ハイミーと味の素は体に悪い?成分比率・安全性・適量を2026年最新情報で徹底解説
ハイミーや味の素は、毎日の料理に使っても体に悪くないのでしょうか。食品添加物というイメージから、発がん性や高血圧、腎臓への負担、長期使用による健康被害を心配する人もいます。しかし、味の素株式会社の公式製品情報や東京都保健医療局、国際的な食品安全評価を確認すると、通常の調味料として使用する範囲では、健康への悪影響を過度に心配する必要はないことが分かります。
実は、ハイミーと味の素は同じうま味調味料でも成分比率が異なります。ハイミーはグルタミン酸ナトリウム92%に加え、イノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムをそれぞれ4%配合。一方、味の素はグルタミン酸ナトリウム97.5%を中心とした構成です。この記事では、2026年11月時点で確認できる公式情報をもとに、両商品の違い、製造方法、ナトリウム量、安全性、使い過ぎを防ぐポイントまで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 安全性:東京都保健医療局は、うま味調味料を通常量使用する場合、健康への影響を心配する必要はないと説明している。
- 成分の違い:ハイミーはグルタミン酸ナトリウム92%、味の素は97.5%。ハイミーは2種類の核酸系うま味成分を多く配合している。
- 使用上の注意:通常の使用で過度に恐れる必要はないが、ナトリウム摂取量や食生活全体のバランスを考え、適量を守ることが大切。
【先に結論】ハイミーと味の素は本当に体に悪いのか?
最初に結論を示すと、ハイミーと味の素は、一般的な料理の味付けに使う通常量であれば、健康への悪影響を心配する必要性は低い調味料です。
その根拠となるのが、東京都保健医療局の食品安全FAQです。同局は2021年3月10日更新の「うま味調味料は体によくないのですか?」という解説で、うま味調味料の安全性は確認されており、通常の使用であれば健康への影響を心配する必要はないと説明しています。
また、内閣府食品安全委員会も、2016年2月25日配信の食品安全に関する解説で、グルタミン酸ナトリウムは微生物による発酵で作られるアミノ酸由来の物質であり、調味料として使用する量であれば安全性に関する懸念はないと紹介しています。
なぜ「体に悪い」というイメージがあるのか
うま味調味料に対する不安には、いくつかの背景があります。
- 食品添加物という名称に対する漠然とした不安
- グルタミン酸ナトリウムという化学物質名への抵抗感
- 過去に話題になった中華料理症候群
- ナトリウムが含まれることによる高血圧への懸念
- 大量摂取した場合の体調変化への心配
ただし、食品添加物であることと、人体に有害であることは同じ意味ではありません。食品添加物は、使用目的や安全性などを評価したうえで使用されるものです。
東京都保健医療局も、過去に報告された中華料理症候群について、グルタミン酸ナトリウムの摂取との明確な関係は認められないという結論に至っていると説明しています。
もちろん、どんな食品や調味料でも無制限に摂取してよいわけではありません。安全性の評価と、日々の食生活で適切な量を使うことは、分けて考える必要があります。
【成分を徹底比較】ハイミーと味の素の違いは?原材料と配合比率
ハイミーと味の素の違いを理解するには、まず3種類のうま味成分を知る必要があります。
味の素株式会社の公式製品情報によると、両商品にはグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムが配合されています。ただし、それぞれの割合が異なります。
公式発表による成分比率の比較
| 比較項目 | 味の素 | ハイミー |
|---|---|---|
| グルタミン酸ナトリウム | 97.5% | 92% |
| イノシン酸ナトリウム | 1.25% | 4% |
| グアニル酸ナトリウム | 1.25% | 4% |
| 主な特徴 | グルタミン酸を中心としたうま味 | 3種類のうま味成分による強いうま味とコク |
| 向いている料理 | 炒め物、卵料理、漬物など | 煮物、鍋物、汁物など |
出典:味の素株式会社「うま味だし・ハイミー®」商品情報およびお客様相談センターの原材料・製造方法に関する公式説明。
① グルタミン酸ナトリウムとは?
グルタミン酸ナトリウムは、昆布やトマト、野菜などにも含まれるグルタミン酸を、調味料として使いやすいナトリウム塩にしたものです。
うま味の基本となる成分で、料理に深みを与えます。味の素にもハイミーにも含まれる、最も中心的な成分です。
② イノシン酸ナトリウムとは?
イノシン酸ナトリウムは、かつお節などに含まれるうま味成分として知られています。
グルタミン酸と組み合わせることで、うま味を強く感じやすくなる相乗効果が生まれます。ハイミーでは4%配合されており、味の素の1.25%より多く含まれています。
③ グアニル酸ナトリウムとは?
