年大会は歴代最高タイムを更新
日本テレビと大会公式記録に掲載されている歴代総合タイムランキングでは、上位3記録を青山学院大学が占めている。
- 1位:2026年・第102回 10時間37分34秒
- 2位:2025年・第101回 10時間41分19秒
- 3位:2024年・第100回 10時間41分25秒
3大会連続で優勝しただけでなく、直近3年間の大会記録ランキングでも存在感を示している。青学の強さは、一時的なエースの活躍だけではなく、年度をまたいでチーム全体の競技水準を維持している点にある。
【原晋監督の指導方針】青学駅伝チームが強い本当の理由
青学の強さを理解するには、原晋監督のマネジメントに注目する必要がある。
原監督は2004年に青山学院大学陸上競技部の監督に就任。2009年には33年ぶりの箱根駅伝本戦出場を実現し、2015年には初の総合優勝へと導いた。
監督就任時には、箱根駅伝出場から優勝までを見据えた10年計画を作成していたという。神奈川県の生涯学習情報サイトに掲載された2026年3月のインタビューでも、当時の構想について本人が説明している。
1. データを活用して選手の状態を把握する
原監督の指導では、選手の持ちタイムだけでなく、心拍数や赤血球関連の情報など、生理学的なデータも活用されている。
セイコーのインタビューでは、選手に無理をさせて故障を招くのではなく、持っている能力を本番で安定して発揮できる状態に導くことが監督の役割だと説明している。
箱根駅伝は、1人の故障や体調不良がチーム全体の順位に影響する競技だ。練習量を増やすことだけでなく、選手の状態を見極める管理能力が重要になる。
2. 心理的安全性と自主性を重視する
原監督が重視するのは、選手が自分の考えを自由に発言できる環境だ。
神奈川県のインタビューでは、指導の前提として心理的安全性と道徳性を挙げ、自由に発言・提案できること、挨拶や時間、約束を守ることの重要性を語っている。
また、選手に一方的に目標を与えるのではなく、個人が自分の課題を理解し、チームの目標と結びつけることも重要な考え方だ。
3. 走る10人以外にも役割を与える
日本銀行の2026年夏号の広報誌に掲載された原監督と植田和男総裁の対談では、青学の陸上競技部には約50人の部員がいることが紹介された。
箱根駅伝を走るのは10人だが、残りの部員を能力不足として扱うことはしない。一人ひとりの立ち位置や能力を把握し、それぞれが努力する文化をつくることを重視している。
この組織づくりは、単に競技成績を上げるだけではない。選手が自分の役割を理解し、互いに支え合うことで、チーム全体の競争力を高める効果がある。
原監督は、こうしたチームづくりについて次のように語っている。
「優勝するチームを作り上げるのに、魔法はいらない。当たり前のことを当たり前のようにやれるチームが勝利に近づける」
この言葉は、2026年の結果とも重なる。1区16位という苦しいスタートから、5区の黒田だけに依存せず、復路でも複数の選手が区間上位の走りを続けた。
青学の強さは、突出した個人能力と、組織としての再現性を両立させているところにある。

【2027年の展望】青学は箱根駅伝4連覇と通算10回目の優勝を達成できるか
2026年11月6日現在、次の第103回箱根駅伝は2027年1月2日・3日に開催される予定だ。
青山学院大学が優勝すれば4年連続、通算10回目の総合優勝となる。2015年から2018年にかけて達成した4連覇に続く、2度目の4連覇への挑戦だ。
ただし、2026年秋の大学三大駅伝では、青学は必ずしも圧倒的な成績を残しているわけではない。
出雲駅伝2026は11位で終了
2026年10月12日に開催された第38回出雲駅伝で、青山学院大学は2時間9分53秒の11位だった。
青山学院大学の公式発表によると、1区の石川浩輝が区間2位の走りを見せ、序盤は上位につけた。しかし、その後の区間で順位を落とし、最終的には11位でフィニッシュした。
この結果は、2027年の箱根駅伝に向けた課題を浮き彫りにした。特に、複数区間で安定した走りを続けることが必要になる。
全日本大学駅伝2026は4位に巻き返し
11月1日の第58回全日本大学駅伝では、青学は5時間10分16秒で4位に入った。
1区の椙山一颯が区間賞を獲得し、序盤を首位でスタート。4区の黒田然や5区の小河原陽琉らも順位を押し上げた。
