【箱根駅伝2024往路・復路結果】勝負を分けた5日間ではなく2日間の攻防
第100回大会の展開を理解するには、1月2日の往路と1月3日の復路を分けて見る必要がある。往路は山上りの5区まで、復路は山下りの6区から大手町の10区まで。コースの性格が異なるため、単純な走力だけでは順位を予測できない。
2024年1月2日:青山学院大学が往路新記録で優勝
往路は青山学院大学が5時間18分13秒で優勝。従来の往路記録を更新する走りだった。
往路の上位3校は次のとおり。
- 1位:青山学院大学 5時間18分13秒
- 2位:駒澤大学 5時間20分51秒
- 3位:城西大学 5時間21分30秒
青山学院大学と駒澤大学の差は2分38秒。城西大学もトップから3分17秒差につけ、復路での逆転を狙える位置を確保した。
特に注目されたのが5区の山上りだ。城西大学の山本唯翔は1時間9分14秒で区間賞を獲得。自身が前年に記録した区間記録を更新し、5区の新記録を樹立した。
青山学院大学の若林宏樹も1時間9分32秒で区間2位ながら区間新記録をマーク。山本の記録には届かなかったものの、往路優勝を決定づける力強い走りを見せた。
2024年1月3日:青山学院大学が復路も制して完全優勝
復路は青山学院大学が5時間23分12秒でトップ。往路で得た2分38秒のリードを維持し、最終的には総合優勝を果たした。
駒澤大学も最後まで追い上げたが、青山学院大学との差を詰め切れず2位。3位の城西大学は復路で順位を落としたものの、往路の貯金を生かして表彰台を守った。
復路の順位争いでは、東洋大学が5時間27分28秒で3位相当の好成績を収めた。総合4位という結果につながったことからも、復路での巻き返しがチームの最終順位を左右したことが分かる。
【箱根駅伝2024区間賞一覧】黒田朝日と山本唯翔が残した記録
第100回大会では、10区間それぞれで異なる選手が区間賞を獲得した。青山学院大学は2区・3区・4区・8区・9区の5区間を制覇。総合優勝を支えた選手層の厚さが数字にも表れている。
第100回大会の全区間賞
東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトの歴代区間賞記録に基づく一覧は以下のとおり。
往路(1区~5区)
1. 1区:篠原倖太朗(駒澤大学) — 1時間1分2秒
2. 2区:黒田朝日(青山学院大学) — 1時間6分7秒
3. 3区:太田蒼生(青山学院大学) — 59分47秒
4. 4区:佐藤一世(青山学院大学) — 1時間1分10秒
5. 5区:山本唯翔(城西大学) — 1時間9分14秒
復路(6区~10区)
6. 6区:武田和馬(法政大学) — 58分2秒
7. 7区:吉居駿恭(中央大学) — 1時間2分27秒
8. 8区:塩出翔太(青山学院大学) — 1時間4分0秒
9. 9区:倉本玄太(青山学院大学) — 1時間8分51秒
10. 10区:岸本遼太郎(東洋大学) — 1時間8分51秒
黒田朝日が2区で示した存在感
第100回大会・2区の記録
2区は23.1kmを走る花の2区。各大学の主力ランナーが集まり、チームの順位を大きく左右する重要区間だ。
黒田朝日はこの2区で1時間6分7秒を記録し、区間賞を獲得した。青山学院大学が往路から優位に立つうえで、重要な役割を担った選手の一人である。
さらに興味深いのは、その後の活躍だ。日本テレビの2026年までの大会記録では、黒田朝日は第102回大会の5区で1時間7分16秒を記録し、区間歴代最速の記録保持者となっている。2024年に2区を制した選手が、2026年には箱根の山上りでも歴史的な記録を残した。
山本唯翔の5区区間新記録
第100回大会・5区の記録
山本唯翔は、箱根の山上りで2年連続の区間賞を獲得した選手だ。第99回大会では1時間10分4秒を記録し、第100回大会では1時間9分14秒まで短縮。自身の記録を50秒更新した。
5区は標高差の大きい山上りで、平地のスピードだけでは攻略できない。登坂能力、ペース配分、気象条件への対応が求められる。山本の走りは、山上りに特化した選手の価値を改めて印象づけた。
ただし、1時間9分14秒は2024年当時の区間新記録であり、2026年11月現在の歴代記録ではない。2025年に青山学院大学の若林宏樹が1時間9分11秒、2026年には黒田朝日が1時間7分16秒を記録し、更新が続いている。
【箱根駅伝シード権と繰り上げスタート】第100回大会のもう一つの激戦
箱根駅伝で優勝争いと同じくらい注目されるのが、翌年の本大会出場に直結するシード権争いだ。総合10位以内に入れば翌年の出場権を獲得できるため、上位校だけでなく中位校にとっても10区まで気の抜けないレースとなる。
2024年のシード権獲得校
第100回大会では、次の10校がシード権を獲得した。
1. 青山学院大学
2. 駒澤大学
3. 城西大学
4. 東洋大学
5. 國學院大學
6. 法政大学
7. 早稲田大学
8. 創価大学
9. 帝京大学
10. 大東文化大学
最後のシード権を手にしたのは大東文化大学だった。10区では東海大学が総合10位、大東文化大学が総合11位で鶴見中継所を通過。大東文化大学はその後の走りで東海大学を逆転し、10位に浮上した。
日本テレビの大会ダイジェストによると、大東文化大学は新八ツ山橋付近で東海大学を逆転。最終的に10位でフィニッシュし、シード権を確保した。わずかな順位変動が翌年の出場条件を左右した、2024年大会を象徴する場面だった。
繰り上げスタートとは?2024年9区でも発生
繰り上げスタートとは、先頭チームから一定時間以上遅れた場合、前の走者が中継所に到着する前に次の走者をスタートさせる制度だ。交通規制や大会運営上の事情から設けられている。
日本テレビの大会公式案内では、原則として先頭走者から20分遅れたチームについて、中継所の審判主任の判断で繰り上げスタートを実施すると説明されている。往路の鶴見・戸塚中継所は10分、平塚・小田原中継所は15分という特例がある。
第100回大会では、1月3日の9区・鶴見中継所で繰り上げによる一斉スタートが発生した。日本テレビも当日の12時35分ごろの映像を「鶴見中継所繰り上げ一斉スタート」として記録している。
ここで注意したいのは、繰り上げスタートと通常の時差スタートは別の仕組みだという点。往路で上位校が時間差をつけてスタートすること自体は通常の運用であり、すべての一斉スタートが繰り上げによるものではない。
【箱根駅伝2026最新大会記録】2024年の大会新は現在どうなった?
