フィギュアスケートペアフリー2026最新結果|五輪金・世界選手権・GP勢力図を徹底解説
2026年のフィギュアスケートペアフリーは、ミラノ・コルティナ冬季五輪で三浦璃来・木原龍一組が金メダルを獲得し、日本ペアの存在感を世界に示した。一方、3月の世界フィギュアスケート選手権ではドイツのハーゼ・フォルディン組が優勝。10月末のスケートカナダ2026では、カナダのリア・ペレイラ・トレント・ミショー組が頂点に立った。大会ごとに異なる勝者が生まれ、ペア競技の勢力図にも変化が表れている。
特に注目したいのは、三浦璃来・木原龍一組の五輪フリー158.13点、長岡柚奈・森口澄士組の世界選手権4位、そしてペレイラ・ミショー組のグランプリ優勝だ。得点の内訳であるTES(技術点)とPCS(演技構成点)、ツイストやリフト、スロージャンプの評価を理解すると、順位が変動した理由も見えてくる。
📌 この記事の重要ポイントまとめ - 五輪金メダル: 三浦璃来・木原龍一組がフリー158.13点、総合231.24点で優勝。 - 世界選手権: ハーゼ・フォルディン組が優勝。長岡柚奈・森口澄士組は総合4位。 - 最新の完了済みGP大会: スケートカナダ2026はペレイラ・ミショー組が総合202.17点で優勝。 - 採点の仕組み: TESとPCSの合計から減点を差し引いて最終得点が決まる。 - 次の注目大会: 中国杯2026では日本の長岡・森口組などが出場し、11月7日にペアフリーが予定されている。
【2026年最新結果】フィギュアスケートペアフリーの五輪・世界選手権・GP順位
2026年の主要大会を振り返ると、五輪では日本、世界選手権ではドイツ、グランプリシリーズのスケートカナダではカナダのペアが優勝した。
同じシーズンでも大会によって結果が異なるのは、ショートプログラムとフリーの合計点で最終順位が決まるためだ。フリー単独の順位と総合順位を分けて確認する必要がある。
ミラノ・コルティナ2026:三浦璃来・木原龍一組が金メダル
2026年2月16日・ペアフリー
三浦璃来・木原龍一組のフリー得点
国際スケート連盟(ISU)の公式結果によると、三浦璃来・木原龍一組はフリーで158.13点を獲得し、16組が進出した最終フリーで1位となった。
内訳は以下のとおり。
- 技術点(TES):82.73点
- 演技構成点(PCS):75.40点
- 減点:0.00点
- フリー順位:1位
ショートプログラムでは5位だったが、フリーでトップの得点を記録。総合231.24点で逆転優勝を果たした。2位のジョージア、アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組は221.75点、3位のドイツ、ミネルヴァ・ファビエンヌ・ハーゼ/ニキータ・フォルディン組は219.09点だった。
この結果は、ショートプログラムの順位だけで金メダル争いを判断できないことを示している。フリーで高い技術点と演技構成点を両立できるかが、最終順位を大きく左右した。
なお、長岡柚奈・森口澄士組は五輪ショートプログラムで59.62点、19位。フリー進出の16組には届かなかった。
世界フィギュアスケート選手権2026:ドイツが優勝、日本は4位
2026年3月24~29日・チェコのプラハ
世界選手権では、五輪とは異なる顔ぶれが表彰台を占めた。
総合優勝はハーゼ/フォルディン組。総合228.33点を記録し、ショートプログラム、フリーともに1位という安定した演技でタイトルを獲得した。
| 総合順位 | ペア | 総合得点 |
|---|---|---|
| 1位 | ハーゼ/フォルディン(ドイツ) | 228.33 |
| 2位 | メテルキナ/ベルラワ(ジョージア) | 218.41 |
| 3位 | ペレイラ/ミショー(カナダ) | 216.09 |
| 4位 | 長岡柚奈/森口澄士(日本) | 209.13 |
日本の長岡・森口組は、ショートプログラム5位からフリー3位へ順位を上げ、総合4位に入った。
フリーの得点は139.58点。TESは73.42点、PCSは66.16点だった。フリーだけで見れば世界3位に相当する結果であり、国際舞台での競争力を示した大会となった。