最終順位は優勝の早稲田大学、2位の國學院大學、3位の創価大学に続く4位。出雲駅伝から順位を大きく改善し、14年連続のシード権獲得も果たした。
秋の2大会を比較すると、青学は出雲で11位、全日本で4位という結果だ。まだ調整の余地はあるものの、全日本での巻き返しは箱根に向けた前向きな材料になる。
2027年の優勝争いは早稲田・國學院・中央との戦い
日刊スポーツが2026年10月18日に報じた箱根駅伝展望では、青学、國學院、出雲駅伝優勝の早稲田、中央の4校が有力候補として挙げられていた。
その後の全日本大学駅伝では早稲田大学が大会新記録で優勝。國學院大學も2位に入り、青学にとっては簡単な戦いにならないことが予想される。
特に注目したいのは、次の3つのポイントだ。
- 2区の選手起用:エース区間でどれだけ流れをつくれるか。前回の飯田翔大の経験がどう生かされるかが焦点。
- 5区・6区の山対策:黒田朝日の卒業後、山登りと山下りを誰が担うのか。後継者の育成が重要になる。
- 選手層の厚さ:全日本で走った選手を含め、登録メンバー全体の状態をどこまで高められるか。
2026年の全日本大学駅伝では、椙山一颯、石川浩輝、松田煌希、黒田然、小河原陽琉、飯田翔大、平松享祐、鳥井健太らが出走した。
こうした選手たちの経験は、2027年の箱根駅伝に向けた重要な財産となる。ただし、全日本の出走メンバーと箱根の最終エントリーは別であり、区間配置も大会直前の登録や選手変更によって決まる。
黒田朝日という絶対的な山登りの主役が卒業した後、誰が新たなチームの中心になるのか。原監督がどのような区間戦略を組み立てるのかが、4連覇への大きな注目点になる。
【青学箱根駅伝に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:青山学院大学は2026年の箱根駅伝で何位でしたか?
A1:第102回大会で総合1位でした。10時間37分34秒の大会新記録で、往路・復路ともに優勝しています。
Q2:青学の箱根駅伝の優勝回数は何回ですか?
A2:2026年の第102回大会終了時点で通算9回です。2015年、2016年、2017年、2018年、2020年、2022年、2024年、2025年、2026年に総合優勝しています。
Q3:2026年の青学で区間賞を獲得した選手は誰ですか?
A3:5区の黒田朝日、8区の塩出翔太、9区の佐藤有一です。黒田は1時間7分16秒の区間新記録も樹立しました。
Q4:原晋監督が青学を強くした理由は何ですか?
A4:データを活用した選手管理、個々の自主性を尊重する指導、心理的安全性を重視した組織づくり、16人の登録選手全員を鍛える選手層の強化などが挙げられます。
Q5:青学は2027年の箱根駅伝で4連覇できますか?
A5:可能性はありますが、確実とはいえません。2026年秋は出雲駅伝11位、全日本大学駅伝4位でした。早稲田大学や國學院大學なども強力なライバルとなるため、山の区間の後継者とエース区間の配置が鍵になります。
Q6:2027年の箱根駅伝はいつ開催されますか?
A6:第103回大会は2027年1月2日に往路、1月3日に復路が開催される予定です。
まとめ:青学箱根駅伝の強さは個人の才能と組織力の両立にある
2026年の第102回箱根駅伝で、青山学院大学は10時間37分34秒の大会新記録を打ち立て、3年連続9回目の総合優勝を達成した。
1区16位から始まったレースを、黒田朝日の5区区間新記録、塩出翔太と佐藤有一の区間賞、そして復路全体の安定した走りで制したことは、チーム全体の実力を示す結果だった。
原晋監督の指導方針も、青学の強さを考えるうえで欠かせない。データに基づく選手管理、自主性を育てる環境、補欠を含めた選手層の強化は、毎年メンバーが入れ替わる大学駅伝に適したチームづくりといえる。
一方、2026年秋の出雲駅伝11位、全日本大学駅伝4位という結果は、2027年に向けて改善すべき課題も示した。黒田朝日の卒業後、山の区間をどう組み立てるかも大きな焦点になる。
次の第103回大会で青学が4連覇と通算10回目の優勝を達成すれば、再び箱根駅伝の歴史に大きな足跡を残す。これまでの実績だけでなく、秋から冬にかけての選手の成長と原監督の戦略にも注目したい。
(出典: 青学 箱根 駅伝(Yahoo!ニュース))