第100回大会の10時間41分25秒は、当時としては画期的な総合タイムだった。しかし、その後も青山学院大学は記録を更新し続けている。
2026年11月現在、日本テレビの公式大会記録に掲載されている歴代総合タイム上位3大会は次のとおりだ。
箱根駅伝・歴代総合タイム上位3記録
1位・第102回(2026年)
青山学院大学
2位・第101回(2025年)
青山学院大学
3位・第100回(2024年)
青山学院大学
2024年から2026年までの記録更新
3大会を比較すると、次の変化が確認できる。
- 2024年:10時間41分25秒
- 2025年:10時間41分19秒(2024年より6秒速い)
- 2026年:10時間37分34秒(2024年より3分51秒速い)
2025年には6秒の更新にとどまったが、2026年には大幅な短縮を実現した。2024年の優勝記録は2026年時点で歴代3位となっている。
2026年の往路・復路・区間記録
第102回大会では、青山学院大学が総合だけでなく往路・復路の大会記録も更新した。
- 総合:10時間37分34秒
- 往路:5時間18分08秒
- 復路:5時間19分26秒
さらに、2026年までの区間記録を見ると、1区は國學院大學の青木瑠郁が1時間00分28秒、2区は城西大学のキムタイが1時間05分09秒、5区は青山学院大学の黒田朝日が1時間07分16秒を記録している。
特に5区の黒田朝日は、第100回大会で2区区間賞を獲得した選手でもある。2024年の区間賞と2026年の区間記録を同じ選手が残している点は、箱根駅伝の歴史を振り返るうえで興味深い。
2024年の記録を2026年に振り返る意味
2024年の大会を単に「青山学院大学が優勝した大会」として片付けるのは惜しい。総合10時間41分25秒という記録は、翌年の大会で6秒更新され、さらに2026年には3分51秒も短縮された。
この変化は、箱根駅伝の競技水準が継続的に高まっていることを示している。区間ごとの専門性、選手の配置、10人全員が安定して走るためのチームづくりが、総合記録を押し上げる要素になっている。
また、過去の区間新記録を現在の歴代最速と混同しないことも大切だ。2024年の山本唯翔の5区記録は当時の区間新、2026年の黒田朝日の5区記録は現在の歴代最速であり、記録の基準となる大会年を分けて理解すると結果を正確に読み取れる。
【箱根駅伝2024速報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝2024の総合優勝はどこの大学?
A1:青山学院大学。第100回大会で10時間41分25秒の大会新記録を樹立し、2年ぶり7回目の総合優勝を果たした。2位は駒澤大学、3位は城西大学だった。
Q2:箱根駅伝2024の2区と5区の区間賞は誰?
A2:2区は青山学院大学の黒田朝日で1時間6分7秒、5区は城西大学の山本唯翔で1時間9分14秒。山本は自身が前年に記録した5区の区間記録を更新した。
Q3:箱根駅伝2024の大会新記録は2026年現在も歴代1位?
A3:現在は歴代1位ではない。2025年に青山学院大学が10時間41分19秒、2026年には同大学が10時間37分34秒を記録して更新した。2024年の10時間41分25秒は、2026年11月現在、歴代3位の記録となっている。
まとめ:箱根駅伝2024の記録と2026年の進化を正しく比較する
第100回箱根駅伝は、青山学院大学が10時間41分25秒の大会新記録で優勝した記念大会だった。駒澤大学が6分35秒差で2位、城西大学が3位に入り、山本唯翔の5区区間新記録や黒田朝日の2区区間賞など、個人記録にも見どころが多かった。
また、総合10位の大東文化大学が10区で東海大学を逆転してシード権を獲得した展開や、9区の鶴見中継所で発生した繰り上げスタートも、第100回大会を振り返るうえで欠かせない出来事だ。
2026年11月現在、総合大会記録は10時間37分34秒まで進化し、2024年の優勝記録は歴代3位となった。5区の区間記録も山本唯翔から若林宏樹、黒田朝日へと更新されている。
箱根駅伝の結果を調べる際は、総合順位だけでなく、往路・復路のタイム、区間賞、当時の区間記録、最新の歴代記録を分けて確認することが大切だ。第100回大会は、青山学院大学の強さと、その後も続く箱根駅伝の記録進化を理解するための重要な大会として記憶される。
主な記録参照先:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、関東学生陸上競技連盟、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト、青山学院大学公式発表。 (出典: 箱根駅伝 2024 速報(Yahoo!ニュース))