スケートカナダ2026:ペレイラ・ミショー組が優勝
2026年10月30日~11月1日・カナダ、ケロウナ
2026-27シーズンのグランプリシリーズで注目されたスケートカナダでは、地元カナダのリア・ペレイラ/トレント・ミショー組が優勝した。
フリーは125.11点。内訳はTES59.61点、PCS65.50点、減点0.00点だった。
総合順位は次のとおり。
- 1位:ペレイラ/ミショー組 202.17点
- 2位:アリサ・エフィモワ/ミーシャ・ミトロファノフ組 191.90点
- 3位:オクサナ・ヴイラモス/トム・ブヴァール組 183.12点
特筆すべきは、フリー2位だったヴイラモス/ブヴァール組が総合では3位だったことだ。ショートプログラムの4位からフリーで2位へ浮上したものの、前半の得点差を覆すには至らなかった。
一方、ペレイラ/ミショー組はショートプログラム、フリーともに1位。2つの演技で安定した得点を積み重ねたことが優勝につながった。
【公式記録を比較】ペアフリーの得点・順位変動と注目選手
2026年の3大会を並べると、各組の特徴と競争状況が明確になる。
以下はISUの大会別公式リザルトに基づく比較だ。
出典:ISU五輪・世界選手権・スケートカナダ公式リザルト。大会やシーズンが異なるため、得点を単純に横並びで実力比較することには注意が必要。
順位変動で見るべきポイント
2026年の結果で興味深いのは、ショートプログラムの順位とフリーの順位が必ずしも一致しないことだ。
三浦・木原組は五輪でショート5位からフリー1位へ。長岡・森口組は世界選手権でショート5位からフリー3位へ浮上した。
反対に、スケートカナダのヴイラモス/ブヴァール組はフリー2位でも総合3位だった。
つまり、ペアフリーの順位だけを見て大会全体の勝者を判断するのは正確ではない。ショートプログラムとの合計、そして技術点と演技構成点のバランスまで確認する必要がある。
【三浦璃来・木原龍一】五輪金メダルを決めたフリーの強さ
三浦璃来・木原龍一組の五輪金メダルを分析するうえで、重要なのは158.13点という得点の内訳だ。
TES82.73点に対し、PCSは75.40点。どちらか一方に偏った結果ではなく、技術的な完成度と演技全体の評価を高い水準でまとめた。
フリーで82点台のTESを獲得
ペア競技では、ジャンプの回転数だけでなく、2人が同時に行う動作の精度や、相手を持ち上げる技術、空中での姿勢なども評価される。
技術点が高いということは、難しい技に挑戦しただけでなく、実施した技の基礎点と出来栄え評価を積み重ねたことを意味する。
五輪の公式結果では、三浦・木原組はTES82.73点を記録。2位のメテルキナ/ベルラワ組の76.28点を6.45点上回った。
総合力が順位を変えた
ショートプログラム5位からの逆転優勝は、フリーでの演技が大会全体の流れを変えた好例だ。
五輪では1回の演技の完成度が最終順位に直結する。ペアの場合、2人の呼吸がわずかにずれるだけでも、ジャンプの着氷やリフトの安定性に影響する。
そのため、個々の技術だけではなく、2人の動きが一体化しているかどうかも重要になる。
三浦・木原組の金メダルは、日本のペア競技における大きな成果として記録された。
【TES・PCSとは?】ペアスケーティングの採点方法とルール
フィギュアスケートの得点を理解するために欠かせないのが、TESとPCSの違いだ。
ISUの採点方式では、技術要素を評価する技術パネルと、演技の質を評価するジャッジによって得点が構成される。
TES:技術点
TESはTotal Element Scoreの略で、実施した技術要素の得点を合計したものだ。
基本的な仕組みは次のとおり。
技術要素の得点=基礎点+GOE(出来栄え点)
基礎点は技の種類や難易度、認定されたレベルによって決まる。
GOEはGrade of Executionの略で、技の実施品質を評価する。着氷の安定性、動作の流れ、空中姿勢、技のコントロールなどが評価に関係する。
難しい技を実施しても、着氷が乱れたり、動作が不安定だったりすれば、GOEが下がることがある。
PCS:演技構成点
PCSはProgram Component Scoreの略。ペア競技では、次の3項目が評価される。