グアニル酸ナトリウムは、干ししいたけなどに含まれるうま味成分です。
こちらもグルタミン酸との組み合わせによって、料理のうま味を引き立てます。ハイミーではイノシン酸ナトリウムと同じ4%が配合されています。
つまり、ハイミーは単純に味の素より成分が濃いという商品ではありません。グルタミン酸ナトリウムの割合を少し下げ、その分、2種類の核酸系うま味成分を増やした設計です。
この違いが、ハイミーが煮物や鍋物など、素材にうま味をしみ込ませたい料理に向いている理由の一つです。
【原材料と製造方法】ハイミーは化学的に作られた危険な添加物なのか?
ハイミーや味の素について調べると、「化学調味料だから危険」「人工的に作られているから体に悪い」といった意見を目にすることがあります。
しかし、味の素株式会社が公表している製造工程を見ると、両商品に使われる主要なうま味成分は、発酵法によって作られています。
主な原材料はさとうきびの糖蜜
味の素株式会社によると、味の素とハイミーの原料には、主にさとうきびの糖蜜が使われています。そのほか、キャッサバ芋(タピオカ)やとうもろこしのでんぷんを原料にする場合もあります。
製造の基本的な流れは次のとおりです。
- 原料の準備:さとうきびの糖蜜などから糖分を取り出す。
- 発酵:微生物の働きを利用して糖分からグルタミン酸を作る。
- 結晶化:グルタミン酸をナトリウム塩にして、調味料として使いやすい形にする。
- 配合:イノシン酸ナトリウムやグアニル酸ナトリウムを加え、商品ごとの配合比率に調整する。
この製造方法は、味噌やしょうゆ、酒などの発酵食品にも利用される発酵技術と共通する部分があります。
発酵法だから必ず安全というわけではない
ここで誤解してはいけないのが、発酵法で作られていることだけを理由に安全性が保証されるわけではない点です。
食品の安全性は、原料だけでなく、製造工程、品質管理、使用量、毒性評価などを総合的に判断する必要があります。
その点について、内閣府食品安全委員会は、食品加工に使用される微生物や酵素についても、安全性を確認する仕組みがあると説明しています。
また、グルタミン酸自体は人間の体内にも存在するアミノ酸の一種です。肉や魚などのたんぱく質を含む食品にも含まれており、特定の人工的な物質だけを摂取しているというわけではありません。
重要なのは、製造方法のイメージだけで判断せず、実際の成分と公的な安全性評価を確認することです。

【公的機関の安全性評価】グルタミン酸ナトリウムは長期使用しても大丈夫?
ハイミーや味の素の安全性を判断する際には、メーカーの説明だけでなく、行政機関や国際的な食品安全評価機関の見解も参考になります。
東京都保健医療局の見解
東京都保健医療局は、うま味調味料について、通常の調味料として使用する量であれば健康への影響を心配する必要はないと説明しています。
さらに、過去に問題視された中華料理症候群についても、グルタミン酸ナトリウムとの明確な因果関係は認められていないとしています。
一方、同局は砂糖や食塩などと同様、一般的な食生活のバランスを考え、摂り過ぎには注意するよう呼びかけています。
FAO・WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価
国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議であるJECFAは、1987年にグルタミン酸ナトリウムの安全性を評価しました。
その結果、グルタミン酸とその塩類について、ADI(一日摂取許容量)は「特定しない」と評価しています。
ADIを特定しないというのは、好きなだけ摂取してよいという意味ではありません。通常の使用条件で、数値による一日許容量を設定する必要がないと判断されたことを意味します。
米国FDAの見解と大量摂取時の注意
米国食品医薬品局(FDA)は、MSG(グルタミン酸ナトリウム)をGRAS、すなわち一般に安全と認められる食品成分として扱っています。
FDAは、MSGを摂取した後に頭痛や吐き気などを経験したという報告があることも紹介しています。ただし、それらの症状とMSGの摂取との因果関係は、一貫して確認されていません。
また、1990年代の評価では、敏感な人が食事を伴わずにMSGを3g以上摂取した場合、頭痛、しびれ、顔のほてり、動悸、眠気などの一時的で比較的軽い症状が生じる可能性が示されています。
一方、FDAによると、MSGを加えた食品の一般的な1食分に含まれる量は0.5g未満です。通常の食事で、この大量摂取の条件に達することは考えにくいと説明されています。
EFSAは2017年に別のADIを設定
国際的な評価を理解するうえで、もう一つ押さえておきたいのが欧州食品安全機関(EFSA)の見解です。
EFSAは2017年7月、グルタミン酸およびその塩類6種類について再評価を行い、グルタミン酸として体重1kg当たり1日30mgというグループADIを設定しました。
また、添加物を含む食品の摂取量が多い人や、一部の子どもなどでは、このADIを超える可能性があると推計しています。そのため、特定の食品カテゴリーにおける使用上限の見直しも勧告しました。
ただし、この数値はEUの食品添加物に対する評価であり、通常量のハイミーや味の素を使用しただけで健康被害が発生するという意味ではありません。
JECFAとEFSAでは評価時期や評価方法、対象となる食品添加物の範囲が異なります。公的機関の見解を比較するときは、ADIの数字だけを取り出すのではなく、評価の前提まで確認する必要があります。
【ナトリウム量と使い過ぎ】高血圧や腎臓への影響は?