| 項目 | 評価内容 |
|---|---|
| Composition(構成) | 振付、空間の使い方、技と技のつながり |
| Presentation(表現) | 音楽との調和、表現力、演技への没入感 |
| Skating Skills(スケーティング技術) | エッジ、スピード、滑走の流れ、2人の同調性 |
特にペアでは、2人が同じ基準をどれだけ満たしているかも重要になる。
片方だけが優れた演技をしていても、2人の動作の調和が不十分なら、ペアとしての評価は伸びにくい。
最終得点の計算方法
フリーの総合得点は、基本的に次の式で求められる。
TSS=TES+PCS-減点
例えば、スケートカナダ2026のペレイラ/ミショー組は次の構成だった。
- TES:59.61点
- PCS:65.50点
- 減点:0.00点
- TSS:125.11点
技術点だけでなく、PCSも高かったことがフリー1位につながっている。
【ツイスト・リフト・スロージャンプ】ペアフリーの見どころと滑走順
ペアフリーを観戦する際は、次の技術要素に注目すると演技の違いが分かりやすくなる。
1. ツイストリフト
男性側が女性側を空中へ投げ上げ、女性側が回転して戻ってくる技だ。
注目点は以下の3つ。
- 空中での回転数と姿勢
- 高さや軌道の美しさ
- キャッチの安定性
回転数が多いだけでは高評価にならない。空中での姿勢や着地までの流れが整っているかも評価される。
2. ペアリフト
片方がもう片方を持ち上げ、回転や姿勢の変化を組み合わせる技。
持ち上げる高さだけでなく、保持する姿勢、回転の滑らかさ、降ろす際の安定感などが見どころだ。
2026-27シーズンのISU技術パネルハンドブックでは、シニアのフリーにおけるレベル付きリフトは最大2つで、同じグループから2つを選ぶことはできない。さらに振付ペアリフトも規定されている。
3. スロージャンプ
通常のジャンプとは異なり、パートナーが跳ぶ選手を空中へ送り出す技術だ。
評価のポイントは、
- 回転数
- 高さと飛距離
- 空中姿勢
- 着氷の安定性
など。
特に着氷後に流れが途切れず、そのまま演技につながるかどうかが重要になる。
4. デススパイラル
片方が低い姿勢で氷上を滑り、もう片方が手をつないだ状態で円を描く技。
ペア競技ならではの代表的な技術で、姿勢の低さ、エッジのコントロール、回転の持続性が見どころとなる。
2026-27シーズンのシニア・フリーでもデススパイラルは必須要素の一つだ。
ペアフリーの滑走順はどう決まる?
基本的にはショートプログラムの順位を基準に、下位の組から上位の組へと滑走する。
そのため、ショートプログラムで上位につけたペアほど、フリーの後半グループで演技することになる。
テレビ中継で最終グループが注目されるのは、上位争いをしている組が後半に登場するためだ。
ただし、滑走順だけで最終順位が決まるわけではない。最後の組でも技術要素の失敗や減点があれば順位を落とす可能性がある。
【2026-27シーズンの勢力図】注目ペアと日本勢の今後
2026-27シーズンのペア競技では、五輪後の勢力図を占ううえで、世界選手権の上位組とグランプリシリーズで結果を残すペアが重要になる。
ISUが公表したグランプリシリーズの出場割り当てにも、各国の有力ペアが名を連ねている。
注目したい4組
ハーゼ/フォルディン(ドイツ)
2026年世界選手権優勝ペア。総合228.33点を記録し、ショート、フリーともに1位。今季の世界トップ争いで中心となる存在だ。
メテルキナ/ベルラワ(ジョージア)
五輪銀メダリスト。2026年世界選手権でも総合2位に入り、安定して表彰台を争う実力を示している。
リア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ)
世界選手権3位、スケートカナダ2026優勝。シーズン序盤から結果を残しており、総合力が注目される。
長岡柚奈/森口澄士(日本)
世界選手権4位。フリーでは139.58点で3位に入った。2026-27シーズンは中国杯とNHK杯の出場予定があり、日本ペアの重要な注目組となる。
中国杯2026とNHK杯が次の注目大会