ハイミーや味の素を使う際、もう一つ気になるのがナトリウムです。
グルタミン酸ナトリウムは名前のとおりナトリウムを含むため、塩分制限をしている人や高血圧が気になる人にとっては、摂取量を把握しておきたい成分です。
ハイミーの食塩相当量はどれくらい?
味の素株式会社の公式商品情報によると、65g瓶のハイミーは、4振りに相当する0.4g当たりの食塩相当量が0.12gです。
同じ表示では、エネルギー1.1kcal、たんぱく質0.19g、脂質0g、炭水化物0.090gとなっています。
ここで注意したいのは、食塩相当量とナトリウム量は同じではないという点です。食塩相当量は、食品に含まれるナトリウムを食塩に換算した数値です。
ハイミーは食塩そのものではありませんが、ナトリウムを含む調味料である以上、食事全体の塩分管理から完全に切り離して考えることはできません。
味の素株式会社が示す使用量の目安
公式のお客様相談センターでは、ハイミーの使用量について、料理ごとの目安を紹介しています。
- 煮物:4人分、煮汁600mlに対して約12振り。小さじ1/5〜1/3、約0.8〜1.3g。
- 汁物:4人分、600mlに対して約10振り。小さじ1/5〜1/4、約0.8〜1.0g。
- ラーメンスープ:4人分、1Lに対して約10振り、約1g。
- 炒飯:ご飯250gに対して約8〜10振り、約0.8〜1g。
これらは味の素株式会社が紹介する調理上の目安です。健康上の最大摂取量を示すものではありません。
高血圧や腎臓病がある場合はどうする?
高血圧の人や腎臓病などで食事療法を受けている人は、うま味調味料だけでなく、食事全体のナトリウム量を確認する必要があります。
例えば、味噌汁、しょうゆ、漬物、加工食品などを日常的に多く摂取している場合、ハイミーの使用量だけを減らしても、食事全体の塩分摂取量が十分に減るとは限りません。
一方、うま味を利用して料理の味を整えることで、食塩の使用量を調整できる可能性もあります。ただし、ハイミーを加えれば自動的に減塩になるわけではありません。
腎臓病などでナトリウムやカリウムなどの摂取管理を指示されている場合は、自己判断で使用量を決めず、医師や管理栄養士に相談することが適切です。
長期使用による健康への影響は?
ハイミーや味の素を長期間使い続けたことだけで、特定の病気が発症するという因果関係が、通常の調味料としての使用について確立されているわけではありません。
東京都保健医療局や食品安全委員会の説明も、通常量の使用で健康への影響を過度に心配する必要はないという立場です。
ただし、長期的な健康管理では、調味料単体よりも食事全体のバランスが重要です。塩分の多い食品ばかりを食べる、味付けを濃くし過ぎる、同じ食品に偏るといった食習慣には注意しましょう。

【使い過ぎを防ぐ方法】ハイミーを適量で使うための判断基準
安全性が確認されている食品添加物でも、料理に必要以上に使うメリットはありません。ハイミーは少量でもうま味を感じやすい調味料なので、料理の種類に応じて量を調整することがポイントです。
ハイミーをおすすめできる人
- 煮物や鍋物にしっかりとうま味を加えたい人
- かつお節や昆布、しいたけのような複合的なうま味を手軽に利用したい人
- 少量の調味料で料理の味を整えたい人
- 家庭料理の味を安定させたい人
使用量に特に注意したい人
- 医師からナトリウム制限を指示されている人
- 高血圧や腎臓病などで食事管理をしている人
- 濃い味付けが習慣化している人
- 使用後に特定の体調変化を繰り返し感じる人
健康的に使うための4つのポイント
1. 最初から大量に入れない
ハイミーはうま味が強いため、まずは公式の使用目安を参考に少量から加え、味見をして調整しましょう。
2. 食塩やしょうゆとの合計量を考える
ハイミーだけに注目せず、料理全体に含まれるナトリウムを意識することが大切です。
3. 料理の種類によって使い分ける
炒め物や卵料理などには味の素、煮物や鍋物などにはハイミーというように、料理に合わせて選ぶと使いやすくなります。
4. 体調の変化があれば使用を見直す
食後に頭痛や動悸などの症状が繰り返し起きる場合は、使用を控えて医療機関に相談しましょう。症状だけでMSGが原因と決めつけることはできません。
【ハイミーと味の素は体に悪い?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ハイミーを毎日使っても体に悪くないですか?