2026年11月6~8日には、中国・深圳でグランプリシリーズ第3戦の中国杯が開催される。
ISUの公式スケジュールでは、ペアのショートプログラムが11月6日、フリースケーティングが11月7日18時40分(現地時間)に予定されている。
長岡・森口組のほか、メテルキナ/ベルラワ組などがエントリーしており、世界選手権の結果を踏まえた再戦にも注目が集まる。
さらに、11月27~29日のNHK杯にも長岡・森口組、ハーゼ/フォルディン組などが出場予定となっている。日本のファンにとっては、国内開催で世界の有力ペアを比較できる機会になる。
なお、三浦・木原組については、2026-27年のISUグランプリ出場割り当て一覧に名前が掲載されていない。この一覧だけで引退や今後の活動方針を判断することはできないが、五輪金メダリストの今後の競技活動にも関心が集まる。
【プロの結論】ペアフリーは技術点だけでなく2人の完成度で見る
2026年の主要大会を振り返ると、ペア競技の勝敗を分けるポイントは大きく3つある。
第一に、技術要素の完成度。
ツイスト、リフト、スロージャンプなどは、難易度だけでなく出来栄えも評価される。難しい技を成功させることと、確実に高いGOEを得ることは別の問題だ。
第二に、PCSにつながる2人の調和。
ペアでは個々の滑走能力だけでなく、動作の一致、音楽との調和、演技の構成が評価される。長岡・森口組が世界選手権でフリー3位に入った結果も、TESとPCSを分けて見ることで、その強みと課題をより具体的に捉えられる。
第三に、ショートとフリーを通じた安定性。
三浦・木原組の五輪逆転優勝はフリーでの高得点が大きく貢献した。一方、スケートカナダのペレイラ・ミショー組は両プログラムで1位を獲得した。
一つの演技で勝つ力と、2つの演技を通して勝ち切る力。その両方が、世界の頂点を争うために求められる。
【フィギュアスケートペアフリーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の五輪ペアフリーで金メダルを獲得したのは誰?
A1:三浦璃来・木原龍一組。2026年2月16日のフリーで158.13点を獲得し、総合231.24点で優勝した。
Q2:2026年世界フィギュアスケート選手権のペア優勝者は?
A2:ドイツのミネルヴァ・ファビエンヌ・ハーゼ/ニキータ・フォルディン組。総合228.33点で優勝した。日本の長岡柚奈・森口澄士組は4位だった。
Q3:ペアフリーのTESとPCSの違いは?
A3:TESはジャンプ、ツイスト、リフトなどの技術要素を評価する得点。PCSは構成、表現、スケーティング技術を評価する得点だ。最終得点はTESとPCSの合計から減点を差し引いて計算する。
Q4:スケートカナダ2026のペア優勝者は?
A4:カナダのリア・ペレイラ/トレント・ミショー組。フリー125.11点、総合202.17点で優勝した。
Q5:長岡柚奈・森口澄士組の2026年世界選手権の結果は?
A5:総合209.13点で4位。フリーでは139.58点を獲得し、フリー単独では3位だった。
Q6:2026-27シーズンのペア競技で次に注目する大会は?
A6:11月6~8日の中国杯、11月27~29日のNHK杯が注目大会。特に長岡・森口組と世界の上位ペアとの対戦が見どころとなる。
まとめ:2026年のペアフリーは新たな勢力図へ
2026年のフィギュアスケートペアフリーは、三浦璃来・木原龍一組の五輪金メダル、ハーゼ・フォルディン組の世界選手権優勝、ペレイラ・ミショー組のグランプリ優勝と、各大会で異なる主役が誕生した。
日本勢では長岡柚奈・森口澄士組が世界選手権4位という成果を残し、2026-27シーズンへの期待をつないでいる。
観戦時には、フリー単独の順位だけでなく、TESとPCSの内訳、ショートプログラムからの順位変動、そしてツイストやリフトの完成度まで確認したい。
2026-27シーズンのペア競技は、五輪後の新たな勢力図を決める重要な時期に入っている。 中国杯、NHK杯、そして今後の世界選手権へと続く戦いで、日本勢がどこまで上位に食い込めるかが大きな見どころだ。 (出典: フィギュア スケート ペア フリー(Yahoo!ニュース))