A1:一般的な料理の味付けに使う通常量であれば、健康への悪影響を過度に心配する必要はありません。東京都保健医療局も、通常の使用であれば健康への影響を心配する必要はないと説明しています。ただし、ナトリウムの摂取量や食生活全体のバランスには注意しましょう。
Q2:ハイミーと味の素はどちらが体に悪いですか?
A2:公式に公表されている成分比率から、どちらか一方が健康に悪いと判断する根拠はありません。ハイミーはグルタミン酸ナトリウム92%、味の素は97.5%で、配合比率と料理への使い方が異なります。
Q3:ハイミーには発がん性がありますか?
A3:通常の調味料として使用するハイミーについて、発がん性があるとする確立した根拠は確認されていません。グルタミン酸ナトリウムはJECFAなどの国際的な評価機関で安全性が評価されています。ただし、特定の物質の安全性は摂取量や使用条件を踏まえて判断する必要があります。
Q4:ハイミーを使い続けると高血圧になりますか?
A4:通常量の使用だけで高血圧になると証明されているわけではありません。ただし、ハイミーにはナトリウムが含まれます。高血圧の人は、しょうゆや味噌なども含めた食事全体の塩分管理を心がけてください。
Q5:ハイミーは子どもが食べても大丈夫ですか?
A5:通常の食事に調味料として適量使用することについて、過度に心配する必要はありません。ただし、子どもには年齢に応じた食事量と味付けが大切です。濃い味に慣れさせないよう、料理全体の味付けを調整しましょう。
Q6:ハイミーには一日の摂取上限がありますか?
A6:味の素株式会社によると、味の素とハイミーには調味料としてのADI(一日摂取許容量)は設定されていません。ただし、これは無制限に使ってよいという意味ではありません。メーカーも料理をおいしく食べるための適量使用を推奨しています。
まとめ:ハイミーと味の素は適量を守れば過度に恐れる必要はない
ハイミーや味の素が体に悪いという不安について、2026年時点で確認できるメーカーの公式情報や公的機関の評価を整理すると、通常の調味料として使用する範囲では、健康への悪影響を過度に心配する必要はありません。
両商品の大きな違いは、うま味成分の配合比率です。味の素はグルタミン酸ナトリウム97.5%を中心とした構成であるのに対し、ハイミーは92%に加えてイノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムをそれぞれ4%配合しています。
また、主な原材料にはさとうきびの糖蜜などが使われ、味噌やしょうゆと共通する発酵技術を利用して製造されています。
東京都保健医療局、食品安全委員会、JECFA、米国FDAなどの情報を総合すると、通常量の使用と大量摂取を区別することが大切です。一方、EFSAの2017年評価のように、摂取量が多い場合を考慮したADIの設定や食品添加物の使用量見直しを求める見解もあります。
最終的に大切なのは、食品添加物という名前だけで危険と判断することでも、安全性評価だけを理由に無制限に使用することでもありません。
ハイミーも味の素も、料理に必要な量を適切に使い、塩分を含めた食事全体のバランスを整えることが、健康的な付き合い方です。
日々の食卓では、成分の正しい知識を持ち、料理に合った調味料を上手に使っていきましょう。
主な根拠資料
- 味の素株式会社「うま味だし・ハイミー」公式商品情報・成分比率・栄養成分表示。
- 東京都保健医療局「うま味調味料は体によくないのですか?」。
- 内閣府食品安全委員会「微生物や酵素による化学反応」。
- WHO・FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価データベース。
- 米国FDA「Questions and Answers on Monosodium Glutamate」。
- 欧州食品安全機関(EFSA)2017年7月12日公表の再評価。 (出典: ハイミー 味の素 体 に 悪い(Yahoo!ニュース))